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2017年11月10日

鋼鉄の宴2017~総括的なモノ

さて、今年も無事に終了したLOUDPARK

例年のように「まとめ」的なもので終わりたいと思いますよ。

飛騨地方や高山から「来年こそは行くから!」という方々の参考になれば幸いです。
そして私自身に備忘録に‥。

まずは最近恒例(だったっけ?)、某巨大掲示板のテンプレートに沿って‥。

【今年行った曜日】両日
【都道府県】岐阜県
【年齢】四十路中盤~後半
【今年で何回目】8回目
【目当てだったバンド】OUTRAGE、SABATON、CRYVENOM
【ベストアクト】OUTRAGE
【それ以外で良かったバンド】SABATON、OVERKILL
【ワーストアクト】特になし
【ベストフード】ロッテリアしか食ってません
【印象に残ったTシャツ】Cradle of Filthのデザインはカッコいいなぁ、と
【ベストお姉さん】Cradle of Filthのキーボード女子(ツノつき時)
【ベストお兄さん】Apocalypticaのグラサン兄さん
【来年観たいバンド】Running Wild、Heavenly、摩天楼オペラ
【感想&エピソード】あとでたくさん触れます
【改善して欲しい点】おなじく、あとで触れます


:
:

ということで、あとは思いついたままに並べていきましょうかね。

【物販】

今年は初日は行かない予定だったので、もちろん初日は並んでません。
ここ数年の傾向はその年のブログを参照して頂くとして‥

ツイッターによる初日の状況は以下のような感じ。
・今年も初日は4時すぎで40~50人ほど。(それでも例年より少ない)
・5時すぎで200人ほど。
・7時前には列の整理。
・8時までに並んだ人で列を打ち切り、そこまでの人はとりあえず買えますよ、ということだったようです。


ってことは、最後尾の人が物販に辿り着いたときにはもうラウパは開幕してますね。
ってことは、入場して物販へ行ってもまだ先行組が買ってるってことですね。

せっかく並んでも先行物販時間切れで目の前で切られるのもクヤしいけど(←経験あり)、せっかく早く入場列に並んでも物販を買えない、というのもツラそうですね。
あちらを立てればこちらは立たず‥という状態で歯がゆいですが、まぁ何かは犠牲になるんでしょう。

そして4時すぎくらいに並んでも買えないTシャツも多かったようです。

そして今年はBゲートでの物販。屋根がついているのはありがたいですね。

ちなみに二日目は実際に並んだフォロワーさんの声によると‥
・6時くらいで20人ほど。ガラガラ
・7時くらいに列整理。この時点で100人ほど。ガラガラ
・けど、SABATONのTシャツは目の前で全サイズ売り切れ


‥という状況だったようです。

私も8時すぎに様子を見に行ってみましたが、そこそこ並んでるし、全然進まないし、例年の二日目よりは混雑してる(というか捌きがよくない)印象でしたね。

8:00くらい



8:15くらい



前述した通り、今年は「絶対コレが欲しい」というバンドもデザインもなく、初日に様子見にいったらほとんど売り切れてたし、二日目も手ぶらで並びたいから、今年の物販はスルー。
代わりに以前のラウパで他のバンドを買ってしまったため買えなかったRAGEPRETTY MAIDSを購入。それなりに満足です。


【クローク】

今年は場外。
場外ってことは、遠い。
遠いってことは、時間がかかる。

入場時の予定を画策する中で、クロークをどう使うかは大きな要素になります。
事前情報で「クロークは8時から」ということを聞いていた。
(これもオフィシャルのアナウンスではなく、フォロワーさん自ら運営に確認して判明した)

もともと二日目だけ参戦の予定だったので、そのときのプランとしては‥
先行物販買う→列に並ぶ→クロークに預ける→アリーナ→レコード会社ブースで買い物したら、再度クローク。
という感じをイメージしていましたが、クロークが外だと間に合わない。

そうなると
列に並ぶ→アリーナ→ほどほどのところで物販へ。売り切れ覚悟で。→レコード会社ブースで買い物→クローク。
しかないなぁ、と諦めるしかなかった。

結果的には先行物販も行かなかったのでクロークを使う必要はなかったわけですが‥

そして今年のクロークは例年の500円から1000円に値上がり
そのかわり、「一度あずけたら追加や取り出しは不可。また500円。」から「出し入れ自由」方式になりました。

そうそう、二日目にけやき広場地下でみなさんと乾杯しているときに、9時すぎでもコインロッカーの空きがありました。
みなさんはコインロッカーに入れてから入場列に並んでましたね。
来年以降はこういう方法もありますね。


【再入場】

今年ももちろんOK。
例年はリストバンドとかチケットでのチェックでしたが、今年は再入場用の紙を配ってましたね。
不正入場防止‥でしょうか。

なんともチープな裏紙に、なんともチープな手書きでの「再」の文字は安っぽさ、逆に言うと手作り感満点でしたが。


【フード&ドリンク】

例年によって、基本は大量のビールのみ。
今年も二日目にロッテリアを食っただけですので、何も参考になる情報がなくて申し訳ありません。

「とりあえずケバブ」って人は多いようですよ。

そうそう、例年オフィシャルバーは華やかに着飾った(コスプレした)女性たちが華やかに販売してて、木の蜜に集まるカブトムシのように本能でフラフラとビールを求める男性も多いかと思いますが‥
今年はちょっと地味だったかな。



【Tシャツ】

毎年恒例、「黒の祭典」「メタT博物館」といった風情のメタTだらけの空間。
コレを眺めてるだけでけっこう楽しいのです。

なんといっても今年はEMPERORに代表されるようなブラックメタル勢が多かった印象。
そしてSABATONですね。
SABATON、前回も今年も瞬殺でソールドアウトだったのに、これだけの人数がどこで手に入れているんだ‥という人数。

私はもちろん、毎年の正装であるHammerFallのTシャツ。
全く他の人と被らない上に、さすがにこれだけ毎年「HammerFallのTシャツです」と言ってれば、それを目印に見つけてくださる方もいて、ありがたいことです。

そうそう、初日は行く予定なくて、急遽参戦になってしまったので、たまたま中に着ていたTシャツはTESTAMENTでした。
出会った方に「あれ?HammerFallじゃない‥」と言われましたが、そういう事情でした。


【導線】

今年は(今年も)、並列2ステージという配置。
ステージ間の移動は、最後方からグルッと回り込むルートになります。

アリーナがパンパンになるようなバンドの場合(今年のSABATONのような)、アリーナから出るだけで10分以上を要することもあります。

そうなると、次のバンドのアリーナへ間に合わないこともあります。
SecretAct(BLACK EARTH)→OUTRAGEはギリギリでした。

どうしてもアリーナで見たいバンドは、その前からそちらのステージに待機していたほうがいいですね。

そうそう、今年は久しぶりにアリーナ最後方にオフィシャルバーがありましたよ。
とはいえ、そこで買ったビールはその場で飲むのが基本で、アリーナへ持ち込もうとすると止められます。


【入場列】

二日目の記事でも書きましたが、信じられないくらいの短い列でした。
例年はゲート→階段→階段でつづら折り→アリーナ周辺の壁に沿って長い長い列。
という光景が広がるわけですが、9時半ちょい前に並んでゲートのすぐ近く。階段までいかないところ。

とはいえ、結局入場したのは9:45でしたが‥。


【動員】

先行物販を見ると例年通りの混雑‥でしょうか。とはいえ、列の長さは例年よりも短かったようです。
入場列も「え?ココでいいの?こんなに前?」という驚きの少なさ。
アリーナの、通称「死体安置場」と呼ばれる後方アリーナもゴロゴロ寝ころがってる人がたくさんいても余裕のスペース。
それを思うと、ずいぶん少なかったのかな、と感じました。

フードの列も短かった気がするし、売り切れになるフードも見かけませんでしたからねぇ。


【2ステージ】

久しぶりの2ステージでしょうか。
3ステージだと、人は多いし、カブりで見られないバンドが多くてクヤしいし、「来年は2ステージで」と切望していたわけですが‥
いざ2ステージになると選択肢が無くなって若干の寂しさを覚えたり。
このあたりは身勝手なもんですね。

結果としては、どちらも一長一短があるので、それぞれの楽しみ方で楽しむ。しかないですね。

今年については、2ステージだったおかげで普段あまり聞かないバンドに出会えたのは新鮮でした。


【その他】

・9:30開場、9:50にオープニングアクト。というのは、ちょっとタイトすぎますね。
間に合わない人も多かったようですし。

・先行物販は枚数制限をお願いしたいところ。

・クロークは場内にしてほしいなぁ。

・昨年の私のメモを見てペットボトルホルダーを持っていきましたが、ペットボトルも含めて飲み物は全て入場時に没収されます。
(とはいえ、数万人を捌かないといけないので、手荷物に入れなければノーチェックみたいなものですが)
アリーナへの持ち込みは水のペットボトルのみOKです。

・今年はMCがいませんでしたね。経費削減でしょうか。
サッシャの「ラウドパーーーーーーーク!!」という叫びが聞こえないのは寂しいものです。


:
:

ということで、なんだか「まとめ」も例年と類似した感じになってしまいましたね。

そして同じく毎年恒例の所感になりますが‥

今年は今までで一番、あまり普段聞かないバンド、聞いたことのないバンドが多い年でした。
twitterでも「今年はパス」という声が多く聞かれました。

が。

私にとっては、LOUDPARKというイベント自体がお祭り。
そしてそのお祭りに参戦することが楽しい。
もちろん、好きなバンドが出演してくれれば嬉しいけど、知らないバンドに触れられるのもラウドパークの魅力。

そういう意味では、今年も楽しませて頂きました。

「なんだかんだで行けば楽しいラウパ」なのです。

ありがとうLOUDPARK!!
そしてLOUDPARK18の開催を心から願うばかりです。



  

Posted by テン at 07:02Comments(0)LOUDPARK17

2017年11月07日

鋼鉄の宴2017~二日目 後半戦

前半~中盤でゴッソリ体力を奪われた二日目。
いよいよラストまで駆け抜けていきますよ。


< DEVIN TOWNSEND PROJECT >


初めて見るわけですが、LOUDPARKの出演は、LOUDPARK13以来、とのこと。
そっか、この年は二日目しか見てないんだな。
しかも骨折した足で向かった年だったなぁ‥と。

デヴィン・タウンゼントといえば、個人的にはSTRAPPING YOUNG LAD
というか、STRAPPING YOUNG LADでしか聞いたことがなかった。

今回ラウパで見るにあたり、YOUTUBEでDEVIN TOWNSEND PROJECTもチェックしましたが、モダンでエクストリームでありつつ、独特の浮遊感のようなものを感じるあたりは「あー、デヴィンであるなぁ」と感じました。
その独特な空気を体感できるのもラウパならでは、です。

体力的に厳しいものがあるので、後方アリーナ(通称、死体安置所)でマッタリと見ますよ。

開幕。
タイトな轟音とともにデヴィンのスクリームが響く。
複雑に構築された音が厚い。

不可思議に構築されていく世界でありつつ、それに酔いしれていくような感覚が心地いいのだ。

が、心地いいのですが‥

心地よすぎてアリーナで寝落ち。

「あ!」と思ったときにはラストの[HIGHER]
デジタル音で彩られた「♪ハイヤー、ハイヤー」で終了。

‥もったいなかった。もったいなかったけど、年々、こういうことが避けられない年齢になってくるわけだなぁ、と感じましたよ。


Devin Townsend Project Higher live at Hellfest 2017



< BLACK STAR RIDERS >


かの有名なバンド、THIN LIZZYの血流を受け継ぐバンド‥らしいです。
個人的にTHIN LIZZYにあまり思い入れがないので、その背景による感情の昂りはあまりない。

単純にその音楽性は、THIN LIZZYを聞いたときよりも私のココロに響いた。
そしてその中心(というと、怒られるかもしれませんが‥)にいるのが、あのTHE ALMIGHTYのリッキー・ウォリック

こういう音のバンドって、ラウドパークで映えるよね。
そして、こういうバンドが一つはいてほしいよね。
数年前のWE ARE HARLOTのような楽しいステージになりそうだよね。

単純に「ロックを楽しむ」。それを叶えてくれそうなバンドだ。

そのステージは期待通り、リッキーのシブい歌声にブリティッシュハードの軽快でありながらも哀愁を感じるリズムとメロディ。
ビールが似合うなぁ。

が、数曲堪能しているところでお仕事の電話が。

仕事のハプニングも例年恒例‥とはいいませんが、けっこう高確率でやってくるハプニング。
数日間仕事から離れて没頭してれば、そういうこともあります。

そしてこういうときに限って長電話になるもので‥

電話終了後、「まぁ、これもそういうタイミングだな」と諦め、ビールとロッテリアでハラを満たします。

ステージでは[The Boys Are Back in Town]も演ってくれたとのこと。

全部見たかったなぁ。


BLACK STAR RIDERS - Testify Or Say Goodbye (OFFICIAL VIDEO)





< CRADLE OF FILTH >

初日のEMPERORと並び、このテのファンにはたまらない来日‥でしょうか。
私も名前とロゴくらいしかイメージないのですが、こういった普段聞かないバンドを聞けるのもLOUDPARKの楽しみの一つです。

寝落ち、お客様からの電話、と、2バンド続けて中途半端な状態となってしまった私は、その程度の知識しかない中でアリーナへ。

‥もうね、始まる前からアリーナの空気が重く蠢いている感じです。

エンペラーとは異なり、見た目からして「いかにも」とう風貌のメンバーがステージに並び立つ。
その中には、コーラス&キーボード担当のキュートな女性も。
登場時にはツノのようなものをつけて登場して、それがまたイイ!

ヴォーカルは真っ赤なカラーコンタクトを装着し、その不気味かつ陰鬱な空気を増長。
蠢くような咆哮とヒステリックなシャウトを使い分け、場内を飲み込んでいきます。

‥凄い。圧巻だ。

曲自体は全然知らない中ではありましたが、その世界観に圧倒されて時間が過ぎていきました。


CRADLE OF FILTH - Heartbreak And Seance (OFFICIAL MUSIC VIDEO)



< MESHUGGAH >

これまたほとんど聞いたことのないバンド、メシュガー。
いや、聞いたことないといっても名前は有名だ。
モダンでテクニカルでエクストリーム‥という印象です。

次のSABATONに備え、CRADLE OF FILTHULTIMATE STAGEにそのままステイして眺めます。

その事前に抱いていた印象そのままに、正確無比なリズムが印象的。
冷徹に、そして複雑怪奇に刻まれていくメロディは中毒性が高そうです。

変拍子を繰り返しながら構築されていく、綿密に編み込まれていくかのような世界。

エクストリームな攻撃力を魅せつつも繊細。

これはクセになるヒトはクセになるだろうなぁ、と感じました。

そうそう、事前に地元の友人Tちゃんから「メシュガーはですね‥刻みフェチにはタマランですよ」というアドバイス(?)をもらっていた。
なるほど‥この刻みがタマランのだろうなぁ。


Meshuggah - Bleed [Alive DVD]



< SABATON >

前回のラウドーパークで圧巻&衝撃のパフォーマンスを魅せて、一躍「時の人」になった感のあるSABATON。
今回もその期待を受けて、アリーナは立錐の余地もないほどパンパンです。

私自身、実はサバトンは普段それほど熱中して聴くほどではない。
音楽性はヒロイックなパワーメタルで私の嗜好にドンピシャであることは間違いないのですが、なんだかドップリとはハマらない。

けど、ライブの素晴らしさは前回体験している。
だから、もちろん今回も皆さんと同じく期待でパンッパンだ。

開演前から巻き起こるサバトンコール。
恒例の戦車のセットが登場しての「戦車キター!」ツイートの嵐。
「SABATON」がトレンド入りしたらしいので、その期待の大きさが伺えるというものです。

イントロに導かれ、オープニングは[Ghost Division]!。

バックドロップの代わりに大きなスクリーン!
バンバン打ち上げられるパイロ!
オープニングから場内の熱狂は最高潮!

ヴォーカルのヨアキムのパフォーマンスは、オーディエンスの多幸感を煽る。
無条件に楽しいのだ。
無条件にシアワセなのだ。
この多幸感こそがサバトンのライブなのだ。

中盤には新メンバーであるトミーを紹介しつつ、前回も見られたミニコントのようなやりとり。
英語が分からなくても、なんとなく雰囲気で分かるような流れを作っちゃうところもさすが。
場内を包んだ「バーカ!バーカ!バーカ!バーカ!」という、言葉の意味と相反する「バカコール」の暖かさといったらもう‥

[Swedish Pagans]で大声で歌い。
[Primo Victoria]でジャンプして。
[Shiroyama]の世界観に溺れて。

もうね、一大エンターテインメントですよ。

ヨアキムが見せる「信じられないよ」「最高だよ」という表情と身振り手振り。
それにまたオーディエンスが多幸感に満たされる。

時折見せる、ACCEPTを思わせるようなフォーメーションプレイもたまらない。

最後は[To Hell and Back]でシメ。


パンパンに膨らんだ期待を余裕で越えていくパフォーマンスと興奮。
そして「サイコーだった‥」「楽しすぎた‥」と脳内麻薬が分泌していくかのような余韻。

これはもう次回はトリでも大丈夫でしょう!

アリーナを出て行くときのみなさんの表情が全てを物語っていました。
ベストアクトに挙げる人も多いでしょう。

サバトンのライブ、サイコーです。
(‥けど不思議なことにウチに帰るとあまり聞かなくなるわけですが)

SABATON - Swedish Pagans - Heroes On Tour (OFFICIAL LIVE VIDEO)




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:
:

と、ここまでで私のラウドパークは終了。

GENE SIMMONS BAND、KISSをあまり聞いてないからスルー。

MICHAEL SCHENKER FEST、マイケルシェンカーにそこまで思い入れなくて[SAVE YOURSELF]くらいしか聞いてないからスルー。

‥もったいないことしてスイマセン。

もう体力の限界なんです。

ということで、今年もありがとうラウドーパーク。

帰路で最後にレコード会社ブースに立ち寄ったら、私が買ったRAGE PRETTY MAIDSのTシャツが値下げして売られてたことも補足しておきましょうかね。


結局なんだかんだで2days(というか、1.5daysくらいでしょうか)。
あとは例年恒例の「まとめ」で締めたいと思いますよ。
  

Posted by テン at 07:05Comments(0)LOUDPARK17

2017年11月01日

鋼鉄の宴2017~二日目 中盤戦


二日目前半、まさかまさかのシークレットアクトを経て、楽しみなバンドが続く中盤戦です。


< OUTRAGE >

個人的に今回の目玉。
何度かライブは見てますが、やっぱり好きなバンドのライブは楽しみなものです。

最新アルバムは好評のようです。
‥私はまだ買ってないのですが、トレイラーを聞いた感じだと、ちょっとストレートに、そしてモーターヘッドのようなロックンロール&パンキッシュな風味が「‥うーん、なんか違うなぁ」と思って、まだ入手してないのです。

そんな中ではありますが、LOUDNESS / ANTHEMといった大御所も一緒に登場する今年のLOUDPARKの中で、いまいち人気が弱い気がする彼らがオーディエンスにアピールしてくれることを願いつつ‥。

シークレットアクトであるBLACK EARTHの混乱と興奮もあって、ステージの移動にちょっと時間がかかりました。
アリーナを移動した直後‥

暗転。
開幕。

あの音が鳴り響く。
最初っからアリーナに大きくポッカリと穴が空く。
もちろんみんな分かっているから。

「マイ!ファイ!ナル!ディ!マイ!ファイ!ナル!ディ!」

昂りを押さえられないアリーナで拳と大声があがる。
オープニングは名曲[MY FINAL DAY]!!

蠢いているピットが、「Is Bound to Come My Way!!!」の叫びに導かれ、一気に解き放たれる!
不規則に飛び出した人たちがピットでぶつかり合う!
もちろん私も飛び込む!
圧倒的煽動力に導かれ、アリーナはヒートアップ!

アルバムの流れを踏襲するかのように続いたのは[MADNESS]
ミディアムかつ若干グルーヴィなメロディから、スピード感&ガッツィーなサビへ雪崩込む様子がジェットコースターを思わせます。

新曲である[Doomsday Machine]は中盤で披露されましたね。

前回のラウドパークではヴォーカルの橋本さんの雰囲気が重かったというか、言い方は悪いけど若干不機嫌そうに映った。
が、今回は雰囲気が良さそうだ。
「おネェ言葉でMC」という、ちょっとした遊び心があったり。
橋本さんがドスの効いた声で英語を中心にしてMCしているところにドラムキットから丹下さんが甲高い声で割り込んできたり。
なんだか自由奔放でイイのだ。

そして後半の畳みかけが凄まじかった!
まずは「みんなで歌ってくれ!」という丹下さんのMCから‥
名曲[RISE]!!

今回のアルバムは「起死回生」だそうですが、私の中での「起死回生」はこの曲だ。
だから思い入れもバツグンだ。

アリーナに響く野太い「Die Hard !!」の叫び、叫び、叫び。
アリーナに振り上げられる拳、拳、拳。
アリーナにポッカリ空いた大きな空洞。
ウォールオブデスを煽る人たち。
刻まれるリフ。
そして橋本さんの叫びとともに空洞へ飛び込むオーディエンス。
脳内のアドレナリンは全開。
ピットでぶつかるカラダの痛みすら感じないほど興奮は最高潮に。

さらに初期の代表曲[Under Control Of Law]
最後を飾ったのはこれまた名曲[Megalomania]

メーターを振り切ったかのような興奮は最後まで途切れることなく。
もちろんサークルピットのカオスも途切れることもなく。

熱狂のステージは幕を降ろしました。

二日目の朝にフォロワーさんたちと話をしていたときも
「アウトレイジ、あんまり聞かないんですよね」
「ファイナルデイくらいしか‥」
「けど、今日は聞いてみます」

という感じだったし、実際のところ、LOUDNESSやANTHEMと比べたらそういう位置づけなんだろうなーというのも普段から肌で感じていました。

が、今回のパフォーマンスで「OUTRAGE、良かった!」という声も聞こえてきて嬉しかった。
それに相応しいステージだったと思います。
アリーナにずっと渦巻いていた大きなサークルピットは、それを象徴していたのではないでしょうか。

早い時間から体力を一気に消耗してしまいましたが、心地よい疲労感が残るパフォーマンスとなりました。


MEGALOMANIA/OUTRAGE ('07)



< APOCALYPTICA >

OUTRAGEで疲労困憊ですが、続いてはこれまた楽しみなアポカリプティカが待っている。

BIG ROCK STAGEからULTIMATE STAGEへ移動。
これで朝からBIGROCK→ULTIMATE→BIGROCK→ULTIMATE‥と、移動続きだ。
まぁ、それだけ楽しみなバンドが多いということでもあります。

APOCALYPTICAチェロの四人組。
そしてチェロでメタルのメロディを奏でる。
さらには今回は全曲METALLICAというスペシャルなステージ!
どんな空気を醸しだすのか。全く想像がつきませんが、盛り上がらないはずはない!

場内に聞き慣れたイントロが響きます。
一曲目は[Enter Sandman]!!
METALLICAの曲は、場内にいる大半の人が知っているであろう、必修科目というか必ず通る道というか‥だから、訴求力の強さは折り紙付き。
アリーナにもカラオケ状態で歌い続ける人が多数。

そう、チェロで構成されているからヴォーカルはいないのだ。

そのチェロで爪弾かれるメタリカの名曲は、柔らかく、温かく、どこか冷淡で、けどやっぱり熱い!
唯一無二、独特の空気がアリーナを包み込んでいきます。

メンバーも個性的。
イケメン二人が中心を陣取り、優しそうなオジサン顔の人、サングラスをして無表情にチェロを奏で続ける人。
それぞれに目を奪われます。

[Master Of Puppets]「マスター!マスター!」の大合唱。

さらには初期のスピードチューンである[Fight Fire With Fire]
不協和音のようなネジれた音は初期メタリカのザラついた印象を忠実に再現しているかのよう。
チェロでこんな音が出せるのか‥ホント、ギターリフを聞いているようだ‥。

[Battery]でクライマックスを迎えたかのようだったステージは、さらに[Seek And Destroy]「おぉ、まだこれが残っていたのか!」と。
その[Seek And Destroy]「最後の曲だ」と言っていたかのように聞こえましたし、そういう大団円感を迎えたのですが、さらに一曲。

[Nothing Else Matters]で穏やかに、美しく、フェードアウトしていくかのようにステージは終了。

誰もが知っている曲ばかりだから当然盛り上がる。
が、その名曲たちを自分たちの個性で染め上げて、あれだけ独特の空気を作り出せることに恐れ入った。

彼らのパフォーマンスと音に包み込まれるような心地よさ。
あっと言う間の時間でした。


Apocalyptica - Battery (Official Video)



< LOUDNESS >

二日目、初の休憩時間。
始まってまだ3時間程度しか経ってないのに、カラダのダメージがスゴい。

ヒザの痛みがスゴい。(たぶんOverkillOUTRAGEの影響)
右腕の痛みがスゴい。(たぶん前週の摩天楼オペラ&ガルネリウスで拳を振り上げすぎ、そしてOUTRAGEの影響)

休憩スペースに座るだけでも「イテテテテテテテ‥」と声が出てしまうほど。

ここでツイッターでお世話になっているRさんと初対面を果たす。
が、Rさんは挨拶もそこそこにラウドネスへ戻っていきました。貴重な時間にお会いしてくださったことに感謝。

そしてまたMさん&旦那様とお会いし、ラウドネス終了までビール&談笑。
しかし扉が開くたびに漏れてくるラウドネスの音がデカい!
まぁ、それこそがラウドネスの真骨頂なのでしょうが‥。


ラウドネス終盤で、私は次のデヴィンに向けてアリーナへ移動しますよ。


:
:

充実の中盤戦、充実の(?)休憩時間を経て、いよいよ後半戦へ続きます。
  

Posted by テン at 07:05Comments(0)LOUDPARK17

2017年10月30日

鋼鉄の宴2017~二日目 前半戦

さて、鋼鉄の宴ことLOUDPARK17。
二日目ですよ。

初日にも書きましたが、もともとの予定は

・初日、参戦しないから大宮泊。
・二日目、参戦後にゆっくりしたいからさいたまスーパーアリーナ付近泊
早めに荷物預けて、先行物販へ

という予定でした。


が。
急遽予定が変更になり、突如初日に参加できることになり、バタバタと時間が過ぎていきました。


朝起きて「‥なんだこれ。全然疲れが取れてない‥」という状態。
考えてみたら、早朝に高山から高速バスで移動して、電車を乗り継ぎ、即ラウパ参戦。というケースは初めてだった。
思っていた以上にカラダが適応できてなかったようですね。


とはいえ、初日のうちに物販やレコード会社関係は全て完了したので、例年の二日目と同じようにゆっくりと現地へ向かうことができそうです。

7:00 大宮のホテル発。
7:40 さいたまスーパアリーナ付近のホテル発。
この時点で、バッグも上着もナシ。もう買うものもないし。
雨模様だし、若干の寒さを感じますが、飛騨のヒトだから大丈夫!

8:00 先行物販の様子を見にいきます。
例年、二日目の物販はガラガラなんですが、今年はちょっと多め。
8:15くらいになってもあまり列が進みません。
あとで聞いた話によると、6:00の段階で並んでもSABATONのTシャツは全サイズソールドアウトだったそうです。


8:30 けやき広場地下へ。
雨が降ってるし、列に並ぶのも寒そうだし、列が動き始めるくらいまでココでマッタリしましょうかね、と。
こうして開場までユルく朝食&軽くビール、というのも例年通りの行動パターンです。
ビール飲みつつ、ウロウロする黒い人々(←メタルTシャツ)を眺めるのも楽しいのです。

そして、「タイミング合えば現地で乾杯しましょう!」とユルくお話していたフォロワーさん、Kさんと初対面。
後から前日にもお会いしたMさん御夫婦も合流して、朝の乾杯!

けやき広場地下の中央スペースで飲んでたのですが、なんか鳩はウロウロするし、やけに寒いな‥と思ったら、天井が一部吹き抜けになってる。
‥これじゃ、全然防寒にならないな。と思いつつ、ビールを飲みつつ、語ります。

その後、別のMさん夫妻が「あー!テンさーん!」とお声がけくださったり。
以前GODZでお会いしたっきりだったCさんが「見つけました!HAMMERFALLのTシャツ!」とお声がけくださったり。
これだけの人が集まってる中でも、会える人には会えるもんだなーと感慨深い時間を過ごしました。

9:25 そろそろ列が動き出しますかね。と、入場列へ。
最後尾へ向かっている途中で、これまた友人Yさんに声をかけかれる。Yさんは私と同じく、早朝のCryVenomを楽しみにしているとのこと。
アリーナでの再会を期待して、最後尾へ。
‥と言っても、「え、ココ?」というかなり前方。
例年はゲートから階段~屋根~アリーナ沿い通路‥と長い長い列ができるわけですが、今年はこの時間に並んでも階段まで行かないほど。
「‥大丈夫なのか、コレ」と逆に心配になります。
なかなか進まなくて「CryVenomに間に合うのか‥」と不安になりましたが、9:45、無事入場!
列の進み具合の兼ね合いで、先程お声がけ頂いたYさんと同時入場というタイミングになり、Yさんと二人でアリーナへ!
さらにはMさんともアリーナで再び合流したり‥

ですが、始まってしまえばそれぞれの場所、それぞれのペースで楽しむ、ということで、皆様とは「楽しみましょう!」と散り散りに。
さぁ!二日目が始まります!



< CryVenom >

二日目のオープニングアクトとして抜擢されたCryVenom
DragonForceを思わせる疾走感で話題をさらった若手です。
「オープニングアクトじゃなくて、ちゃんとした位置でいいのに‥」という思いもありつつ‥どんなパフォーマンスを魅せてくれるでしょうか。

開幕。

まずは彼らの象徴的なナンバー、[Wolfsbane]
心地よい疾走感で場内のボルテージが徐々に上がっていくのを肌で感じます。

ヴォーカルは若干苦しそうでしょうか。

そしてなんといってもシンプルなステージ、ステージングに目がいきます。
飾りっ気なし。
今の自分たちの姿をそのままぶつけてくるかのようなパフォーマンスにまずは好印象です。

曲が進むにつれて‥

曲と曲の間の「間」のとりかた。
バンドとしてのパフォーマンスのバランス。
(なんというか、バンドとしての一体感というか‥それぞれがそれぞれにプレイしている、という印象)
時折声が聞こえなくなるヴォーカル。
(歌えてないのか、マイクが拾えてないのか‥)

いろいろな意味での「若さ」を感じるようになり、それがちょっと気になりだしてしまいます。

数年前のArionのパフォーマンスを思い出しました。

彼らはGALNERYUSSYUがヒーローらしい。
そういう意味では、その母国である日本でのプレイには相当な思い入れがあったことでしょう。

今回のパフォーマンスは、期待していた人にとっては若干の肩すかしだったかもしれません。
が、なんといってもまだまだ若い。
足りない部分はこれからのノビシロだ。

日本人が好きなタイプの曲、そしてその曲のクオリティは今後も充分に期待できるでしょう。
同タイプのDragonForceも最初は叩かれ、笑われ、ライブもお粗末‥だった。
それでも継続していくことで一つのモデル、ステータスを確立した。

彼らにもそういったポテンシャルを期待したいところです。


Cry Venom - "Wolfsbane" (Lyric Video)



< Secret Act >

公式HPで「シークレットアクト」が発表されたのが数カ月前。
その後、その全貌がいつ明らかになるのか分からぬまま、そしてシークレットの状態のままで当日となりました。
オフィシャルTシャツのバックプリントにもその名前がない、という状況。

・レコード会社が猛プッシュ、当日サイン会もあるLOVEBITESだ。
・Tシャツでもコラボした、たまーりん。そこにふなっしー+にゃんごすたーというゆるキャラの競演だ。
・前回のシークレットと同様にDragonForceだ。
・アモット枠、そしてヨハンがなんかフライトに向かったらしいからBLACKEARTH!
・海外のバンドは当日まで隠せないから国産のバンドだろ


‥などなどの憶測が当日まで飛び交いました。

個人的な予想&希望は‥
・海外のバンドだとバックプリントに入らないってことはないだろうから国産バンド
動員を見込めるバンドなら事前発表するだろうから、そこそこのバンド
そうなると、PhantomExcaliverとか、SexMachinegunsとかどうでしょうか。
・バンドではなく、ユニット的とかカバーバンドなもの?
ANIMETALとかHATTALLICAとか。


ということで、まさに幕が上がるまで全く予想がつきませんが、とりあえずダッシュでCryVenom側アリーナからシークレット側アリーナへ移動。

場内が暗転。
MORTORHEAD[Ace of Spades]が流れ、アリーナは異様な空気に包まれます。

そして舞台に姿を現すメンバー!
刻まれていくリフ!

マイケル・アモット!
ヨハン・リーヴァ!

[Bury Me An Angel]のリフ!

BLACK EARTHだ!

そしてゆっくりと吊り上げられていく[BLACK EARTH]の名が刻印されたバックドロップ!

このゆっくりとバックドロップが上がっていく瞬間、全身に鳥肌が立ちました。
この瞬間はこの二日間のクライマックスといえる時間だったかもしれません。

一気に押し寄せ圧縮される人波。
振り上げられる拳、拳、拳、拳。
巻き起こるコーラス。
渦巻くサークルピット。

実質一番手とは思えない熱狂のアリーナ。

泣き叫ぶアモット兄弟のギター。
ヨハンのパフォーマンスはちょっとユルさを感じさせますが、オリジナリティとしての存在感は充分。

後半には待望の[Silverwing]で興奮の坩堝に。

私自身、ヨハン時代のArchEnemyは少し聞いていた程度。
それでもやはり名曲は名曲として脳裏に刻まれており、全くココロの準備ができていなくても尋常じゃない昂りでした。

最近のArchEnemyは、アンジェラやアリッサの存在感、華やかさが際立つステージングですが、BLACK EARTHとしてのパフォーマンスは本来持ち合わせていたアンダーグラウンドな空気を纏っており、これはこれで魅力的。

結果的には、会場にいた全てのメタルファンが納得&熱狂のシークレットアクトとなったのではないでしょうか。

このパフォーマンスの後から、物販にはBLACK EARTHグッズが並んだそうです。
徹底してますね。

残念なのはオフィシャルTシャツにBLACKEARTHの名前が刻まれなかったこと。
あのロゴ、カッコいいんだよ‥。

今回の盛り上がりを見ると、来年以降も「SecretAct」枠が設けられるかもしれません。
が、来年以降のシークレットアクトのハードルは大きく大きく上げられたということも間違いないでしょう。


Arch Enemy - Burning Bridges - 04 Silverwing




さて、まさかまさかの興奮と熱狂が冷めやらぬ中、OUTRAGEのアリーナへ移動しますよ。

次回へ続きます!

  

Posted by テン at 07:19Comments(0)LOUDPARK17

2017年10月25日

鋼鉄の宴2017~一日目 中盤戦

さて、唐突な展開となった初日。

感慨や感傷に浸る間もなく、とりあえずアリーナへ向かってみましょう!

初日、前半戦は見られませんでしたが、急遽参戦となった中盤戦のステージ!

< Winger >

到着時、演奏していたのはWinger
朝から参戦していたら間違いなくアリーナで楽しんでいたバンドですね。

そして、アリーナに降りて始まった曲は[Seventeen]
誰もが知る名曲ですね。

そして、これがラストの曲でした。

遠目で眺めた感じでも、「ぽっちゃりしたなぁ」「年齢を重ねてるなぁ」と月日の移り変わりを感じます。
が、その見た目とは裏腹に、美しいコーラスワーク、華やかなステージ。

こういうバンドがフェスのラインナップに入ってると、なんだか清涼剤のような爽やかな空気を感じさせてくれます。

一曲しか聞けませんでしたが、体験できて嬉しかった。

Winger - Seventeen






< Opeth >

このあとに見たいバンドが続くこと、そしてビール飲むならココしかないかな、ということで、通路へ。
例年通りのあたりで、例年通りビールを飲む。

すると、例年通り、会いたい方には会えるもので…

ご挨拶すると、幻を見るかのような表情。
「あれ?明日しか参戦しない予定じゃないの!?なぜ!?」と驚かれつつ、事情を説明しつつ、乾杯しつつ、語りつつ…

と、再会の時間を過ごしているだけで、Opethの時間は終了してしまいました。
Mさん、Uさん、ありがとうございました!



< Overkill >

ラウドパークとスラッシュメタルの相性の良さは、数年前のKreatorDeathAngelの例を挙げる間でもない。
あの熱狂の渦はラウパの象徴、と言っても過言ではないでしょう。

今まで、スラッシュメタルのアリーナは恐怖心もあって遠方から眺めるだけでした。
が、今年は予定外の参戦、予定外の時間。
今こそその渦に巻き込まれる時だ。

ということで、アリーナ中心部へ向かいます。
が、最近のOverkillは全然聞いていない。

そんな中で演奏はスタート。

ゴリゴリザクザクと残虐に刻まれていくリフ。
ヒステリックなヴォーカル。
大きなサークルピット。

最初は興奮のままに身をゆだねていましたが、数曲目で押し出されるようにピットへ雪崩込むことに。
ピットへ入って数秒でクツが脱げる。
ピットへ入って数秒で屈強な人のカラダがボコボコと当たる。
撤収。

DragonForceTriviumのピットと破壊力が違う。

再び少し離れたところからパフォーマンスを見守る。

離れたところからでも、激しすぎるピットからは人が飛んでくる。
‥というと大げさですが、ピットから弾き飛ばされた人がホントに飛んでくる(ぶつかってくる)のだ。
そして私の足や肋骨にガシガシと当たるのだ。

‥想像以上の破壊力のピットだ‥。

そして後半、忘れていた記憶が蘇る。
[Elimination]
スラッシュ全盛だった時代に何度も何度も聞いた大好きな曲だ。
キモチはピットへ、けど、カラダは「やめとけやめとけ」と葛藤。

すると、後方からポンポンと肩を叩かれ…

友人Mさんの旦那様だ。
いつもアリーナで私を見つけてくれるのだ。
そして「ピット、行っといで」と背中を押してくれるのだ。

今年も「行きな!」という風に指を差し…迷いを払拭した私は勇気を決して飛び込む。(けど、この方は行かない)

「イッッ! イルミネイショーーン!!!」と叫びながら、カラダをピットに預ける。
足は肉離れ寸前だ。
けど、エキサイティングかつアグレッシヴな演奏はその痛みを忘れさせる中毒性がある。

続いて[Fxxk You]へ。
場内を包む「ファッキューーー!!」コール。
もう興奮はフルスロットル。

結局、個人的にはラスト二曲にすべてが集約されたかのようなステージとなりました。

やっぱりラウパでスラッシュ、サイコーだ。
DeathAngelKreatorのときも思ったし書いたと思うけど、このクラスのバンドなら四天王に頼らなくても充分にトリを取れる。
そう思いました。

Overkill - Elimination - Bloodstock 2015



< ALICE COOPER >

続いてはアリス・クーパー。
昔、少し聞いたかなー。という程度。
まぁ、もう結構な年齢だろうし…
まぁ、あまり期待せず、今回が最後の来日になるかもしれないし…
けどまぁ、きっと楽しいだろうな…

という感じで、ステージを体験したわけですが…

結論から言うと、素晴らしかった。

まさに「ショウ」として完成された舞台。
ステージだけではなく、会場全体が「劇場」と化す空間。

開幕してすぐ、アリスのステッキ捌きにに惚れる。
振り向いたアリスの背中に惚れる。
ステージの装飾、その世界観に惚れる。

知らない曲でも(といいつつ、なんだかんだで聞いたことのある曲も多かった)、グイグイとその世界へ引きこまれる。
ビックリ箱のように、次々とカラクリが現れる。

アリスのヴォーカルは、以前オジーを見たときのような感触。
上手いとか下手ではなく、独特の味わいがある。
そしてサイドを固める楽器隊(特にギターのオンナノコ)の華やかさが、その世界観の演出に一役買っている。

ナメてた。
やはりベテランの貫祿は素晴らしい。積み重ねてきた経験値は素晴らしい。
私のように「一応見ておくか」という程度の人たちはド肝を抜かれたのではないでしょうか。

そして、「これはベストアクトでしょう」という声も多かったし、それもよく分かる。

こういう驚きがあるから、ラウパはやめられないなぁ…と感じました。


Alice Cooper - Poison (Rock In Rio 2017)



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OVERKILLでグッタリしたカラダを引きずりつつ、後半戦へ続きます。
  

Posted by テン at 07:00Comments(0)LOUDPARK17

2017年10月19日

鋼鉄の宴2017~プロローグ

毎年恒例、秋のヘヴィメタルの祭典、LOUDPARK17

今年も無事に開催され、今年も無事に参戦することができました。
いろいろ例年と異なる参戦となりましたが、飛騨地方から参戦を検討される方の参考になれば。
そして私自身がLOUDPARK18への備忘録として。

レポートなどどいうシッカリしたものではありませんが、サラサラっと綴っていきますよ~。

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参戦前。

例年、バンドがどうであれ二日間参戦、というのが基本。
が、今年は9月上旬にEvokenFest、さらに5月にはPureRockJapanという2度の東京遠征をしてしまった。
そのため、フトコロの具合や奥様の怪訝な表情も含めて「…今年は1日だけにしておこう」ということはうっすらと決めていた。

そうなると、どちらの日に参戦するか、がポイントだ。

発表されていくラインナップを見ていると、どちらも「うぉぉぉー!コレがくるなら絶対この日!」というインパクトはない。
巷では「今年は集客少なさそう」「今年はいかない」というネガティブな意見が多数。
まぁ、売り切れることはなさそうかな…とギリギリまで迷った結果、2日目を購入。

・二日目ならホテルが安い
・二日目なら物販が混まない
・二日目のシークレットに期待

といったところが二日目に決めた要因でしょうか。

が、今年はわりと思い入れが強いバンドが少なく、あまり聞いたことがないバンドも多い。
ですので、例年のブログよりはショートバージョンになることが想定されます。
‥まぁ、そのくらいでちょうどいいかもしれませんが。

とはいえ、なんだかんだで行けば楽しいラウドパーク。
年に一度のお祭りです。


そしていよいよ、久しぶりの「2日目のみ」参戦に向けて出発です。


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10/14(土)

現地ではLOUDPARKの初日が開催されているわけですが、私は移動日。
6:30発のバスで新宿へ向かいます。

社内ではtwitterでタイムラインを眺めながら…と言いたいところですが、バスに酔っちゃうのでほどほどに。

現地の情報によると、4時半くらいに先行物販に並んで、前に20~30人くらい。とのこと。
今年は少ないかなーと思ってましたが、あまり例年と変わらない感じでしょうか。

入場の列もちょっと手間取ってるようで(雨だったし)、オープニングアクトのAldiousに間に合わないという人も。
…開場9:30、オープニングアクト9:50。って、やっぱり無理があるよなぁ。


そして予定時刻を少し過ぎて12時すぎに無事に新宿到着。

初日のホテルは大宮。
例年は当然のことならさいたまスーパーアリーナ周辺で三連泊なのですが、今年は経済的な理由もあるし、まぁ初日は移動して寝るだけだし…ということで、安いビジネスホテルをキープしたのだ。

ってことで、新宿周辺でダラダラと飲みつつ本を読みつつ…してから大宮方面…と考えていたのですが、天気微妙だし、とりあえずさいたまスーパーアリーナへ向かって、その空気を吸って、その近くのサイゼでダラダラしようかな。
と、埼京線に飛び乗ります。


飛び乗った直後、今回のラウパの命運を大きく左右する一通のメールが…

数年前に某イベントでお会いしてから、長い長いおつきあいのある東京の友人Hさんから「体調をくずしてしまったので、初日のチケットをお譲りしたい」との連絡が。
車内で私の胸は高鳴りつつ、震える手で返信。やりとり。
とりあえず池袋で降りて、折り返し新宿へ戻りつつ、やりとり。

結果として、Hさんのお住まいの駅まで電車で向かい、改札周辺で待ち合わせ。
震える手で(ホントに震えた)、涙目で(ホントに泣きそうだった)、チケットを受け取り、「ありがとうございます。絶対にHさんの分まで楽しんできます」と誓う。
Hさん、ありがとう。
感謝の思いを胸に、しっかりと楽しんできました。

その足でさいたまスーパーアリーナ、大宮方面へ向かいます。
昼飯?もう脳裏に全くない。
とにかく急な展開で心臓のバクバクが止まらない。

全くノーマークだった初日のタイムテーブルをチェックしつつ、まずは大宮へ。

ホテルは大宮西口方面。西口方面は初めてなので、まず西口を探すのに迷う。
そして西口からホテルへ向かうのに迷う。

無事にホテルへ荷物を預け、とりあえずハンバーガーとビールでハラを満たし、さいたまスーパーアリーナへ。
例年は見られないスピーカーを積み重ねたオブジェ(?)のようなもの。
例年通りの看板。






・・今年も来れたなぁ‥と感慨に浸ることもそこそこに。

急展開となったラウドパーク初日のスタートです。

アリーナに入る前に、まずは物販の様子。
SLAYERが残ってますね。結構。
あとで聞いたら、スレイヤーは午後に再入荷があったとのこと。こんなことあるんですね。

そのほかはオフィシャルTシャツも「たまーりんコラボ」以外は完売。
他のバンドTシャツも売り切れ多数。
‥初日は物販の売れるスピードが早いからね。仕方ない。

レコード会社ブース、ラウパアウトレットブースを見て、荷物を席に置いて(←譲って頂いた券は指定席だったのだ)、アリーナへ向かいます。

例年であれば朝イチで入場してガラガラのアリーナを眺めて「あぁ、今年も戻ってこれたよ…」と感慨深くなるのですが、今回は入場して即、参戦モードへスイッチ。
ココロもカラダも準備ができていないままにキモチを切り換えていきます。

想定外に参戦することになったLOUDPARK17 Day1。始まります!




次回へ続きますよ。  

Posted by テン at 07:19Comments(0)LOUDPARK17

2017年10月04日

鋼鉄の宴、いよいよ!

すっかりEvokenFest一色となってしまいましたが‥

もちろん今年も開催されます!毎年恒例、秋の鋼鉄の宴、LOUDPARK17!!

ここ数年は二日間参戦が多かったわけですが、同じシーズンにまさかの東京遠征(EvokenFestね)が入ってしまったため、オサイフの都合、その他モロモロの諸事情を考慮して一日だけの参戦となりました。

初日にしようか二日目にしようか悩みましたが、二日目のチケットを取りましたよ。

考えてみれば、二日目にすると
・二日目の物販は、例年ガラガラ(初日に買う人が多い)
・入場、スムーズ(初日に二日券の方のリストバンドが配布済だから)
・ホテルが安い(関東圏の方々は2日目が終わるとその足で帰るから)


と、様々なメリットがあるのだ。

ということで、今年参戦する二日目のラインナップはこちら!






絶対見る!:OUTRAGE

見る!:CRY VENOM / SECRET ACT / APCARYPTICA / DEVIN TOWNSEND PROJECT / BLACK STAR RIDERS / CRADLE OF FILTH / SABATON

優先度の高そうなのはこのあたりになりますかね。


大好きなOUTRAGEは持ち時間が短そうですが、前回のラウパでのステージも素晴らしかったので、期待。
RISE / THE FINAL DAY / MEGAROMANIA といった盛り上がり必定の曲はチョイスされるでしょうか。


早朝からDRAGONFORCEのような盛り上がりが期待できるCRY VENOM
このバンドがオープニングアクトというのは贅沢な気がしますが、いつぞやのGYZEがオープニングアクトでありながら素晴らしい盛り上がりを見せてくれたようなシーンを期待したいところ。
早朝サークルピットは発生するでしょうか。


APCARYPTICAMETALLICAのカバー中心になりそうでしょうか。
メタルファンなら誰でも知ってる曲が中心になれば、どうしたってカラダが反応してしまうことでしょう。


DEVIN TOWNSEND PROJECTについては、個人的にはStrapping Young Lad時代しか聞いていないのですが、あのモダンかつヘヴィかつ不可思議な空間はきっと会場を支配することでしょう。


BLACK STAR RIDERSは数曲聞いただけなのですが、こういうバンドがフェスに入っててくれるのは嬉しいですよね。
数年前のWe Are Harlotのような楽しい時間になりそうです。


CRADLE OF FILTHは、普段聞くことのないジャンルですが、あの混沌とした世界観がどのように表現されるのか。
‥わりとブラックメタル系の時間帯は寝落ちしてしまうことが多いので、ちょっと要注意。


SABATONは言うまでもありませんね。
前回の熱狂が再現されるであろうことを想像するだけで興奮が高まります。


そして問題(?)のシークレット枠ですが‥

現段階では「にゃんごすたー+ふなっしー」説が強いようですが、どうなることでしょうか。
個人的には

・事務所のプッシュが凄まじい LOVEBITES (結構好きなので見たい)
・見た目のインパクトで PHANTOM EXCALIVER (アリーナでマザアーーーース!は、私の夢)
・新作が素晴らしいGALNERYUS (シークレットにする意味が無さそうですが‥)
・そこそこみんなが知ってる、SEX MACHINEGUNS (そろそろ呼んでくれても良さそう)

あたりを期待しておりますが、どうなりますかね。


ということで、今年も行ってまいります!


Cry Venom - "Wolfsbane"

  

Posted by テン at 07:37Comments(0)LOUDPARK17

2017年07月07日

鋼鉄の宴、今年も!

毎年恒例、秋のヘヴィメタルの祭典、LOUDPARK17

今年もラインナップが揃ってきました。
サイドバーにカテゴリも準備して、いよいよ秋を待つばかり!
‥と言いたいところですが、今年はちょっと事情が異なりまして‥。




トリにはMICHAEL SCHENKER FESTSLAYER

MICHAEL SCHENKER FESTは、名前だけ見るとフェスをそのまま持ってきたかのようですが、これでバンド名というかプロジェクト名のようですね。
そしてSLAYER
困ったときのSLAYERという感がなきにしもあらず‥ですが、やはり彼らの名前がアタマに記載されると安定感が違いますね。

そしてトリ前に記載されているのはブラックメタル・バンドEMPEROR。そしてKISSからジーン・シモンズが自らのバンドを率いて来日。

その他のメンツとしては、

APOCALYPTICA
CRADLE OF FILTH
DEVIN TOWNSEND PROJECT
MESHUGGAH
ALICE COOPER
OPETH
OVERKILL


・・といったところは、ワタシが主食で聞いているジャンルではないものの「うぉぉ‥なかなか渋い、なかなかレアな、なかなか玄人好みなところをチョイスしてきたな」と唸らされます。

さらには以前のラウドパークで熱狂的なステージを見せてくれたSABATON
そして若干浮いてる感がありますが、WINGER

国産からは、ジャパニーズメタル王道の双頭、LOUDNESSANTHEM


今回のラインナップは、なんというか「媚びてない」という雰囲気で、運営のこだわりを感じさせるものとなりました。

逆に言うと、私のようなメロスピ/メロパワ/メロハーを愛するオジサンには、興奮度は低め。

・・見たいんだよ。見たいんだけど、この田舎からの遠征で総額10万円近くを費やして行くかというと迷っているところであります。


そんな中、9月にはそんなオジサンを熱狂させるフェスが開催されます。
EvokenFest2017






ずっとずっとずっと待ち望んでいたジャーマンメタルの雄、FreedomCall
「♪ウィーアーフリーダムコーーーール (♪フリーダムコーーール!!)」の大合唱を想像するだけで鳥肌です。

若手メロディック&シンフォニック&ヒロイックなパワーメタルバンド、TwilightForce
あの衣装を纏い、「シャキーーーン!!」を魅せてくれることでしょう。

そしてイタリアンメタルのイチオシ、DERDIAN!!
名作[LIMBO]からはどんな曲がチョイスされるでしょうか。

さらには「XaMetal」というキーワードをご存じの方には懐かしいであろうPowerQuest!
「♪ファーラーウェーーーイ」は披露されるでしょうか。


ということで、LOUDPARKを迷ってる中ではあるのですが、EvokenFestのチケットは争奪戦の中、無事ゲット。

とりあえず「LOUDPARK17」というカテゴリは作ったものの、そこに例年のようなレポートを載せられるかどうかはまだ分かりません。

LOUDPARKへ参戦しなくても、EvokenFestのレポートを忍び込ませようと思っておりますよ。


とはいえ、まだまだLOUDPARKのラインナップにはいくつかの空きがあるはず。

EDGUY。
DYNAZTY。
THE POODLES。
摩天楼オペラ。
NOCTURNAL RITES。

このあたりのアナウンスを期待しつつ待ちたいと思いますよ。

Freedom Call - United Alliance (Live in Helvetia)
燃えるっ!これは燃えるっ!

  

Posted by テン at 07:23Comments(0)LOUDPARK17