2022年11月11日
新たな80's
北欧メロディックロックが隆盛の兆しを見せていますね。
そんな中で突出した存在感を示すのはなかなかハードルが高くなっています。
そして、意外なバンドが意外な方向性を見せてくれました。
RECKLESS LOVE [TURBORIDER]

フィンランド出身。
2022年リリースの5thアルバムになります。
私がこのバンドに出会ったのはLOUDPARK10でのラインナップアナウンス。
たしかラインナップの発表の中でも最後のほうだったように記憶しています。
で‥
「聞いたことないバンドだな」
↓
「YOUTUBEで聞いてみるか」
↓
「!」
↓
即アルバム購入
↓
大好き!
↓
LOUDPARKで大興奮
という流れでした。
1stアルバムではグラマラスでキャッチーで若々しいエナジーに満ちていて‥と、とにかく輝いていました。
ビッカビカに輝いていました。
その後も良質なアルバムをリリースし、徐々に落ち着きとアリーナロック的スケールの大きさを纏うように。
2016年リリースの4th [InVader]では、アルバムの内容もジャケットも、確固たる意志を示すアルバムになりました。
「生きていく方向性と、その自信を手に入れたな」となんだか誇らしくなりました。
そして今作。
一気に方向性を転換し、新たな音楽性へと舵をきりました。
いや。全く新しいというわけではない。
前作でもそういった曲が存在していた。あのアルバムの中では異色な存在でしたが。
近未来的デジタルサウンド。
CCB(古い)を思われるドゥンドゥンとしたドラムの音色。
初期ファミコンのビット時代を思わせるようなピコピコとした装飾。
MVを見ると、ファミコンというよりメガドライブ的か‥。
新しいようで古いようで。
新鮮さと懐かしさが一体となったサウンドに、彼らの魅力であるキャッチーなメロディが乗る。
今までと異なる世界観でありながら、不可思議な魅力で違和感を飲み込んでいく。
オープニングを飾るタイトルトラック[Turborider]。
強烈なシャウトで切り裂いたあとは、囁くようなメロディ。そして徐々に再加速し、心地よいスピード感で駆け抜ける。
ところどころに漂うオールドスタイルな味付けが魅力を相乗させてくれます。
初めて聞いたときは戸惑いと驚きが渦巻きましたが、このアルバムの全体像を掴んでからは「開幕からその魅力全開だな」と感じるから不思議なものです。
その余韻と残音を引きずったまま[Eyes of a Maniac]。
ややダンサブルな曲調、80's的なメロディが強い印象を残します。
「ポコポコポコポーン」的なドラム音も、このあたりで慣れてきますね。
哀愁漂うメロハーチューン[Outrun]。
MTV時代に聞いていたようなメロディは無条件に身体が反応し、アドレナリンが湧き出てくるかのようです。
中盤に突如として現れる聞き慣れたリフ。まさかの[Bark at the Moon]!!
ボーナストラックじゃなく、アルバムのド真ん中ですよ。
「え、ここで!? しかもこの曲!?」という驚き、戸惑い。
このカバーでもドラムの音は相変わらずですが、その他はわりと忠実。
ヴォーカルもポイントポイントでオジーに寄せていて微笑ましい。
[Like a Cobra]は、もう完全に80's。
ハードロックという括りも不要。「あの頃」のサウンド、メロディ、装飾。
「ハッハッ・・」というコーラス? 囁き? もニンマリしてしまいます。
我々世代にはたまりませんね。
今の世代がどう感じるのか聞いてみたい。
‥と、この先も「80's」というワードばかり出てきそうなので、このへんにしておきましょうか。
想定外のアルバム、想定外の音楽性の変移となりましたが、MTV世代なら終始笑顔になるサウンド。
前作で「これだな」というスピリットを提示し、ファンも「これなんだな」と確信を持った次作だけに、驚きました。
が、様々なバンドが個性を確立しつつある中で、埋もれるどころか大きな変化球で存在を示す強烈な作品となりました。
前作からの変化という点では驚きながらも、私が大好きだった1stと比べると「あぁ、なんとなくリンクする」と思わせる不思議なアルバム。
ここ数作のアルバムが「悪くないんだけど、ちょっと落ち着いちゃったよね」と感じていた方々がいらっしゃるのであれば、是非聞いて頂きたい。
驚きと戸惑いから始まり、やがてクセになる。
この感覚、分かっていただけると思います。
RECKLESS LOVE - Turborider (2022) // Official Music Video // AFM Records
RECKLESS LOVE - Outrun (2021) // Official Music Video // AFM Records
そんな中で突出した存在感を示すのはなかなかハードルが高くなっています。
そして、意外なバンドが意外な方向性を見せてくれました。
RECKLESS LOVE [TURBORIDER]

フィンランド出身。
2022年リリースの5thアルバムになります。
私がこのバンドに出会ったのはLOUDPARK10でのラインナップアナウンス。
たしかラインナップの発表の中でも最後のほうだったように記憶しています。
で‥
「聞いたことないバンドだな」
↓
「YOUTUBEで聞いてみるか」
↓
「!」
↓
即アルバム購入
↓
大好き!
↓
LOUDPARKで大興奮
という流れでした。
1stアルバムではグラマラスでキャッチーで若々しいエナジーに満ちていて‥と、とにかく輝いていました。
ビッカビカに輝いていました。
その後も良質なアルバムをリリースし、徐々に落ち着きとアリーナロック的スケールの大きさを纏うように。
2016年リリースの4th [InVader]では、アルバムの内容もジャケットも、確固たる意志を示すアルバムになりました。
「生きていく方向性と、その自信を手に入れたな」となんだか誇らしくなりました。
そして今作。
一気に方向性を転換し、新たな音楽性へと舵をきりました。
いや。全く新しいというわけではない。
前作でもそういった曲が存在していた。あのアルバムの中では異色な存在でしたが。
近未来的デジタルサウンド。
CCB(古い)を思われるドゥンドゥンとしたドラムの音色。
初期ファミコンのビット時代を思わせるようなピコピコとした装飾。
MVを見ると、ファミコンというよりメガドライブ的か‥。
新しいようで古いようで。
新鮮さと懐かしさが一体となったサウンドに、彼らの魅力であるキャッチーなメロディが乗る。
今までと異なる世界観でありながら、不可思議な魅力で違和感を飲み込んでいく。
オープニングを飾るタイトルトラック[Turborider]。
強烈なシャウトで切り裂いたあとは、囁くようなメロディ。そして徐々に再加速し、心地よいスピード感で駆け抜ける。
ところどころに漂うオールドスタイルな味付けが魅力を相乗させてくれます。
初めて聞いたときは戸惑いと驚きが渦巻きましたが、このアルバムの全体像を掴んでからは「開幕からその魅力全開だな」と感じるから不思議なものです。
その余韻と残音を引きずったまま[Eyes of a Maniac]。
ややダンサブルな曲調、80's的なメロディが強い印象を残します。
「ポコポコポコポーン」的なドラム音も、このあたりで慣れてきますね。
哀愁漂うメロハーチューン[Outrun]。
MTV時代に聞いていたようなメロディは無条件に身体が反応し、アドレナリンが湧き出てくるかのようです。
中盤に突如として現れる聞き慣れたリフ。まさかの[Bark at the Moon]!!
ボーナストラックじゃなく、アルバムのド真ん中ですよ。
「え、ここで!? しかもこの曲!?」という驚き、戸惑い。
このカバーでもドラムの音は相変わらずですが、その他はわりと忠実。
ヴォーカルもポイントポイントでオジーに寄せていて微笑ましい。
[Like a Cobra]は、もう完全に80's。
ハードロックという括りも不要。「あの頃」のサウンド、メロディ、装飾。
「ハッハッ・・」というコーラス? 囁き? もニンマリしてしまいます。
我々世代にはたまりませんね。
今の世代がどう感じるのか聞いてみたい。
‥と、この先も「80's」というワードばかり出てきそうなので、このへんにしておきましょうか。
想定外のアルバム、想定外の音楽性の変移となりましたが、MTV世代なら終始笑顔になるサウンド。
前作で「これだな」というスピリットを提示し、ファンも「これなんだな」と確信を持った次作だけに、驚きました。
が、様々なバンドが個性を確立しつつある中で、埋もれるどころか大きな変化球で存在を示す強烈な作品となりました。
前作からの変化という点では驚きながらも、私が大好きだった1stと比べると「あぁ、なんとなくリンクする」と思わせる不思議なアルバム。
ここ数作のアルバムが「悪くないんだけど、ちょっと落ち着いちゃったよね」と感じていた方々がいらっしゃるのであれば、是非聞いて頂きたい。
驚きと戸惑いから始まり、やがてクセになる。
この感覚、分かっていただけると思います。
RECKLESS LOVE - Turborider (2022) // Official Music Video // AFM Records
RECKLESS LOVE - Outrun (2021) // Official Music Video // AFM Records
Posted by テン at 07:39│Comments(0)
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