ヘビメタパパの書斎 › 2016年08月

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2016年08月25日

北欧の風、再び

サイドプロジェクト、と呼ぶには豪華なメンバー。
そして、その顔ぶれを見れば「あー、あんな感じの音かなー」とイメージできるメンバー。
そんなプロジェクトです。

CAIN’S OFFERING / STORMCROW




フィンランド発。
STRATOVARIUSのフロントマンである、ティモ・コティペルト。
SONATA ARCTICAのヤニ・リマタイネン。

この二人が中心になったプロジェクト、CAIN'S OFFERING

2015年リリース。このアルバムが2作目になりますね。

ただでさえ「STRATOVARIUS + SONATA ARCTICA !?」と色めき立つところですが、なんとこのアルバムからイェンス・ヨハンソンが加入。
いよいよ北欧スーパーバンドの様相となってきました。

ワタシはどちらのバンドも大好きだ。
SONATA ARCTICA は1stから大好きだ。
STRATOVARIUSは、[Twilight Time]が出会いだったから、もう20年以上‥ティモ・コティペルト加入前から大好きだった。

が。

SONATA ARCTICAは自身の強みであった北欧流メロディックスピードメタル路線を捨て、オリジナリティの確立へ走った。
STRATOVARIUSは、創成者であるティモ・トルキ脱退後は、初期のムードとは異なるスケールの大きな世界観を構築している。

どちらもワタシの一番好きな時期、音とは若干の隔たりがあるな、という感覚は否めない。

そこでこのバンドだ。
全体的な印象は、両バンドの軸となっている透明感や煌きを手堅く継承している感じでしょうか。
北欧メロディックスピードメタルの空気、風。全体を覆っています。
冒頭に触れた通り、「こんな感じだろうな、こんな感じであってほしいな」という思い入れを的確に表現してくれています。

特に疾走チューン(初期~中期ストラト、初期ソナタが好きな人が求めるであろうキラドコチューン)は、ニヤニヤが止まらないほどの魅力に満ちています。
「これだよ!これだよ!」と拳を振り上げたくなります。


シンフォニック&ホーリーなコーラスに導かれ、壮大なスケールで疾走していく[Stormcrow]
もうこの幕開けだけのために、この一枚を手にする価値があります。
ティモ・コティペルトの声は安定感に満ちています。
最近のSTRATOVAIUSでも思ってたんですが、ティモ・トルキ時代には無理してたであろうハイトーンでしたが、自分の得意な音域での存在感は素晴らしい。

続く[The Best Of Times]。このキャッチーでアップテンポな「いかにも2曲目って感じだなー」という感覚も、以前のSTRATOVAIUSでよく感じた感覚です。

[I Will Build You A Rome]での明朗な疾走感はジャーマンメタル的。
このジャーマンパワーメタル的な薫りは、SONATA ARCTICAの2ndあたりで感じた「今、まさにこの路線で開花しようとしている!」と昂った情感を思い出させます。

[Constellation Of Tears]のスピード感も、両バンドの魅力をそのまま継承してビルドアップしたかのような、強靱かつ自信が漲っています。

タイトルからして「これは名曲」感の漂う[Rising Sun]。音の重ね方、並べ方がSONATA ARCTICAそのもので嬉しくなります。
そういえば、ヤニ・リーマタイネンがSONATA ARCTICAを脱退したのが[Reckoning Night]後だったでしょうか。
その後のSONATA ARCTICAの路線、そして、このアルバムでのメロディ。双方を思えば、彼がSONATA ARCTICAでどれだけ貢献していたかが感じとれます。


どうしてもスピードチューンに「おぉ!」と思ってしまうのは、両バンドのスピードチューンに惚れて聞き続けてきたわけですから当然だ。
最近の両バンドに「うーん、なんだか違うな。悪くないけど」と思ってる方には是非とも聞いて頂きたいものです。


が、逆に言えば、両バンドの全盛期を聞き続けてきた人にとっては「二番煎じ」感が漂うのも事実。
素晴らしいアルバムなのですが、やはりSTRATOVARIUSとSONATA ARCTICAの名曲たちと出会ったときの衝撃を思えば「聞いたことある音楽」という既視感は否めません。

とはいえ、現在、このメンバーで、これだけのクオリティで、これだけファンが望む音楽を提供してくれるバンドは稀有。
ぜひとも今後も継続してほしいプロジェクトです。


そして彼らは今年、LOUDPARK16への参戦が決定しています。楽しみ!


Cain's Offering - Stormcrow





  

Posted by テン at 07:16Comments(2)C

2016年08月02日

ムスメ、14歳になる

7月某日。

ムスメが14歳の誕生日を迎えましたよ。
現在中学2年生
このブログがスタートした頃は年中さんくらいだったでしょうかね。
光陰矢の如し、とは、まさにこのこと。
電光石火の速度でここまで来てしまった感があります。

小さくて、おとうさん大好きで、甘えん坊で‥

と、いうのは、もちろんその年中さんの頃の話だ。

今はクチは悪い、態度は悪い。
それでも今のところは「ただ強がってる」「ただ周りのマネしてる」だけって雰囲気が漂い、カワイイものだ。

「キモい!」「キモース!」などといった今風のコトバをトーチャンに投げかける。
が、その表情は明るく、本心からの言葉ではない(と思いたい)から、カワイイものだ。

本人いわく「私は反抗期なんやでな!怒るんやでな!」と言いつつ、どう反抗していいか分かってない。
ただ、なんとなく親に罵声っぽいものを浴びせるのが反抗期だと思っているフシがある。カワイイものだ。

‥と、なんだか「悪いコになりたいのに、全然変わってない」感が漂う。
不器用なんだよなー、と思いつつ、本心から反抗する必要がないってことは、いまのところ悪くないなーと思います。


朝起きると、「はよこっちきてよ!」と半ギレしながらワタシをベッドに呼び、2階のベッドから1階のリビングまでおんぶして運ぶ。
‥姫か、と。

風呂あがりには全裸でソファー。
中2だから、それなりに女性っぽいラインになってきてるのに、全く気にしない。
これがボウズにどういう影響を及ぼすのか、ワタシ自身はそういう環境になかったため、想像がつかない。

最近はダイエットがマイブームのようだ。

今までは、夜遅いワタシの夕食時に、「あ、これウマそう!」などと言って奪っていったものだが、「‥美味しそうやなー。ハラ減ったなー」と言いながら自分の部屋へイソイソを向かっていく。
どうしても我慢できないときも、「これ、カロリー高い?」「この時間に食べると太るヤツ?」と注意を怠らない。
‥そのくらい、大差ないわい、と言いたいところでありますが。

風呂の前か後には、腹筋運動を欠かさない。
‥と言いたいところですが、なぜか腹筋補助もワタシの担当らしく、ワタシの時間があるときに限られるから、けっこう欠かしてる。

腹の側筋。
腹筋。
フトモモ。

一日30回づつくらいやっては、「なー、なんかフトモモ痩せた気がする」「ねー、腹筋、ちょっと固くなってきたろ?」と自己満足。
‥変わってねーよ!数日で変わらねーよ!と言ってやりたいところだ。

こんなんだから、多少機嫌が悪い日でも
「お、なんか最近小顔になってきたんじゃね?」「お、顔がちょっとシュッとしてきたな」
と言ってやれば「ホント!?ワタシもそう思っとったんやさ」とニヤニヤ。
まぁ、ホントにちょっとシュッとしてきた気がするわけですが、これは親馬鹿補正かもしれない。

誕生日プレゼントは、このダイエットブームの気流に乗ってか「トランポリンが欲しい!」と言っていたが、さすがに場所の問題もあり却下。
代わりに「東京に旅行にいきたい」と。
予算的には余裕でオーバーだが、来年は受験でどこも行けないだろうし、ずっと行きたいって言ってたし(6年生のときに卒業旅行名目で行ったけど)‥。
奥様、渋々了承。
けど、さすがに家族全員で行くわけにも行かないので、ワタシと二人で行くことになりそうだ。
ムスメは「えー、おとーさんと行くのー」とブツブツ言ってるが、顔は笑ってるので、「これはいい小間使いになりそうだ」と思ってるんだろう。



そして相変わらず、ももクロばかり聞いている。

そしてテレビドラマが大好きで、録画用ハードディスクの容量を食うため、奥様との諍いが断えない。
容量だけでなく、勉強時間が減ることについても、奥様との諍いが断えない。


ワタシと同じで、小説を読むのが大好き。
ワタシが「アレが面白かったなら、次はコレを読んでみ」と読んだ本のオススメを教えてあげたり、ムスメが学校の図書館で借りてきて面白かった本を「おとーさん、次コレ読んでみて!」とオススメしてくれたりする。
ムスメが読みたがってた本を先に読むと「ズルい!ワタシが読みたかったのに!」とライバル心を燃やしたりしてくる。
だからこちらも、ムスメに負けないくらい、ムスメと話ができるくらい本を読みたいと思う。

お互い読み終わって、その本の感想を語り合ってる時間は、けっこう至高の時間。

ボウズと奥様が入り込めない空間だから、その語り合いが長くなると、ボウズや奥様が不機嫌になってくる。
ムスメは「気になるなら読めばいいにか」と気に留めてないが、ワタシは若干空気が重くて気になるところでもあるのですが、話してるとつい夢中になってしまうのだ。







保育園や小学校低学年のときには、「今が可愛さのピークで、どんどんオトナになって、距離が離れていくんだろなー」と思ってた。
たしかに、どんどんオトナにはなっていきつつある。
もう「女の子」というよりは「女」になっていきつつある。

ちょうどオトナへの過渡期で強がりたい自分と隠せない自分が混在しているデリケートな時期。

けど、やっぱり今もカワイイものだなーと思う。

クチが悪くても、反抗期を自認してても、ムスメの根幹はなにも変わっていない。
そして、「こんなふうにオトナになっていってほしいなー」と思い描いてた、そのイメージに限りなく近い姿で成長してくれている。

ワタシにとっては100点満点のムスメだ。

これだけドラマを見て、小説を読んでても、成績は学生時代のワタシより断然素晴らしい。
奥様はもっと上を目指してほしいとおもっているようだし、ドラマや小説で順位が落ちていくことへの危機感が激しい。

が、ワタシとしては、これだけ自分の好きなことに時間を費やしても、それなりの成績を残しているだけで充分だ。
多少落ちてきたとしても、それも経験だ。


今のままの、フリーダムかつ笑顔に満ちたムスメのままで成長してほしいと思う。

おめでとう!ムスメ!




  

Posted by テン at 07:26Comments(0)子供たち棚