ヘビメタパパの書斎 › 2015年03月
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2015年03月18日
意外な国からの刺客
このブログを定期的orときどきでも覗いてくださる方なら御存じのことと思いますが・・。
メロスピが好きです。(キッパリ)
同じメロディックスピードメタルを愛する人なら、脳裏に「メロスピの基本的フォーマット」ってのがあると思います。
イメージしてみてください。
・・
・・・・
・・・・・・ そうそう、そのイメージです。
そのイメージをそのまま具現してくれるバンドが、意外な国から現れましたよ。
NAUTILUZ / Leaving All Behind

2013年リリース。なんと南米ペルー出身ですよ。
とはいえ、ANGRAを産んだブラジルあたりではこういった音楽性が人気があるわけで、そういう意味では違和感ないのかもしれません。
が、ペルーですよ。ペルー。
ちなみにバンド名は「ノーチラス」と読むそうです。(←読めなかった)
ワタシはこのバンド、名前は見たことがある程度で実際に触れる機会がありませんでした。
が、とあるご縁でこのバンドを知り、「!」という驚きに包まれました。
メロスピ/メロパワの定番、大仰かつシンフォニックなオープニング→疾走チューン。あります。
HEAVENLYを思わせる鐘の音。あります。
ANGRAの[CARRY ON]を思わせる曲間のブレイクでの「GO!!」の叫び。あります。
EDGUYの[BABYLON]を思わせるシャウトからの疾走。あります。
FREEDOM CALLを思わせる「♪ドコドコドコドコチンチンチンチン」なドラミング(←褒めてます)、あります。
SONATA ARCTICAを思わせるキラキラキーボードソロ、あります。
とにかくメロディックスピードメタルに期待するものが如実にアピールされています。
これがデビューアルバムってんだから驚きです。
国内盤リリースのSPIRITUAL BEASTのバンド紹介ページによると
「IRON MAIDEN, Yngwie Malmsteen, ANGRA, DREAM THEATER, HELLOWEEN, STRATOVARIUS, NOCTURNAL RITES, ADAGIO, HANGARなどからの影響を公言」
とのこと。
バンド名を見ただけでニヤニヤしてしまうラインナップだ。
「ですよねー」と言いたくなるラインナップだ。
「仲良くしましょう」と言いたくなるラインナップだ。
個人的にはADAGIOが入ってるところがウレシイ。そのクラシカルなエッセンスはギターソロ、キーボードソロの随所で光ります。
ANGRAのようなトライバルな印象は薄いですが、逆に欧州的ウェットな疾走感が好感触。
少なくとも一聴して南米的印象は受けません(まぁ、これが良いか悪いかは置いといて)
曲名も「MOONLIGHT」「MIRROR」「SERENADE」「BARD」「CHASING」などといった、このジャンルが好きな人ならなぜか「これは名曲の予感!」というキーワードが並びます。(あくまで個人的感想ですが、共感してくださる方もいらっしゃると思いたい)
シンフォニックメタルの幕開けを思わせるイントロ[Somniac Lifeline]から典型的スピードチューン[Under The Moonlight]へ。
この曲はまだまだ序の口。名刺代わりみたいなものだと思ってください。
続く[Burning Hearts]。「そうそう、メロスピの2曲目(実質3曲目)は、こういうミディアムチューンなんだよなー。」と嬉しくなります。
STRATOVARIUSのアルバム構成を思い出しますね。
[The Mirror]ではSymphony Xのようなクラシカルな旋律で幕を開け、サビに導くメロディはZONATAを思わせるシリアスなパワーメタルチューン。
中盤のハイライト[Chasing The Light]はSTRATOVARIUS+ANGRAといった印象のキラーチューン。
疾走→ブレイクからの「GO!!」という叫び→キーボードとギターのクラシカルなソロの競演という流れは鳥肌モノ!
ラストを飾る[Leaving All Behind]はHEAVENLY的。(HEAVENLY的でありながらGAMMA RAY的じゃない、ってのがキモ)
サビの歌メロはKAMELOTを思い出したりしますね。
:
:
といった具合に「○○的」というキーワードが並んでしまうわけですが、これが全くあざとさを感じないのです。
・・まぁ、ワタシがこういう音が好きだからという補正値は入ってしまいますが。
ホントに「こういうスピードメタルが好き!」ということが伝わってくる、実に美味しいアルバムです。
逆に言うと、「NAUTILUZならではの個性」という意味ではまだ突出していない気がします。
ヴォーカルも悪くないけど「一聴してNAUTILUZと分かる」という点では弱い。
これだけ「全部詰め込んでみました」の後は「俺たちはこういう曲ばかりじゃないんだぜ」とばかりに方向転換するバンドも多い。(特に3rdあたりで)
次のアルバムでこの路線をスケールアップして、さらに個性を輝かせることができるかが勝負になりそうな気がします。
とはいえ、とりあえず「メロスピ好きなら聞いてみて損はない」と断言できますよ。
Chasing the Light - Nautiluz
(この曲が合わなければ、メロスピというジャンルは合わないでしょうね。というレベルの曲だと思うのです)
メロスピが好きです。(キッパリ)
同じメロディックスピードメタルを愛する人なら、脳裏に「メロスピの基本的フォーマット」ってのがあると思います。
イメージしてみてください。
・・
・・・・
・・・・・・ そうそう、そのイメージです。
そのイメージをそのまま具現してくれるバンドが、意外な国から現れましたよ。
NAUTILUZ / Leaving All Behind

2013年リリース。なんと南米ペルー出身ですよ。
とはいえ、ANGRAを産んだブラジルあたりではこういった音楽性が人気があるわけで、そういう意味では違和感ないのかもしれません。
が、ペルーですよ。ペルー。
ちなみにバンド名は「ノーチラス」と読むそうです。(←読めなかった)
ワタシはこのバンド、名前は見たことがある程度で実際に触れる機会がありませんでした。
が、とあるご縁でこのバンドを知り、「!」という驚きに包まれました。
メロスピ/メロパワの定番、大仰かつシンフォニックなオープニング→疾走チューン。あります。
HEAVENLYを思わせる鐘の音。あります。
ANGRAの[CARRY ON]を思わせる曲間のブレイクでの「GO!!」の叫び。あります。
EDGUYの[BABYLON]を思わせるシャウトからの疾走。あります。
FREEDOM CALLを思わせる「♪ドコドコドコドコチンチンチンチン」なドラミング(←褒めてます)、あります。
SONATA ARCTICAを思わせるキラキラキーボードソロ、あります。
とにかくメロディックスピードメタルに期待するものが如実にアピールされています。
これがデビューアルバムってんだから驚きです。
国内盤リリースのSPIRITUAL BEASTのバンド紹介ページによると
「IRON MAIDEN, Yngwie Malmsteen, ANGRA, DREAM THEATER, HELLOWEEN, STRATOVARIUS, NOCTURNAL RITES, ADAGIO, HANGARなどからの影響を公言」
とのこと。
バンド名を見ただけでニヤニヤしてしまうラインナップだ。
「ですよねー」と言いたくなるラインナップだ。
「仲良くしましょう」と言いたくなるラインナップだ。
個人的にはADAGIOが入ってるところがウレシイ。そのクラシカルなエッセンスはギターソロ、キーボードソロの随所で光ります。
ANGRAのようなトライバルな印象は薄いですが、逆に欧州的ウェットな疾走感が好感触。
少なくとも一聴して南米的印象は受けません(まぁ、これが良いか悪いかは置いといて)
曲名も「MOONLIGHT」「MIRROR」「SERENADE」「BARD」「CHASING」などといった、このジャンルが好きな人ならなぜか「これは名曲の予感!」というキーワードが並びます。(あくまで個人的感想ですが、共感してくださる方もいらっしゃると思いたい)
シンフォニックメタルの幕開けを思わせるイントロ[Somniac Lifeline]から典型的スピードチューン[Under The Moonlight]へ。
この曲はまだまだ序の口。名刺代わりみたいなものだと思ってください。
続く[Burning Hearts]。「そうそう、メロスピの2曲目(実質3曲目)は、こういうミディアムチューンなんだよなー。」と嬉しくなります。
STRATOVARIUSのアルバム構成を思い出しますね。
[The Mirror]ではSymphony Xのようなクラシカルな旋律で幕を開け、サビに導くメロディはZONATAを思わせるシリアスなパワーメタルチューン。
中盤のハイライト[Chasing The Light]はSTRATOVARIUS+ANGRAといった印象のキラーチューン。
疾走→ブレイクからの「GO!!」という叫び→キーボードとギターのクラシカルなソロの競演という流れは鳥肌モノ!
ラストを飾る[Leaving All Behind]はHEAVENLY的。(HEAVENLY的でありながらGAMMA RAY的じゃない、ってのがキモ)
サビの歌メロはKAMELOTを思い出したりしますね。
:
:
といった具合に「○○的」というキーワードが並んでしまうわけですが、これが全くあざとさを感じないのです。
・・まぁ、ワタシがこういう音が好きだからという補正値は入ってしまいますが。
ホントに「こういうスピードメタルが好き!」ということが伝わってくる、実に美味しいアルバムです。
逆に言うと、「NAUTILUZならではの個性」という意味ではまだ突出していない気がします。
ヴォーカルも悪くないけど「一聴してNAUTILUZと分かる」という点では弱い。
これだけ「全部詰め込んでみました」の後は「俺たちはこういう曲ばかりじゃないんだぜ」とばかりに方向転換するバンドも多い。(特に3rdあたりで)
次のアルバムでこの路線をスケールアップして、さらに個性を輝かせることができるかが勝負になりそうな気がします。
とはいえ、とりあえず「メロスピ好きなら聞いてみて損はない」と断言できますよ。
Chasing the Light - Nautiluz
(この曲が合わなければ、メロスピというジャンルは合わないでしょうね。というレベルの曲だと思うのです)
2015年03月09日
聖者の行進
ハードロックを細分化した中に「アメリカンハードロック」と呼ばれるジャンルがありますね。
その中でもAEROSMITHだったりBON JOVIだったりVAN HALENだったりFIREHOUSEだったりEXTREMEだったり(以下、キリがない)
・・と、その中でも「音」は細分化されていて、それぞれ個性があり、聞く人それぞれで「象徴的な音」は異なるわけですが・・
じゃ、「アメリカンハードロックの王道って音といえば何よ?」と聞かれたとき。
・・そういうシチュエーション、あんまりないけど、そういうことがあったときという仮定だからいいのです。
自信を持って「まずコレ聞いてみて」と言えるアルバムが登場しましたよ。
しかも個人的思い入れもタップリ!です!
REVOLUTION SAINTS [REVOLUTION SAINTS]

NIGHT RANGERのジャック・ブレイズ。
JOURNEYのディーン・カストロノヴォ。
そしてBAD MOON RISINGでお馴染み(ということにしておきましょう)、ダグ・アルドリッチ。
それぞれのバンドで地位を確立してきたベテランによるプロジェクトバンドですね。
さて、ここから思い入れゾーンに入りますが・・(早い)
NIGHT RANGERはベストアルバム+α程度の知識。
JOURNEYにいたっては「一応数曲知ってるかも」って知識。
ということで、個人的興奮の源はダグ・アルドリッチですね。もちろん。
LION~BAD MOON RISINGでの不遇の時代。(といっても、そこそこクローズアップされてましたが)
BURNING RAINでの「なんか違う」感。(印象薄い)
WHITESNAKEでビッグバンドのメンバーになったものの、寂しい終幕。
もともとカル・スワンのファンだったワタシにとって、ダグはいつも「そばで支えてくれる、縁の下の力持ち」的ポジションでした。
が、カルが音楽界から姿を消し、必然的にワタシの興味はダグに移っていったのでした。
LOUDPARKでWHITESNAKEのメンバーとして来日し、さいたまスーパーアリーナ数万人の視線と、ただ一人に注がれるスポットライトの中でギターソロを爪弾くダグの姿を見て「ダグ・・よかったな、ダグ」と涙腺が緩んだのはワタシだけではないはず。
その姿が焼きついている中、WHITESNAKEから脱退。
その後の動向が気になっていましたが、ワタシ個人的には、ダグは自分で曲を書いたり、バンドの中心メンバーにならないほうがいい。と思っていた。
だから、このバンドのニュースが流れ、そのMVを見たとき「これは音楽的にもダグにとっても理想的なバンドになる!」と期待を膨らませていた。
そしてリリースされたこのアルバム。
素晴らしいです。
そりゃぁジャックとディーンがいればこの程度は当然。と思う方も多いかもしれません。
特にNIGHT RANGERやJOURNEYを愛する人たちにとっては当然のクオリティなのかもしれません。
が、ダグ・アルドリッチが好きなワタシにとって、彼が関わってきたバンドの中でも曲のクオリティがズバ抜けているなと感じるのです。
メンバーに恵まれ(ヴォーカルにはわりと今までも恵まれてましたが)、さらに曲に恵まれると、ここまでダグのプレイが輝くのか!と驚きを感じます。
そしてこういうカラッとしたドライヴ感に溢れたアメリカンハードロックはダグのギターに似合うんだなーと嬉しく思います。
今までで一番、ギターの音色が躍動している、楽しんでいる、というのがヒシヒシと伝わってきて、ダグの笑顔も脳裏をよぎります。
さて、ダグの思い入ればかりが長くなってしまいましたが。
ジャックやディーン、それぞれのバンドに思い入れがある人にとっても納得の出来ではないでしょうか。
そして、このトリオそれぞれの魅力が最大限に生かされた名盤だと思います。
メンバー構成からいって、イメージとしてはDAMN YANKEESあたりに近い音になるかと思っていましたが、もっとハードでドライヴ感がありますかね。
一聴したときはHARDLINEの名作[DOUBLE ECLIPSE]を思い出しましたよ。
全編を通して心地よさと爽快感が支配しています。
そしてメロディアスハードックファンのココロを鷲掴みするキャッチーなメロディと少し埃っぽさを感じるアメリカンテイスト。
そして躍動感と存在感溢れるダグのプレイ。
そして時折ブルージーに、時折ウェットに、深みのある歌唱を聞かせるヴォーカル。
ワタシがアメリカンハードロックに求める理想的シチュエーションは
「荒涼としたモニュメントバレーのド真ん中を貫くROUTExx、カラッとした空気の中、その一直線の道をドライブしながら聞くアルバム(できればオープンカー、できれば横をサイドカーつきのバイクの集団が追い抜いていってくれるとサイコー)」というイメージ。
(※あくまでもイメージであり、走ったことはありません)
そのシチュエーションに間違いなく似合う。
たとえ国道41号線であっても似合う。
雨でも晴れでもドライブには間違いなく似合う。
これぞロックロールであり、これぞアメリカンハードロック。
「アメリカンハードロックって、こんな音」という、自分の脳内に描かれているのに言葉では表せないものを明確に表現してくれたアルバムです。
だからこそ「これだよ!これだったんだよ!」という核心を突かれたような喜びを感じる人も多いのではないでしょうか。
このバンドが今後も続くのかどうかは分かりません。
ダグはともかく、あとの二人は強力な母体があるからね。
だけど、ここまで素晴らしいアルバムを作ってくれたら来日してくれることでしょう。
そしてそれはLOUDPARKの舞台であってほしい。
デヴィット・カヴァーデルの脇役でスポットライトを浴びたあの日とは違って、今度はバンドの一人の主役としてダグがスポットライトを浴びる日も遠くない!はず!
Revolution Saints - Back on My Trail
(Official / 2015 / Deen Castronovo, Jack Blades, Doug Aldrich)
その中でもAEROSMITHだったりBON JOVIだったりVAN HALENだったりFIREHOUSEだったりEXTREMEだったり(以下、キリがない)
・・と、その中でも「音」は細分化されていて、それぞれ個性があり、聞く人それぞれで「象徴的な音」は異なるわけですが・・
じゃ、「アメリカンハードロックの王道って音といえば何よ?」と聞かれたとき。
・・そういうシチュエーション、あんまりないけど、そういうことがあったときという仮定だからいいのです。
自信を持って「まずコレ聞いてみて」と言えるアルバムが登場しましたよ。
しかも個人的思い入れもタップリ!です!
REVOLUTION SAINTS [REVOLUTION SAINTS]

NIGHT RANGERのジャック・ブレイズ。
JOURNEYのディーン・カストロノヴォ。
そしてBAD MOON RISINGでお馴染み(ということにしておきましょう)、ダグ・アルドリッチ。
それぞれのバンドで地位を確立してきたベテランによるプロジェクトバンドですね。
さて、ここから思い入れゾーンに入りますが・・(早い)
NIGHT RANGERはベストアルバム+α程度の知識。
JOURNEYにいたっては「一応数曲知ってるかも」って知識。
ということで、個人的興奮の源はダグ・アルドリッチですね。もちろん。
LION~BAD MOON RISINGでの不遇の時代。(といっても、そこそこクローズアップされてましたが)
BURNING RAINでの「なんか違う」感。(印象薄い)
WHITESNAKEでビッグバンドのメンバーになったものの、寂しい終幕。
もともとカル・スワンのファンだったワタシにとって、ダグはいつも「そばで支えてくれる、縁の下の力持ち」的ポジションでした。
が、カルが音楽界から姿を消し、必然的にワタシの興味はダグに移っていったのでした。
LOUDPARKでWHITESNAKEのメンバーとして来日し、さいたまスーパーアリーナ数万人の視線と、ただ一人に注がれるスポットライトの中でギターソロを爪弾くダグの姿を見て「ダグ・・よかったな、ダグ」と涙腺が緩んだのはワタシだけではないはず。
その姿が焼きついている中、WHITESNAKEから脱退。
その後の動向が気になっていましたが、ワタシ個人的には、ダグは自分で曲を書いたり、バンドの中心メンバーにならないほうがいい。と思っていた。
だから、このバンドのニュースが流れ、そのMVを見たとき「これは音楽的にもダグにとっても理想的なバンドになる!」と期待を膨らませていた。
そしてリリースされたこのアルバム。
素晴らしいです。
そりゃぁジャックとディーンがいればこの程度は当然。と思う方も多いかもしれません。
特にNIGHT RANGERやJOURNEYを愛する人たちにとっては当然のクオリティなのかもしれません。
が、ダグ・アルドリッチが好きなワタシにとって、彼が関わってきたバンドの中でも曲のクオリティがズバ抜けているなと感じるのです。
メンバーに恵まれ(ヴォーカルにはわりと今までも恵まれてましたが)、さらに曲に恵まれると、ここまでダグのプレイが輝くのか!と驚きを感じます。
そしてこういうカラッとしたドライヴ感に溢れたアメリカンハードロックはダグのギターに似合うんだなーと嬉しく思います。
今までで一番、ギターの音色が躍動している、楽しんでいる、というのがヒシヒシと伝わってきて、ダグの笑顔も脳裏をよぎります。
さて、ダグの思い入ればかりが長くなってしまいましたが。
ジャックやディーン、それぞれのバンドに思い入れがある人にとっても納得の出来ではないでしょうか。
そして、このトリオそれぞれの魅力が最大限に生かされた名盤だと思います。
メンバー構成からいって、イメージとしてはDAMN YANKEESあたりに近い音になるかと思っていましたが、もっとハードでドライヴ感がありますかね。
一聴したときはHARDLINEの名作[DOUBLE ECLIPSE]を思い出しましたよ。
全編を通して心地よさと爽快感が支配しています。
そしてメロディアスハードックファンのココロを鷲掴みするキャッチーなメロディと少し埃っぽさを感じるアメリカンテイスト。
そして躍動感と存在感溢れるダグのプレイ。
そして時折ブルージーに、時折ウェットに、深みのある歌唱を聞かせるヴォーカル。
ワタシがアメリカンハードロックに求める理想的シチュエーションは
「荒涼としたモニュメントバレーのド真ん中を貫くROUTExx、カラッとした空気の中、その一直線の道をドライブしながら聞くアルバム(できればオープンカー、できれば横をサイドカーつきのバイクの集団が追い抜いていってくれるとサイコー)」というイメージ。
(※あくまでもイメージであり、走ったことはありません)
そのシチュエーションに間違いなく似合う。
たとえ国道41号線であっても似合う。
雨でも晴れでもドライブには間違いなく似合う。
これぞロックロールであり、これぞアメリカンハードロック。
「アメリカンハードロックって、こんな音」という、自分の脳内に描かれているのに言葉では表せないものを明確に表現してくれたアルバムです。
だからこそ「これだよ!これだったんだよ!」という核心を突かれたような喜びを感じる人も多いのではないでしょうか。
このバンドが今後も続くのかどうかは分かりません。
ダグはともかく、あとの二人は強力な母体があるからね。
だけど、ここまで素晴らしいアルバムを作ってくれたら来日してくれることでしょう。
そしてそれはLOUDPARKの舞台であってほしい。
デヴィット・カヴァーデルの脇役でスポットライトを浴びたあの日とは違って、今度はバンドの一人の主役としてダグがスポットライトを浴びる日も遠くない!はず!
Revolution Saints - Back on My Trail
(Official / 2015 / Deen Castronovo, Jack Blades, Doug Aldrich)