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2016年10月21日

鋼鉄の宴16~2日目 中盤戦

さて、二日目の続きですよ。
ワタシにとって、二日間の山場のひとつともいえる、二日目中盤戦です!


[ SIXX:A.M ]

SIXX:A.M.・・・

MOTLEY CRUEの存在を知っていて、その音楽性を知っていて、ニッキー・シックスの存在感を知っている人。
そして、このバンドが始動していることを知ってるけど、聞いたことのない人。聞こうとしていない人。

数カ月前のワタシと同じです。

そして、こう思いませんでしたか。
「あれだけモトリーでキャッチーなことやってるから、どうせサイドプロジェクトなんてモダンヘヴィネスでしょ。ジャケットやロゴもそんな感じだし」

数カ月前のワタシと同じです。

もしそんな「数カ月前のワタシ」と同じ人がいらっしゃったら、すぐにYOUTUBEでチェックすることをオススメします。
「なんだこれは!?」と驚嘆の声をあげることでしょう。

このバンドも、今回ときどき登場するMさんからオススメして頂いた。
半信半疑だったが、メロディ至上主義のメタルファン、いや、ロックファン全てにオススメしたい。
ケバい(←褒めてるつもり)モトリークルーが苦手でも、これは聞いてみてほしい。

そんな最近このバンドを好きになった新参者のワタシですが、すごく楽しみにしていたから期待は膨らみます。

オープニングは[This Is Gonna Hurt]!
ややタテノリのリズムとグルーヴが心地よい曲。「ヘイ!ヘイ!」の掛け合いも盛り上がります。

そして始まった直後から、メンバーの存在感がハンパない!
ニッキー・シックスはもちろんだが、ヴォーカルのジェイムズ・マイケル、ギターのDJアシュバの色気がハンパない!

そして後方に控える女性コーラス二人の色気と存在感もハンパない!

当然、そのライブ全体を覆う「ショー」感がハンパない!
他には絶対にマネのできない「一大エンターテインメント」感がハンパない!

一曲目からグイグイその世界に引きこまれて・・いや、惹きこまれていきます。

続いては[RISE]
ヘヴィでありながらメロウなメロディでサビが展開していくこの曲、SIXX:A.M.ならではだな、と思います。

途中で「今度のニューアルバムからの新曲」として演奏された曲も、実に彼ららしい曲でした。

[Everything Went to Hell]では、ニッキーとDJアシュバがDEVILっぽい仮面をつけて登場。
コーラスの女性も巻き込んでのパフォーマンスが展開されます。

このコーラスの女性2人、バックでコーラスしてない時も動きを合わせて、けっこう激しく踊っているのだ。
単なるコーラスに収まらず、そのショーのアクセントとして実に大きな役割を果たしています。

[Prayers for the Damned][Stars]といった、各アルバムの象徴的なチューンを絡めて・・

ラストは[Life Is Beautiful]!!
アルバムを聞いている中では「そこそこ好きな曲」という位置づけですが、この会場で、この空気の中で聞くと「なんという素晴らしい曲だ!」と陶酔してしまいます。

ワタシも含めて、多くのオーディエンスが「まさに今が Life Is Beautiful!!」と感じたことでしょう。

結局、ワタシが大好きな[Relief][Live Forever][Goodbye My Friends]は披露されなかった。
それでもココロの奥底から「なんというショーを見てしまったんだ・・素晴らしかった!」と思えました。

彼ら3人が中心となって構築するその世界は唯一無二。
言葉にならない感動でした。

終演後、出口へ向かう途中、このバンドを教えてくれたMさんと偶然出会い・・
目が合い、無言で手を握り、「・・良かった!すごく良かったよ!」と共に感動を分け合いました。

ということで、一足早いですが、「これは二日間のベストアクトだろ。これは覆せないだろ」と思いました。

繰り返しになりますが、モトリークルーしか聞いてない人。是非聞いてみてください。
そしてライブを見る機会があったら、必ず見てください。

そうそう、補足になってしまいますが・・
このステージに感動したMさん、「やっぱりTシャツ買ってくる!!」と、その足で先行物販へ向いましたが、やはり買えず。
ワタシも数年前、THE HAUNTEDで同じ体験をしました。

先行物販の段階では、どれだけ素晴らしいショーになるか分からないので判断は難しいですが、好きなバンドは後悔しないように買っておくといですね。

Sixx: A.M. - Live Forever



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ということで、SIXX:A.M.の感動の余韻を残したまま・・
ウリ・ジョン・ロートのステージが始まるわけですが・・・
ここまで何も食ってない。
これからも食う余裕はない。

ということで、ようやく食事タイムとなりましたよ。
時間で言うと15:00くらい。

とりあえずいつものケンタ&ロッテリアブース付近へ。

初日はケンタを食ったから・・ということで、今回はハンバーガーを。
さいたまスーパーアリーナのロッテリアは種類が限られてるわけですが「これ、ください」とお願いすると
「申し訳ありません、今はてりやきバーガーしかありません」
とのこと。

てりやきって気分でもないなーと思いつつ、他行くのもメンドいなーということで、てりやきバーガー+ビール。

通路に座り込んでモシャモシャグビグビやってると‥またしてもMさんと遭遇。
お互い、ビールを追加購入して改めて乾杯しつつ、SIXX:A.M.の余韻に浸ります。

その場で新しい出会いもありつつ‥ワタシは次にはSYMPHONY Xが控えています。

Mさんと、そして、新しく出会った方と別れ・・耳栓を装着し直し・・・ついに待望のSYMHONY X!!!



[ Uli Jon Roth ]

SYMPHONY X側で待機しつつ、最後の曲だけは聞けました。
通称「仙人」こと、ウリ・ジョン・ロート。
あのイングヴェイが師と仰ぐ(らしい)、伝説のギタリストですね。

アルバムは一枚だけ持ってましたが、「・・うーん」って印象だった記憶。

私自身、楽器を演奏できないのですが、素人が見ても仙人の滑らかな指の動きは尋常じゃない。

まだにギターの上を滑るように、そして柔和に撫でるように。
こんなに優しくギターを弾きながら、なぜこれだけ強靱な音が生み出せるんだ!? と驚きました。

仙人として崇められるその存在、断片的にですが感じることができました。

しかし・・還暦越えですよ。驚愕です。



[ SYMPHONY X ]

MANOWAR、SYMPHONY X が見られる‥(涙)・・という劇的なLOUDPARKの予定が一転、共にキャンセルという涙にくれた2014年。

そして、2016年。彼らにとって、そしてファンにとってリヴェンジの機会が訪れました。
直前まで「またキャンセルするんじゃないか」という不安。
しかも直前には台風。
脳裏をよぎるトラウマワード「船便」。(←これは彼らじゃないですが)

幕があくまでは拭いきれぬ不安。

そしていよいよそのときは訪れました。
ULTIMATE STATEに表示される「SYMPHONY X」のロゴ。
ついに始まります!

最新アルバムの[Nevermore]から幕開け。
ややモダンな音像、ザクザクとしたリフ。それでいてスペーシーで空間の広がりと深さを感じるサビ。
最近のSYMPHONY Xの「らしさ」が見える曲です。

開幕直後は音のバランスが悪く、ラッセル・アレンのヴォーカルもちょっと引っ込みがち。
しかし、徐々に改善し、彼の超人的パフォーマンスが輝きを魅せ始めます。

続いて、幻想的なデジタルサウンド、マイケル・ロメオの「整然とした不協和音」ともいえる独特のギターリフ。
[UNDERWORLD]です。

テクニカルな展開、怒りをぶつけるかのような力強いサビ前のメロディ。
そしてキーボードに彩られて煌びやかに飛翔していくかのようなサビ。
初期からのファンでも「これだよなぁ・・これだよ。」と思える曲です。

そう、最近の彼らはややシンフォニックに、テクニカルに、難解になってきた感がある。
ワタシがDREAM THEATERから離れていったときと同じような感覚がある。

それでもこういった曲を聞くと「やっぱりSYMPHONY X、サイコーだ!」と思えます。

そして中盤には、早くもキラーチューンである[Set the World on Fire]が登場!!
初期に見られた、彼ららしい様式美を纏った、パワーメタル的側面を持ち合わせた名曲です。
この適度なモダンなリフ+様式美+パワーメタル的疾走感。
これこそがワタシの中での「理想のSYMPHONY X」像。
アリーナは爆発的な熱狂に包まれます。

この曲はラスト付近で出てくると思ってた。
そうなると、このあとどうなるんだ?
最近の曲を続けて、この曲の盛り上がりがピークになるのか?
それとも‥
恍惚の時間とともに、期待と不安が入り交じります。

[Serpent's Kiss]を挟み、続いて登場したのは・・

美しいキーボードの音色。
スピード感のあるリフ。
アリーナはもうみんな分かってる。拳が上がる。上がる。上がる。

彼らの代表的アルバムである[THE DIVINE WINGS OF TRAGEDY]からの名曲、[Out of the Ashes]!!!
今の彼らからすると単調なリズムかもしれない。
それでも、このコンパクトな疾走感、そしてアルバムジャケット通りの「聖」なムードに満ちた曲だ。
サビでは大合唱!
マイケル・ロメオの奏でるリフ、ラッセル・アレンのストロングな声。
全てが一体となり、この日のハイライトと思わせる盛り上がりとなりました。

・・が、これでは終わらない。

ゴリゴリとしたリフをバラ撒きながら突進し、美しいハーモニーに導かれ・・・
そのアルバムのオープニングチューンである[Of Sins and Shadows]
熱狂はとどまるところを知らず「まさか!まさか!」という興奮の坩堝と化します。

・・が、これでは終わらない。

最初に刻まれた1音のリフだけで絶叫に近い歓声が上がる。
同じく[THE DIVINE WINGS OF TRAGEDY]からの名曲[Sea of Lies]!!
穏やかに、たゆたうようなメロディから、大きな海原へ拡がっていくかのようなスケールの大きなサビ。
「♪シーオブラーーーーーアァァーーーーーィーーー」というコーラスがアリーナを覆います。

・・なんというセットリスト!!
・・なんというファン想いのセットリスト!!

終わってみれば、SIXX:A.M.と並ぶベストアクト候補。

2014年はキャンセルになったけど、来てくれてよかった。
待っていてよかった。
期待していてよかった。
SYMPHONY Xが好きでよかった。

万感の思いとは、こういう瞬間のことを言うのでしょう。

ラストの[THE DIVINE WINGS OF TRAGEDY]からの3連発は、個人的ラウパの歴史の中でも「語り継ぐべきラスト3曲」となりました。

素晴らしかった!!

Symphony X - Of Sins and Shadows




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ということで、「もうワタシのラウドパークは終わりでもいいかな・・」という満足感がよぎる中、後半へ続きます。

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Posted by テン at 07:08│Comments(0)LOUDPARK16
 
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