ヘビメタパパの書斎 › 2020年03月
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2020年03月27日
福岡から降り注ぐ光
1stアルバムは衝撃的でした。
その驚きのクオリティの1stアルバムから、なんと5年。
ついに福岡の新進気鋭メロディックスピードメタルバンドが動き出しました。
GAUNTLET [Departure For The Frontier]

福岡県出身。
1stアルバムのリリースが2014年。
そしてこのアルバムが2019年リリース。
アルバムといっても4曲入りですから、2ndアルバムというよりはミニアルバムですね。
煌き、飛翔感、スピード、リフ、メロディ。
1stアルバムでは、その「国産メロスピに期待するもの」の全てが詰め込まれたサウンドで「ニッポン人でよかった!」という喜びを与えてくれました。
ただ、全体的なクオリティという点ではまだまだバラツキがあるかなという感覚が残りました。
それでも[Beyond The Wall]の衝撃だけで充分にその存在感を示してくれました。
そのアルバムから5年。
バンドメンバーの体調不良などもあったようですが、長かった‥。
まさに「待望」の活動再開からのこのミニアルバムリリースは、まずは挨拶代わりといったところでしょう。
オープニングを飾る[Departure]。
突き抜けるようなリフからキラキラとしたキーボードの音色とともに刻まれるメロディ。
前作よりも「陽」「光」「輝」といったポジティブな触感が前面に押し出されている気がしますね。
日本語詩を積極的に取り入れてくれたところも個人的には非常に大きなポイント。
前作でも「このメロディなら日本語で勝負してほしいな」と思っていた。
なので、とても嬉しい。
やはり日本人の紡ぐメロディには日本語が似合う。
日本のコブシには日本語が似合う。
Vo.であるYu-taの強靱なハイトーンは健在。
中音域のストロングでありながら柔和な声は彼の魅力であると思うのですが、サビで聞かせるややトンガったハイトーン、そのハイトーンに絡みつくヴィブラートは好みが別れるところでしょうか。
私個人としては、もうすこしナチュラルなトーンで勝負できる高さのほうがいいかなと思いました。
[Welcome To My Nightmare]は、ややモダンなオープニングから彼ららしいメロディへの転換が印象的。
サビでは私が一番好きだった頃のSTRATOVARIUSのような印象。
ギターソロパートでは「まるっきりインギーじゃないですか(笑)」という微笑ましさも。
こういう音楽的ルーツが如実に現れてるメロディ、大好きです。
ラストのコーラスパートもライブでの盛り上がりを想像してしまいますね。
[The Calling]は、最近のちょっと落ち着いたメロディを聞かせるDragonForceのようですね。
正統派な薫りが漂い、ちょっと硬派なメロスピチューン。
まるで[Back to Back]なゴリゴリとしたリフで幕を明ける[Glory Days]。
そこからの展開はやはりガントレ節といえる飛翔系メロディ。
そのゴリゴリ感とガントレらしいメロディが織り混ざり、曲の展開に抑揚が生まれていますね。
この曲でもギターソロはインギー風。そして後半はティモ・トルキ風。
ということで、前作を気に入った方にとっては期待を裏切らない仕上がりとなっています。
フルアルバムに向けて期待してよさそうです。
が‥
1曲目はともかく、その他が「すごく大好きなタイプの曲で、メロディも魅力的で高揚感あるのに、なんだか印象に残りにくい」という感覚もあったりします。
展開やリフに工夫が見られ、前作から進化しているのは間違いない。
しかもその進化は「正統」「期待通り」の進化。
そのあと一つ足りない「何か」を見つけ、Vo.が自分の最も輝くスタイルを見つけたとき、一気に日本のメタルシーンを代表する存在になってくれることでしょう。
GAUNTLET - Departure
その驚きのクオリティの1stアルバムから、なんと5年。
ついに福岡の新進気鋭メロディックスピードメタルバンドが動き出しました。
GAUNTLET [Departure For The Frontier]

福岡県出身。
1stアルバムのリリースが2014年。
そしてこのアルバムが2019年リリース。
アルバムといっても4曲入りですから、2ndアルバムというよりはミニアルバムですね。
煌き、飛翔感、スピード、リフ、メロディ。
1stアルバムでは、その「国産メロスピに期待するもの」の全てが詰め込まれたサウンドで「ニッポン人でよかった!」という喜びを与えてくれました。
ただ、全体的なクオリティという点ではまだまだバラツキがあるかなという感覚が残りました。
それでも[Beyond The Wall]の衝撃だけで充分にその存在感を示してくれました。
そのアルバムから5年。
バンドメンバーの体調不良などもあったようですが、長かった‥。
まさに「待望」の活動再開からのこのミニアルバムリリースは、まずは挨拶代わりといったところでしょう。
オープニングを飾る[Departure]。
突き抜けるようなリフからキラキラとしたキーボードの音色とともに刻まれるメロディ。
前作よりも「陽」「光」「輝」といったポジティブな触感が前面に押し出されている気がしますね。
日本語詩を積極的に取り入れてくれたところも個人的には非常に大きなポイント。
前作でも「このメロディなら日本語で勝負してほしいな」と思っていた。
なので、とても嬉しい。
やはり日本人の紡ぐメロディには日本語が似合う。
日本のコブシには日本語が似合う。
Vo.であるYu-taの強靱なハイトーンは健在。
中音域のストロングでありながら柔和な声は彼の魅力であると思うのですが、サビで聞かせるややトンガったハイトーン、そのハイトーンに絡みつくヴィブラートは好みが別れるところでしょうか。
私個人としては、もうすこしナチュラルなトーンで勝負できる高さのほうがいいかなと思いました。
[Welcome To My Nightmare]は、ややモダンなオープニングから彼ららしいメロディへの転換が印象的。
サビでは私が一番好きだった頃のSTRATOVARIUSのような印象。
ギターソロパートでは「まるっきりインギーじゃないですか(笑)」という微笑ましさも。
こういう音楽的ルーツが如実に現れてるメロディ、大好きです。
ラストのコーラスパートもライブでの盛り上がりを想像してしまいますね。
[The Calling]は、最近のちょっと落ち着いたメロディを聞かせるDragonForceのようですね。
正統派な薫りが漂い、ちょっと硬派なメロスピチューン。
まるで[Back to Back]なゴリゴリとしたリフで幕を明ける[Glory Days]。
そこからの展開はやはりガントレ節といえる飛翔系メロディ。
そのゴリゴリ感とガントレらしいメロディが織り混ざり、曲の展開に抑揚が生まれていますね。
この曲でもギターソロはインギー風。そして後半はティモ・トルキ風。
ということで、前作を気に入った方にとっては期待を裏切らない仕上がりとなっています。
フルアルバムに向けて期待してよさそうです。
が‥
1曲目はともかく、その他が「すごく大好きなタイプの曲で、メロディも魅力的で高揚感あるのに、なんだか印象に残りにくい」という感覚もあったりします。
展開やリフに工夫が見られ、前作から進化しているのは間違いない。
しかもその進化は「正統」「期待通り」の進化。
そのあと一つ足りない「何か」を見つけ、Vo.が自分の最も輝くスタイルを見つけたとき、一気に日本のメタルシーンを代表する存在になってくれることでしょう。
GAUNTLET - Departure
2020年03月17日
ドイツの魂
なんだかんだで「重鎮」と呼べるゾーンに入ってきましたね。
なんだかんだでずっと大好きなバンドの新作です。
RAGE [Wings Of Rage]

ドイツ出身。
2020年リリース、これが‥何枚目でしょうか。Wikiによると23枚目くらいですが、ポジショニングが微妙なアルバムもあるので‥
まぁ、そのくらいリリースしているということで‥。
私とRAGEの出会いは、1988年~1989年の[Perfect Man][Secrets In A Weird World]あたりに遡ります。
30年‥ですね。
「ジャーマンメタル」という言葉で彼らを思い出す方もいるのではないでしょうか。
サウンド的に「ジャーマンメタル」という言葉が当てはまるかどうかは別にして、一つの象徴として存在し続けてきました。
ヴィクター・スモールスキを迎えて、双頭体制でストロングかつヘヴィかつモダンな路線で新境地を見いだし、新たなファンも獲得した彼らでしたが、2015年に脱退。
再びピーヴィの志す‥というか、原点回帰路線で再スタートを切って3枚目。
前作と前々作はその意識が強かったような気がしますが、今回は落ち着いて過去を俯瞰し集約してきた感があります。
その中でもリズムやリフ、メロディに新鮮さも感じます。
ソリッドにキレるリフ。
一筋縄ではいかないクセのあるメロディでありながらも流麗。
スラッシーなリズムがあるかと思えば、ポップ&キャッチーなメロディも織りまぜる。
RAGEが好きな人であれば、今作も安心の出来栄え。
ピーヴィのヴォーカルは、いつもの「RAGE印」を強く印象づけるパフォーマンス。
まぁ、上手いか下手かという問題ではなく、この声がRAGEなのです。
とはいえ、初期の無理やりハイトーンよりは随分貫祿が出てきたと思うのです。
ややドゥーミーなオープニング、ザクザクとしたリフで幕を開ける[True]。
一曲目にしては地味かな‥というファーストインプレッションも束の間、サビではRAGEらしい疾走感とハーモニーを奏でます。
そして華麗なギターソロが鮮烈な印象を残します。
ライブでの手拍子、そしてサビでの「♪オーオーオー~」目に浮かびそうな[Let Them Rest in Peace]。
なんだか存在感が名曲[Higher Than The Sky]的。
アルバムの2曲目というところも同じだからでしょうか。
Aメロのメランコリックなムードがたまらない[Chasing the Twilight Zone]。
RAGEらしい重量感ある疾走を見せる[Tomorrow]
さらに畳みかけるように続くタイトルトラック[Wings Of Rage]では[Sent by the Devil]を彷彿させるスピード&リズム。
いい意味での怪しさとポジティブ感が入り交じる、RAGEらしいカオス感。
珍しく中盤に[Shadow Over Deadland]というインストナンバーを挟み‥
スピード感に溢れた前半から一転、[A Nameless Grave]ではヘヴィな曲調に。
[XIII]や[Ghosts]の時代を想起しますが、この不気味というか妖艶かつ重厚でクラシカルな世界もRAGEの魅力だと思うのです。
後半には[Higher Than The Sky]のリレコーディング‥いや、リメイクというべきか‥の[Htts 2.0]。
ちょっと直線的になった印象でしょうか。
個人的にはこの曲は作品の中ではなくボーナストラック扱いでよかったかなぁ‥という感はあります。
もともと私は[Higher Than The Sky]については‥おっと、この曲の話だけで長くなってしまうのでやめておきましょう。
:
:
ということで、今回もRAGEファンにとっては安心のクオリティ。
パワーメタルもスラッシーな曲もスロゥな曲も全て「RAGE印」が「これでもか!これでもか!」と刻印された、一聴しただけで彼らと分かる作品です。
ヴィクター時代のファンからすると「退化」に映るかもしれない。
オールドファンの私であっても「あぁ、あの頃のあの曲を思い出す」という場面は多い。
とはいえ、毎回新しさを織りまぜつつも揺るぎないRAGE節をこのクオリティで継続しているのはさすがとしか言いようがない。
いよいよ「円熟」の域に入ったことを思わせる作品となりました。
RAGE "True" (Official Video)
なんだかんだでずっと大好きなバンドの新作です。
RAGE [Wings Of Rage]

ドイツ出身。
2020年リリース、これが‥何枚目でしょうか。Wikiによると23枚目くらいですが、ポジショニングが微妙なアルバムもあるので‥
まぁ、そのくらいリリースしているということで‥。
私とRAGEの出会いは、1988年~1989年の[Perfect Man][Secrets In A Weird World]あたりに遡ります。
30年‥ですね。
「ジャーマンメタル」という言葉で彼らを思い出す方もいるのではないでしょうか。
サウンド的に「ジャーマンメタル」という言葉が当てはまるかどうかは別にして、一つの象徴として存在し続けてきました。
ヴィクター・スモールスキを迎えて、双頭体制でストロングかつヘヴィかつモダンな路線で新境地を見いだし、新たなファンも獲得した彼らでしたが、2015年に脱退。
再びピーヴィの志す‥というか、原点回帰路線で再スタートを切って3枚目。
前作と前々作はその意識が強かったような気がしますが、今回は落ち着いて過去を俯瞰し集約してきた感があります。
その中でもリズムやリフ、メロディに新鮮さも感じます。
ソリッドにキレるリフ。
一筋縄ではいかないクセのあるメロディでありながらも流麗。
スラッシーなリズムがあるかと思えば、ポップ&キャッチーなメロディも織りまぜる。
RAGEが好きな人であれば、今作も安心の出来栄え。
ピーヴィのヴォーカルは、いつもの「RAGE印」を強く印象づけるパフォーマンス。
まぁ、上手いか下手かという問題ではなく、この声がRAGEなのです。
とはいえ、初期の無理やりハイトーンよりは随分貫祿が出てきたと思うのです。
ややドゥーミーなオープニング、ザクザクとしたリフで幕を開ける[True]。
一曲目にしては地味かな‥というファーストインプレッションも束の間、サビではRAGEらしい疾走感とハーモニーを奏でます。
そして華麗なギターソロが鮮烈な印象を残します。
ライブでの手拍子、そしてサビでの「♪オーオーオー~」目に浮かびそうな[Let Them Rest in Peace]。
なんだか存在感が名曲[Higher Than The Sky]的。
アルバムの2曲目というところも同じだからでしょうか。
Aメロのメランコリックなムードがたまらない[Chasing the Twilight Zone]。
RAGEらしい重量感ある疾走を見せる[Tomorrow]
さらに畳みかけるように続くタイトルトラック[Wings Of Rage]では[Sent by the Devil]を彷彿させるスピード&リズム。
いい意味での怪しさとポジティブ感が入り交じる、RAGEらしいカオス感。
珍しく中盤に[Shadow Over Deadland]というインストナンバーを挟み‥
スピード感に溢れた前半から一転、[A Nameless Grave]ではヘヴィな曲調に。
[XIII]や[Ghosts]の時代を想起しますが、この不気味というか妖艶かつ重厚でクラシカルな世界もRAGEの魅力だと思うのです。
後半には[Higher Than The Sky]のリレコーディング‥いや、リメイクというべきか‥の[Htts 2.0]。
ちょっと直線的になった印象でしょうか。
個人的にはこの曲は作品の中ではなくボーナストラック扱いでよかったかなぁ‥という感はあります。
もともと私は[Higher Than The Sky]については‥おっと、この曲の話だけで長くなってしまうのでやめておきましょう。
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ということで、今回もRAGEファンにとっては安心のクオリティ。
パワーメタルもスラッシーな曲もスロゥな曲も全て「RAGE印」が「これでもか!これでもか!」と刻印された、一聴しただけで彼らと分かる作品です。
ヴィクター時代のファンからすると「退化」に映るかもしれない。
オールドファンの私であっても「あぁ、あの頃のあの曲を思い出す」という場面は多い。
とはいえ、毎回新しさを織りまぜつつも揺るぎないRAGE節をこのクオリティで継続しているのはさすがとしか言いようがない。
いよいよ「円熟」の域に入ったことを思わせる作品となりました。
RAGE "True" (Official Video)