ヘビメタパパの書斎 › 2012年11月

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2012年11月30日

祝福の歌

アルバムリリース前に公開されたPVは衝撃でした。
その衝撃と期待。この胸の高鳴りは久々の感覚でした。

GALNERYUS / ANGEL OF SALVATION



日本が誇る、様式美というか、ネオクラというか、メロパワというか・・・まぁ、いろんな意味で美味しいところを詰め合わせたジャパメタバンド。
通算8枚目ですかね。
超絶シンガー、小野正利が加入して3枚目となりました。

小野正利加入後、最初のアルバム[RESURRECTION]が素晴らしすぎて、前作がやや地味に感じましたが、今回は冒頭のPVで「これは最高傑作の予感!」という期待が膨らみました。

結果としては、[RESURRECTION]を越えてはいないけど、肩を並べる出来、ってところでしょうか。
まず率直なところでは「小野正利が加入して、『こんな方向性に向かうといいな』という姿が正当に進化してるなー」ということ。

前任のYAMA-Bの時代は、彼の声質もあって良くも悪くもアンダーグラウンド臭が残り(後期は薄まりましたが・・・まぁ、それが脱退の原因かもしれないし)、ヘヴィメタリックなザラついた触感があった。
GALNERYUSが日本語詩を取り入れた頃から、YAMA-Bのカラーと微妙な乖離が生まれていたのでしょう。

そして後任に加入した小野正利
ネームバリュー的にも力量的にも文句ナシ、方向性を模索していたバンドにとっては、まさに「水を得た魚」状態。

彼を生かすのであれば、言い方は悪いけど「ジャパメタ」色をどんどん加速していけばいいと思っていた。
彼らの美しく慟哭に満ちたメロディが、ジャパメタ的にコマーシャルなムードを装い、日本語詩もどんどん出していけばいい。
そんな思い描いた方向性がいよいよサマになってきた感があります。

劇的イントロ[REACH TO THE SKY]に導かれて疾走する[THE PROMISED FLAG]は、バンドの代名詞でもある「FLAG」シリーズの新章が始まったことを確信させます。
いままでもこの「FLAG」シリーズは名曲が多かったわけですが、今回は小野正利の声のおかげもあってか指折りのドラマ性とスケールを内包しています。

続く[TEMPTATION THROUGH THE NIGHT]は、YAMA-B在席時後期を思わせるメロディですかね。
全く日本語詩に違和感がなくなってきてますね。

中盤に配置された[HUNTING FOR YOUR DREAM]は、新生GALNERYUSの象徴的曲と言えるかもしれません。
適度なアグレッションとキャッチーなサビ。「らしさ」を失うことなく、一般的J-POPファンにもアピールできるのではないでしょうか。


そして・・・


最後に迎える、[ANGEL OF SALVATION]
冒頭に書いたPVがコレだったんですけどね。
PVでは7分だったんですが、アルバムでは14分ですよ。大曲好きなワタシにとってはタマランではないですか。

KAMELOTを思い出すシンフォニックなイントロから、一気に天空へ羽ばたいていくかのような飛翔感。
このギアが変わる瞬間、背筋が震える感覚に陥ります。
全編を通して、欧州メタル的シンフォニックかつ劇的な構成で全くスキがありません。

緩急をつけた小野正利の歌唱、クラシカルに爪弾かれるSyuのギター。
Syuのギターソロは、最初のサビの後、さらに中間でギター→キーボード→ギターというソロ、後半には最も劇的で曲のハイライトと言っても過言ではないギターソロ。
この美しくポジティブでクラシカルなソロは、ガルネリ史に残るメロディだと思います。
この二人のせめぎ合い、そして張りつめた緊張感に満ちながらも温かく包み込んでくれるような美しいメロディ。
ゲスト参加のAKANE LIVNIGHTWISH的バックコーラスもいいアクセントになっています。

ちなみに14分のアルバムトラック、7分のPV、どちらもそれぞれに異なった魅力があります。
14分を全く飽きることなく紡いでいくアルバムトラックは圧巻の一言。
7分のPVは、上述の絶品ギターソロから再びサビへ流れ込むあたりは、アルバムよりもコンパクトながらドラマ性が上回っている感があります。

ということで、改めて「小野正利の加入は正解だった!」と強く確信し、[DESTINY]が最高傑作だと思っていたハードルを一気に飛び越えたバンドのチカラに驚愕しました。

正直言うと、この曲が素晴らしすぎて、数年後には「あー、あの曲のアルバムか!あの曲は歴史に残る名曲だな!」という印象になっているんじゃないかという懸念がある。
それほどまでに素晴らしい。
どこだったかで「YAMA-Bは闘いの歌、小野さんは祝福の歌」ってコメントがあったけど、言い得て妙だなと思う。
その「小野さんの歌」を最大限に生かすメロディだと思う。

今までジャパメタの大曲といえば、X[ROSE OF PAIN]陰陽座[組曲「黒塚」]といったところが浮かぶわけですが、これらを越えるだけのスケールがあるのではないかと思います。

新たなアンセムを生み出してくれたバンドに感謝しつつ、ホントにコレがあるからメタルはやめられないなと思うわけです。
ジャパメタを聞かないメタラー。
メタルに触れる機会がない一般的な方々。
とにかくみんなに聞いてほしい。

ニッポンには、これだけ美しいメロディがある。
ホント、ニッポン人でよかった。

ありがとう、GALNERYUS!


ANGEL OF SALVATION - GALNERYUS
・・・文句ナシ、今年聞いた全ての曲の中でベストチューンです。

  

Posted by テン at 07:35Comments(0)国産

2012年11月26日

サンタに願いを‥2012

さて、11月も後半に差しかかり、市内やテレビはクリスマスムードが蔓延してきましたね。

街中で寄り添うカップルというかアベックというか、とにかくそういったスウィートな人たちを見ると「ケッ!」と思ってしまう性根の腐ったワタクシ。
まぁね、羨望というかクヤシイだけなんですけどね。
けど、クリスマスが近いときのスウィートオーラは通常営業の5割増しくらいだよね。
その5割増しが(以下、しつこいので省略)
いいもんね、ウチはウチなりに楽しんでやるもんね。

というわけで、クリスマスです。
ニッポン人でもクリスマスです。
クリスチャンじゃなくてもクリスマスです。

クリスマスといえば、Holyなムードを演出・・といきたいところでありますが、なんといってもクリスマスプレゼントだ。
11月に入ったあたりから、子供たちはそれぞれ牽制(?)してくる。

とはいえ、ボウズは単純だ。
「コレ!」と決めたら、基本的には揺るがない。決定が早い。

今年はnanoblock(ナノブロック)が欲しいそうだ。
まぁ、ミニマムなレゴブロックみたいなもんでしょうかね。
もともと、ブロックだのパズルだのアイロンビーズだの、チマチマとしたものが大好き。
しかも素晴らしい独創性を持ってるのだ。
アイロンビーズで見せる色使いやデザイン性は、オトナが見ても「・・すげーな、これ、自分で考えたのか?」と思えるほど。
そしてそういったことに向かうときの集中力といったら、他のことが全く耳に入らないほど。
その集中力を勉強にも見せてほしいもんだよ・・と、ちびまる子ちゃんの声で脳内再生されるグチを言いたくなるわけですが、まぁそれはゼイタクってもんだ。
現在はコレにチャレンジしてますが、それより難しいのが欲しいらしい。

そんなわけで、ナノブロックの「オトナでも時間がかかる」というレベルのシロモノが欲しいらしい。
奥様が「そんな難しいの、できるの?」と心配して躊躇しているが、それさえクリアされればおそらく決定でしょう。
素直に「サンタさん、サンタさん」と言ってるし、カワイイもんであります。


そして問題はムスメだ。

現在4年生。しかも耳年増なムスメだから、いろんな情報が耳に入ってることだろう。
一応、「あー、今年はサンタさんに何をお願いしよっかなー。なー、おとーさん、何をお願いすればいいと思う?」などと言ってはいるが、どこまで本気でどこまで策略か読めないのだ。
「カワイイ服が欲しいなー(チラッ)」
「3DSがいいなー(チラッ)」
っと、こっちをチラチラと見てくる。(気がする)
「そんなこと、おとーさんに言っても仕方ないろ。サンタさんに言わんと」
と言っても、なんだか余裕の受け流し。(に見える)

昨年までは「サンタさんってホントにいるの?」と聞いてたのに、今年は全く疑うような発言がない。
しかも例年よりも「サンタさん」を強調している。(気がする)

全く決まらないムスメに「早く決めろよー。じゃないとサンタさんも準備があるろ」と言いたいのだが、もしかしてバレてると思うとそれも言いづらい。

ワタシ&奥様としては、なんとか服を選んでくれる方向に持っていきたいと思ってるので、ここはオンナどうしで決めてもらうべく、奥様に委ねようと思う。
が、今のところ3DSのほうを欲しがってる気がしなくもない。

っつーかさー、DS持ってるけど、あんまりやらないじゃん。
友達が持ってるから欲しい、ってレベルじゃないのか、おい。

あと、最近は「そろそろ子供部屋が欲しいなー」と言っていて、「子供部屋に置く時計、どんなのがいいかなー」ってのを気にしてるようなので、時計でもいいね。
・・子供部屋欲しいとか言いながら、まだ一人で寝れないんですけどね。
そうやって自立しようとするキモチがあるのはいいことだ。
・・一緒に寝てるトーチャンは寂しいですけどね。


来年の今頃は、もうサンタさんの話は完全にバレちゃってるんでしょうか。
そしてムスメは自分の部屋を持っているんでしょうか。
トーチャン、心配であります。




  

Posted by テン at 07:34Comments(0)子供たち棚

2012年11月16日

鋼鉄の宴12~総括的なモノ

さて、興味のない方には苦痛以外のナニモノでもない各バンドの雑感を長々と書きましたが・・最後に毎年恒例の総括です。

来年開催されるであろうLOUDPARK13「高山から参戦しちゃるけんのぉ」という人への参考になれば幸いです。


【拠点】
今年は初めて車で行きました。
そんなわけで、宿は都心を避けておきたいなーということで、埼玉県某所に宿泊。
さいたまスーパーアリーナまで15分、新宿まで20分ということで、「すんごく便利!」ってほどではないですが、ソコソコ良かったですね。
駐車場を事前確保できて、その心配をしなくていいホテルだったし。
けっこうメタTを着た人が泊まってましたね。
SONATA ARCTICAのTシャツを着た金髪白人美少女にハートを射抜かれました。
その美少女とSONATA ARCTICAのセットリストについて小一時間語ってみたいものだな。
・・英語しゃべれない上に、英語圏のコかどうかも分からないわけですがね。

【物販】
今年のラウドパークで最も批判&非難が多いと思われるところです。
8時~9時が先行物販の時間だったので、朝の7時に並んだわけですが、それでも目の前でシャットアウトされて購入できず。
開場後は当然のごとく人が長蛇の列を作り、最大で3時間待ち4時間待ちというコールもあったそうな。
しかもそれだけ待ってもお目当てのグッズが買えなかった人、多数。
ちなみに、午後に再び物販ブースへ向かったTさんの話によると、
「BUCKCHERRYの時間(16:00前後)には列は消えてたけど、Tシャツはほとんど残ってなかった・・HALESTORMとDRAGONFORCEくらい」
ってことで・・つか、HALESTORMのTシャツ、お願いすればよかったよ・・。

そもそもさー。
朝イチで並んで、一時間待って、先行物販がオープンしてさらに一時間待って、結局買えなかった人が、フツーにボチボチと開門を待ってる人より後じゃないと並べないっておかしいんじゃないかと。

せめて先行の人数を決めて、その人は入れるけど無理な人は入場門へ回ってもらうとか。
開門時に先行入場させてくれるとか。
いろいろ手はあるだろうに・・と思うわけです。来年は6時に並ばないといけないのか・・・。
もしくは、複数人で行くようであれば、朝イチから先行物販スルーで開場ゲートに並んで、真っ先に物販を目指す、ってのもアリかもしれませんね。
さすがに7時くらいの開場ゲートはまだまだ空いてましたから。

結局、その日一日だけオープンしたWEBサイトでオフィシャルTシャツは購入しましたが、バンドTは買えず・・なんなんだよー。

【人】
ワタシが参戦した2010/2011とは比較にならない、そして全くその経験が参考にならない年となりました。
物販は上述の通り。
入場するにも、今までは並ばなくても20分以内で入れたのに、今年は早めに並んでも一時間以上待ちましたかね。
だって、入場待ちの列がスーパーアリーナ半周くらいあったもんな。

【フード】
例年のごとく、ほとんど食ってないので参考になりません。
が、毎年買ってるケンタッキー、そして隣接するロッテリアなどは午後の早い段階で軒並み売り切れ。
結局、ウインナー買っただけ。あとはビールビールビール。
ちょっと店の数も少なかったような。

【セキュリティ】
ザル。
例年に増してザル。
特にカバンのサイズ指定とかも無かったなー。一応、ヒョロいニーチャンがチェックしてたけど、効果あったのか?
水以外は持込み禁止とはいえ、騒乱のアリーナの事後には、ビールの缶だの食い物の袋だの・・。
そして今年は入場規制がかかることが多かった。
アリーナに降りられるゲートも限られ、さらにはアリーナから出るときも人の数と比べてゲートが狭くて退場待ちが長くなったり。
で、そんな状態だから「次はあっちのステージに移動だなー」なんて当たり前のことができなかったわけです。
非常に不便でありました。

【再入場】
最初に行ったときには気になって確認したけど、さすがに「その必要はない、その時間もない」ということを悟ってるので、今年は確認すらせず。
後日の情報では今年も再入場は可能だったようです。
やっぱりチェックはザルのようですが。

【エクストリームステージ】
場所的には、アリーナ後方から徒歩一分。思ったより近いです。
そして思ったより広いです。
さらには窓から光が差し込み、とても明るい!
その広さのおかげか、後方は寛ぎスペース的になってて(休憩用にテーブルとイスがいくつか置いてある)、CRYPTOPSYの轟音&サークルピットの後方では、座って観戦してたり昼寝してたり・・というシュールな光景が。
まぁ、こういうステージのおかげでコアなバンドを呼べるのはいいこではないでしょうか。
あの開放的なムードなら、プログレ&メロディックハード用のステージにしてもいいんじゃないかな。
・・ただ、個人的には相対的な人の数が増えるので、ありがたくないなー。

【クローク】
まぁ、スムーズ。
返却もSLAYERの途中だったから、あんまり参考にならないですかね。
いつも通り、ゴミ袋みたいなのに入れて、一回500円。
荷物を追加で入れたいときは、返却してもらって再度預けることになります。要注意。

【レコード会社ブース】
物販の行列をスルーして寄ってきましたが、ヒソカに毎年楽しみ。
Tシャツもたくさん売ってるので、GOTTHARDのTシャツをゲット。
まぁ、オフィシャルTシャツの雪辱を晴らしてきた、といったところでしょうか。

【メタT】
これまた毎年のヒソカな楽しみ、安定の黒率を誇るメタT軍団。
今年はわりとバラけてた印象がありますね。
一番多かったのは、今年のも含めてLOUDPARKのTシャツでしょうか。
続いてSLAYER、HELLOWEEN でしょうか。
SONATA ARCTICA、HIBRIAもソコソコ。
そして、エクストリームステージがあったからか、デスメタル勢も健闘(?)してましたね。
CANNIBAL CORPSE、DEATH、KREATER・・

【総評】
とにかく人の多さ、物販の酷さでストレス。
けど、バンドのラインナップやパフォーマンスとしては過去最高レベルと言ってもいいのではないでしょうかね。
オープニングのクリストファー・アモットが弱かったけど、結果としてレコード会社ブース行けたから不問としましょう。
その後は全くスキなし。(ちょっとSONATA ARCTICAでダレたけど)
休む時間もなかったどころか、OUTRAGEは見れなかった・・・。

おそらく、営業的観点で言えば大成功と言えるのでしょう。
ワタシ個人的には、バンド以外の楽しみもフェスの楽しみの一つでありますので、もう少し人が少ないほうがいいなー。
あとは物販をなんとか考えてほしいです。

・・・と、なんだかんだ言っても、終わってみれば大満足。
やっぱメタルは最高だよ。
そしてメタルファンも最高だよ。

あのお粗末な物販、海外なら暴動モノだと思うよ。
ニッポンのメタルファンは偉大だよ。

さいたまスーパーアリーナでは初めての3ステージということで、プロモーターも試行錯誤だとは思うので来年に期待!

バンド、ファン、運営・・そして同行してくれた二人に心からメロイックサインを!

lml lml lml lml

ありがとう!LOUDPARK!!



In Flames - Embody The Invisible




  

Posted by テン at 07:42Comments(0)LOUDPARK12

2012年11月12日

鋼鉄の宴12~終盤戦

メタルの祭典、LOUDPARK12
体力の消耗が激しく記憶も曖昧な終盤戦ですよ。
いつものことながら思い入れがあるトコは長文になってしまい・・読みづらくて申し訳ありませぬ。
が、自分のメモだと思えばいいのだ、うん。

【IN FLAMES】

CHILDREN OF BODOM、ARCH ENEMYと並んでメロディックデスメタル創成期を支えたIN FLAMES
それぞれ進んだ方向性は違うけど、最もモダンな路線に進んだバンドでしょう。
IN FLAMESも、SONATA ARCTICAと並んで「最近セットリストがイマイチ」と言われているバンドだ。

そんな状況、そして次のHELLOWEENに備えて、ようやくココで軽食。そして当然ビールビールビール。

・・例年だと、このあたりでケンタッキーなんですけどね。
・・今年は人が多すぎて軒並み売り切れだからね。
・・軽食っても、ウインナー一本でしたけどね。

「IN FLAMESが見たい!!」というよりは、「HELLOWEENの場所を確保せねば!!」 ということで、ウインナー×1、ビール×2をハラに流し込み、アリーナへ向かいます。
IN FLAMESが演奏している隣のアリーナで、これまたようやく腰を下ろしてマッタリと眺める。

ふぅ・・小休止だな、うん。

・・・と思ったその瞬間、まさかのリフが刻まれる!

本能的に立ち上がる!
前方へ走り出す!

これは[BULLET RIDE]のリフ!!
ワタシがIN FLAMESで一番好きな曲だ。

隣のアリーナだから熱狂の渦に飛び込むことはできないが、大型モニターに映し出されるアリーナの熱狂を「あぁ・・アッチにいれば良かった」という羨望の眼差しで見つめます。

そして「まさかBULLET RIDE を演奏してくれるとは・・」と再びHELLOWEENの場所確保&小休止に向かおうと思った瞬間、再びまさかのリフが!

[EMBODY THE INVISIBLE]ですよ!!
日本のIN FLAMESファンが必ず代表曲に挙げるであろうこの曲をチョイスしてくれるとは・・その前のSONATA ARCTICAのセットリストのことがあったら、感動的でした。

結局、その名曲連発に誘発されて休むことなく楽しんでしまいました。

最近のモダンな曲たちも、ライブではヘヴィなアグレッションと、元来持ち合わせた北欧ならではのメランコリックな空気が心地よく、すっかり風格を漂わせてましたね。
[TAKE THIS LIFE]も素晴らしかった!
観客の熱狂も横目で見てて微笑ましく、なんだかシアワセでありました。

ってことで、個人的にはLOUDPAR12のベストパフォーマンスはIN FLAMES!!
見直したよ、IN FLAMES。

いやー、しかしシツコイけど・・BULLET RIDE ~ EMBODY THE INVISIBLE の流れは・・スゲーわ。

In Flames - Bullet Ride


【HELLOWEEN】

ワタシをHEAVY METALの世界に引き込んでくれたHELLOWEEN
フェス参戦は今年初ってのも意外な感じだ。

その当時からはマイケル・キスクも抜けて、カイ・ハンセンも抜けて、インゴ・シュヴィヒテンバーグも(泣)・・そしてPINKCREAM69から全く声質の異なるアンディ・デリスが加入し、既にアンディ時代の方が長いよね。
以前のライブで、アンディがキスケ時代の曲を歌ったのを聞いて、「もうHELLOWEENのライブには行かないかもな・・」という印象を持った。
既にアンディ時代に全く違うカラーの名曲をいくつも生み出しているから、無理して初期の曲を歌う必要はないのだと思う。
そんな中、BURRN!のインタビューでは「LOUDPARKでは後期の曲を中心にチョイスするよ!」というコメントが!!

前日訪れた新宿のメタルバーGODZのスタッフさんも「HELLOWEENが後期の曲を演奏するらしいから、CHILDREN OF BODOMは捨ててHELOWEENへ行こうかな」と言ってましたね。
全く同感であります!

オープニングは[ARE YOU METAL]
最近のHELLOWEENを象徴する、ソリッドかつヘヴィな音圧とHELLOWEENらしい親しみやすいサビが印象的な曲だ。
「ARE YOU METAL! HEAVY METAL! ARE YOU...MEEEETAAAALLL!!!」というコーラスはテンション上がります。

続いて、間髪入れず[EAGLE FLY FREE]へ!!
熱狂のアリーナ!!
訪れる人の波!!
サークルピットも発生!!

サビではアンディの声をかき消すほどの大合唱。
ワタシもなんだかんだ言いながらも熱狂の渦に身を委ねて声の限りに歌います。
やっぱり初期の曲は盛り上がるね。
キーが云々とかってのは、あとからYOUTUBEとかで冷静に見るといろいろ思うんでしょうが、この歓喜の輪の中ではあまり気になりません。
そして前述した通り、過去の曲では酷い印象のあるアンディですが・・やっぱりサビはオーディエンスに委ねる場面が多いものの、今回は健闘したと思います。
冷静に聞いても、それほど酷いとは思いませんでしたね。(別に完璧だったとも言いませんが)

さらに期待の[POWER]も披露。
HELLOWEENの後期にはアンディ・デリスとヴァイキーという組み合わせだからこそ生まれた名曲たちが粒揃いなわけですが、その中でも指折りの名曲でしょう。

直前にリリースされた[BURNING SUN]は、[ARE YOU METAL]の路線を継承しつつ、初期HELLOWEENのエッセンスをふんだんに盛り込んだ曲。
いい曲です。
いい曲なんですが・・ARE YOU METALで「アンディ・・無理すんなよ・・アンディはアンディの一番得意なフィールドに立っててほしいよ」と思う、ワタシのような古参にはフクザツなところです。
歌う前に「すんごくハイピッチな曲」って言ってましたが、そのハイピッチ(ハイトーン)な曲を無難にこなしてましたね。
やっぱりアンディ、今日は調子がいいんじゃないでしょうか。

その後、[STEEL TORMENTOR]が演奏されましたが、それ以外は初期の楽曲に終始。
[I'M ALIVE][FUTURE WORLD][I WANT OUT]というKEEPER OF THE SEVEN KEYS 時代の曲では、やはり熱狂の渦。
そしてアンコールとして[DR.STEIN]で終了。

そんなわけで、なんともフクザツな心境のライブとなりました。
「アンディ・・後期の曲中心って言ってたのに、ウソツキ!!」という思いと、「不特定多数のメタルファンが集うフェスでは、こういった昔の鉄板曲をチョイスして正解だったね」という思いが交錯します。
せめて[I CAN]とか[WHEN THE RAIN GROWS]とか聞きたかったなーと。
そして、昨年のLOUDPARKではUNISONICカイ&キスケのパーフェクトな[FUTURE WORLD][I WANT OUT]を聞いてるだけに、この曲は外してもよかったんじゃないかなーと。
そりゃ比べられるでしょ、どうしても。
あとなぁ・・以前から感じてたけど、観客とのかけあいが多すぎのような。ちょいダレるんだよね。

とはいえ、やっぱり守護神伝時代の曲の求心力はさすが。
最近HELLOWEENを聞いてなかった人にとっては、「やっぱりHELLOWEENはスゲーわ」という印象を残したのではないでしょうか。
なんだかんだ言っても、この日一番、声の限りに歌って叫んで大合唱できました。
楽しかったよ!!

Helloween - Power



【SLAYER】

さて、本日の大トリはSLAYER !!
この時間帯になると、例年のごとく「体力の限界!」という千代の富士の会見シーンが脳裏をよぎりますね。

昨年のLIMP BIZKITは、見たいなーという欲望よりも疲労が勝って、見ずに撤収。
一昨年のOZZYは、前半で聞きたい曲が聞けたので、なんとなく満足して「混むとヤダなー」ということで撤収。

今年はANGEL OF DEATHを聞かないと帰れない!ということで、初めてラストまで見ることになりましたね。
とはいえ、今年もほぼアリーナで立ちっぱなしということで、やっぱり体力的にはキツい。
前日までは「SLAYERのサークルにも飛び込めるかなー」なんて思ってたわけですが・・・体力的なものだけでなく、何度も言いますが人が凄い!
とてもじゃないけど、移動できる余地などありません。

それどころか、始まる前にアリーナ入場規制がかかり、入れない人たちが「SLAYER! SLAYER!」のコールとともに規制を突き破った、という話があるほど。
HELLOWEENと並行してエクストリームステージに立っていたCHILDREN OF BODOMが終わって、一気に人が流れたってのもあるでしょうか。

そういうわけで、HELLOWEENが終わったアリーナにそのままステイ。
が、こちらの方も熱気に包まれていますよ。さすがSLAYER。

オープニングの[WORLD PAINTED BLOOD]を経て、早々に期待の一曲[WAR ENSEMBLE]
ワタシ個人的には、SLAYERの中でベスト3に入る名曲。
アリーナに今日最大のサークルピットが発生します。

しかし、この曲が終わったところでトラブルが・・・。
同行のTさんから連絡があり、「CHILDREN OF BODOMでケガした」とのこと。
どうやら、チルボドのサークルに巻き込まれる→靴、脱げる→転倒→靴がない足を踏まれまくって負傷→さらに靴がない→靴ないと痛くて歩けない・・とのこと。
SLAYERの轟音をバックにして、取り急ぎエクストリームステージへ向かいます。
そこには、チルボドが終了して撤収モードで閑散としている中に佇むTさんの姿が・・・。

サブアリーナを探し回るも靴を発見できず、入り口付近のインフォメーションまで同行してインフォメーションからの連絡を待ちます。
その途中、「これはたぶんメインアリーナに戻るのは難しいな・・」ということで、エクストリームステージすぐ横のクロークに寄って荷物を回収。
さすがに誰もいませんね、クローク。

インフォメーションで暫く待つも連絡はない。
そんなわけで、Tさんに「どう?スタンドからでもSLAYER見る元気ある?」と尋ねてみるものの、さすがにココロ折れているようだ。
まぁ、TさんはSLAYER大好きで既に何度も見てるからってのもあるだろうし。
が、私は終盤の名曲ラッシュだけは見ておきたいってことで、「ごめん、ちょっと最後だけ見てくる」ということで、荷物をTさんに託してスタンドへ。

スタンドは自由席はもちろん階段も人で溢れていましたが、一番ステージに近い(真横でやや見づらい)階段付近で場所を確保。
確保後、数曲を経て[ANGEL OF DEATH]!! どうやら間に合った!
その後、アンコールで[SOUTH OF HEAVEN]を挟んで、これまた待望の[RAINING BLOOD]!!

メインアリーナだけでなく、HELLOWEEN側のアリーナ、後方のアリーナでもサークルピットが発生。
メイナリーナではいくつか発生していたピットが徐々に巨大化して、それらが繋がってさらに巨大化して・・・というカオスな状況となっています。

圧倒的な存在感と熱狂を残し、SLAYER終了。
なんというか・・さすがです。淡々と、貫祿と余裕でこの轟音を生み出していましたね。

Slayer - Raining Blood


【おまけ : Tさんのその後】

SLAYER終了後、Tさんの元へ駆け寄るも・・やはり靴は発見できず。
観客がどんどん会場を後にする中、最後の最後まで粘ってみます。
ちなみにKさんはスマホの電源が切れて連絡がつかず、当初に「はぐれたらココね」という場所で待っていてくれました・・・が・・・当然こんな事情は知らず・・・。

しかし「エクストリームステージで靴を紛失したんですが・・・」とインフォメーションで尋ねると、「この中にありますかね?」と5~10足の靴が!
・・これだけの人が靴ナシで帰ったのか
・・これだけの靴が脱げるほどのカオスだったのか

結局、靴は見つからず、近くのコンビニでサンダル(キティちゃんとエヴァンゲリオンのコラボモデル。1500円ナリ)を購入してTさんに届ける。
そのまま、帰路~高山までそのサンダルで過ごしてましたよ。

波瀾万丈ながらも充実感漂ったLOUDPARK12。
そして次回、例年のごとく「まとめ」的に終了したいと思いますよ。

  

Posted by テン at 07:21Comments(2)LOUDPARK12

2012年11月08日

鋼鉄の宴12~中盤戦

さて、待望のDRAGONFORCEを迎える中盤戦!

完全に自分の自己満足&自分のメモと化していて興味ない方には退屈極まりないゾーンに入ってきてますが・・ま、興味なければタイトル見て避けてくれるでしょ、と信じつつ。
・・・ちょい更新間隔があいてるけど、お許しください。

【DRAGONFORCE】

今までの書いてた中で「DRAGONFORCEに間に合わないと」という表記が数度あったのは意図的であります。
そう、今回は「DRAGONFORCEは三人でアタマから見よう」
そしてKさんとは「DRAGONFORCEで一緒にサークルピットに突入できれば、満願成就」「一緒に走ってたら、泣くかもね」というレベルで楽しみにしてました。
ただ、ここまで一度もサークルピットが出来ていなかった(ような気がする)ので、DRAGONFORCEでもサークルがない・・なんてことにならなければいいのですが・・ということでスタート!

オープニングは[HOLDING ON]!!
新ヴォーカル、マーク・ハドソン「Ahhhhhhhhhhh!!!!!」というハイトーンシャウトから一気に加速する曲だ。
このオープニングで、後方から一気に人が押し寄せてきて、有無を言わさず前方へ「おしくらまんじゅう」状態になる。
そうそう、この「おしくら状態」もフェスだよなー、これが今日は無かったよなー、と感慨に浸る間もなく、さっそくTさんを見失う。
私は一緒に歌いながら、ハーマン・リのパフォーマンスを眺めながら、サークルピットのために後方でジリジリと下がりつつ・・という落ち着かない状態を保つ。
Kさんはお互い見失うことなく、とりあえず身動きの取れるところまで移動。
そしてKさんが左後方を指さす。どうやらサークルピットが発生したようだ。

続く名曲[HEROES OF OUR TIME]で、そのサークルは大きさを増す。
万感の思いを込めて二人で突入!
走る。走る。走る。
・・・早々にKさんを見失う。
でもまぁ、走ってりゃそのうち会えるだろということで、走る。

走りつつ「Starchaser...!!」というサビでは両手にメロイックサインを掲げてコーラス!期待してた通りの楽しさだ!

新ヴォーカルのマークは、新曲はもちろんZP時代の曲も全く違和感がなく、完璧に表現している。
ハーマン・リのプレイも冴える。
ハーマンがよく見せる、右手をギュイーン!と挙げる仕草は、行きの車中で話題になり、「我々は、ハーマンのあのプレイを【RISING DRAGON】と名付けよう(キリリ)」と盛り上がってたわけですが、その【RISING DRAGON】も全開。

[SEASONS]でやや落ち着きを取り戻し、再び[FURY OF THE STORM]で加速。

く[THROUGH THE FIRE AND FLAMES]で、さらに加速!!!
この曲のイントロ、「♪ニャララララニャラララ・・ジャッ!! ジャッジャッジャッ!!」(ココ、分かる人だけでいいです)から一気にスパークするのだが、最初の「♪ニャラララ・・」が爪弾かれた時点で熱狂と同時にアリーナに大きな空洞ができた。
みんなその大きな空洞を目指し、構える!
この左右に川が割れたような、モーセの十戒を思わせるようなシーン・・そう、ウォール・オブ・デス!
昨年のUNITEDのWall of Deathを遠目に眺めてたシーンが脳裏をよぎる。今年はついに突入だ。
最前列に陣取る。不思議と恐怖感はない。
「♪ジャッジャッジャッ!!」でその空間を目指して左右から突入!左右から突進してくる人の壁が中心で衝突する。
ワタシも四十路のボディで突入!
汗だくのオトコどもが肉弾戦でぶつかりあい、衝撃と汗クサさが全身を包みますが、それも心地よい・・というわけではないですが、これはこれででいいのだ。
そして一気にビッグなサークルピットへ派生!

このサークル、ラストのこれまた名曲[VALLEY OF THE DAMMED]で二つのピットが繋がって8の字ピットになってましたね。

Kさんと一緒に走るという念願は、短時間だったが実現できた。
一昨年は「サークルピット、鬱陶しい。盆踊りかよ!」とこのブログに書いていたわけですが、昨年のTRIVIUMでの突入、今年はDRAGONFORCEではむしろ期待してた。
そしてウォール・オブ・デスまで体感できた。

贔屓目抜きに見ても、「DRAGONFORCEはライブがダメダメ」という以前の印象が残っている人にとっては、衝撃的だったのではないでしょうか。
煽動力のある曲、リズム隊の安定感、イケメンハーマンの面目躍如、そして「ヴォーカル交代は吉と出たな」と確信することができた、新ヴォーカルのマーク。
デビュー当初、「ピロピロ(笑)」「厨二(苦笑)」「一生ツーバス踏んでろ(嘲笑)」とかってバカにしてた人も、一緒に走ってたんだろ。
実は好きなんだろ、DRAGONFORCE。
・・と思わせる熱狂。

素晴らしいライブでありました。

Dragonforce - Through The Fire And Flames



【SEBASTIAN BACH】

DRAGONFORCEで疲労困憊、酸欠、汗だく・・という状態ですが、まだまだ休めない。
次はセバスチャン・バックだから。

前述の通り、今年はステージ間の移動が困難なので、DRAGONFORCE側のステージからバズを眺めますよ。
余談だが、DRAGONFORCE終了後にアリーナから出るのに数十分かかったそうな・・

先程のHALESTROMへの乱入も記憶に新しいところですが・・どのくらいSKID ROWの曲を演奏してくれるんだろうか、バズのパフォーマンスはどうなんだろうか・・・

そして、いきなり期待通りの[SLAVE TO THE GRIND]で開幕!
アリーナ、熱狂と大合唱!
ザクザクと刻まれていくリフ、バズのヤンチャなパフォーマンス・・そう、当時SKID ROWを愛していたみんなが「コレだよ!」と思ったのではないでしょうか。
HALESTORMの時に感じた若干の違和感は全くない。
で、この曲の途中では逆にHALESTORMのリジーが加担!こういうサプライズがあるから、フェスはいいよねー。

ファンが期待するのはSKID ROWの曲なんだということをバズは分かっていてくれる。
[BIG GUNS][PIECE OF ME][18 AND LIFE]といった曲を立て続けに演奏し・・次の山場、[MONKEY BUSINESS]へ。
[SLAVE TO THE GRIND]と並んで個人的に大好きな曲だ。

さらにこれで終わるわけはなく・・

[I REMEMBER YOU]で哀愁漂う80年代風のムードを体現してこれまた大合唱を誘い・・

ラストは当然、[YOUTH GONE WILD]!! アリーナを「ヲヲヲヲーヲヲー!!」の大合唱が包みます。
このコーラスで、やや半泣きになったよ。

ソロ活動やってて、これだけ昔のバンドの曲に頼るってことに批判もあるかもしれない。
ただの懐古主義って言われるかもしれない。
けど、バズ自身がピュアなメタラーだから、ファンが望んでることをよく分かってくれているのはシアワセなことだと思う。

バズの若々しいパフォーマンスも全く衰えておらず、これなら単独でも呼べるのでは・・と思いましたよ。

ありがとう、バズ!

Skid Row - Youth Gone Wild



【BUCKCHERRY】

これまた楽しみにしてたバンドだ。
こういうバンドはフェスには欠かせない。アリーナロックバンドっていうか。
昨年のTHE DARKNESS的な位置づけでしょうかね。

・・が、さすがにちょっと体力的にキツいし、DRAGONFORCE~セバスチャン・バックでノドもカラカラだ。
ってことで、TさんとKさんが観戦しているらしいスタンド席へ合流。

名曲[RESUCUE ME]はスタンドからになりましたね。

ジョシュの存在感は、さすがの貫祿。
全体的に落ち着いてたような気がしましたね。

とはいえ、DRAGONFORCEやバズを思えば、ややアリーナの人も少なめでしょうかね。

ここでTさんはエクストリームステージのCRYPTOPSYへ。
Kさんは「DRAGONFORCEで魂抜けた」ってことで、アリーナ観戦。

ワタシはSONATA ARCTICAのために再びアリーナへ・・

ってことで、あんまりBUCKCHERRYは聞けなかったわけあります。

Buckcherry - Rescue Me


【CRYPTOPSY】(オマケ)

SONATA ARCTICAへ移動の途中、エクストリームステージに立ち寄ります。
エクストリームステージは、広い。そして明るい。
いつも屋内の暗い空間に慣れているワタシにとっては違和感があるわけですが、サマソニとかの屋外フェスでは当たり前の光景なんだろうね。

後方からCRYPTOPSYを眺めていたわけですが・・なんだか音響が残念だね。
音が籠もってるような感じがして、せっかくのドラミングもやや音がつぶれてるような。
まぁ、メインステージと比べるとスピーカーも小さい気がするし。
さらにはステージも小さいような気がするし。

でもあとで聞いた話では、前の方ではそれほど音響は酷いわけではなかったらしいので、見る場所によるんだろうな。

NAGLFARCRYPTOPSYといったバンドが、こういった隔離されたステージで楽しめるってのは、こういったバンドを愛するモッシャーとっては良かったのではないかと思います。
・・ただ、3ステージ制になったことで、この人の多さに繋がったのであれば複雑ですが。


【SONATA ARCTICA】

続いては北欧メタルの代表格、SONATA ARCTICA
最近のアルバムではスピードを押さえてきており、賛否両論であるわけですが・・当然ファンが期待するのは、日本のファンのココロを鷲掴みにした初期の楽曲たちでしょう。
とはいえ、最近のライブではそういった曲は控えめにしており・・日本のファンの期待に応えてくれるかが最大の焦点ですね。

オープニングは[ONLY THE BROKEN HEARTS]。まぁ、オープニングは新しい曲ってのは納得です。
スピードを求めているとはいえ、冷静に聞くとソナタらしいメロディを内包した悪くない曲です。

続いて、初期の佳曲[BLACK SHEEP]へ!!
これだよ、これなんだよ!! ってことで盛り上がるアリーナ。

・・けど、個人的にはそれほど好きじゃないんだよなー、この曲。自分のお好みベストにも入れないし。
このアルバムからチョイスするなら、他にもいっぱいあるのになー。
ってことで、周りの熱狂と温度差を感じつつ、やや冷静に眺めます。
まだだ。
まだ・・まだあるだろ。

が、その後の中盤は最近の曲で固めてきましたね。

アリーナ真ん中で立ったまま、眠りそうになりました。
一昨年、次のバンドの待ち時間にアリーナで寝落ちしたことはありましたが、立ちながら眠くなったのは初めてだ。

その眠気を吹き飛ばすかのように、[FULLMOOON]のイントロが!!
この曲は好きだ。まぁ、名作の1stからのチョイスで言えば、この曲より好きな曲がいっぱいあるわけですが。
ここではさすがに「ラナウェーラナウェーラナウェー!!」ですよね。

そして、最近ラストを飾っているという[DON'T SAY A WORD]が演奏され、「・・終わりか・・やっぱりこの程度だったか・・」という落胆の中でエンディングを迎えました。

幻想的な印象だったステージング、初期は若々しく青臭い印象だったトニー・カッコも安定感が出てきた。
だから・・だからこそ惜しい。

今日のDRAGONFORCEセバスチャン・バック、さらには昨年のUNISONICのように、ファンが求めてるものに応えてくれるバンドは、再び来日しても盛り上がるだろう。
今日のSONATA ARCTICAを見て「次に来日したら行こう!」って思えた人だどれだけいるだろうか。
ワタシが初期のSONATA ARCTICAが大好きだったから、よけいにそう思えただけだろうか。

新曲をやるなとは言わないし、悪くないだけに・・あと数曲でいいからファンが求める曲を演奏してくれたら印象が格段に違っただろうな。
そして初期の名曲で固めてくれたら、DRAGONFORCE並みの熱狂とサークルピットを生み出したことでしょう。

そういや[FULLMOON]でも、ややリズムが遅めだったような・・一つ気に入らないと、いろいろ目についちゃうのだ。
大好きな(いや、大好きだった、と言うべきか)バンドだから、残念だったなー。


Sonata Arctica - San Sebastian (やらなかったけどね)



・・ふぅ、長くなったな、また。なんとか前半~中盤~後半の三部で終わらせたいんだよね。
ってことで、たぶん本編ラストの後半戦はまた後日。
  

Posted by テン at 07:45Comments(2)LOUDPARK12

2012年11月05日

鋼鉄の宴12~前半戦

さて、LOUDPARK12参戦記録の前半戦です。

物販が買えなかったストレス、入場してからの混雑のストレスという二重苦を抱えてスタートですよ。


【CHRISTOPHER AMOTT】

今年度のオープニングを飾ってくれた、「2012年アモット枠」のクリス。
まぁ、そもそも印象的にメタルじゃない感があったし、時間があれば見るか、って程度でした。
が、それどころか前述の通り物販やら入場やらの混乱もあって、ほぼ見れず。
チラチラと見てた感じでは・・やっぱメタルっぽいムードは薄い。
アモット枠で無理やり突っ込まれた感があって、なんか気の毒だな。

そんなわけで、評価の対象からは除外。
来年は若手とか勢いのあるバンドでオープニングを飾ってほしいなー。

・・とはいえ、オープニングがクリスだったからレコード会社ブースやクロークに行く余裕が出来たってのは皮肉な話だ。

そして、人の多さを鑑みて、「DRAGONFORCEでピット入るなら、その前のHALESTORMからアルティメットステージにステイせねば」という結論に至り、アルティメットステージのアリーナへ向かいます。


【CIRCUS MAXIMUS】

そんなわけで、反対側ステージで眺める。
今年は昨年の対面式ではなく、一昨年の並列ステージ。だから、横のステージも充分に見ることができるから、HALESTORMに待機しつつでもよく見えるのだ。

このバンドもあまり聞いたことがないんだが、YOUTUBEでチェックした限りでは「ぷちDREAM THEATER」「優しいSYMPHONY X」ってイメージ。
そんなテクニカルなバンドが、オープニング二発目(クリスを除けば、実質一発目)に合うんだろうか、という懸念があった。

結果・・素晴らしかった!

テクニカルなサウンドを構築する楽器隊。
ライブでも抜群の安定感を誇るヴォーカル。
そして不可思議な浮遊感と美しいメロディ、完璧なコーラスワーク。

たしかにDREAM THEATER的要素が強いとは思うのですが、澄んだメロディとコーラスはHAREM SCAREMを思わせるメロディアスハードな一面も。
MVPというと大げさになってしまいますが、今年のラウドパークで一番の収穫と言ってもいいでしょう。
一昨年のRECKLESS LOVEのように、「全然知らなかったけどラウドパークのおかげで好きなバンドが増えた!」というヨロコビがあります。

これは帰ってからいろいろと探ってみないとな、と思いましたよ。

Circus Maximus Last Goodbye



【HALESTORM】

ここで肉体派TさんはエクストリームステージのNAGLFARへ。
私も迷っていたのですが、なんといっても人が多くて「ココから離れたら、DRAGONFORCEのときに戻れない可能性が・・」ってことで、HALESTORMを選択。

HALESTORMはLOUDPARK10に続いて二度目だ。
前回はリジーのパワフルなパフォーマンスは印象に残っているものの、他の記憶は薄い。
が、その後リリースされた曲たちもガッツ溢れる好印象な曲が多くて「今回はまたライブ映えしたステージングを魅せてくれそう」という期待があった。

そしてオープニングの[LOVE BITES]からその期待を全く裏切らないエナジーが溢れていた。
リジー嬢のパフォーマンス、スクリームは2010年を上回る力強さに満ちあふれ、外見的に美しいかどうかという各自の嗜好を凌駕して、誰もが惹き寄せられる魅力がある。
おそらく、女性からみても魅力的に映ったと思う。
そしてMCでは、その強力なパフォーマンスとは裏腹のキュートな笑顔で日本のファンを讃えてくれる。

これは好きにならずにいられないんじゃないか。

「SO DO I !! SO DO I !!」のシンガロングで一気にフルスロットルにテンション上がったよ。

Kさんと一緒に次のHIBRIAに備えてビッグロックステージに近いフェンスに陣取っていたわけですが、何度もド真ん中へ飛び込んで行きたい衝動に駆られました。

そしてそのステージが中盤に差しかかったころ・・聞き慣れたリフが空間を襲います。
ウワサでは、ライブでカバーしているとは聞いていたが、一応遠慮すると思ってた。
なんつったって、本人がバックステージにいるんだから。
が、ココで演奏されるということは・・・

ファンは気づいている。
リフが掻き鳴らされた瞬間に、そこまでの思考が一気に脳裏をめぐり、条件反射的に人の波が押し寄せてきます。
私もKさんに「ごめん、ちょっと行ってくる!」と人の渦へ飛び込んでいきます。

[SLAVE TO THE GRIND]が始まった!!
そしてリジー嬢の脇にはセバスチャン・バック!!
みんながこの光景を想像しつつ「ま、ないわなー」と思っていたのではないでしょうか。

冷静に聞くと、ちょっとキーを変えてるかな。少し音程をとりにくい感があったな。
とはいえ、そんなことは関係なく熱狂とビッグコーラスが場内を覆います。

最後にバズがリジーを抱き抱えて、バズ退場。
この曲は前半のクライマックスだったと言ってもいいでしょう。
そして、後ほど訪れるバズのステージでもこの曲を聞けるんだと思うと、シアワセな気分でありました。

そのビッグサプライズも含めて、素晴らしいステージでした。HALESTORM。NAGLFARを諦めて正解だったよ。

Halestorm - Love Bites


【HIBRIA】

HALESTORMの熱気を引きずったまま、隣のステージでスタートしたHIBRIA
HIBRIAの途中からエクストリームステージでOUTRAGEが始まるってことで、HIBIRIA前半→OUTRAGE・・的なことを目論んでいました。
が、あまりの人の多さで「これは移動してる間にDRAGONFORCEが始まってしまう」ということで早々にOUTRAGEを諦めます。
あー、[MY FINAL DAY] [RISE]・・聞きたかった

とはいえ、HIBRIAも期待してたので楽しみではある。ブラジル出身の熱血鋼鉄サウンド、ライブに映えないはずがない。

オープニングから[SHOOT ME DOWN][WELLCOME TO THE HORRORSHOW]と畳みかけてきましたよ。
激しい音圧とヴォーカルのスクリームは、まさにメタルの具現者!
ヘヴィでありながらも親しみやすいメロディラインでシンガロングとメロイックサインを誘発します。

ヴォーカルは終始激しく(忙しく)動き回り、アリーナに降りてきたり、われわれのサイドのステージ近くまで走ってきたりとサービス精神旺盛。
そのサービス精神の現れ(?)でしょうかね、途中にはPANTERAの[COWBOYS FROM HELL]をカヴァー。

ラストには当然この曲!の[TIGER PUNCH]で終了。

なんというか・・理屈抜きで「ヘヴィメタル一直線」であったHIBRIA。

若いながらも抜群の安定感は、ライブバンドであるなぁということを感じさせました。
このパフォーマンスを、この日のベストライブに挙げる人も多いのではないかと思いますよ。

そうそう、NAGLFARに行ってたTさんは、HIBRIAに合流して一緒に「タイガーパァァァンチ!!」できましたよ。
なんつってもこのTさん、この日はHIBRIAのTシャツでしたから。


HIBRIA - Shoot me Down



・・・さて、次は待望のドラゴンフォース!
・・・ってことで、あんまり長くなると読むのもキツいと思うので、このあたりでブレイク。
・・・今年も長くてゴメンナサイ。  

Posted by テン at 07:35Comments(2)LOUDPARK12

2012年11月02日

鋼鉄の宴12~序章

毎年秋恒例。
HeavyMetalの祭典。
日本全国・・いや、世界各地から「メッタルハー!!」(by ACCEPT)が集結するラウドパーク。
今年も無事開催され、今年も無事に参戦してきましたよ。
LOUDPARK12の記憶を留めるため。そして来年開催されるであろうLOUDPARK13へのココロの準備(気が早い)に向けての参戦記録です。
もうお年寄りだから、書いておかないと忘れちゃうんだよね。
セットリストとかの細かい情報は覚えてる範疇で・・・

ってことで、興味のある方だけどうぞー!

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毎年ラウドパークは単身参戦してました。
ラウドパーク近くになると、twitterで「誰か一緒に行きましょう!」ってなツイートを見るわけですが「一人は一人で身軽でいいもんね!」と半ば妬み的な感情も含めて全く気にしてなかった。

が、今年は地元飛騨高山から二人の猛者が一緒に参戦してくれるという。

一人はブログがキッカケで繋がり、幅広いジャンルに造詣が深い頭脳派、Yさ・・いや、ここはKさんとしておこう。
Kさんとは「いつか一緒にライブ行きたいね!」と言い続けて、ついに念願が叶ったわけだ。

もう一人はLOUDPARK09参戦済み、スラッシュ&デス&ヘヴィなフィールドに強いマッチョな肉体派、Tさん
Tさんとは出会って数カ月なのですが、最初に出会った日にGARGOYLEの話題で意気投合した異端(←褒めてる)だ。

二人とも、本気で音楽と向き合ってて、自分でバンド活動もできる本格派で、私のような「ただ聞いてる歴史が長いだけ」のピロピロ大好き軟弱メロスピメロパワファンとは一線を画した人なので、ありがたいこってす。
縁ってのはフシギなものであるなぁ・・と感じずにはいられません。
もう一人、一緒に行く予定だったLさん。来年こそ!

ってことで、まずは二人に感謝!

そして毎年ワタシのワガママを理解して快く送り出してくれる、愛する奥様&子供たちに感謝!


開催前日の27日(金)
土曜日は朝から参戦だから当然前日イン。ラウドパークとは直接関係ないからサラッと書くと・・
車中、予習でメタル三昧でアッというまに到着。運転してくれたKさん、ありがとねー。
で、夕方から前夜祭的飲み。
で、早めにGODZへ行って、リクエスト三昧。
ってな感じで過ごして翌日に備えます。タイムテーブルとニラメッコして、参戦プランも相談しつつ・・。


10/28(土)、当日。

昨年の自分の参戦記録を見ると、「7:30に先行物販に並んで、8:15くらいに物販購入。その後は規制がかかってたよ」ってこと。
初めて拠点にするホテルだったし、余裕を持って出発。
7:00にさいたまスーパーアリーナへ到着。



すると既に長蛇の・・というと語弊があるけど、ソコソコの列。その後もゾロゾロと増え続ける行列。
「これは早めに出て良かったよね。後ろの方の人は買えんだろうなー。気の毒に・・」と安堵しつつ、物販先行の開門を待ちます。

8:00 先行物販オープン。
着々と進んでいく行列・・ですが、わりとスピードが遅い。
8:30くらいにようやく入り口が見える位置まで進む。
8:45「おー、次の次くらいで入れるかなー」という位置。
8:50「おー、次くらいで入れるかなー」という位置。
が、ここで「申し訳ありませんー!ここまでで先行販売を終了します!」とクローズ。
開いた口が塞がらない、とはこのことだ。
ブツブツいいながらも、ブーイングもクレームも一切なく、静かにスゴスゴと撤収を始める礼儀正しいメタラーたち。
で、入場してから買うか・・・と思いも脳裏をよぎったが、すでに入場ゲートは長蛇の列。ココに並んだところで、物販に辿り着くのは至難の業であることは想像に難くない。

早々に入場の列に並ぶのは諦め、事前に聞いてた、この日一日だけオープンするというWEBショップを検索。
バンドのオフィシャルグッズは無いが、LOUDPARKのオフィシャルグッズは揃っていた。
Tさんの「ネット通販も午前中くらいで売り切れることありますよ」って一言でココで最低限のグッズを揃えることを決断。
なんで現地まで来てネットショップで買わんといかんのだ!という憤慨はあるが、背に腹は換えられない。
怒り心頭モードの中、「ま、テンションあげていこまいか!」ってことでコンビニでビールを購入して3人で乾杯!

開場時間近くになり、Tさんが「友人に頼まれてるので、一応物販並んでみよっかなー」ってことで入場の列に並んでみる。
並んでみる・・並んでみる・・どこが最後尾なんだよ!ってほど行列が長い。
スーパーアリーナ半周くらいは並んでるだろうか。
例年、開場の10~15分後に入れるのだが、今年は酷い。人の多さがハンパない。
9:30、開場。で、入場できたのは10時すぎ。
この時点で、オープニングのクリストファー・アモットは諦めモード。

ダメモトで物販の列に並ぶTさん。私は「チルボドかSONATAのシャツ頼むさー」とTさんにミッションを委ね、Kさんと共に物販列を横目にレコード会社ブースへ向かう。
物販の販売場所は入り口からほぼ一周したあたりにある。
が、行列が入り口付近から出来ているのだ。
「これは・・Tさん、物販に辿り着けんかもしれんね・・」と言いつつ、その行列のおかげでガラガラなオフィシャルバーで再びKさんと乾杯!

・・・オフィシャルバーは例年のごとく華やかであります。



そして、半ばTさんに委ねた物販は諦めて、レコード会社ゾーンでGOTTHARDのTシャツを購入。
当然、このあたりで既にクリストファー・アモットは始まってますよ。

レコード会社ブースから戻り、会場に入るまえにTさんに一応連絡。
「いまどのへん?」
「んー、今XXXゲートのあたりです」
「は?それまだ入り口付近じゃん!そこからアリーナ一周くらいあるよ!」

・・そしてその後さすがの肉体派Tさんも「ココロ折れました・・あきらめます」ということで合流。

この物販の列、結局2時間待ちとか3時間待ちとか、最大4時間待ち!なんていう情報もあったほど。
しかも、辿り着いたときには人気のバンドは既に売り切れだったそうな。

ひとまずスタンドでクリストファー・アモットの後半戦をBGMに酒を飲みつつ、今後の作戦を練ります。

私は購入した物販や上着、みんなの荷物をバッグに入れてクロークへ行きつつ、エクストリームステージの位置関係を確認に。
エクストリームステージは、アリーナ後方の出入口から1分もかからないほど。思ったより近いのだ。
だけど、窓からの光が注いで明るいのだ。



そして小さめのライブモニターの周りには、なんか広告関係の看板がペタペタ。
ココでブラックメタルやデスメタルが演奏されるってのもシュールな絵ではある。

で、CIRCUS MAXIMUSのステージは最初から見ることができましたよ。

ってことで、各バンドのパフォーマンスが続編にて・・長いな、今年も。

  

Posted by テン at 07:42Comments(2)LOUDPARK12