ヘビメタパパの書斎 › 2011年12月

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2011年12月28日

Bye !! 2011

いよいよ2011年も終わろうとしていますね。

年々、「一年」が電光石火の如く駆け抜けていくように感じるわけですが、ひとまず今年も無事に年越しを迎えられそうです。
まだ2011年の大晦日までには数日ありますが、年末年始はきっとブログに触れてる時間がないので(奥様の前ではSNS関係は基本やらない)、これが本年度最後かな。

今年一年を振り返ると・・・と、毎年プライベートやら音楽関係などを思い出すわけですが・・・。

とにかく地震・津波・放射能の衝撃が大きすぎた。
多数の犠牲者を出し、今もなお苦しい日々を送っていらっしゃる方々のことを思うと、いくら夫婦で冷戦があろうが、子供が鬱陶しかろうが、仕事で行き詰まろうが、些細なことだ。
普通に生活できる幸せ、普通に働ける幸せを痛感した一年だった。

そんな中ではありますが、年末最後の記事では、毎年一応「こんなことがあった」というまとめ的な意味もあるので思い出してみる。

・ボウズ、小学校へ。
・初のディズニーランド。ムスメの念願叶う。
・ボウズ、宝石・鉱石にハマる。
・facebookのビッグウェーブ、ブログを飲み込む勢い。
・人生ゲーム&立体四目並べ プチブーム

・LOUDPARK11参戦。一日限定&メンツの事前の悪評を覆すパフォーマンス。
・D.C.クーパー ROYAL HUNT 復帰
・カイ&キスケ UNISONICで合流。LOUDPARKで夢の舞台を披露。
・来日延期、相次ぐ(特にANTHRAXが印象的だったな)
・ANGRA エドゥが活動休止
・ゲイリー・ムーア 死去
・SYMFONIA ゴタゴタ(来年の今頃、名前が残っているだろか・・・)

まだまだいろいろあっただろうけど、思いつくトコだけ・・・。


こんなアンダーグラウンドなブログにお付き合いいただいた方々、ありがとうございました。
徐々にキモチが切れそうになりつつも、足を運んで頂く方々の存在がモチベーションであります。

どこまで続くか分かりませんが、細く長く生暖かく見守って頂けるとありがたく思います。

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で、今年の音楽を振り返るわけですが、一昨年までは印象に残ったアルバムを載せてましたが、「なんだか偏るなー」という自らの不満もあって、昨年から「新しい古いに関わらず、今年よく聞いた曲」を振り返るようにしました。
では、順不同&思いつくままに。


THE POODLES - Metal Will Stand Tall
とにかく今年はこのバンドに出会えたことが一番の幸せだった。
これだけアンテナ張ってたつもりでも、アンテナに引っかからないバンドで素晴らしいバンドが埋もれてる・・・これだからメタルはやめられないんだな。
http://youtu.be/33_0rgK3CfM


Trivium - In Waves
LOUDPARKへの参戦もあって、よく聞いたなー。
最初聞いたときは「うーん・・・イマイチじゃね」と思ったけど、徐々にクセになった・・・という、昨年のAVENGED SEVENFOLDの[Nightmare]に似たパターンでした。
http://youtu.be/0Xfvk028Kv0


Riot - Riot
名作[THUNDERSTEEL]の路線を蘇らせ、高らかな復活宣言として叩きつけたヘヴィ&ファストなチューン。
アルバム単位でのクオリティは「もう一歩」だったけど、この曲は当時を知る人のアドレナリンを爆発させたと思います。
この時代に、この曲で勝負してくれた心意気がウレシイ。
http://youtu.be/lvbFXo-M8ec


Black Veil Brides - Fallen Angels
この冬に一番聞いた曲。
GODZでリクエストしたら「今日は意外な曲を選びますね!」と言われて「やっぱメロパワ/様式美一辺倒って印象なんだろなー」と思いましたが、基本的にキャッチーな曲は大好物です。はい。
見た目で敬遠したら損しますよ。
http://youtu.be/VuGzJVKtW6g


LIGHTNING - JUSTICE STRIKE
今年の国産バンドの中で圧倒的存在感を持った曲。
新宿でのレコード会社リスニングパーティーで一目惚れ(一耳惚れ?)して、その感動は未だ色褪せず。
アルバムトータルではGALNERYUSの方が良かったけど、曲単体の殺傷力ならダントツ。
http://youtu.be/tMnJwvqYlM8


Minstrelix - Erzsebet
国産バンドの今年後半がLIGHTNINGなら、前半はMINSTRELIXですね。
LIGHT BRINGER & DRAGON GUARDIANとのライブを見たのも今年だったか・・・震災前のことは随分昔に感じます。
[Thirst For...]と並ぶ名曲。さすが自ら「ドラマティックメタル」を名乗るだけのことはあるね。
http://youtu.be/Iw4aKkom-Gg



今年は一番の主食&主戦場(?)であるジャーマン系/メロディックパワーメタル系/北欧様式美系が弱かった感がありますね。
それでも毎年、記憶に残る名曲が次々と生まれてきてくれる。

「中年になったら、書斎でジャズとウイスキーでオトナの時間を過ごしてるだろうなー。クール&ダンディな俺、カッコイイ。」という高校時代の幻想は完全に崩壊し、全く成長の兆しすら見せてないわけですが、これはメタルが素晴らしすぎるせいだ。きっとそうだ。そうなのだ。

来年もそれはブレることがないのだ。きっと。

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それでは皆様、ちょっぴり早い気もしますが、よいお年を!!
  

Posted by テン at 07:21Comments(2)

2011年12月16日

東京、夜のオタノシミ

もうすぐ2011年も終わろうとしているわけですが、今年は商談の関係とかで東京へ行く機会が多かったなーと思う。

・東京出張
・新宿に泊まって
・ネオン輝く歌舞伎町でアフターファイブ
(・・・って表現、最近は使わないか)

と言うと、何だか桃色吐息妖艶華麗オトナの世界ってディープだぜ!的な様相を想像するわけでありますが・・・。


ワタシの東京出張ナイトライフといえば

・DISK UNION で CDを漁る。
・ヒトカラ(一人でカラオケね)でメタル三昧
・激安居酒屋でマッタリ小説を読みつつ、酒を飲む。

そして、最後に歌舞伎町のメタルバーGODZで轟音に埋もれつつビールを飲む。

これが定番スタイルであります。
他の地域に足を伸ばすといっても、せいぜい秋葉原の裏通りをウロウロする程度。
べ、別にメイドさん目当てじゃないんだからね!
なんかチープなパーツが山積みされているのを眺めるのが好きなのだ。

で、ここに新たな定番が加わろうとしているので、応援の意味も込めて紹介しておきましょう。

ワタシが出張の拠点としている「新宿三丁目」から一駅、「曙橋」にある BAR ROCKRIDE

GODZ
・大音量、轟音。とにかくその轟音に身を委ねるのかキモチイイ。
・自分の大好きな曲を、その轟音で楽しむことができる。
・時によってはラウド系(ワタシがあんまり好みじゃないジャンルね)に偏ることがある。

ROCKRIDEでは
・音量控えめ、通常の会話が楽しめる程度。
・たぶんマスターが同年代。80年代~90年代のメロディックハードに強い。
・当然、どの曲がかかっててもハズれがあまりない。

ということで、轟音に溺れたいときはGODZ。マッタリとメロハーとマスターとの会話を楽しむならROCKRIDE
選択肢が増えてきましたよ。

最近は一度の出張で両方行かねば!と思っております。

ROCKRIDEでは、とにかくマスターとの会話で「おー、同じ同じ!」「わかるわかる!」ってことが多くて楽しい。
前回行ったときには、たまたまお客様が少なかったこともあってリクエスト三昧、メロハーナイト。

冒頭に「激しすぎず、マッタリすぎずのジャーマンメタルを、おまかせで」とお願いしたら、かかった曲がTHUNDERHEADですよ。
THUNDERHEADとか、あの時代を、そのルートで体験してきた人じゃないと出ないバンドだと思うよ。
もうこのセンスだけで惚れます。大好きだったなー。



そして、FAIR WARNING / TERRA NOVA / TNT / HAREM SCAREM / ROBBY VALENTINE など、「おーーーー!」「タマンネーーーー!」な曲をどんどんリクエストして、夢のようなメロハーナイトになりました。

GODZではROBBY VALENTINE はリクエストできないよなー、なんとなく。

だから、やっぱり気分によって使いわけるのだ。

小さな店ではあるのですが、頑張ってほしい。
たまの出張でしか行けないけど、応援したい。
そう思える店なのです。

ってことで、次回出張でも両方行きたいと思ってますよ。

ちなみにROCKRIDEでは「ROCKRIDEなう」とツイートすると割引があるそうですよ。


次に行くことがあったら、コレをリクエストするつもりです。
間奏のピアノとオーケストラが胸キュン!・・・つか、PVあったのか!

Valentine - I Believe In Music


  

Posted by テン at 07:18Comments(0)

2011年12月12日

サンタに届け

さて、いよいよクリスマスが近づいてきました。

若かりし独身の頃、「クリスマス?ぷぷぷッ。キリスト教でもないのに、なに甘ーーいムードになっちゃってんだよ!」という9割ヒガミで構成された反骨心を抱いていましたが、今となっては「クリスマス・・・くるか!いよいよ!」という一大イベントである。

一大イベントといってもワクワク感とは程遠い。
ま、クリスマスだから何かちょっとウマいもの作ろう→ウマい酒を飲もう・・・オトナの欲求を満たす、という点については、今年の曜日構成はバツグンではあるのだが。

クリスマスといえば、なんといっても「サンタさん」だ。

ウチはここ数年、サンタさんに手紙を書くように指示している。
直前になってほしいものが確保できないということが何度かあり、「早めに書いとけよな」と11月中旬くらいから指示する。
今年も11月中には手紙は用意できていたようだ。

ただ、早く書くことのウィークポイントとしては、「子供の気持ちは変わりやすい」という点にある。
早めに書かせて、某大型ネット通販サイトのニラメッコして在庫を確認しつつ、子供のキモチが変わってないか探りを入れつつ・・・ということになる。

さて、今年の手紙。

ボウズはいたって直球勝負だ。
「サンタさんへ。●●がほしいです。だめなら△△がほしいです。」
以上。
まぁ、まだ本能で「おりこうしていれば、サンタさんが来てくれる」と思っているだけだから、こんなもんだろう。

問題(?)はムスメだ。
「サンタさんへ。きょねんは欲しかった●●をくれてありがとう。とてもうれしかったです。」とサンタさんがヨロコビそうな言葉からスタート。
「今年は○○がほしいです。だめなら△△、それもダメなら××がほしいです。」と第三次候補まで記載。
そして最後には
「サンタさんの名字と名前を教えてください」でシメ。

ワタシが「サンタさんの名字と名前聞いてどうすんだよ。」と聞くと「だって、ホントにサンタさんがいるなら名字と名前があって、教えてくれるやろ。教えてくれなんだら・・・(チラリ)」ということらしい。

そう、昨年のムスメは完全にサンタさんを疑っていた。
「ホントにサンタさんっておるの?」
「友達はサンタさんはおらんって言ってた」
「友達がおとうさんとおかあさんがサンタさんやって言ってた。もう買ってもらったって」

といった具合である。

で、「今年はボチボチ、ヤバいんだろなー」と思っていたのに、手紙を書く頃も含めて全く疑いのコトバを発しない。
「昨年プレゼントもらって、今年は素直に信じてくれてんだろなー」というキモチと、「いや、これだけ何もいわないのはアヤシイ。」というキモチが半々だった。

小さい頃なら「んなもなぁ、[サンタ]が名字、[クロース]が名前に決まってんだろが。」と言えるのだが、ムスメは「外国だと名字と名前が逆になる」ことも知っている。
「じゃ、ホントはクロース・サンタなの?」という質問が飛んでくるだろう。
厳密にいうと「セント・ニコラス」から来てるらしいから「セント」は称号、「ニコラス」は名前ってことになるんだろうか。
とはいえ、セント・ニコラスはあくまで「由来」であって、サンタクロースとは別物なんだよね。
ニッポンの小学生に「セント」とかって称号を説明するのは容易じゃない。

で、「日本人じゃないから、返事書けないんじゃないか?」と言えば、「じゃ、なんで手紙読めるの?」と来るだろう。
いまのところ、この問題(?)についてはスルーの方向で調整中であります。

さらには
ムスメ「なー、おとーさん。クリスマスの日って窓とか玄関開けとるの?」
ワタシ「そりゃ毎日戸締りするさ。」(←正直に答えてしまった)
ムスメ「じゃ、サンタさんはどこから入ってくるのさ。ウチ、エントツないやろ?」
ワタシ「お・・ぁ・・ぁ・・そういえば、クリスマスの日だけは開けておいたような気がゴニョゴニョゴニョ・・・・」

小さい頃なら適当にゴマかせたけど、ある程度は理路整然と答えてやらないといけない年齢になってきたんだな、と。
そうなると、いよいよ「サンタクロース」というファンタジーとの矛盾をいかに埋めるかが難しいなぁ。

ムスメは来年は4年生。ボチボチ、いろいろな情報が入ってくるだろう。
いよいよ「サンタさん」のワクワク感は今年が最後かもなーと思うと、なんだか寂しいものがあります。

・・・つか、今年も気づいてて計算高く振る舞っているのかもしれない。単純なトーチャンとしては、純粋に信じてくれてる・・・と思いたいんですけどね。
  

Posted by テン at 07:10Comments(3)子供たち棚

2011年12月05日

6年目、なう

このブログを開設したのが2006年12月4日

ってことで、2011年12月4日でまるまる5年を越えて、6年目に突入しましたよ。

このブログを始めたとき・・・

ムスメは4歳。まだ年少だったかな。→現在、9歳。三年生。あぁ、純粋な眼差しだったさ。

ボウズは1歳。まだ赤ちゃんですよ。→現在、6歳。一年生。あぁ、癒し系だと思ってたさ。

ワタシは・・・まぁ・・・5歳若かったってことだ。
あぁ、年の(歳の)流れっつーのは残酷なもんだなー、と。

最近ではtwitterやらfacebookやらの台頭があって、「ブログ」ってツールは押されつつあり、そういったSNSが主流になりつつあるなーと感じることが多い。
自分の周りでもそういった人たちは多いから、体感的にそう思う。

実際、そういった各種SNSがあってブログの更新回数が減ってきてるなーと自分でも自覚しています。
べ、別にネタが尽きてきてるとかメンドくさいとかそういうネガティブな理由じゃないんだからね!多分ね!・・・と思いたい。

そんな中ではありますが、ワタシにとってブログは特別な場でありつづけています。

節目の度に書いてる気がするけど、元々プレゼンで連敗し、仕事での表現力向上のために、しっかりとした「文章」を構築するスキルを身につけたいと思ったのがキッカケ。
自分の大好きなことを、思いを、単なる「日記・感想」ではなく「文章」として記すことが目的。

facebookでは公私問わず繋がるから、自分の趣味は控えめにして人畜無害に。
twitterでは文章・文体なんて関係なくフリーダムにユルくダラダラと。
mixiは・・・まぁ存在してるだけ。

そしてブログは全く性質の異なるものとして自分の中では重要な位置に存在してくれています。
ブログだけは他のSNSとは一線を引いて、いい意味で「孤立」させておきたいなーと思っています。

各種SNSで繋がってくれてる方々で、このブログの存在を知っている方には、重ね重ね「他の人には、このブログのことはナイショにしといてね」と改めてお願いしたい次第であります。

ずっと更新ペースを維持するのは難しいかもしれないけど、子供は日々成長して新しい姿を見せてくれるし、音楽は次々と新しい発見があるし。
書きたいことはイッパイある。

そして、他のブログとは比べ物にならないカウントの低さ、内容の稚拙さにも関わらず、定期的に訪問してくれる方がいる。
コメントをくれる方がいる。
実世界でも繋がってくれる人がいる。

それがモチベーションの源であります。

6年目も相変わらず、興味のない方には目障り以外のなにものでもないブログになるかと思いますが、「あー、こういうヤツもいるな」という程度で泳がせておいてくださいませ。


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さて、この節目には記念すべき最初のネタ(というレベルでもないけど)として取り上げたANGRAを・・・ってのが定番化しています。
ブログデビュー時の原点に帰る、そして自分の現在を再認識する・・・ってとこですかね。
そもそもANGRAのアルバムが7枚しかリリースされておらず、しかもヴォーカルが活動停止状態・・・ってことで来年以降が非常に心配ではあるのですが、とりあえず今回はコレを。

ANGRA [Angels Cry]



アンドレ・マトス率いる(当時はこの表現で間違ってないと思う)、ANGRAのデビュー作であり最大の衝撃作・・・でしょう。
まだこのアルバムのこと書いてなかったんだなー。意外だ。

元々、アンドレ・マトスの存在はVIPERの頃から日本でも知られるようになった。
ブラジル産でシンフォニックなメタル。今でこそシンフォニックなメタルなんてのは一つのジャンルとして確立しているものの、当時は斬新だった。

その「元VIPERのアンドレ・マトスのニューバンド」という前評判に、どれだけの人が食いついたかというと・・・少なかったと思うんだな。

が、フタを開けてみれば、クラシックの楽曲を多用したスピードメタルに多くの人が衝撃を受けたのではないでしょうか。
もうそこにあったのは「元VIPER」の肩書を必要としない、新世代のニューヒーローとも言えるバンドの姿でした。

ジャケットもシンプルながら美しいですね。
バンドロゴは・・・もうちょいなんとかならんかなー、と思ってるんですが。実は。メタTにしたときにイマイチなんだよなー。

シンフォニックに幕を開ける[Unfinished Allegro]
シューベルト「未完成」をモチーフにしたイントロダクションは荘厳かつ勇壮な幕開けを演出します。

そこから一気に切り込んでくる世紀の名曲[Carry On]
シンフォニック・スピードメタルというジャンルを生み出したと言っても過言ではなく、スピードメタル/パワーメタルという狭義なジャンルを越えてHeavyMetalシーンに燦然と輝く名曲です。
美しく駆け抜ける旋律を彩るクラシカルなフレーズ。
アンドレ・マトスのヴォーカルは、線が細いながらも個性的なハイトーン。
今となっては、後任のエドゥ・ファラスキと比較されて「マトスじゃなくてもよかった。つか、エドゥのほうがいい」と言われているカワイソウなマトやんではあるのですが、やはりこの作品を生み出してくれた功績は大きい。
そしてワタシは「エドゥもいいけど、マトスも忘れないでね。このB級臭がタマンナイんだよ。」と思うわけです。

そして後半の山場[Evel Warning]
[Carry On]がクラシカルで流麗なスピードメタルだとすれば、[Evel Warning]はクラシカルでやや重量感のあるパワーメタル・・・といったところですかね。
自らのルーツであるブラジリアン・・・というか、ラテン系のリズムを取り入れ、複雑な場面展開で緩急をつけ・・・という手法は、この後のANGRAの礎となっていますね。
間奏で用いられるヴィヴァルディ「四季」「冬」が、この曲の象徴的パートと言えるかもしれません。
ただでさえクオリティが高く印象深い曲ですが、このヴィヴァルディの間奏でさらにドラマティックな曲へと昇華させています。
もうね、安っぽいコトバだけど、萌えます。悶えます。

他にも代表曲の[Angels Cry](これまたクラシカルなパートが美味しい名曲)、ケイト・ブッシュのカバーである[Wuthering Heights]、スケールの大きな[Never Understand]・・・と聞きどころ満載。

ちょっと音が軽かったり、プロダクションが甘かったり、アンドレ・マトスのヴォーカルがゴニョゴニョ・・・と、今のANGRAと比べると目につくところもあるわけですが、今でも「ANGRAといえばこのアルバムだな」ってヒト、多いと思います。
HELLOWEEN[KEEPER OF SEVEN KEYS]RHAPSODY[Legendary Tales]あたりと並んで、このジャンルを語る上では絶対外せない、歴史の節目となる作品。
初めて[Unfinished Allegro]~[Caryy On]の流れを聞いた時の衝撃は、今でも脳裏に焼きついています。

HeavyMetal史上の名盤として語り継がれるであろう名作です。
このアルバムのリリースは1993年
もうすぐ20年になるのか・・・・ワタシをHeavyMetalというジャンルから離れられなくしたアルバムの一つであり、今でも全く色褪せることはありません。


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ということで、6年目もこんな具合にアンダーグラウンド界隈で蠢いていくであろうブログですが、よろしかったらお付き合いくださいませ。




Angra - Unfinished Allegro-Carry On




Angra - Evil Warning


1993年  

Posted by テン at 06:35Comments(4)A