ヘビメタパパの書斎 › 2022年08月
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2022年08月31日
南瓜の遺伝子
ダサい。
だが、それがいい。
一昔前のB級メロスピを「王道」として進むようなジャケットと音楽性。
だからこそ惹かれるのです。
TRICK OR TREAT [CREEPY SYMPHONIES]

イタリア出身。このアルバムは7作目になるようですね。
リリースは2022年。
バンド名からして、もうHALLOWEEN=HELLOWEENですよ。
いわゆるHELLOWEENフォロワーですよ。
他に言うことないんですよ。
‥というくらい、あの「ジャーマンメタル」百花繚乱時代に雨後の筍ように現れた音ですよ。
イタリアだけどジャーマンですよ。
‥いいのだ。それでもいいのだ。
多くのハロウィンフォロワーがそういった音を発表し、ちょっと注目されると「俺たちは違うんだ」と方向転換してバンドが失速していった姿を何度も見てきた。
彼らは違う。
このバンド名を冠した以上、その道が進むことが宿命であり、それをバンドもファンも分かっているのだ。
変わらないことが美学なのだ。
とはいえ、確実にスケールアップしているのだ。
子ども向け映画のような、ちょっとホラーでちょっとメルヘンチックなイントロダクション[Trick or Treat?] 。
そこから一気にジャーマン節全開の、(ほぼ)アルバムタイトルトラック[Creepy Symphony]へ。
アニソンのようなわかりやすさと、王道の疾走感。
シンガロング必至のコーラスのサビ。
これだよ、これ。
本能が喜ぶのですよ。細胞が反応するんですよ。
続くミディアムチューン[Have a Nice Judgment Day]。
歌いまわしやハイトーンの伸ばし方が完全にマイケル・キスク風。
ちょっと高音でヒネりが入るあたりも微笑ましい。
ちょっとしたパーティーチューンと言えるでしょうか。[Crazy]。
Keeperシリーズではなく、[Pink Bubbles Go Ape]や[Chameleon]の時代を思い出しますね。
アルバム指折りのキラーチューン[Escape From Reality]。
彼らの名作である[Rabbits' Hill Pt.2]に収録された[The Great Escape]も素晴らしかったこともあり、「TRICK OR TREATの[Escape]シリーズにハズレなし!」と強く確信します。
(まぁ、なんの繋がりもないとは思いますが)
なんだかIRON MAIDEN風のイントロが印象的な[Queen of Likes]。
サビで一気にギアをあげて駆け抜けていくところが心地よく高揚感を誘います。
サビの歌詞の分かりやすい乗せ方もたまんないですね。
ラストを飾る[The Power of Grayskull]は、なんと12分近い大曲。
私は大曲フェチなのです。
長くて複雑に展開していく曲が大好きなのです。
けど長ければいいというものではないのです。
飽きないような大曲に出会えるのはなかなかないのです。
が、素晴らしいのです。
コミカルな曲調は封印し、シリアスにドラマティックに。
緩急をつけ、メロディにもメリハリがあり、サビはヒロイックに。
エンディングはANGRAを思わせるコーラス。
こんな曲を作れるようになったのか‥と感動しましたね。
:
:
ということで、コメントのほとんどが[HELLOWEEN的]で染まってしまいましたが、いいのです。
彼らがそれを探求・追求し、ファンはそれを迎合する。
期待していた通りの音で、期待していたクオリティを越えてくる。
これって実はすごく難しいことだと思うのです。
それができるバンドって稀有だと思うのです。
きっと次のアルバムも「やっぱり(笑)」「けど大好き」が交錯するアルバムになることでしょう。
そしてそのウキウキした期待を越えてくれると思うのです。
TRICK OR TREAT - Creepy Symphony (Official Video)
TRICK OR TREAT - Escape from Reality (Official Video)
だが、それがいい。
一昔前のB級メロスピを「王道」として進むようなジャケットと音楽性。
だからこそ惹かれるのです。
TRICK OR TREAT [CREEPY SYMPHONIES]

イタリア出身。このアルバムは7作目になるようですね。
リリースは2022年。
バンド名からして、もうHALLOWEEN=HELLOWEENですよ。
いわゆるHELLOWEENフォロワーですよ。
他に言うことないんですよ。
‥というくらい、あの「ジャーマンメタル」百花繚乱時代に雨後の筍ように現れた音ですよ。
イタリアだけどジャーマンですよ。
‥いいのだ。それでもいいのだ。
多くのハロウィンフォロワーがそういった音を発表し、ちょっと注目されると「俺たちは違うんだ」と方向転換してバンドが失速していった姿を何度も見てきた。
彼らは違う。
このバンド名を冠した以上、その道が進むことが宿命であり、それをバンドもファンも分かっているのだ。
変わらないことが美学なのだ。
とはいえ、確実にスケールアップしているのだ。
子ども向け映画のような、ちょっとホラーでちょっとメルヘンチックなイントロダクション[Trick or Treat?] 。
そこから一気にジャーマン節全開の、(ほぼ)アルバムタイトルトラック[Creepy Symphony]へ。
アニソンのようなわかりやすさと、王道の疾走感。
シンガロング必至のコーラスのサビ。
これだよ、これ。
本能が喜ぶのですよ。細胞が反応するんですよ。
続くミディアムチューン[Have a Nice Judgment Day]。
歌いまわしやハイトーンの伸ばし方が完全にマイケル・キスク風。
ちょっと高音でヒネりが入るあたりも微笑ましい。
ちょっとしたパーティーチューンと言えるでしょうか。[Crazy]。
Keeperシリーズではなく、[Pink Bubbles Go Ape]や[Chameleon]の時代を思い出しますね。
アルバム指折りのキラーチューン[Escape From Reality]。
彼らの名作である[Rabbits' Hill Pt.2]に収録された[The Great Escape]も素晴らしかったこともあり、「TRICK OR TREATの[Escape]シリーズにハズレなし!」と強く確信します。
(まぁ、なんの繋がりもないとは思いますが)
なんだかIRON MAIDEN風のイントロが印象的な[Queen of Likes]。
サビで一気にギアをあげて駆け抜けていくところが心地よく高揚感を誘います。
サビの歌詞の分かりやすい乗せ方もたまんないですね。
ラストを飾る[The Power of Grayskull]は、なんと12分近い大曲。
私は大曲フェチなのです。
長くて複雑に展開していく曲が大好きなのです。
けど長ければいいというものではないのです。
飽きないような大曲に出会えるのはなかなかないのです。
が、素晴らしいのです。
コミカルな曲調は封印し、シリアスにドラマティックに。
緩急をつけ、メロディにもメリハリがあり、サビはヒロイックに。
エンディングはANGRAを思わせるコーラス。
こんな曲を作れるようになったのか‥と感動しましたね。
:
:
ということで、コメントのほとんどが[HELLOWEEN的]で染まってしまいましたが、いいのです。
彼らがそれを探求・追求し、ファンはそれを迎合する。
期待していた通りの音で、期待していたクオリティを越えてくる。
これって実はすごく難しいことだと思うのです。
それができるバンドって稀有だと思うのです。
きっと次のアルバムも「やっぱり(笑)」「けど大好き」が交錯するアルバムになることでしょう。
そしてそのウキウキした期待を越えてくれると思うのです。
TRICK OR TREAT - Creepy Symphony (Official Video)
TRICK OR TREAT - Escape from Reality (Official Video)
2022年08月12日
生きて、スポットライトの下へ
彼女は今も闘っている。
癌サバイバーとして、スポットライトの当たる表舞台に帰ってくるために。
THE UNCROWNED [REVIVE]

国産メロディックハードロックバンドのデビュー作。
2016年発表。
日本国内でも女性ヴォーカルのメタルバンドはずいぶん増えてきた。
その乱立するバンドたちの中で個性と立場を確立するのはなかなかハードルが高い。
そんな中でも、強く原石の輝きを纏っているバンドだと思う。
メロディの質、バリエーション。
そしてなんといってもSHALさんのヴォーカルスタイル。
いわゆる女性ヴォーカルに見られる強烈なハイトーンだったりキュートな歌いまわしだったり、といったスタイルとは異なる。
ちょっと硬質な強さとしなやかさ。
この声がさらにステージを上げてこれば、そして今でも充分魅力的なメロディとが相乗効果を産み出せば。
そう思うと、このバンドの伸び代はまだまだ先が見えないくらい期待しているのです。
そう、Tears of Tragedyを初めて聞いたときのワクワク感に似ている。
強靱なギターリフで幕を開け、一気にSONATA ARCTICA風に疾走する[SHIVER]。
刻むリズムは時折ANGRAを思わせます。
そのスピード感に芯のあるSHALさんの声が重なる。
このコンビネーション。
一曲目から彼らの、そして私にとってのひとつの理想が具現化されているのではないでしょうか。
アルバムタイトルトラックになっている[REVIVE]。
王道ハードロック然としたメロディとジャパニーズポップス風の彩りが華やかなチューンで、MVに選んだという意図は正解かもしれませんね。
[INIFINITE]はLightBringerを思わせるようなアップテンポチューン。
ポジティブなメロディだからこそ、個性的なSHALさんの声がより際立つ。
その声は、サビではかなり柔和な光を放ちます。
ジャジーなリズムが印象的な[RELUME]。
バンド、ギタープレイ、ヴォーカル‥と、それぞれが懐の深さを見せます。
穏やかなイントロダクションからややシンフォニックなアレンジ、そして静かに語りかけるようなパートを経て、力強いメッセージ性を持ったサビヘ導いていく[BRAVE MY HEART]。
シリアスな世界観も相まって、SHALさんの魅力を詰め込んだ曲といえるでしょう。
そしてラストを飾る[UNWAVERING]。
スピードチューンですが、[SHIVER]のメロスピ感とは趣が異なる。
徐々に空が開いていくかのような高揚感。
ジャパニーズメタルらしい、日本人ならではのメロディーラインが本能をくすぐります。
この展開、やっぱり思い出すのはLightBringerでしょうか。
オープニングの訴求力、心地よく幕を閉じるエンディング。
アルバム全体の印象を底上げしてくれていますね。
:
:
:
そのSHALさんは、いま子宮頸ガンと闘っている。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/94091?media=frau
いまは余命宣告で年内と言われているそうだ。
彼女のツイッターやNOTEが目に飛び込んでくると、胸が苦しくなる。
頑張ってほしい、などという軽々しいことは言えない。
けど、彼女自身がまたステージに戻ってくるのを諦めていない。
だから、私は待ちたい。
この「まだまだ輝きを秘めているバンド」「まだまだ伸び代があるバンド」の「その先」を見たい。聞きたい。
今できることは、彼女を応援することしかない。
最近、サブスクリプションでも公開されたそうだから、そこに手を伸ばすだけでもいい。
少しでも多くの人に、彼女の歌声が届くように。
そしてそのリアクションが彼女に届きますように。
THE UNCROWNED - REVIVE (Official Music Video)
THE UNCROWNED - SHIVER
癌サバイバーとして、スポットライトの当たる表舞台に帰ってくるために。
THE UNCROWNED [REVIVE]

国産メロディックハードロックバンドのデビュー作。
2016年発表。
日本国内でも女性ヴォーカルのメタルバンドはずいぶん増えてきた。
その乱立するバンドたちの中で個性と立場を確立するのはなかなかハードルが高い。
そんな中でも、強く原石の輝きを纏っているバンドだと思う。
メロディの質、バリエーション。
そしてなんといってもSHALさんのヴォーカルスタイル。
いわゆる女性ヴォーカルに見られる強烈なハイトーンだったりキュートな歌いまわしだったり、といったスタイルとは異なる。
ちょっと硬質な強さとしなやかさ。
この声がさらにステージを上げてこれば、そして今でも充分魅力的なメロディとが相乗効果を産み出せば。
そう思うと、このバンドの伸び代はまだまだ先が見えないくらい期待しているのです。
そう、Tears of Tragedyを初めて聞いたときのワクワク感に似ている。
強靱なギターリフで幕を開け、一気にSONATA ARCTICA風に疾走する[SHIVER]。
刻むリズムは時折ANGRAを思わせます。
そのスピード感に芯のあるSHALさんの声が重なる。
このコンビネーション。
一曲目から彼らの、そして私にとってのひとつの理想が具現化されているのではないでしょうか。
アルバムタイトルトラックになっている[REVIVE]。
王道ハードロック然としたメロディとジャパニーズポップス風の彩りが華やかなチューンで、MVに選んだという意図は正解かもしれませんね。
[INIFINITE]はLightBringerを思わせるようなアップテンポチューン。
ポジティブなメロディだからこそ、個性的なSHALさんの声がより際立つ。
その声は、サビではかなり柔和な光を放ちます。
ジャジーなリズムが印象的な[RELUME]。
バンド、ギタープレイ、ヴォーカル‥と、それぞれが懐の深さを見せます。
穏やかなイントロダクションからややシンフォニックなアレンジ、そして静かに語りかけるようなパートを経て、力強いメッセージ性を持ったサビヘ導いていく[BRAVE MY HEART]。
シリアスな世界観も相まって、SHALさんの魅力を詰め込んだ曲といえるでしょう。
そしてラストを飾る[UNWAVERING]。
スピードチューンですが、[SHIVER]のメロスピ感とは趣が異なる。
徐々に空が開いていくかのような高揚感。
ジャパニーズメタルらしい、日本人ならではのメロディーラインが本能をくすぐります。
この展開、やっぱり思い出すのはLightBringerでしょうか。
オープニングの訴求力、心地よく幕を閉じるエンディング。
アルバム全体の印象を底上げしてくれていますね。
:
:
:
そのSHALさんは、いま子宮頸ガンと闘っている。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/94091?media=frau
いまは余命宣告で年内と言われているそうだ。
彼女のツイッターやNOTEが目に飛び込んでくると、胸が苦しくなる。
頑張ってほしい、などという軽々しいことは言えない。
けど、彼女自身がまたステージに戻ってくるのを諦めていない。
だから、私は待ちたい。
この「まだまだ輝きを秘めているバンド」「まだまだ伸び代があるバンド」の「その先」を見たい。聞きたい。
今できることは、彼女を応援することしかない。
最近、サブスクリプションでも公開されたそうだから、そこに手を伸ばすだけでもいい。
少しでも多くの人に、彼女の歌声が届くように。
そしてそのリアクションが彼女に届きますように。
THE UNCROWNED - REVIVE (Official Music Video)
THE UNCROWNED - SHIVER