ヘビメタパパの書斎 › 2016年04月
スポンサーリンク
この広告は一定期間(1ヶ月以上)更新のないブログに表示されます。
ブログ記事の情報が古い場合がありますのでご注意下さい。
(ブログオーナーが新しい記事を投稿すると非表示になります。)
ブログ記事の情報が古い場合がありますのでご注意下さい。
(ブログオーナーが新しい記事を投稿すると非表示になります。)
2016年04月20日
少女たちは世界を駆ける
ここまでの存在になると誰が予想したでしょうか。
海外のフェス(もちろんメタル系含む)で旋風を巻き起こし、ビルボードチャートで39位。
全世界待望と言っても過言ではないセカンドアルバムがリリースされました。
BABYMETAL / METAL RESISTANCE

まぁ、もう説明不要でしょうかね。
アイドルユニットから派生した三人組女子によるメタル(風)プロジェクトのセカンドアルバムです。
ワタシがLOUDPARK13で見たときが平均年齢14歳くらいだったと思うので、今は平均年齢17歳くらいになっているでしょうか。
メタル+アイドルのハイブッド。
メタルは正義。カワイイも正義。が旗印。
ジャパニーズカルチャーの象徴的な存在のような側面もあり、海外では圧倒的な支持を得ています。
が、ワタシの周り(もちろんメタル関係中心)では賛否両論が多いのも事実。
この「賛否両論」は両極端に分かれている感があり、「メタルだ」「メタルじゃない」という論争は尽きることがないようです。
まぁ、このあたりについてのワタシの思いは前作の記事を参照していただければと思いますが‥(また最後に書いちゃう気がしますが)
純粋にアルバムとしての感想にいきましょうかね。
前作はデビュー当時からの、そしてキャラクターや立ち位置を確立させるまでの過渡期の曲が詰め込まれていました。
そういう意味では若干のバラつきを感じました。
圧倒的キラーチューンが含まれている反面、初期の曲あたりは「これはちょっとキツいかな」という曲もありました。
が、リリースまでの「ベスト」的な構成になっていたこともあり、実にボリュームを感じさせる内容でした。
そして今作。
海外にも知名度が浸透し、彼女たちのキャラクターも確固たるものになり、満を持してリリースされるアルバム。
まさに真価を問われる作品。
結論から言うと‥「メタルかどうかなんて議論が吹っ飛んでしまうようなBABYMETALの王道」というのが最初の感想。
前作で感じた「バラつき」は、一つの個性として、確信的に、革新的に、意図的に、戦略的に全体を覆っています。
個人的には事前に「もう少しメタル色が強いアルバムだといいけどなー」と思ってたわけですが、世界が見た、世界が望むBABYMETAL像を造り上げてきたなと感じます。
彼女たち(というよりは背後の人たち)は実に頭脳的かつ先見の明があることを感じ、いかに自分が閉鎖的かを感じます。
ザックリなイメージとして、
・メチャンコカッコイイ曲 1/3
・そこそこ好きな曲 1/3
・ちょっと厳しいかなという曲 1/3
というバランスは前作と同じ。
メタリックな曲、スピード感がある好きな系統になる傾向は当然だ。
BABYMETALはその「好きな系統」の曲がワタシの嗜好にドンピシャだから、ハマる。
だから上述のようなバランスでもなんの不満もない。
そういう意味ではオープニングを飾る「どこを切ってもDRAGONFORCE」な[Road of Resistance]はアルバムリリース前からワタシ垂涎の名曲だ。
この曲はなんとなく「一曲目ではないんじゃないかな」と思ってたから、初めてアルバムを聞いて冒頭で流れたときには「お!一曲目か!」と驚いた。
けど、一通り聞いてみれば「これしかない」と言える配置だ。
先行リリースされた[KARATE]。正直、先行で聞いたときは「うーん‥」と思ったが、アルバムの中に入ると必要不可欠な個性を放つ。
前作における[ギミチョコ!]と似たような印象だ。
[あわだまフィーバー]が流れるあたりで「やはりこういう曲も入れてくるんだな」と、先程の「バラつき」を感じ始めます。
[ヤバッ!]での、やや冷淡でタテノリのリフの刻み方やリズム感はZI:KILLあたりを想起します。
サビ以降のスペーシーな装飾も前作で見え隠れしていた要素。
[Amore -蒼星-]は、前作のキラーチューン[紅月]と対をなす、双璧ともいえる、これまた絶品のキラーチューンとなっています。
「♪紅き月に照らされて」という歌詞。
紅月に対しての蒼星。
SU-METALのソロ曲にはこういう曲、という策略を感じますが、曲が素晴らしい!
[紅月]はXの[Silent Jealousy]をリスペクト、オマージュした感がありましたが、今作はさらにメジャー感とスケールアップした感が[DAHLIA]のムードを感じます。
[META!メタ太郎]は曲名といい歌詞といいメタルファンの嫌悪の声が聞こえてきそうです。
ワタシ個人も大きな違和感を覚えましたが、中毒性があることは否定できません。
ジャパメタ的な旋律、もっといえばLUNA SEAあたりに通じる感がある「シンコベーション」。
歌詞のループ感あたりに特にその要素を強く感じてニヤニヤしてしまいますね。
ラップ調なリズムがこれまたメタルファンの反感を買いそうな「GJ!」。
YUI&MOAの曲ということで、これも前作からの流れで個性を確立しつつあります。
続く[Sis.Anger]は曲名だけでニヤリとしてしまいますね。
[NO RAIN , NO RAINBOW]はSU-METALのソロ曲。
「♪止まない雨が降り続いても 絶望さえも光になる 悲しい雨が虹をかけるよ」という歌詞。
そしてピアノとギター。
これはXの[ENDRESS RAIN]的(というか、そのリスペクト)でしょうか。
[Tales of The Destinies]は変拍子とサビの心地よさの組み合わせが新鮮ですね。
ラストを飾る[THE ONE]。実に壮大です。この曲がラストにあるからこそ、「一曲目がRoad of Resistanceで正解だった!」と思える一貫性を生み出してます。
:
:
ということで、このアルバム、前作よりも売れることでしょうし、一般的にも浸透することは間違いありません。
が、「聴きやすさ」という点では前作のほうが聴きやすいかなと感じました。
冒頭から書いている「バラつき」を、さらに拡散させて、そのそれぞれのベクトルに強い個性を持たせてきた感があります。
それぞれの曲が方向性が異なるにも関わらず力強い個性を宿っています。
そして今作で印象的だった点の一つ目。
歌詞の中での「メタル」というキーワードをよりクローズアップしてきていること。
SEX MACHINEGUNSに通じるような、PHANTOM EXCALIVERに通じるような、意図的な盛り込み方です。
キャラクターとして必要だったのかもしれませんが、若干気になりました。
そしてもう一つは、YUI-METALとMOA-METALのポジション。
SU-METALの声、そして彼女がフィットする曲は前作で確立され、それを今作でも継承しています。
YUI&MOAについては、前作の「4の歌」で驚きの個性を放ちました。
今作では(特に二人だけの曲では)、声の抑揚を押さえ、時に無機質に、時に平坦に、それでいて歌詞は怒りだったりメタルだったりというコントラストが印象的。
SU-METALとの棲み分けを図ろうという意図でしょうか。
が、まさに「少女」だった時期を経て、今まさに成長期の二人にとっては、この「個性」は次作以降も武器になりえる、そしてその武器を磨くことができる。
実にうまく二人のポジションを確立したなと思います。
今作でも
「メタルだ」「メタルじゃない」
「世界は認めてるのに日本のメタルファンは閉鎖的」「アイドルがメタルのマネしてるだけで不快」
といった議論が繰り広げられています。
もしLOUDPARKに参戦したりしたら、この議論はさらにヒートアップしてくることでしょう。
ワタシの思いとしてはですね。
メタルかどうかといえばメタルではないでしょう。
が、メタルじゃない!!とムキになる必要もない。
ワタシの大好きなタイプの曲を、しかも高いクオリティの曲を、素晴らしい声の女性ヴォーカルが歌ってくれる。
そのポイントだけで充分評価に値するし、好きでいられる。
が、当然メタル的な曲を求めちゃう身としては、アルバム全体でいうと好きな曲もそうじゃない曲もある。
それでもいい。
いつも書いてるけど「80点の曲ばかりのアルバムより、90点以上の曲は1~2曲あればあとは70点でもOK」というヒトだから。
これも前作で書いたかもしれないけど、BABYMETALはプロレスに通じるものがあると思う。
マッチメイク、ギミック、キャラクター。
そういったものもひっくるめて楽しめるかどうか。だと思う。
総合格闘技一筋の人にとってはプロレスなんかショーであり、真剣勝負じゃないと笑い飛ばすことだろう。
「セメントじゃない」と叩くかもしれない。
純粋なメタルファンが叩くのは、この総合格闘技から見たプロレスに通じるものがあるような気がします。
BABYMETALもショーだ。綿密に計算されたショーだ。ショーとして楽しめる人が楽しめばいい。
純粋なメタルではないけど、メタルというフィールドに真剣勝負で立ち向かっていることは間違いない。
海外で認められているのも、純粋にメタルとしての評価ではなく、ジャパニーズカルチャーとしての人気の要素が強い気がします。
そしてワタシの周りでは、彼女たちをキッカケに「メタルってこういう感じなんだね」「DRAGONFORCEってのを聞いてみたいけど、持ってる?」といった声が聞かれることも事実。
だからメタルファンには「へー、これだけ海外で売れるって凄いね。個人的には興味ないけど」って感じでユルく眺めててほしいなーと思います。
そして、彼女たちをキッカケにメタルに興味を持った人たちに「あんなものでメタルを語るな」ではなく、ココロの門戸を広く開けて、メタルへ誘ってあげてほしいなと思います。
BABYMETAL - Road of Resistance - Live in Japan (OFFICIAL)
フラッグを掲げて高揚させ、タメを作ってからのウォールオブデス。もう彼女たちの様式美と言える境地です。
海外のフェス(もちろんメタル系含む)で旋風を巻き起こし、ビルボードチャートで39位。
全世界待望と言っても過言ではないセカンドアルバムがリリースされました。
BABYMETAL / METAL RESISTANCE

まぁ、もう説明不要でしょうかね。
アイドルユニットから派生した三人組女子によるメタル(風)プロジェクトのセカンドアルバムです。
ワタシがLOUDPARK13で見たときが平均年齢14歳くらいだったと思うので、今は平均年齢17歳くらいになっているでしょうか。
メタル+アイドルのハイブッド。
メタルは正義。カワイイも正義。が旗印。
ジャパニーズカルチャーの象徴的な存在のような側面もあり、海外では圧倒的な支持を得ています。
が、ワタシの周り(もちろんメタル関係中心)では賛否両論が多いのも事実。
この「賛否両論」は両極端に分かれている感があり、「メタルだ」「メタルじゃない」という論争は尽きることがないようです。
まぁ、このあたりについてのワタシの思いは前作の記事を参照していただければと思いますが‥(また最後に書いちゃう気がしますが)
純粋にアルバムとしての感想にいきましょうかね。
前作はデビュー当時からの、そしてキャラクターや立ち位置を確立させるまでの過渡期の曲が詰め込まれていました。
そういう意味では若干のバラつきを感じました。
圧倒的キラーチューンが含まれている反面、初期の曲あたりは「これはちょっとキツいかな」という曲もありました。
が、リリースまでの「ベスト」的な構成になっていたこともあり、実にボリュームを感じさせる内容でした。
そして今作。
海外にも知名度が浸透し、彼女たちのキャラクターも確固たるものになり、満を持してリリースされるアルバム。
まさに真価を問われる作品。
結論から言うと‥「メタルかどうかなんて議論が吹っ飛んでしまうようなBABYMETALの王道」というのが最初の感想。
前作で感じた「バラつき」は、一つの個性として、確信的に、革新的に、意図的に、戦略的に全体を覆っています。
個人的には事前に「もう少しメタル色が強いアルバムだといいけどなー」と思ってたわけですが、世界が見た、世界が望むBABYMETAL像を造り上げてきたなと感じます。
彼女たち(というよりは背後の人たち)は実に頭脳的かつ先見の明があることを感じ、いかに自分が閉鎖的かを感じます。
ザックリなイメージとして、
・メチャンコカッコイイ曲 1/3
・そこそこ好きな曲 1/3
・ちょっと厳しいかなという曲 1/3
というバランスは前作と同じ。
メタリックな曲、スピード感がある好きな系統になる傾向は当然だ。
BABYMETALはその「好きな系統」の曲がワタシの嗜好にドンピシャだから、ハマる。
だから上述のようなバランスでもなんの不満もない。
そういう意味ではオープニングを飾る「どこを切ってもDRAGONFORCE」な[Road of Resistance]はアルバムリリース前からワタシ垂涎の名曲だ。
この曲はなんとなく「一曲目ではないんじゃないかな」と思ってたから、初めてアルバムを聞いて冒頭で流れたときには「お!一曲目か!」と驚いた。
けど、一通り聞いてみれば「これしかない」と言える配置だ。
先行リリースされた[KARATE]。正直、先行で聞いたときは「うーん‥」と思ったが、アルバムの中に入ると必要不可欠な個性を放つ。
前作における[ギミチョコ!]と似たような印象だ。
[あわだまフィーバー]が流れるあたりで「やはりこういう曲も入れてくるんだな」と、先程の「バラつき」を感じ始めます。
[ヤバッ!]での、やや冷淡でタテノリのリフの刻み方やリズム感はZI:KILLあたりを想起します。
サビ以降のスペーシーな装飾も前作で見え隠れしていた要素。
[Amore -蒼星-]は、前作のキラーチューン[紅月]と対をなす、双璧ともいえる、これまた絶品のキラーチューンとなっています。
「♪紅き月に照らされて」という歌詞。
紅月に対しての蒼星。
SU-METALのソロ曲にはこういう曲、という策略を感じますが、曲が素晴らしい!
[紅月]はXの[Silent Jealousy]をリスペクト、オマージュした感がありましたが、今作はさらにメジャー感とスケールアップした感が[DAHLIA]のムードを感じます。
[META!メタ太郎]は曲名といい歌詞といいメタルファンの嫌悪の声が聞こえてきそうです。
ワタシ個人も大きな違和感を覚えましたが、中毒性があることは否定できません。
ジャパメタ的な旋律、もっといえばLUNA SEAあたりに通じる感がある「シンコベーション」。
歌詞のループ感あたりに特にその要素を強く感じてニヤニヤしてしまいますね。
ラップ調なリズムがこれまたメタルファンの反感を買いそうな「GJ!」。
YUI&MOAの曲ということで、これも前作からの流れで個性を確立しつつあります。
続く[Sis.Anger]は曲名だけでニヤリとしてしまいますね。
[NO RAIN , NO RAINBOW]はSU-METALのソロ曲。
「♪止まない雨が降り続いても 絶望さえも光になる 悲しい雨が虹をかけるよ」という歌詞。
そしてピアノとギター。
これはXの[ENDRESS RAIN]的(というか、そのリスペクト)でしょうか。
[Tales of The Destinies]は変拍子とサビの心地よさの組み合わせが新鮮ですね。
ラストを飾る[THE ONE]。実に壮大です。この曲がラストにあるからこそ、「一曲目がRoad of Resistanceで正解だった!」と思える一貫性を生み出してます。
:
:
ということで、このアルバム、前作よりも売れることでしょうし、一般的にも浸透することは間違いありません。
が、「聴きやすさ」という点では前作のほうが聴きやすいかなと感じました。
冒頭から書いている「バラつき」を、さらに拡散させて、そのそれぞれのベクトルに強い個性を持たせてきた感があります。
それぞれの曲が方向性が異なるにも関わらず力強い個性を宿っています。
そして今作で印象的だった点の一つ目。
歌詞の中での「メタル」というキーワードをよりクローズアップしてきていること。
SEX MACHINEGUNSに通じるような、PHANTOM EXCALIVERに通じるような、意図的な盛り込み方です。
キャラクターとして必要だったのかもしれませんが、若干気になりました。
そしてもう一つは、YUI-METALとMOA-METALのポジション。
SU-METALの声、そして彼女がフィットする曲は前作で確立され、それを今作でも継承しています。
YUI&MOAについては、前作の「4の歌」で驚きの個性を放ちました。
今作では(特に二人だけの曲では)、声の抑揚を押さえ、時に無機質に、時に平坦に、それでいて歌詞は怒りだったりメタルだったりというコントラストが印象的。
SU-METALとの棲み分けを図ろうという意図でしょうか。
が、まさに「少女」だった時期を経て、今まさに成長期の二人にとっては、この「個性」は次作以降も武器になりえる、そしてその武器を磨くことができる。
実にうまく二人のポジションを確立したなと思います。
今作でも
「メタルだ」「メタルじゃない」
「世界は認めてるのに日本のメタルファンは閉鎖的」「アイドルがメタルのマネしてるだけで不快」
といった議論が繰り広げられています。
もしLOUDPARKに参戦したりしたら、この議論はさらにヒートアップしてくることでしょう。
ワタシの思いとしてはですね。
メタルかどうかといえばメタルではないでしょう。
が、メタルじゃない!!とムキになる必要もない。
ワタシの大好きなタイプの曲を、しかも高いクオリティの曲を、素晴らしい声の女性ヴォーカルが歌ってくれる。
そのポイントだけで充分評価に値するし、好きでいられる。
が、当然メタル的な曲を求めちゃう身としては、アルバム全体でいうと好きな曲もそうじゃない曲もある。
それでもいい。
いつも書いてるけど「80点の曲ばかりのアルバムより、90点以上の曲は1~2曲あればあとは70点でもOK」というヒトだから。
これも前作で書いたかもしれないけど、BABYMETALはプロレスに通じるものがあると思う。
マッチメイク、ギミック、キャラクター。
そういったものもひっくるめて楽しめるかどうか。だと思う。
総合格闘技一筋の人にとってはプロレスなんかショーであり、真剣勝負じゃないと笑い飛ばすことだろう。
「セメントじゃない」と叩くかもしれない。
純粋なメタルファンが叩くのは、この総合格闘技から見たプロレスに通じるものがあるような気がします。
BABYMETALもショーだ。綿密に計算されたショーだ。ショーとして楽しめる人が楽しめばいい。
純粋なメタルではないけど、メタルというフィールドに真剣勝負で立ち向かっていることは間違いない。
海外で認められているのも、純粋にメタルとしての評価ではなく、ジャパニーズカルチャーとしての人気の要素が強い気がします。
そしてワタシの周りでは、彼女たちをキッカケに「メタルってこういう感じなんだね」「DRAGONFORCEってのを聞いてみたいけど、持ってる?」といった声が聞かれることも事実。
だからメタルファンには「へー、これだけ海外で売れるって凄いね。個人的には興味ないけど」って感じでユルく眺めててほしいなーと思います。
そして、彼女たちをキッカケにメタルに興味を持った人たちに「あんなものでメタルを語るな」ではなく、ココロの門戸を広く開けて、メタルへ誘ってあげてほしいなと思います。
BABYMETAL - Road of Resistance - Live in Japan (OFFICIAL)
フラッグを掲げて高揚させ、タメを作ってからのウォールオブデス。もう彼女たちの様式美と言える境地です。
2016年04月11日
超人たちの宴
以前このブログでGALNERYUSの最新アルバムについて書かせて頂きました。
この素晴らしいアルバムのタイミングを逃すわけにはいかない!ということで、ガルネリウスのライブに初参戦してきましたよ。
LOUDPARK15でのパフォーマンスの素晴らしさも記憶に新しいところですが、単独は単独でまた楽しみ。
そんなわけで、セットリスト等も含めてネタバレを含みますので、見たくない方はそっと閉じてやってくださいませ。
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
今回の会場は名古屋 Electric Lady Land。
通称E.L.L.ですね。
独身の頃にはたくさんのライブハウスに通いつめていたわけですが、なんだかE.L.L.は初のような気がします。
これはこれで意外。
そして、御器所から移転してきた(ずいぶん前ですが)DISK HEAVENの近くということで、「あー、ここ通ったことある!」と思い出しました。
18:20
会場は18:30ということで、列に並びます。
整理番号は180番台。まぁ、中途半端です。が、チケット発売直後に買ったわけではないので、こんなものでしょう。
基本的には最前列に行くよりは後方で楽しみたいヒトなので、特に問題はありません。
そして入り口横にはCDやらを売ってる机。
そしてその横には「特典CD交換所」が。
‥思い出した。今回のCDにはライブ会場で特典CDと交換できる券がついていたんだった。
‥その情報をtwitterで繋がってる友人から聞いて「これはいいこと聞いた!」と気に留めてたんだよ。
‥で、出発前に家にいるときには覚えてたんだよ。
‥で、ANTHEMのTシャツを着たとたんにアタマがライブ会場に切り替わってスッポリ抜けたんだよ。
出だしでいきなりつまずいた感がありますが、ショック&後ろ髪を引かれつつ入場。
ワンドリンク制、500円です。
19:00
ほぼ定刻通りにスタート。
基本的にライブ前にセットリストを見ないわけですが、今回のライブは「二部制になってて、一部では最新アルバムを完全再現」ということを小耳に挟んでいました。
ということで、イントロからの[RAISE MY SWARD]でスタート!
LOUDPARKで初披露されたこの曲ですが、アルバムを聞き込んでからライブで聞くと、その煽動力を改めて感じます。
小野正利のヴォーカルは絶好調!(というか、この人に不調のときなんてあるんだろうか)
アルバムの流れに沿って、MCも入れず、バンドメンバーの衣装もドレッシー、そして誰かのソロパートのときには視線を落とし、微動だにせず、そのシリアスな世界観を守っています。
ラストの[THE FORCE OF COURAGE]まで、とにかくパーフェクト!
あっという間に第一部終了。
その後、「今回のライブは二部制になっております。10分の休憩後に再開します」とのアナウンス。
前のほうの人が動いたら、ちょっと前に行ってみようかな、と思いましたが、ほとんどの人が動かず第二部の開始を待ちます。
そして場内が暗転し、第二部スタート!
メンバーは全員Tシャツ姿。第一部の神妙な姿から、カジュアルかつ笑顔に溢れた、いつもの彼らの表情に戻っています。
オープニングは[Struggle For The Freedom Flag]!!
ワタシがGALNERYUSの中で指折りに大好きな曲であり、1stアルバムのオープニングチューンということで思い入れがタップリの曲だ。
当時は小野さんではなくYAMA-Bが歌っていたわけですが、そのザラついた感じは(良くも悪くも)希釈され、小野さんのスケールの大きなハイトーンで一気にメジャーか空気を纏って生まれ変わった感があります。
小野さんの超絶ハイトーンにも驚きますが、このハイトーンをYAMA-Bが歌っていたことを思うと、彼のスキルの高さを今さらながらに痛感します。
続いて[Point Of No Return]!。
個人的には「おぉ、あったあった、この曲!」という感じでしたが、想像以上にライブ映えする曲だなと感じました。
アルバムで聞くよりも断然魅力が増しています。
この心地よい緩急がライブで生きているのでしょう。
ここでようやくMC。
ラウドパークでも小野さんの「ガルネリウスでございます!」というホッコリMCは印象深いのですが、今回も一気に空気が穏やかに。
小野さん曰く「今回はMCがココしかない」とのこと。
言い方は悪いが、MCでは普通のオッチャンなのだ(イケメンですが)
続いては[Attitude to Life]。
小野さんの魅力を別の面で感じることができる美しいバラードだ。
先程のMCから一転、小野さんは曲に入ると一気にオーラを纏う。
そのオーラは、まさに「超人」と呼ぶにふさわしいレベルでありました。
さらには[Accross the Rainbow]!
この曲も[Point Of No Return]と同様、こんなにライブだとカッコイイのか!と思える曲でした。
このあたりは自分の大好きな曲を上から挙げていってもすぐには出てこない曲たちなのですが、改めてガルネリウスの曲の全体のクオリティの高さを感じます。
そしてラストに選ばれた曲は[Future Never Dies]。
実にキャッチーな曲なので、会場内が暖かいムードに包まれ、ラストスパートとなりました。
当然、その後、アンコールとなり‥
場内に響いたイントロに歓声が上がります。
ホントのラストとなったのは[Destiny]!!
小野さん加入後の最初のアルバムの象徴的な一曲。もちろん大好きな曲だ。
この時点で二時間半近く経過していますが、小野さんの声は全く衰えない。
会場内のボルテージも最高潮となり、ラストを締めくくってくれました。
:
:
素晴らしいライブでした。
YAMA-B時代の曲の素晴らしさとYAMA-Bの偉大さを感じると同時に、「小野さんが加入してよかった」と思いました。
そして中心メンバーであるSyu、他のメンバーのスキルの高さをまざまざと見せつけられました。
さきほど小野さんのことを「超人」と称しましたが、メンバー全員が超人っぷりを見せつけるのだ。
今のメンバーが最高のチームであり、誰一人として欠けてほしくないとココロから思いました。
メタルファンのみならず、一般の方々にもアピールできるライブだったと思います。
実際、年配の方から子供(ホントに小学生くらいの子がいた)まで、男女比も同じくらい。
メタルTシャツを着てる人のほうが少ないくらい、いつものライブよりもメタル色は薄かったように感じました。
小野さんが加入し、日本語詩を積極的に取り入れ、J-POP的な要素も取り込み、メジャーな路線へシフトしたわけですが、それが確実に実を結びつつあることを感じました。
何度でも見たい。
またこの空気の中に戻ってきたい。
そう思えるライブでした。
・・・しかし、[ANGEL OF SALVATION]を聞きたかったなー。今回の組み立てだと厳しいことは分かるけど。
その楽しみは次回にとっておくこととしましょう。
この素晴らしいアルバムのタイミングを逃すわけにはいかない!ということで、ガルネリウスのライブに初参戦してきましたよ。
LOUDPARK15でのパフォーマンスの素晴らしさも記憶に新しいところですが、単独は単独でまた楽しみ。
そんなわけで、セットリスト等も含めてネタバレを含みますので、見たくない方はそっと閉じてやってくださいませ。
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
今回の会場は名古屋 Electric Lady Land。
通称E.L.L.ですね。
独身の頃にはたくさんのライブハウスに通いつめていたわけですが、なんだかE.L.L.は初のような気がします。
これはこれで意外。
そして、御器所から移転してきた(ずいぶん前ですが)DISK HEAVENの近くということで、「あー、ここ通ったことある!」と思い出しました。
18:20
会場は18:30ということで、列に並びます。
整理番号は180番台。まぁ、中途半端です。が、チケット発売直後に買ったわけではないので、こんなものでしょう。
基本的には最前列に行くよりは後方で楽しみたいヒトなので、特に問題はありません。
そして入り口横にはCDやらを売ってる机。
そしてその横には「特典CD交換所」が。
‥思い出した。今回のCDにはライブ会場で特典CDと交換できる券がついていたんだった。
‥その情報をtwitterで繋がってる友人から聞いて「これはいいこと聞いた!」と気に留めてたんだよ。
‥で、出発前に家にいるときには覚えてたんだよ。
‥で、ANTHEMのTシャツを着たとたんにアタマがライブ会場に切り替わってスッポリ抜けたんだよ。
出だしでいきなりつまずいた感がありますが、ショック&後ろ髪を引かれつつ入場。
ワンドリンク制、500円です。
19:00
ほぼ定刻通りにスタート。
基本的にライブ前にセットリストを見ないわけですが、今回のライブは「二部制になってて、一部では最新アルバムを完全再現」ということを小耳に挟んでいました。
ということで、イントロからの[RAISE MY SWARD]でスタート!
LOUDPARKで初披露されたこの曲ですが、アルバムを聞き込んでからライブで聞くと、その煽動力を改めて感じます。
小野正利のヴォーカルは絶好調!(というか、この人に不調のときなんてあるんだろうか)
アルバムの流れに沿って、MCも入れず、バンドメンバーの衣装もドレッシー、そして誰かのソロパートのときには視線を落とし、微動だにせず、そのシリアスな世界観を守っています。
ラストの[THE FORCE OF COURAGE]まで、とにかくパーフェクト!
あっという間に第一部終了。
その後、「今回のライブは二部制になっております。10分の休憩後に再開します」とのアナウンス。
前のほうの人が動いたら、ちょっと前に行ってみようかな、と思いましたが、ほとんどの人が動かず第二部の開始を待ちます。
そして場内が暗転し、第二部スタート!
メンバーは全員Tシャツ姿。第一部の神妙な姿から、カジュアルかつ笑顔に溢れた、いつもの彼らの表情に戻っています。
オープニングは[Struggle For The Freedom Flag]!!
ワタシがGALNERYUSの中で指折りに大好きな曲であり、1stアルバムのオープニングチューンということで思い入れがタップリの曲だ。
当時は小野さんではなくYAMA-Bが歌っていたわけですが、そのザラついた感じは(良くも悪くも)希釈され、小野さんのスケールの大きなハイトーンで一気にメジャーか空気を纏って生まれ変わった感があります。
小野さんの超絶ハイトーンにも驚きますが、このハイトーンをYAMA-Bが歌っていたことを思うと、彼のスキルの高さを今さらながらに痛感します。
続いて[Point Of No Return]!。
個人的には「おぉ、あったあった、この曲!」という感じでしたが、想像以上にライブ映えする曲だなと感じました。
アルバムで聞くよりも断然魅力が増しています。
この心地よい緩急がライブで生きているのでしょう。
ここでようやくMC。
ラウドパークでも小野さんの「ガルネリウスでございます!」というホッコリMCは印象深いのですが、今回も一気に空気が穏やかに。
小野さん曰く「今回はMCがココしかない」とのこと。
言い方は悪いが、MCでは普通のオッチャンなのだ(イケメンですが)
続いては[Attitude to Life]。
小野さんの魅力を別の面で感じることができる美しいバラードだ。
先程のMCから一転、小野さんは曲に入ると一気にオーラを纏う。
そのオーラは、まさに「超人」と呼ぶにふさわしいレベルでありました。
さらには[Accross the Rainbow]!
この曲も[Point Of No Return]と同様、こんなにライブだとカッコイイのか!と思える曲でした。
このあたりは自分の大好きな曲を上から挙げていってもすぐには出てこない曲たちなのですが、改めてガルネリウスの曲の全体のクオリティの高さを感じます。
そしてラストに選ばれた曲は[Future Never Dies]。
実にキャッチーな曲なので、会場内が暖かいムードに包まれ、ラストスパートとなりました。
当然、その後、アンコールとなり‥
場内に響いたイントロに歓声が上がります。
ホントのラストとなったのは[Destiny]!!
小野さん加入後の最初のアルバムの象徴的な一曲。もちろん大好きな曲だ。
この時点で二時間半近く経過していますが、小野さんの声は全く衰えない。
会場内のボルテージも最高潮となり、ラストを締めくくってくれました。
:
:
素晴らしいライブでした。
YAMA-B時代の曲の素晴らしさとYAMA-Bの偉大さを感じると同時に、「小野さんが加入してよかった」と思いました。
そして中心メンバーであるSyu、他のメンバーのスキルの高さをまざまざと見せつけられました。
さきほど小野さんのことを「超人」と称しましたが、メンバー全員が超人っぷりを見せつけるのだ。
今のメンバーが最高のチームであり、誰一人として欠けてほしくないとココロから思いました。
メタルファンのみならず、一般の方々にもアピールできるライブだったと思います。
実際、年配の方から子供(ホントに小学生くらいの子がいた)まで、男女比も同じくらい。
メタルTシャツを着てる人のほうが少ないくらい、いつものライブよりもメタル色は薄かったように感じました。
小野さんが加入し、日本語詩を積極的に取り入れ、J-POP的な要素も取り込み、メジャーな路線へシフトしたわけですが、それが確実に実を結びつつあることを感じました。
何度でも見たい。
またこの空気の中に戻ってきたい。
そう思えるライブでした。
・・・しかし、[ANGEL OF SALVATION]を聞きたかったなー。今回の組み立てだと厳しいことは分かるけど。
その楽しみは次回にとっておくこととしましょう。