ヘビメタパパの書斎 › 2009年10月

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2009年10月30日

続・美味パンin岐阜

岐阜のパン屋さん、続編である。

岐阜市のグルマンがお気に入りであることは先日書いた。
が、毎回毎回同じでもツマンナイし、新規開拓せねば! フロンティア・スピリッツなのだ!
・・・ということも常々考えているのだ。(って、そんな大げさなもんではないが)

前回岐阜へ行った時に新規開拓したパン屋はイマイチだった。(名前も忘れたけど、岐阜環状線から少し入ったトコだった気がする)

今回も、一つ狙いを定めてみた。

326~TRE DUE SEI



新しくできた「ナガラガワフレーバー」なる建物の中にある。
この「ナガラガワフレーバー」だが、和風に統一された重厚なムードで家具とか雑貨とかもあるようだ。
そのオサレな佇まいは「シックです。オトナの女性向けです。オトコ、入りづらいです」というオーラを感じる。
でも、パンが目の前にあったら気にしないもんね。
いつも、女性の行列の中にアヤしく紛れ込んでるもんね。

で、そのオサレな一角にある「326」

フツーに「みつる」って呼んじゃいそうだけど、TRE DUE SEIが正式名らしい。
とれ・どぅ・せ?
・・・なんと読むかは知らない。
知ったとしても、多分すぐ忘れるだろし。
で、我が家では「さんにーろく」と呼ぶことにした。めんどくさいから。

さ、その「さんにーろく」だ。
グルマンで大量に買い込んでからのハシゴだから、サイフのヒモはやや堅い。

店内の品揃えは、惣菜系のパン、デニッシュ系のパンが中心だろうか。
割と混み合っている。

アンチョビーのパンベーコンのフォカッチャのようなのがウマそう。購入。
他の商品も、割と凝った作りが印象的。「○○と××のホニャララ」といった枕詞がつく商品が多い。
そしてデニッシュ系は、どこかで見たことのあるような商品だ。
そう、高山の超有名店「T」に近いのだ。

シンプルなパンを愛するワタシにとっては、やや敷居が高い印象だ。
そして値段もそれなりに。

こういう系統のパン屋さん、結構多いね。
好きな人にとってはタマンナイんだと思います。
上記の「T」がお好きな方、中津川のパンブティック ピエニュあたりが好きな方ならハマるんじゃないかと。

ワタシは・・・あんまりデニッシュ系は食べないんだな。

ま、その日の夜はアンチョビーのデニッシュをツマミにして、「おぉ、コレは・・・」と思ったけど、その後のコトバが続かない、表現の難しい味でした。
  

Posted by テン at 07:40Comments(4)食記棚

2009年10月29日

美味パンin岐阜

昔から、ワタシのブログを時々見てくださっている方なら、ワタシのパン好きを御存じの方もいらっしゃると思う。

そう、ワタシはパンが好きだ。大好きだ。
パンが焼ける香ばしいカホリはタマンナイ。吸引力バツグンだ。
マンガではラーメンとかウナギの店頭のニオイに釣られてフラフラと・・・ってな場面を見たりするが(イマドキは見ないか)、ワタシにとってのフラフラ入店度はパンがダントツだ。

出かける先で必ずといっていいほどパン屋さんに寄るってことも何度か記事にしている。

岐阜方面だと、関のペイザンあたりがメジャーどころですが、ワタシの一番のお気に入りはこの店だ。

GURUMAN VITAL 岐阜店



通称「グルマン」でいいのかな。
岐阜市、県庁近くのこの店。どうやら本店は垂井のようだが、ココでも品揃えは充分だ。

なんつっても、子供が喜ぶパンから、本格石釜焼きパンまで揃った幅広さがイイ。
さらに食パンに代表されるノーマルなパンもウマい。
さらにサンドウィッチもバツグンだ。
その幅広さが「浅く広く」ではなく、それぞれが本格的にウマいからウレシイ。

子供には見た目がキュートなクリームチョコのパンを。
大人は石釜焼きのハード系のパンを。
ランチの時間ならサンドウィッチを。

思わず大量に購入してしまうのだ。

この日は開店と同時に入店したせいか、残念ながら品揃えが弱かったなぁ。
それでも、前日のパンが格安でたくさん並んでたから、いろいろな種類を買い込んで得した気分だ。

石釜パンは、ハードでありながらフワフワモッチリ。
特に「モッチリ感」が噛んだ時にモチモチっつーか、ムチムチっつーか、ギニギニっつーか、とにかくシッカリしてるのだ。

さすがに何度も通ったから新鮮味は薄れたものの、出会った時の衝撃度で言えば愛知県のDASENKA(ダーシェンカ)と双璧。
岐阜市内に用事があれば必ず行くし、多少目的地が遠くても無理して足を伸ばさねば!と思ってしまうのだ。

ただ、残念なのは日曜休みなんだよな~。
日曜日にちょっとお出かけしたついでに買い物ってわけにいかないんだな。
  

Posted by テン at 07:49Comments(5)食記棚

2009年10月28日

がんどうちとは違うのだよ

先日のイトコの三回忌の後。

岐阜市内を車で走行中のことだ。

突然ムスメが「おとーさん、ハロウィンのときにな、『トリックトリック』とかって言うとな、お菓子もらえるんやさ。」などと言い出した。

そもそもウチでハロウィンなんてイベント、全くカンケーない。
そんな話したこともない。
しかもツッコミどころ満載。

ワタシ「なんでそんなこと知っとるの?」
ムスメ「あのな、たしかな、天てれ(天才てれびくんMAXのことだな、たぶん)でやっとった。」
ワタシ「へー。でもな、トリックトリックじゃねーな。」
ムスメ「そっか。じゃ、なに?」
ワタシ「トリック・オア・トリートやな」
ムスメ「そっか。おとーさん、なんで知っとるの?」

そこで奥様も
「はぁ?アンタなんでそんなこと知っとるの?誰に聞いたの?」と言い出した。
どうやらワタシがハロウィンという海外の文化についてプチ知識があることが納得できずアヤしいと感じたらしい。

ワタシにとってハロウィンはHALLOWEENではなくHELLOWEENであることは、多少ワタシのことを御存じの方なら理解してくださることと思う。

そんな流れで、本来のハロウィンのことも多少知ってたわけで。
さらに言えば、「Trick or Treat」(お菓子をくれなきゃ、イタズラするぞ!)のフレーズから「ぬぉ、あの北欧メタルのTREATはココから来てるのか!(真偽は知らないケド)」と思ったり。

そんなわけで、そのフレーズは印象深いものなのだ。それだけのことなのだ。

で。

ワタシ「けどな、お菓子は高山ではもらえんぞ」
ムスメ「えー、なんで?」
ワタシ「アメリカとかの外国で、しかもハロウィンの服を着て、そういう格好(仮装)しんといかん」
ムスメ「えー、ひなさまの時にお菓子もらえるにか。」

そう、ワタシの実家の方では「がんどうち」と呼ばれる、ひなまつりのイベントがある。
「ひなさま見しとくれ」と言って近所を廻るとお菓子をもらえるというものだ。
(高山には無いんだね。引っ越してきて「なんで無いんだよ~」って思ったよ。)

どうやら、そのイメージらしいのだ。

ワタシ「ま、『ひなさま見しとくれ』のトモダチっつーか、親戚っつーか、ま、そんなもんやな。アメリカやけど」
ムスメ「そっか・・・」

と、うなだれていたその時。

ハロウィンの仮装をした子供たちが目の前の横断歩道を横切ったのだ!

ムスメ「おとーさん!あるにか!アメリカじゃなくても、あるにか!」
ワタシ「・・・・・」
奥様「多分、英会話スクールかなにかのイベントやな。」

・・・この「ハロウィン」っていうイベント、日本で根付くのだろうか。
なんだか昔よりは「もうすぐハロウィンです」的なニュースを見る機会が増えた気がするのだが。
  

Posted by テン at 07:40Comments(6)子供たち棚

2009年10月27日

またこの日が。

何度か書いてる話だが、二年前にワタシのイトコの女の子が20代前半で亡くなった。

昨年の一周忌に続いて、先日三回忌(二年で三回忌って言うんだね。シラナカッタ)に行ってきた。

亡くなって二年
冷たくなった亡骸の頬に触れたのがつい先日のことのようだが、なんだかんだで日常は流れていくもんだな。

ワケもわからず、ワタシと抱き合って号泣していたムスメも7歳になり、だんだんと事情が理解できるようになってきた。
死んでしまったKちゃんのために、お寺でナムナムすること。
小さな箱にKちゃんの遺骨が納められていること。

お経の間、30分ほどだったが7歳のムスメと4歳のボウズにしては、おとなしく待っていてくれた。
なんとなく空気が伝わったんだと思う。

そして、ウチに帰ってきてから学校の宿題の日記にそのことを書いていた。
「わたしのともだちがしんでしまったので、おてらでおきょうをよんでもらいました」って。
ワタシのイトコだから、ムスメから見たら疎遠な存在だし、亡くなる前に会った回数も指折り数える程度だ。

そんな中、Kちゃんのことを「ともだち」と書いてくれたことが嬉しかった。

数少ない女の子の身内(ウチはわりと男系で女の子が少ないのだ)だったから、いっしょに人形遊びをしてくれたり、その人形をくれたり、絵本をくれたりと、その子の生きていた跡は我が家にも深く刻まれている。
絵本を読んで、最後にKちゃんの名前をみると「あ、この本、Kちゃんのやな。」と。



♪Don't say goodbye
 Say you're gonna stay forever
 Oh oo Oh,


・・・LYRICS FROM [HIGH ENOUGH] By DAMN YANKEES [DAMN YANKEES] Album

  

Posted by テン at 07:42Comments(0)子供たち棚

2009年10月23日

デビュー

我が家のウサギ、ナナ

前回も書いたが、懐いてくれない上にイロイロなところをカジるので、なかなかケージから出せず運動不足。

故に太る
自然界の摂理である。
自然界ではあり得ない環境の中で生きてるから、至極当然である。

で、カジったりしても大丈夫なように、ちょっと大きめのサークルでも買って、その中で走りまわれるようにしたらどうかなーと思って、ペット屋さんで聞いてみた。
そしたら。

「まぁ、それでもいいですけど、ウサギ用のリードをつけて散歩させてあげてもいいですよ。」

・・・リード。

・・・既に持っているのだ。実は。

・・・「うさんぽ」に憧れて、ナナが家族になってから、すぐに買ったのだ。

・・・でも、簡単に抜けてしまって使えないのだ。

ン?そういえば。
生後間もない時にはスポンスポンと抜けてたけど、今の丸々と肉付きのいい首回りならもしかして!

さっそく、リードを取り付ける。
室内で試す。

お、結構大丈夫そうだ。

しばらく試す。
大丈夫っぽいけど・・・カリカリとリードを噛むな!ナナ!

ってことで、冬も近くて庭の雑草が枯れてしまう前に「うさんぽデビュー」だ。



けど・・・思ったよりも動きがモッサリしてる。
ウサギのイメージの「ピョンピョン」とした俊敏な動きとは程遠い。
「ポテポテ」といったステップである。
そして、手あたりしだいに食う。
食う。
食う。
とにかく食う。

かと思えば、突如として瞬発力を発揮して走っていく。
ワタシも急いで追いかける。ついていく。
そのワタシの足音に怯えてか、さらにナナは加速する。

急に向きを変えたり、スピードを緩急自在に操る。(操ってるつもりはないだろうけど)

・・・なんだか「ほのぼのうさんぽ」とはイメージが異なるなぁ。
・・・なんだか疲れるぞ。

子供たちも「もういい」って、どっか遊びにいっちゃうし。

振り回されながらも、「いままで閉じ込めててゴメンよ、ナナ」と声をかけつつ、せわしい「うさんぽ」の日々である。
  

Posted by テン at 07:31Comments(0)雑記棚

2009年10月21日

オリジネイターの懐

先日、東京へ行った時にカラオケ行ったら、たくさんのメタルチューンがあった!ってなことを書いた。

そのときに、「あぁ、やっぱりいいなぁ、彼の曲は」とシミジミと感じたのだ。
やっぱり彼こそが「本家」だなぁと感じたのだ。

ANDRE MATOS [TIME TO BE FREE]



御存じの方も多いかと思いますが、ANGRAのオリジナルメンバーであり、中心メンバーだった彼。
っつーか、アンドレが抜けてから、ANGRAが文字通り「再生・REBIRTH」するまで、ANGRAってアンドレ・マトスのバンドだと思ってたもんね。
だから脱退時には「MEGADETHからムステインが抜けた」「ROYAL HUNTからアンドレ・アンダーセンが抜けた」「RISING FORCEからインギーが抜けた(いや、コレはオーバーだな)っていうレベルのあり得ない話だと思ったもんね。

結果としてANGRAは「なーんだ、アンドレなしでも大丈夫じゃん」と、アンドレ在籍時をすっかり「過去」にしてしまった感すらある。
なんてついてないんだ! アンドレ・マトス!

その後のSHAMAN(SHAAMAN)でもパッとせず。
あぁ、アンドレもANGRA時代で終わったのかぁ・・・と思った人も多いのでは。

が。

起死回生である。
やはりANGRAは彼なくしてあり得なかった。そう思える出来だ。

クラシカルなイントロ[Menuett]
「メヌエット」・・・この曲名だけでドキドキしませんか。なんだか「あぁ、アンドレの世界だよ」って。
そして華麗に疾走していく[Letting Go]。アンドレの真骨頂だ。わかっちゃいるけど、彼の定番スタイルだけど、タマンナイのだ。
ところどころに登場する「♪Carry on~」って歌詞に、今までの思いを馳せてしまいます。

相変わらず、高音域でひっくり返ったような声になるのが耳についたりするけど、VIPER時代からのファンとしては、それも彼の魅力の一つであったりする。
「アバタもエクボ」である。

現在のANGRAのヴォーカルであるエドゥ・ファラスキの安定感と声量は素晴らしく、LIVEでエドゥの[CARRY ON]に感動したワタシであるけど、メタリックな「キレ」、スローパートでの甘い歌いまわしとかはアンドレの魅力であり、イコール、ANGRAの魅力でもあったのだ。

そしてオールドファンにとっては鮮明な記憶として残っているであろうVIPERの[Moonlight]のリメイクもウレシイ。
ま、当時ほど衝撃がないのも事実だし、「焼き直し」的印象も否めない。
それでもワタシなんぞは「あぁ、原点回帰だ。コレだったなぁ、オレ好きだったなぁ。」って思っちゃうのだ。
単純なのだ。

全体的には、ANGRAの2NDで見られたようなブラジリアンなニュアンスが見え隠れしながらも、名作である1STを更にストレートにしたような印象でしょうか。
ジャケットも美しい。

現在のANGRAも好きだけど、やはりクラシカルなスピードメタルのオリジネイターである彼が踏ん張らないとな。

まさにタイトル通り、TIME TO BE FREE。
そして CARRY ON。

カイ・ハンセン同様、「のれんは譲ったけど、オレはオレの道があるかんね。オレが元祖だから忘れないでね」という意地を持って自由に我が道を突き進んでほしいものだ。


Menuett & Letting Go - Andre Matos



  

Posted by テン at 07:33Comments(0)A

2009年10月20日

節目&節目

先週、二つの節目を迎えた。

まず一つは誕生日である。
まぁ、今更「誕生日!ワクワク!ウレシイ!」ってなトシではない。
仕事中の記憶力の低下を嘆いたり、料理する手元の包丁がボケて見えてきたり・・・と歩み寄る年齢を実感する今日このごろである。

気づけば、「○○歳くらいには、メタル聴かなくなって、きっとジャズとかクラシック聴いてるだろな」と思ってた年齢が近づいてきている。
なのに、未だにメタル以外はほとんど聴かない。
クラシックとかジャズは、時々BGMとして登場する程度、単なるエッセンスである。

なんだか進歩がないのだ。
なんだか「年相応」とは程遠いのだ。
自分が20歳くらいの時に、今のワタシくらいの歳のオッサンがHAMMERFALLとかのTシャツ着て子供連れてたら「おいおい、歳考えろよ」って思ったかもなー。
そんな姿で、この夏を過ごしちゃったんだもんなー。
で、保育園に迎えに行くと園児に「○○くんのおとうさん、ヘンな絵の服~」って言われちゃうんだもんなー。
でも、Tシャツ着れない寒い季節でも、オジーとかHELLOWEENのパーカーを着てバローとか図書館を闊歩してたらそれは多分ワタシです。
ブログのことは家族にはナイショですから、気づいてもスルーしてくださいませ。


もう一つは「ブログ 50,000HIT」である。
元々、たくさんの方に見て頂けるような内容のブログじゃないし、全くヒット数なんて気にしていなかったのだが、たまたま先週ブログ更新時に「49,995」くらいで[9]がイッパイだったから、目についたのだ。

「あぁ、夜のうちに50,000かなぁ」と思ってたら、翌朝には越えていた。

50,000って数が多いのか少ないのかも分からないし、誰が踏んでくれたかも分かりませんが、ひとまずは見ていただいてる方々に感謝感謝です。
こんなヘビメタやらプロレスやら絵画やら自分ちの子供やらといった自己満足にお付き合いいただき、申し訳ないなぁ。

で、改めてランキング上位の方々のカウントを見てみたんですけどね。
すごいねー、ホント。
あと、最近新しくできたブログでもアッというまにカウントが伸びてるブログとか。

それを思えば、一応2006年12月から数えてもうすぐ3年。
ホント、カメのような歩幅でコツコツと50,000HIT
特に感慨深いものがあるわけではないけど、なんとなくキリだなぁと思った次第なのだ。

ま、これからもヒネリのない、文才の無さ丸出し無教養の記事ばっかだとは思いますが、途中途中でテキトーにドロップアウトしつつもコツコツと続けていこうと思います。

・・・家族や同僚にブログがバレたときには「撤収!」になると思いますけど。
・・・なので、バレないようにヒッソリと更新していきますね。
  

Posted by テン at 07:39Comments(6)雑記棚

2009年10月17日

五箇山にて




いやー、ノスタルジックな空気がいい。
昭和の生活感がいい。
白川郷より観光地っぽくなくていい。
しかし、険しいとこにあるんだなぁ。
  

Posted by テン at 16:57Comments(0)

2009年10月16日

世紀末の蠢き

さて、「THE ハプスブルクで感傷に浸ってたら、シーレの絵で急転直下 の巻」である。

以前にも書いたが、ワタシが絵画を愛するキッカケになったのが、エゴン・シーレの作品だ。
二度目のウィーン訪問の目的は、その絵に出会うことも大きな要素だった。(結局、貸し出し中だったけど・・・)

そして、シーレと共にウィーンの画家といえばクリムトである。

ウィーン世紀末展 ・・・ in 日本橋高島屋




いやー、日本で、しかも同じ日にウィーン美術史美術館の作品展と、シーレ&クリムトの作品を鑑賞できるとは。

シーレ。
クリムト。

ワタシが彼らの作品を愛する理由の一つが「影・暗」の要素である。

クリムトの金色に彩られた作風は有名だが、その輝きの背後には必ずといっていいほど暗鬱なコントラストが存在する。
だから、目に飛び込む金色の存在が一際輝くのだ。
ワタシは、その金色の背後に見える「闇」にこそ心震わすのだ。

対して、シーレの作品には目を引きつける輝きは少ない。
素描に近いようなタッチの作品も多い。
が、どんなタッチの絵であろうが、シーレの作品には人間の情念を表層化させたような重苦しさが漂うのだ。
人間の深層心理、人間の心の闇が伝わってきて、それがワタシの胸を刺すのだ。

ワタシが印象派の作品を見ても心にあまり響かないのは、こういった面が少ないからかもしれない。

ウィーンで見た時も、今回東京で見た時も、他の画家の作品と対峙するときとは異なる緊張感があるのだ。

それは多分・・・自分自身の心の「負」の部分を炙り出されるような感覚なのだ。
グサリと抉られるのだ。

この感覚は、慟哭のメロディで紡がれるHeavyMetalサウンドに類似するものだと思うのだ。

さらに、あのヒトラーもシーレと同じ時期に共に画家を志し、同じ芸術学校を受験したという。

受かったシーレは、短命の名画家に。
落ちたヒトラーは、御存じの通りの独裁者に。

なんたる運命のイタズラ。
もし逆になっていたら、あの戦争は、今の世界は・・・と想像してしまいませんか。
こんな背景にも胸を打たれるのだ。


たまには柔和な印象派の絵もいい。
たまにはポップで明朗で分かりやすいロケンローもいい。

でも、ワタシの感性に訴えてくるもの、ワタシの感性の根底にあるものは、こういった「陰・暗」を背負ったモノなんだなぁ・・・と、台風の中で改めて実感した日だったのだ。



  

Posted by テン at 07:30Comments(5)アート棚

2009年10月14日

ハプスブルク、再び

思えば、ワタシが絵画を愛した歴史、ワタシが中世欧州を愛した歴史において、「ハプスブルク」という一族は非常に大きな存在だった。
その「ハプスブルク」の栄華の名残を、日本で体感できるとは・・・・。

THE ハプスブルク ・・・ in 国立新美術館



なんだか「THE」とかがアタマにつくとチープな印象になるなぁ・・・と余計なことを考えつつ。

台風が吹きすさぶ中、ダッシュで駆けつけました。

国立新美術館フェルメールピカソに次いで三度目かぁ。

六本木っつーと、「ヒルズ」だの「ミッドタウン」だのオサレなイメージがあって、基本的には「ケッ!」という印象が強いために東京へ行く機会があってもあまり縁のないところだ。
地下鉄よりもJRを使うことが多いワタシにとっては立地的にもあまり好きではないのだが、地下鉄乃木坂駅から直結ということで、この台風直撃の傘下では非常にありがたいことである。

新婚旅行でウィーンに行った時は、ハプスブルク家のことは全く知らなかった。
マリー・アントワネット「ベルサイユのばら」の、あの印象しかなかったのだ。

新婚旅行後に、とある小説を読んでハプスブルク家に興味を持ち、ちょうどそこ頃にエゴン・シーレの存在を知り、「ウィーン行ったのに、肝心のところを何も見ていない!」と愕然としたのだ。
そして、思いは募り・・・・二度目のウィーン訪問へ向かったのだった。
その時は、できる限りのウィーンの財産に触れたくて、ツアーではなく自由行動の旅を選んだ。

マリア・テレジア。
マリー・アントワネット。
エリザベート。


そして・・
エゴン・シーレ。
クリムト。

ハプスブルク家が抱えていた名画たち。

さらに・・
モーツァルト。
ヨハン・シュトラウス。


積年の思いを瞼に焼き付けながら、万感の思いだった。
(どうしても見たかったシーレの作品は見られませんでしたが・・・)

で、その万感の思いで廻ったうちの一つが「ウィーン美術史美術館」だ。
建物前にはマリア・テレジア像がそびえ立つ、ウィーンの象徴的建築の一つだと思う。

その作品が、日本で見ることができる。なんともフシギな感覚である。

ルーベンス、ブリューゲル、レンブラント・・・そして、ベラスケス
あの場所で見た作品と再び出会うことができるとは。
作品を楽しみながらも、なんだか通常の展覧会とは異なる感傷的なムードを抱いてしまいました。

で、最後まで見てから思ったんですがね。

そういえば、ウィーンといえばシーレクリムトだな。
これだけのコレクションを見て贅沢かもしれないけど、シーレとクリムトも見たかったな。
ワタシにとっては、彼らこそがウィーン芸術の象徴だかんね。

と、思って退場しようとしたら、出口のパンフレットにこんなのが。




シーレだ!
なぜココに!
いつ!?

・・・2009年9月16日~10月12日!!!

今ではないか!!
ありえない!!
ミラクルすぎる!!

ドコだ!!
・・・「日本橋高島屋」 19:30まで

今何時だ?
日本橋ってどのへんだ?
・・・いや、考える前に走れ、オレ!

そしてケータイの「Yahoo!乗換案内」をポチポチしながら、台風の中を日本橋へ向かうのであった。


  

Posted by テン at 07:44Comments(0)アート棚

2009年10月12日

苦悩のカラオケ

先日、「長髪の友人」の話を書いた。

東京出張へ行ってもなかなかタイミングが合わなかったが、今回数年ぶりに会うことができた。

長州力を思わせた長髪は、さすがにフツーの髪形になり、郊外に家も持ち、子供も育ってきて・・・・と、順調にフツーのオッサン化している。
・・・ワタシも同じだが。

が、話題といえば家のこと、子供のことなどほとんど触れることなく、メタル談義プロレス談義である。

そしてその後、新宿の「パセラ」というカラオケへ向かった。
このカラオケ、なんと各種通信カラオケを一元管理していて、全機種の歌が網羅されているという驚愕のカラオケ屋なのだ。
・・・歌舞伎町のド真ん中、南国リゾート風の店内、オトコ二人で行くには困ったトコではあるが。

あまり時間もなかったので、二時間だけだったが、メタルカラオケ大会なのだ。

こんな曲が!
あんな曲が!
・・・と、たくさんのオドロキがあったので、次回(何年後だ?)に備えて、備忘メモ。
こんなの歌ったような気がするリスト。
(もー、たらふく飲んでたので曖昧なのだ)
歌えたモノ、歌おうとしたけど途中で挫折したモノ、順不同。

DragonForce / Heros of our time
Sepultura / Arise
Galneryus / The Awakening
Turisas / Battle Metal
Metallica / Creeping Death
Kamelot / When the Lights are Down
Andre Matos / Menuett ~ Letting Go
Lost Horizon / Sworn in the Metal Wind
Outrage / Under Control of Law
Symphony X / Of Sins and Shadows
Luca Turilli / Black Dragon


・・・あれ?
もっとあった気がするが、忘れたよ。
Sonata Arctica、歌ったような、歌ってないような。

なんつっても、Lost Horizon とか Turisas とか Luca Turilli とかの曲があることにオドロキと違和感が。
このあたりとか、HeavensGateがあって、RunningWildが無いっつーのもヘンだろ。(そうでもない?)
で、Manowarの選曲がイマイチだなぁ。

あと、機種によってだろうか。音にすごくバラつきがあるなぁ。
メチャクチャチープな音のがあったり、ソコソコいい音のがあったり。イントロがチープだとテンション下がるんだよね。

しかし・・・。

普段、ハイトーンヴォーカルのアルバムを好んでいるので、選曲もそういった曲が多くなるのだが・・・
声が出ないのだ!
TNTとかEDGUYも結構あったけど、歌う前から諦めちゃうもんね。
ハイトーン好きなのに、ハイトーンが出ない自分を恨むよ。オレのバカ。

でも、一緒に行った友人はハイトーンなのだ!
クヤシイやら、ウラヤマしいやら。

IronMaidenFear of the Dark とか、
Yngwie MalmsteenSeventh Sign とか、
原曲キーで歌えてしまうのだ。

いいなぁ。
キモチいーだろなぁ。
俺も歌いたいなぁ、ハイトーンの曲。

メタカラ・・・キビしいなぁ。
  

Posted by テン at 07:35Comments(3)雑記棚

2009年10月08日

台風一過の池袋




台風一過!
猪木!
でも、なぜか池袋!
猪木酒場の雰囲気は新宿より池袋のほうが好きなんだな。
  

Posted by テン at 21:55Comments(0)

2009年10月08日

飛ばされる!






東京、海沿いは暴風です。
体、持っていかれそうです。
壊れた傘、散乱。
荒れた海。
どちらもテレビで見る風景そのまま。
で、JR、止まってます。
予定、ガタガタに狂ってます。
ウチ、大丈夫だろか…
  

Posted by テン at 10:00Comments(3)

2009年10月07日

嵐の中へ






台風が上陸寸前の真っ只中、東京出張ですよ。
二泊三日ですよ。
しかも湾岸周辺行きますよ。
In to the Storm ですよ。

今夜会う予定の友人、明日合流予定のお客様…無事に会えるだろうか。

でも東京よりもウチと家族が心配です…。
  

Posted by テン at 06:43Comments(0)

2009年10月06日

輝き、褪せても

解散~再結成~再結成後の前作を経て・・・。
ワタシも含めて「あの時代」の幻想を抱いている人は少なくなったのではないでしょうか。

FAIR WARNING [AURA]



瑞々しいメロディの宝庫、1st
憂いと哀愁を湛えた、2nd
そして全てのエレメントを集結して一気に昇華させた名作、3rd

その後の解散直前のアルバムと再結成後のアルバムを経て・・・
あの頃の輝きは取り戻せない、と思ったファンも多いと思います。

それでも・・・なんでかな。見捨てられないんだな。
そういうバンドなんだな。FAIR WARNING

そんな状態で聞いたからでしょうか。
思ったよりは好印象なのですよ、コレが。

今回のアルバム、肩のチカラが抜けてるというか、無理していないと感じるのです。
いや、そうはいってもオープニングから[BURNING HEART]を思わせるFAIR WARNINGらしい曲なんですけどね。
そういった曲よりも、ナチュラルでミディアムな中盤~後半がウレしいのだ。

[Someday]あたりを聞いてたら、まだまだ黄金期のメロディセンスは枯渇していない。

FAIR WARNINGに、どんな曲を求めるかによって大きく評価は割れるアルバムだろなと思う。

[BURNING HEART][OUT ON THE RUN]といったハードチューンが好きなヒトには、全くもって退屈なアルバムかもしれない。

が、ワタシはそういった曲よりも彼らのバラードに代表されるようなエモーショナルなメロディと泣きの旋律が好きなのだ。
そこに「ハードかどうか」という基準は存在しない。

ま、全体として散漫な印象は残るものの、ところどころで珠玉のメロディを見出せる、ちょっとした「宝石箱」的ヨロコビがある作品だと思いますよ。
鮮烈で眩いばかりの輝きは褪せても、それとはまた違った穏やかな光が見え隠れするのだ。

・・・しかし、[Four]あたりからジャケットがイマイチすぎるのだが・・・いや、そういえば名作[Go!]のジャケもイマイチだったか・・・ってことは、このダサさも彼らの伝統芸か・・・。

Fair Warning - here comes the heartache (この曲もサビが秀逸です)


  

Posted by テン at 07:39Comments(0)F

2009年10月05日

目から鱗のサンマ三昧

である。
ワタシの一番好きな季節である。

空気は冬の凛とした空気を徐々に孕み、
木々は色づき、ヒラヒラと舞い落ちた枯れ葉がカサカサと音をたて、
夕方には「秋の日は釣瓶落とし」と言われる通りに容赦なく日没の風景を迎える。

なんだか寂しくて切なくて冬に向けて憂鬱になる。
コレがなんだかセンチメンタルでイイんだな。
なんだかメタルだな!
なんだか北欧だな!
なんだかよくわからんけど、とにかく哀愁漂ってスキなんだな。

そして秋は食いもんがウマい。
・・・ま、春夏秋冬それなりにウマいものはあるんだけどね。
秋を愛するワタシとしては、とりあえず「秋がウマいのだ。とにかく」と言い切っちゃおう。

秋になり、店頭に「生さんま」という文字が踊りだすと、ココロも踊りだす。
脂ののったサンマを焼いたのも捨てがたいが、この季節はやはり「さんまの刺身」だろな!

料理は好きながらも、魚を捌くって機会は結構少ない。
けど、イカの刺身とサンマの刺身だけは、「絶対自分でやったる!」という強い信念があるのだ。なぜか。

毎年、生さんまの季節になると「さんまの三枚おろし」にチャレンジし、グダグダながらも味はウマいから納得しちゃってたんですけどね。
今年もこの季節になって、改めて調べてたら、目からウロコの捌き方を見つけたので、自分への備忘のために貼っておこう。

プロの方々から見ると邪道だとは思いますが、シロートにとってはコレはありがたいのだ!
ワタシも試したけど、簡単かつ汚れない!

これを知って、週末は毎日サンマ三昧。
ひたすら刺身にして食ってます。

YouTubeより
秋刀魚の三枚おろし(刺身用)
  

Posted by テン at 07:48Comments(3)食記棚

2009年10月02日

探してます!

この本は、子供たちがしつこく「よんでよんで!」というほどハマるわけではないのですが、定期的に思い出したように読みたがる本なのだ。

その中に出てくるモノを、毎回「これ、ほしい!」と言うのだ。
で、ワタシも「これ、いいなぁ。ほしいなぁ」と思うのだ。
・・・が、いつも忘れてしまうので、忘れる前に書いておこう。

「びくびくビリー」 アンソニー・ブラウン作・絵



ビリーは心配性で夜ベッドの中でいろいろなことが心配になって眠れない。
そんなビリーを見て、おばあちゃんが、とあるモノをくれるのだ。

それが「しんぱいひきうけ人形」なるもの。

チビッこい人形だ。単なる。
だけど、その人形を枕の下に置いて眠ると、人形が代わりに心配してくれてスヤスヤ眠れる・・・というようなお話だ。

その「しんぱいひきうけ人形」が欲しいのだ。

巻末の記事によると、「グァテマラに昔から伝わる」もので、ウォリー・ドール(Worry Doll)と呼ばれるそうな。

・・・グァテマラ?
・・・コーヒー?
・・・南米方面?


ってことで、無知な私はwikiで調べたのです。
どうやらメキシコの近くらしいのです。

ついでにウォリー・ドールがドコに売ってんだ?ってのも検索ポチッと。
どうやらアジアンとかエスニックな雑貨屋に売ってるらしいのです。

・・・アジアン雑貨。
・・・エスニック雑貨。
・・・うーむ、高山市内にあるのか?ソレ?

ってなことで、高山市内じゃなくても、富山とか岐阜でもいいです。
そんな系統の雑貨屋、知ってる方教えてくださいませ。

通販でも売ってるけど、直に触れて、表情を見てから買いたいんだよね、コレ。


  

Posted by テン at 07:35Comments(3)雑記棚