ヘビメタパパの書斎 › LOUDPARK15 › 鋼鉄の宴2015~二日目・中盤戦
2015年10月28日
鋼鉄の宴2015~二日目・中盤戦
さて、土日を挟んで少し間があいてしまいましたが、二日目中盤戦。
ここからいよいよ休憩ナシのフルスロットルで駆け抜けていきますよ。
【KAMELOT】
続いては二日目の目玉の一つ、KAMELOT。
これまた大好きなバンドなんだけど、実はライブ初体験。
バンドの象徴的声であったロイ・カーンが脱退し、「もうダメかもね・・」という崖っぷちから、トミー・カレヴィックという適任を見つけ、見事に復活。
あの幻想的かつ妖艶なバンドイメージをどう表現してくれることでしょうか。
一曲目は知らない曲からスタート。新譜からでしょうね。(←新譜、まだ買ってない)。
KAMELOTらしさが溢れた曲で、これは新譜買わねばと思いましたよ。
続いて[When the Lights are Down]!!
名曲がたくさんあるバンドではありますが、まさかあえてこの曲を、この位置に持ってくるとは!!
個人的にはサプライズでありつつ、いつもカラオケで歌う大好きな曲だから嬉しい!!
こういったロイ・カーン時代の曲でも違和感なくフィットするトミーのヴォーカルを聞くと、「ホントにいいヴォーカルを見つけてきたなぁ」と痛感します。
高音域の伸びも素晴らしいのですが、なんといってもこのバンドに求められるのは中音~低音での妖艶な魅力だと思うのだ。
その魅力がバンドの生命線だと思うのだ。
そういう意味でも、その魅力を充分に伝えることができていると思います。
さらに[Forever]へと畳みかける!!
これまたロイ・カーン時代中期の名曲中の名曲だ。
これだけ畳みかけられてどうするんだよ!!という嬉しい悲鳴が脳内を駆けめぐりつつ、拳を振り上げていきます。
その後、ARCH ENEMYのアリッサがゲストで登場。
そういや、ゲストで参加してましたね。
白い装束に身を包み、まるで堕天使を思わせるイメージ。
そして強烈なグロウルを放つ彼女の存在感がトミーとぶつかります。
そのままラストの[March Of Mephisto]まで参加しましたよ。
そのラストの曲が個人的にそこまで好きじゃないこともあり、前半が素晴らしかったこともあり、「もう終わり!?」というステージとなりました。
[Center of the Univers]も聞けなかった。
[Ghost Opera]も聞けなかった。
[Sacrimony]も聞けなかった。
こういったことはフェスで持ち時間が限られている以上は仕方ないでしょうね。
とはいえ、KAMELOTにそれほど興味がなかった人を惹きつけるには充分だったのではないでしょうか。
冒頭に書いたようなKAMELOTの魅力は、この短時間で充分に表現されていたと思います。
ヴォーカルは変わっても全然心配いらないことを感じさせ、安堵させてくれました。
いいバンドだよ、やっぱり。
KAMELOT - When The Lights Are Down
【PRETTY MAIDS】
続いては反対側のステージに登場するPRETTY MAIDS!!
本来であれば、そちらのアリーナで見たいバンドだが、このあとの流れ、アリーナの混雑具合を思うと仕方ないので、そのままULTIMATEステージから眺めますよ。
とはいえ、KAMELOT終了後にすぐにBIGROCK側の柵まで移動しておいたので、気分は最前列!!だ。
PRETTY MAIDSもベテランの域に入ってますね。これまた実はライブは初体験!!
‥実は、ここ数枚アルバム買ってないんだよね。
どのくらい新しいアルバムの曲を入れてくるかによって印象が変わってきそうな感じです。
オープニング。やはり知らない曲から始まりましたね。
しかし前半の早い段階で「カルミナ・ブラーナ」が!! カルミナ・ブラーナ、ホント高揚します。
このイントロが来たら、当然アレですよね。
そう、[BACK TO BACK]!!
PRETTY MAIDSの代表曲であり、ヨーロピアンヘヴィメタルでも屈指の名曲だ。
ザクザクと刻まれるリフ。
すべてを切り刻んで突進していくかのようなスピード感とメロディ。
ロニー・アトキンスのヴォーカルは、さすがに重ねた年齢なりの枯れ具合になっている感もありますが、もともとそのハスキーな声質も持ち合わせていたわけで、それほど違和感はありません。
「PRETTY MAIDSの声」として看板を背負ってきた貫祿を見せつけてくれます。
ここ最近の中では印象的な曲である[Little Drops Of Heaven]。
実にキャッチーでコマーシャル、そして穏やかなメロディックハードチューン。優しく場内を包み込んでいきます。
続いてあのギターが爪弾かれ‥[Please Don't Leave Me]。
なんだかすっかりPRETTY MAIDSの代表曲として定着していますね。
個人的にはこの曲が代表曲として扱われることに違和感を持ち、バンドにとって幸か不幸か‥と思ってしまうのです。
バンドとしてもカバー曲が代表曲みたいになるのは本意じゃないと思うんだよね。
まだまだ彼らにはたくさんの名曲がある。
とはいえ、ライブでは外せないのは分かるし、やはり素晴らしい曲だ。
「♪Oh... darling please don't hurt me this way, oh... darling please don't leave me 」
アリーナだけでなく、会場全体が大合唱し、場内が一体となりましたね。
そしてラストは、あのイントロからの・・・・[Future World]!!
煌びやかなキーボード、鋭利なリフ、いくつもの声色を使い分けて彩っていくヴォーカル。
PRETTY MAIDSの全てが詰まった名曲だ。
[Sin-decade]も聞きたかった。
[Spooked]も聞きたかった。
[Yellow Rain]も聞きたかった。
[Red,Hot and Heavy]がラストだと思ってた。
KAMELOT同様、歴史が長くて、好きなバンドにはいろいろ望んでしまいます。
アルバムとしては、なんだか落ち着いてきちゃったなーと思うことがあったPRETTY MAIDSですが、ライブバンドとしての存在感はまだまだ充分。
ベテランらしい落ち着いたパフォーマンスだったと思います。
なんだか去年のTHUNDERを見ているときのような安心感でした。
PRETTY MAIDS LIVE 2011 - Back To Back
【THE LOCAL BAND】
バンド名だけ聞くと「?」なわけですが、ギターがCHILDREN OF BODOMのアレキシ・ライホ、そしてヴォーカルはなんとRECKLESS LOVEのオリ。
2010年のRECKLESS LOVEの素晴らしさが印象深いだけに楽しみなところだ。
そして彼らは基本的にカヴァーバンドなのだが、そのチョイスが心憎いのだ。
オープニングはモトリークルーの[Shout at the Devil]、さらには[Looks That Kill]。
さらにはDEF LEPPARDの[Pour Some Suger on Me]
そしてBON JOVIの[Wanted Dead or Alive]
ラウドパークへ来ている年齢層は幅広くても、やはりSLAYERやARCH ENEMY、そしてCHILDREN OF BODOMあたりも含めて、そういったヘヴィなサウンドを求めている人が多いだろう。
が、こういった曲たちで盛り上がってるアリーナを見ると、「なんだかんだ言っても、同じ道を通ってきてるんだなー」という連帯感を感じます。
今ではBON JOVIなんて聞かない、って人でも、やはりそういう道を通って今があるのだな、と。
Guns N' Rosesの[Nightrain]も大いに盛り上がりましたよ。
そして個人的には一番の驚きと喜びだったのがPOISONの[Fallen Angel]。
POISONというと、ヘアメタルの象徴として叩かれてる感がありますが、実はアルバムクオリティは高かった。
そしてこの曲は実にキャッチーで素晴らしいのだ。
ラストにはVAN HALENの「Panama」。
まさかさいたまスーパーアリーナが「パーナマッ!! パーナパッハッハッハッハー!!」と一体になるとは‥
ワタシはどちらかというとサミー・ヘイガー時代のVAN HALENが好きなのですが、結局一緒に歌っちゃう。
そういう人や、普段VAN HALEN聞かないけど、ライブだと楽しいじゃん!!って一緒に歌ってた人も多いことでしょう。
事前には「ブライアン・アダムスのSummer of '69」もやるかもよ、と聞いていたので、それが聞けなかったのは心残りではありますが。
(実は昔好きだった)
バンドメンバーが云々、カバーばかりで云々‥というところでクローズアップされてましたが、やっぱり有名な曲での一体感は楽しいね。
そして今度はRECKLESS LOVEで戻ってきてね。
Panama(Van Halen Cover) - The Local Band 15/10/11 LOUDPARK in Japan Live
【SOLDIER OF FORTUNE feat. Mike Vescera】
そして隣のステージではSOLDIER OF FORTUNEが始まります。
この後は、こちらのステージでSABATON→DRAGON FORCE→MEGADETHと続くこともあり、入場規制になる可能性が高い。
ってことで、いまのうちに‥ということで、ダッシュでトイレと水分補給。
SABATONを求めてアリーナにぞくぞくと人が押し寄せ、埋まってしまう前に戻ってきましたよ。
このバンド名、一目瞭然だ。
LOUDNESSにマイク・ヴェセーラが加入していた時期に生まれた[SOLDIER OF FORTUNE]を再現してくれるバンドだ。
実はこのアルバムが初LOUDNESSだったワタシにとっては、「LOUDNESS = SOLDIER OF FORTUNE」だった。
そしてこのアルバムタイトルトラックは素晴らしい名曲だ。
とはいえ、LOUDNESS自体は有名どころしか知らない。
名曲[SOLDIER OF FORTUNE]も披露され、ラストは[S.D.I]。
マイク・ヴェセーラは‥うーん、もともと苦しそうに歌うタイプではあるのですが、やはり苦しそうでしたね。
音域さえ合えば魅力的な声だとは思うのですが。
Loudness - Soldier of Fortune
【SABATON】
ヨーロッパではヘッドライナークラスの人気を誇るSABATON。
今年も待望論が渦巻いてたわけですが、ギャラ的にも日本と欧州での人気のギャップを見ても難しいだろ、と誰もが思っていたはず。
が、まさかの参戦決定ですよ!!
初日の先行物販で、真っ先にソールドアウトになっていたことを鑑みても、SABATONを楽しみにきてる人が多いことは容易に想像できます。
まだ始まる前からアリーナでは[SABATON!! SABATON!!]の叫びが轟き、期待が高まっていきます。
そしてSABATONといえば戦車のセット。
SOLDIER OF FORTUNE演奏中から準備が進むにつれ、ツイッター上では「戦車!」「戦車(笑)「戦車、YAMAHA製(笑)」と一気に「戦車」がトレンドに上り詰めそうな勢い。
場内が暗転し、EUROPEの[The Final Countdown]が流れる。
イントロかなと思ったら、結局フルで流されていましたね。
オープニングは[Ghost Division]!!
待ちわびたアリーナはオープニングからフルスロットル!! 大熱狂!!
この大熱狂が渦を巻き、アリーナだけではなく会場全体がSABATON色に染まっていきます。
バンド側からしたら、ヨーロッパの熱狂と比べたら、たかだかアジアの島国。ここまでのレスポンスは意外だったことでしょう。
「信じられない!!」
「素晴らしい!!」
「見てくれよ、この鳥肌!!」(と言ってたかどうか分かりませんが、そういうアクション)
日本の熱狂に驚きと喜びを見せ、そしてさらにオーディエンスがそれに応える。
そしてさらにバンドのパフォーマンスが加速していく。
ここまで素晴らしいスパイラル、奇跡的な相乗効果です。
[Swedish Pagans]のイントロをチラッと爪弾いただけで「ヲーヲーヲー! ヲヲヲーヲヲヲヲー!!」と応えるアリーナ。
「なんで歌えるんだ!? 信じられない!!」という感慨深げなバンドの表情。
その勢いのまま[Swedish Pagans]の大合唱へ、そして知ってる人も知らない人も全員が歌う光景は、今年のラウドパークでも屈指のハイライトシーンでしょう。
そして途中ではミニコント(?)も披露。
Vo.「俺がギター弾くから」
Gt.「は? オマエ弾けねーじゃん」
Vo.「・・バカ!!(日本語)」
そして全員呆れて撤収からの‥おぼつかない手つきでのSmoke on the Water。
からの、シッカリとギターの腕前を披露。
英語分からなくても分かるコミカルな流れ。
そりゃ好感度上がるさ。
そしてこだわりは戦車セットだけじゃない。
マイクスタンドには戦場用ヘルメットに薬莢。
闊歩する地雷除去隊員。
いちいちディティールが細かくてニヤニヤしちゃうのだ。
後半ではヨアキムがサングラスを取って、そのつぶらな瞳、優しい表情にホッコリさせられましたね。
ラストは[Primo Victoria]からの[Metal Crue]。
・・素晴らしかった。
いろいろな贔屓のバンド、大物バンドが立ち並ぶ中、有無を言わせぬベストアクト。
同じようにベストアクトに挙げる人、多いと思います。
ホント、ミラクルだったとしか言いようがない。
今後、単独公演があるかどうかは分かりませんが、この日の、さいたまスーパーアリーナ全体が一体になったケミストリーは越えることはできない気がします。
まさに伝説に残るレベルだったのではないでしょうか。
しかし以前のTURISASといい、やっぱりこういう系統のバンドは盛り上がるね。
Sabaton - Swedish Pagans (Live At Wacken Open Air 2013)
ということで、SABATONで極限の恍惚を覚えた中盤戦。
残すはラストスパートの後半戦ですよ!
ここからいよいよ休憩ナシのフルスロットルで駆け抜けていきますよ。
【KAMELOT】
続いては二日目の目玉の一つ、KAMELOT。
これまた大好きなバンドなんだけど、実はライブ初体験。
バンドの象徴的声であったロイ・カーンが脱退し、「もうダメかもね・・」という崖っぷちから、トミー・カレヴィックという適任を見つけ、見事に復活。
あの幻想的かつ妖艶なバンドイメージをどう表現してくれることでしょうか。
一曲目は知らない曲からスタート。新譜からでしょうね。(←新譜、まだ買ってない)。
KAMELOTらしさが溢れた曲で、これは新譜買わねばと思いましたよ。
続いて[When the Lights are Down]!!
名曲がたくさんあるバンドではありますが、まさかあえてこの曲を、この位置に持ってくるとは!!
個人的にはサプライズでありつつ、いつもカラオケで歌う大好きな曲だから嬉しい!!
こういったロイ・カーン時代の曲でも違和感なくフィットするトミーのヴォーカルを聞くと、「ホントにいいヴォーカルを見つけてきたなぁ」と痛感します。
高音域の伸びも素晴らしいのですが、なんといってもこのバンドに求められるのは中音~低音での妖艶な魅力だと思うのだ。
その魅力がバンドの生命線だと思うのだ。
そういう意味でも、その魅力を充分に伝えることができていると思います。
さらに[Forever]へと畳みかける!!
これまたロイ・カーン時代中期の名曲中の名曲だ。
これだけ畳みかけられてどうするんだよ!!という嬉しい悲鳴が脳内を駆けめぐりつつ、拳を振り上げていきます。
その後、ARCH ENEMYのアリッサがゲストで登場。
そういや、ゲストで参加してましたね。
白い装束に身を包み、まるで堕天使を思わせるイメージ。
そして強烈なグロウルを放つ彼女の存在感がトミーとぶつかります。
そのままラストの[March Of Mephisto]まで参加しましたよ。
そのラストの曲が個人的にそこまで好きじゃないこともあり、前半が素晴らしかったこともあり、「もう終わり!?」というステージとなりました。
[Center of the Univers]も聞けなかった。
[Ghost Opera]も聞けなかった。
[Sacrimony]も聞けなかった。
こういったことはフェスで持ち時間が限られている以上は仕方ないでしょうね。
とはいえ、KAMELOTにそれほど興味がなかった人を惹きつけるには充分だったのではないでしょうか。
冒頭に書いたようなKAMELOTの魅力は、この短時間で充分に表現されていたと思います。
ヴォーカルは変わっても全然心配いらないことを感じさせ、安堵させてくれました。
いいバンドだよ、やっぱり。
KAMELOT - When The Lights Are Down
【PRETTY MAIDS】
続いては反対側のステージに登場するPRETTY MAIDS!!
本来であれば、そちらのアリーナで見たいバンドだが、このあとの流れ、アリーナの混雑具合を思うと仕方ないので、そのままULTIMATEステージから眺めますよ。
とはいえ、KAMELOT終了後にすぐにBIGROCK側の柵まで移動しておいたので、気分は最前列!!だ。
PRETTY MAIDSもベテランの域に入ってますね。これまた実はライブは初体験!!
‥実は、ここ数枚アルバム買ってないんだよね。
どのくらい新しいアルバムの曲を入れてくるかによって印象が変わってきそうな感じです。
オープニング。やはり知らない曲から始まりましたね。
しかし前半の早い段階で「カルミナ・ブラーナ」が!! カルミナ・ブラーナ、ホント高揚します。
このイントロが来たら、当然アレですよね。
そう、[BACK TO BACK]!!
PRETTY MAIDSの代表曲であり、ヨーロピアンヘヴィメタルでも屈指の名曲だ。
ザクザクと刻まれるリフ。
すべてを切り刻んで突進していくかのようなスピード感とメロディ。
ロニー・アトキンスのヴォーカルは、さすがに重ねた年齢なりの枯れ具合になっている感もありますが、もともとそのハスキーな声質も持ち合わせていたわけで、それほど違和感はありません。
「PRETTY MAIDSの声」として看板を背負ってきた貫祿を見せつけてくれます。
ここ最近の中では印象的な曲である[Little Drops Of Heaven]。
実にキャッチーでコマーシャル、そして穏やかなメロディックハードチューン。優しく場内を包み込んでいきます。
続いてあのギターが爪弾かれ‥[Please Don't Leave Me]。
なんだかすっかりPRETTY MAIDSの代表曲として定着していますね。
個人的にはこの曲が代表曲として扱われることに違和感を持ち、バンドにとって幸か不幸か‥と思ってしまうのです。
バンドとしてもカバー曲が代表曲みたいになるのは本意じゃないと思うんだよね。
まだまだ彼らにはたくさんの名曲がある。
とはいえ、ライブでは外せないのは分かるし、やはり素晴らしい曲だ。
「♪Oh... darling please don't hurt me this way, oh... darling please don't leave me 」
アリーナだけでなく、会場全体が大合唱し、場内が一体となりましたね。
そしてラストは、あのイントロからの・・・・[Future World]!!
煌びやかなキーボード、鋭利なリフ、いくつもの声色を使い分けて彩っていくヴォーカル。
PRETTY MAIDSの全てが詰まった名曲だ。
[Sin-decade]も聞きたかった。
[Spooked]も聞きたかった。
[Yellow Rain]も聞きたかった。
[Red,Hot and Heavy]がラストだと思ってた。
KAMELOT同様、歴史が長くて、好きなバンドにはいろいろ望んでしまいます。
アルバムとしては、なんだか落ち着いてきちゃったなーと思うことがあったPRETTY MAIDSですが、ライブバンドとしての存在感はまだまだ充分。
ベテランらしい落ち着いたパフォーマンスだったと思います。
なんだか去年のTHUNDERを見ているときのような安心感でした。
PRETTY MAIDS LIVE 2011 - Back To Back
【THE LOCAL BAND】
バンド名だけ聞くと「?」なわけですが、ギターがCHILDREN OF BODOMのアレキシ・ライホ、そしてヴォーカルはなんとRECKLESS LOVEのオリ。
2010年のRECKLESS LOVEの素晴らしさが印象深いだけに楽しみなところだ。
そして彼らは基本的にカヴァーバンドなのだが、そのチョイスが心憎いのだ。
オープニングはモトリークルーの[Shout at the Devil]、さらには[Looks That Kill]。
さらにはDEF LEPPARDの[Pour Some Suger on Me]
そしてBON JOVIの[Wanted Dead or Alive]
ラウドパークへ来ている年齢層は幅広くても、やはりSLAYERやARCH ENEMY、そしてCHILDREN OF BODOMあたりも含めて、そういったヘヴィなサウンドを求めている人が多いだろう。
が、こういった曲たちで盛り上がってるアリーナを見ると、「なんだかんだ言っても、同じ道を通ってきてるんだなー」という連帯感を感じます。
今ではBON JOVIなんて聞かない、って人でも、やはりそういう道を通って今があるのだな、と。
Guns N' Rosesの[Nightrain]も大いに盛り上がりましたよ。
そして個人的には一番の驚きと喜びだったのがPOISONの[Fallen Angel]。
POISONというと、ヘアメタルの象徴として叩かれてる感がありますが、実はアルバムクオリティは高かった。
そしてこの曲は実にキャッチーで素晴らしいのだ。
ラストにはVAN HALENの「Panama」。
まさかさいたまスーパーアリーナが「パーナマッ!! パーナパッハッハッハッハー!!」と一体になるとは‥
ワタシはどちらかというとサミー・ヘイガー時代のVAN HALENが好きなのですが、結局一緒に歌っちゃう。
そういう人や、普段VAN HALEN聞かないけど、ライブだと楽しいじゃん!!って一緒に歌ってた人も多いことでしょう。
事前には「ブライアン・アダムスのSummer of '69」もやるかもよ、と聞いていたので、それが聞けなかったのは心残りではありますが。
(実は昔好きだった)
バンドメンバーが云々、カバーばかりで云々‥というところでクローズアップされてましたが、やっぱり有名な曲での一体感は楽しいね。
そして今度はRECKLESS LOVEで戻ってきてね。
Panama(Van Halen Cover) - The Local Band 15/10/11 LOUDPARK in Japan Live
【SOLDIER OF FORTUNE feat. Mike Vescera】
そして隣のステージではSOLDIER OF FORTUNEが始まります。
この後は、こちらのステージでSABATON→DRAGON FORCE→MEGADETHと続くこともあり、入場規制になる可能性が高い。
ってことで、いまのうちに‥ということで、ダッシュでトイレと水分補給。
SABATONを求めてアリーナにぞくぞくと人が押し寄せ、埋まってしまう前に戻ってきましたよ。
このバンド名、一目瞭然だ。
LOUDNESSにマイク・ヴェセーラが加入していた時期に生まれた[SOLDIER OF FORTUNE]を再現してくれるバンドだ。
実はこのアルバムが初LOUDNESSだったワタシにとっては、「LOUDNESS = SOLDIER OF FORTUNE」だった。
そしてこのアルバムタイトルトラックは素晴らしい名曲だ。
とはいえ、LOUDNESS自体は有名どころしか知らない。
名曲[SOLDIER OF FORTUNE]も披露され、ラストは[S.D.I]。
マイク・ヴェセーラは‥うーん、もともと苦しそうに歌うタイプではあるのですが、やはり苦しそうでしたね。
音域さえ合えば魅力的な声だとは思うのですが。
Loudness - Soldier of Fortune
【SABATON】
ヨーロッパではヘッドライナークラスの人気を誇るSABATON。
今年も待望論が渦巻いてたわけですが、ギャラ的にも日本と欧州での人気のギャップを見ても難しいだろ、と誰もが思っていたはず。
が、まさかの参戦決定ですよ!!
初日の先行物販で、真っ先にソールドアウトになっていたことを鑑みても、SABATONを楽しみにきてる人が多いことは容易に想像できます。
まだ始まる前からアリーナでは[SABATON!! SABATON!!]の叫びが轟き、期待が高まっていきます。
そしてSABATONといえば戦車のセット。
SOLDIER OF FORTUNE演奏中から準備が進むにつれ、ツイッター上では「戦車!」「戦車(笑)「戦車、YAMAHA製(笑)」と一気に「戦車」がトレンドに上り詰めそうな勢い。
場内が暗転し、EUROPEの[The Final Countdown]が流れる。
イントロかなと思ったら、結局フルで流されていましたね。
オープニングは[Ghost Division]!!
待ちわびたアリーナはオープニングからフルスロットル!! 大熱狂!!
この大熱狂が渦を巻き、アリーナだけではなく会場全体がSABATON色に染まっていきます。
バンド側からしたら、ヨーロッパの熱狂と比べたら、たかだかアジアの島国。ここまでのレスポンスは意外だったことでしょう。
「信じられない!!」
「素晴らしい!!」
「見てくれよ、この鳥肌!!」(と言ってたかどうか分かりませんが、そういうアクション)
日本の熱狂に驚きと喜びを見せ、そしてさらにオーディエンスがそれに応える。
そしてさらにバンドのパフォーマンスが加速していく。
ここまで素晴らしいスパイラル、奇跡的な相乗効果です。
[Swedish Pagans]のイントロをチラッと爪弾いただけで「ヲーヲーヲー! ヲヲヲーヲヲヲヲー!!」と応えるアリーナ。
「なんで歌えるんだ!? 信じられない!!」という感慨深げなバンドの表情。
その勢いのまま[Swedish Pagans]の大合唱へ、そして知ってる人も知らない人も全員が歌う光景は、今年のラウドパークでも屈指のハイライトシーンでしょう。
そして途中ではミニコント(?)も披露。
Vo.「俺がギター弾くから」
Gt.「は? オマエ弾けねーじゃん」
Vo.「・・バカ!!(日本語)」
そして全員呆れて撤収からの‥おぼつかない手つきでのSmoke on the Water。
からの、シッカリとギターの腕前を披露。
英語分からなくても分かるコミカルな流れ。
そりゃ好感度上がるさ。
そしてこだわりは戦車セットだけじゃない。
マイクスタンドには戦場用ヘルメットに薬莢。
闊歩する地雷除去隊員。
いちいちディティールが細かくてニヤニヤしちゃうのだ。
後半ではヨアキムがサングラスを取って、そのつぶらな瞳、優しい表情にホッコリさせられましたね。
ラストは[Primo Victoria]からの[Metal Crue]。
・・素晴らしかった。
いろいろな贔屓のバンド、大物バンドが立ち並ぶ中、有無を言わせぬベストアクト。
同じようにベストアクトに挙げる人、多いと思います。
ホント、ミラクルだったとしか言いようがない。
今後、単独公演があるかどうかは分かりませんが、この日の、さいたまスーパーアリーナ全体が一体になったケミストリーは越えることはできない気がします。
まさに伝説に残るレベルだったのではないでしょうか。
しかし以前のTURISASといい、やっぱりこういう系統のバンドは盛り上がるね。
Sabaton - Swedish Pagans (Live At Wacken Open Air 2013)
ということで、SABATONで極限の恍惚を覚えた中盤戦。
残すはラストスパートの後半戦ですよ!
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Posted by テン at 07:40│Comments(0)
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