ヘビメタパパの書斎 › 2020年06月
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2020年06月22日
期待値の具現化
「この人なら、こういう音楽だよね」
「この人たちが組んで、こんな音楽やったら楽しいよね」
メロハー界隈の人たちを中心にチョイスし、そんなサウンドを提供し続けてくれているFrontiers Music。
このアルバムも、その一端を担っています。
[ ONE STEP OVER THE LINE ] FIRST SIGNAL

2016年リリース。2作目になりますね。
ヴォーカルはハリー・ヘス。
説明するまでもなく、あの HaremScarem のフロントマンです。
1stアルバムの企画段階から、「ハリーの声で、ステキなメロディアスハードを歌ってもらおう」というスタートだったようで、そういう意味ではハズレるはずがないプロジェクト。
前作でもその期待通りのアルバムでしたが、今作はさらにクオリティが上がった気がします。
基本的には外部ライターの曲ということですが、よりハリーの個性というか、ハリーが最も輝きを放つHaremScaremの「ツボ」を正確に突いてきた感があります。
メロウでドラマティック。
深みがあり繊細。
ポップ&キャッチーでありながら、メランコリック。
そして、一聴しただけでその世界へ引きこんでいくハリーのハスキーヴォイスは健在です。
個人的に一番好きなHaremScaremは、1st[Harem Scarem]、2nd[Mood Swings]の時代ですが、アルバムの節々でその色が滲んでいます。
その時代の音を聞くと、私は「夕暮れ、人が少なくなってきた遊園地。回るメリーゴーランド。射し込む斜陽。」そんな景色が思い浮かぶのです。
その光景がフラッシュバックしてくるようなアルバムなのです。
やや穏やかに幕を開ける[Love Run Free]。
飾られたキーボードの音色はいつもとちょっと違うムードを醸しつつも、分厚いコーラスで包み込むサビは安心感を与えてくれますね。
続く[Love Gets Throuth]はAOR調のメロディが心地いいですね。
[Still pretending][Broken]は、立て続けに続くバラード‥、いや、パワーバラードと言えるでしょうか。
個人的にハリーの魅力が最も味わえる系統の曲だと思うのです。
哀愁を漂わせ、時に囁くように、ときに心から絞り出すように。
胸締めつけられるというのはこういう曲、こういう声のためにある言葉だなと感じるのです。
バックで揺蕩うように静かに彩るキーボードの音色がステキです。
Def Leppardを想起するようなスケール感の[Kharma]。
[Minute Of Your Time]は、FairWarningが得意とするようなリズムとコーラスでややアグレッシブ&アップテンポに刻まれていきます。
個人的にハイライトだと思っている[Weigh Me In]もやはりバラード。
こうして個人的に好きな曲・印象的な曲を並べていくと、私はハリーの歌うバラード、そしてHaremScaremのメランコリックなバラードが大好きなんだなと再認識できます。
しかし外部ライターの曲でここまで「あのイメージのハリー」をそのまま具現化できるって凄いことだなと思います。
その他の曲もキャッチーな曲満載、充実のメロディ。
「HaremScaremのハリー」のイメージを損なうことなく、ファンがイメージする音像を提供してくれています。
単なる「HaremScaremの焼き直し」と揶揄されるかもしれません。
が、「この声で、こんな音楽」を望む人がいるからこそ実現したプロジェクト。
HaremScaremが好きだった人。
聞いたことないけど、メロディアスハードロックが好きな人。
一度聞いてみてほしいアルバムです。
First Signal - "Weigh Me In" (Official Audio)
「この人たちが組んで、こんな音楽やったら楽しいよね」
メロハー界隈の人たちを中心にチョイスし、そんなサウンドを提供し続けてくれているFrontiers Music。
このアルバムも、その一端を担っています。
[ ONE STEP OVER THE LINE ] FIRST SIGNAL

2016年リリース。2作目になりますね。
ヴォーカルはハリー・ヘス。
説明するまでもなく、あの HaremScarem のフロントマンです。
1stアルバムの企画段階から、「ハリーの声で、ステキなメロディアスハードを歌ってもらおう」というスタートだったようで、そういう意味ではハズレるはずがないプロジェクト。
前作でもその期待通りのアルバムでしたが、今作はさらにクオリティが上がった気がします。
基本的には外部ライターの曲ということですが、よりハリーの個性というか、ハリーが最も輝きを放つHaremScaremの「ツボ」を正確に突いてきた感があります。
メロウでドラマティック。
深みがあり繊細。
ポップ&キャッチーでありながら、メランコリック。
そして、一聴しただけでその世界へ引きこんでいくハリーのハスキーヴォイスは健在です。
個人的に一番好きなHaremScaremは、1st[Harem Scarem]、2nd[Mood Swings]の時代ですが、アルバムの節々でその色が滲んでいます。
その時代の音を聞くと、私は「夕暮れ、人が少なくなってきた遊園地。回るメリーゴーランド。射し込む斜陽。」そんな景色が思い浮かぶのです。
その光景がフラッシュバックしてくるようなアルバムなのです。
やや穏やかに幕を開ける[Love Run Free]。
飾られたキーボードの音色はいつもとちょっと違うムードを醸しつつも、分厚いコーラスで包み込むサビは安心感を与えてくれますね。
続く[Love Gets Throuth]はAOR調のメロディが心地いいですね。
[Still pretending][Broken]は、立て続けに続くバラード‥、いや、パワーバラードと言えるでしょうか。
個人的にハリーの魅力が最も味わえる系統の曲だと思うのです。
哀愁を漂わせ、時に囁くように、ときに心から絞り出すように。
胸締めつけられるというのはこういう曲、こういう声のためにある言葉だなと感じるのです。
バックで揺蕩うように静かに彩るキーボードの音色がステキです。
Def Leppardを想起するようなスケール感の[Kharma]。
[Minute Of Your Time]は、FairWarningが得意とするようなリズムとコーラスでややアグレッシブ&アップテンポに刻まれていきます。
個人的にハイライトだと思っている[Weigh Me In]もやはりバラード。
こうして個人的に好きな曲・印象的な曲を並べていくと、私はハリーの歌うバラード、そしてHaremScaremのメランコリックなバラードが大好きなんだなと再認識できます。
しかし外部ライターの曲でここまで「あのイメージのハリー」をそのまま具現化できるって凄いことだなと思います。
その他の曲もキャッチーな曲満載、充実のメロディ。
「HaremScaremのハリー」のイメージを損なうことなく、ファンがイメージする音像を提供してくれています。
単なる「HaremScaremの焼き直し」と揶揄されるかもしれません。
が、「この声で、こんな音楽」を望む人がいるからこそ実現したプロジェクト。
HaremScaremが好きだった人。
聞いたことないけど、メロディアスハードロックが好きな人。
一度聞いてみてほしいアルバムです。
First Signal - "Weigh Me In" (Official Audio)
2020年06月08日
アーライ!! な人生
5月で25周年を迎えたらしい。
そうか‥この大好きな作品をまだ書いていませんでしたね。
GAMMA RAY [ LAND OF THE FREE ]

1995年リリース。今年で25年ですね。
4作目になります。
ジャーマンメタルの重鎮、カイ・ハンセンのバンド‥なんてことは、今更述べる必要もありませんかね。
もともと私はXなどのジャパメタからメタルに触れ、HELLOWEENで洋楽メタルの沼に足を踏み入れた。
そして私にとってHELLOWEEN=カイ・ハンセンだった。
そしてHELLOWEENに惚れた直後にカイ・ハンセンが脱退した。
そのカイがリスタートを切ったバンドがGAMMA RAY。
1stアルバムは期待通りの素晴らしさだった。
「GAMMA RAY名義では売れない」という日本のレコード会社の意図か、デカデカと「KAI HANSEN」とプリントされたジャケットも懐かしい。
2nd、3rdと続けていく中で私の中では一つの違和感があった。
それは
「ラルフ・シーパースの声が、私に合わない」
ということでした。
上手い下手ではない。そりゃカイよりはラルフのほうが上手い。
けど、私はその違和感を拭えぬまま、「いやー、ガンマレイ素晴らしいよね」と賛美を続けてきた。
そしてこの4枚目。
ラルフが脱退し、カイがヴォーカルとなるという情報は私を狂喜乱舞させた。
‥一般的な評価としては、圧倒的に叩かれた記憶がありますが、それも分かる。仕方ないのだ。
カイのヴォーカルは個性的だ。好きな人にとってはたまらないけど、一般的には「上手い」というわけではない。
いいのだ。どれだけ小馬鹿にされても私はカイを愛しているから。その世間の評価も「そうだよね」と受け入れられるくらいに。
さて、カイがヴォーカルとなった「新生ガンマレイ」のこのアルバム。
「これだよ。私が愛したカイの声、曲‥これなんだよ」と溜飲を下げるアルバムになっています。
オープニングを飾る[Rebellion in Dreamland]。
ジャーマンメタルでは荘厳なイントロ→疾走。もしくは開幕から疾走。というパターンが多い中、まさかの9分近い大曲で開幕。
これが違和感があるどころか、カイの懐の深さに唸らされる。
穏やかに爪弾かれるギターから、徐々にスケールの大きな世界へと飲み込まれる。
感じられるのは「余裕」だ。自分の居場所を見つけ、新しいスタートを切ることへの「自信」だ。
そしてメロディックかつ強烈な殺傷力をを伴い、今となってはカイの代名詞となった「アーライ!!」でノックアウトさせる[Man On A Mission]。
もちろん曲も素晴らしく、GAMMA RAY史に残る名曲なのですが、始まって15秒程度に魅力の全てが詰まっているといっても過言ではない。
富士急ハイランドの「ド・ドドンパ」みたいなものである。
中盤の囁きから、「♪Give us a chance to ●●」を繰り返し、再度大きなヤマ場を迎えるところも素晴らしい。
15秒で勝負は決まっていると書いておきながら、やっぱり全編の構成が最高なのだ。
1分程度で駆け抜けていく[Fairytale]。
[Man On A Mission]のエンディングの音色&余韻を残したまま雪崩込み、鐘の音らしきものを撒き散らしながら瞬間風速的に疾走する1分。激しい爆発力と瞬発力が凝縮されています。
ラルフ時代の2ndや3rdの頃を思い出すメロディの[Gods of deliverance]。
いまにもラルフの声が聞こえてきそうです。
サビのコーラスでは、その時代と今が混じり合い相乗効果を生み出しています。
穏やかな、けど凛々しく佇むかのような[Farewell]は1stの[The Silence]に通じるものがあります。
タイトル曲である[Land of the Free]では盟友マイケル・キスクが参加。
ポジティブにリズムを刻んでゆき、希望に満ちたサビへ。
この二人の組み合わせは、私がHELLOWEENからHR/HMに目覚めるキッカケをくれた二人だ。
この二人の組み合わせだけでもシアワセなのに、この曲は希望と勇気を与えてくれる。
そして最終盤には再度ミッヒのヴォーカルが。
コミカルなオープニングが印象的な[Time To Break Free]。
もう全編でミッヒのヴォーカルが堪能できる、これまた名曲だ。
[Rise and Fall]を思い出すような曲であり、ポップかつキャッチー。
B!誌では、「HELLOWEENはアニソン・メタルだ」というレビューがありましたが、まさにそれを体現したかのような曲。
こういうタイプの曲を歌うミッヒもたまんないのだ。
:
:
ということで、個人的にはジャーマンメタル史に残る名作ではないかと思っています。
もちろん、カイのヴォーカルが大好きという特殊補正ありきなのは認めますが。
GAMMA RAYの1stも名作なのですが、1stアルバムは「HELLOWEENのカイ・ハンセン」という消せない呪縛と足枷の中で、その期待を100点満点で示してくれた作品だ。
そしてこの作品は、その呪縛から解き放たれたカイが「これがGAMMA RAY」という全てを高いレベルで詰め込んだ作品だ。
まさに「Free」であり、カイが見つけた安住の地という「Land」でもあり、アルバムタイトルがその想いを物語っているのではないかと思う。
曲もバラエティに富んでいながら、全てのベクトルがカイの色で鮮烈に光を放っている。
スラッシュメタルファンも、ドゥームメタルファンも、ブラックメタルファンも、メロデスファンも。
メタルが好きな人ならば「‥アーライ?」と聞けば、カイを想起して苦笑いを浮かべる。
みんなカイが好きなのだ。人生はアーライなのだ。
いつもに増して熱く書いてしまった気がしますが、私の人生に欠かせない名盤なのです。
Gamma Ray - Man On A Mission
Gamma Ray - Land of the Free
Gamma Ray - Time To Break Free
そうか‥この大好きな作品をまだ書いていませんでしたね。
GAMMA RAY [ LAND OF THE FREE ]

1995年リリース。今年で25年ですね。
4作目になります。
ジャーマンメタルの重鎮、カイ・ハンセンのバンド‥なんてことは、今更述べる必要もありませんかね。
もともと私はXなどのジャパメタからメタルに触れ、HELLOWEENで洋楽メタルの沼に足を踏み入れた。
そして私にとってHELLOWEEN=カイ・ハンセンだった。
そしてHELLOWEENに惚れた直後にカイ・ハンセンが脱退した。
そのカイがリスタートを切ったバンドがGAMMA RAY。
1stアルバムは期待通りの素晴らしさだった。
「GAMMA RAY名義では売れない」という日本のレコード会社の意図か、デカデカと「KAI HANSEN」とプリントされたジャケットも懐かしい。
2nd、3rdと続けていく中で私の中では一つの違和感があった。
それは
「ラルフ・シーパースの声が、私に合わない」
ということでした。
上手い下手ではない。そりゃカイよりはラルフのほうが上手い。
けど、私はその違和感を拭えぬまま、「いやー、ガンマレイ素晴らしいよね」と賛美を続けてきた。
そしてこの4枚目。
ラルフが脱退し、カイがヴォーカルとなるという情報は私を狂喜乱舞させた。
‥一般的な評価としては、圧倒的に叩かれた記憶がありますが、それも分かる。仕方ないのだ。
カイのヴォーカルは個性的だ。好きな人にとってはたまらないけど、一般的には「上手い」というわけではない。
いいのだ。どれだけ小馬鹿にされても私はカイを愛しているから。その世間の評価も「そうだよね」と受け入れられるくらいに。
さて、カイがヴォーカルとなった「新生ガンマレイ」のこのアルバム。
「これだよ。私が愛したカイの声、曲‥これなんだよ」と溜飲を下げるアルバムになっています。
オープニングを飾る[Rebellion in Dreamland]。
ジャーマンメタルでは荘厳なイントロ→疾走。もしくは開幕から疾走。というパターンが多い中、まさかの9分近い大曲で開幕。
これが違和感があるどころか、カイの懐の深さに唸らされる。
穏やかに爪弾かれるギターから、徐々にスケールの大きな世界へと飲み込まれる。
感じられるのは「余裕」だ。自分の居場所を見つけ、新しいスタートを切ることへの「自信」だ。
そしてメロディックかつ強烈な殺傷力をを伴い、今となってはカイの代名詞となった「アーライ!!」でノックアウトさせる[Man On A Mission]。
もちろん曲も素晴らしく、GAMMA RAY史に残る名曲なのですが、始まって15秒程度に魅力の全てが詰まっているといっても過言ではない。
富士急ハイランドの「ド・ドドンパ」みたいなものである。
中盤の囁きから、「♪Give us a chance to ●●」を繰り返し、再度大きなヤマ場を迎えるところも素晴らしい。
15秒で勝負は決まっていると書いておきながら、やっぱり全編の構成が最高なのだ。
1分程度で駆け抜けていく[Fairytale]。
[Man On A Mission]のエンディングの音色&余韻を残したまま雪崩込み、鐘の音らしきものを撒き散らしながら瞬間風速的に疾走する1分。激しい爆発力と瞬発力が凝縮されています。
ラルフ時代の2ndや3rdの頃を思い出すメロディの[Gods of deliverance]。
いまにもラルフの声が聞こえてきそうです。
サビのコーラスでは、その時代と今が混じり合い相乗効果を生み出しています。
穏やかな、けど凛々しく佇むかのような[Farewell]は1stの[The Silence]に通じるものがあります。
タイトル曲である[Land of the Free]では盟友マイケル・キスクが参加。
ポジティブにリズムを刻んでゆき、希望に満ちたサビへ。
この二人の組み合わせは、私がHELLOWEENからHR/HMに目覚めるキッカケをくれた二人だ。
この二人の組み合わせだけでもシアワセなのに、この曲は希望と勇気を与えてくれる。
そして最終盤には再度ミッヒのヴォーカルが。
コミカルなオープニングが印象的な[Time To Break Free]。
もう全編でミッヒのヴォーカルが堪能できる、これまた名曲だ。
[Rise and Fall]を思い出すような曲であり、ポップかつキャッチー。
B!誌では、「HELLOWEENはアニソン・メタルだ」というレビューがありましたが、まさにそれを体現したかのような曲。
こういうタイプの曲を歌うミッヒもたまんないのだ。
:
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ということで、個人的にはジャーマンメタル史に残る名作ではないかと思っています。
もちろん、カイのヴォーカルが大好きという特殊補正ありきなのは認めますが。
GAMMA RAYの1stも名作なのですが、1stアルバムは「HELLOWEENのカイ・ハンセン」という消せない呪縛と足枷の中で、その期待を100点満点で示してくれた作品だ。
そしてこの作品は、その呪縛から解き放たれたカイが「これがGAMMA RAY」という全てを高いレベルで詰め込んだ作品だ。
まさに「Free」であり、カイが見つけた安住の地という「Land」でもあり、アルバムタイトルがその想いを物語っているのではないかと思う。
曲もバラエティに富んでいながら、全てのベクトルがカイの色で鮮烈に光を放っている。
スラッシュメタルファンも、ドゥームメタルファンも、ブラックメタルファンも、メロデスファンも。
メタルが好きな人ならば「‥アーライ?」と聞けば、カイを想起して苦笑いを浮かべる。
みんなカイが好きなのだ。人生はアーライなのだ。
いつもに増して熱く書いてしまった気がしますが、私の人生に欠かせない名盤なのです。
Gamma Ray - Man On A Mission
Gamma Ray - Land of the Free
Gamma Ray - Time To Break Free