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2008年09月11日

モンスターの分水嶺

知人とたまたま、このアルバムの話をしていた。

私は「このアルバムまでは好きだ」
彼は「このアルバムからは嫌いだ」

そう。評価が分かれる分水嶺的位置づけだと思う。

METALLICA [METALLICA]

モンスターの分水嶺

通称、ブラックアルバム。
お使いのPC環境によっては、単なる真っ黒な画像で「何かのイヤガラセか」と思われるかもしれませんが、一応うっすらとロゴなどが入っておりますです。御了承ください。

[Creeping Death][Battery]といった名曲を生んだ初期。
「スラッシュメタル」というジャンルの象徴ともいえるアルバム[...And Justice For All]を経て・・・。

このアルバムでは、それまでのスピード感、アグレッション、ザクザクと切り刻むリフなどの「らしさ」を封印。
オールドファンなら「ヲイヲイ」といったところでしょう。

でも、ワタシは結構スキです。

ヘヴィネスを閉じ込め、いまにも暴発しそうな緊張感を孕み、
ミドルテンポ中心の楽曲が、その緊張感をさらに際立たせています。
感情を押し殺したような暗鬱な閉塞感は、今までのMETALLICAとは明らかに異なり、この感触が賛否両論分かれるところではないでしょうか。

ワタシはこういった「閉塞感」もHeavyMetalのダイゴミだ!と思うので賛成派。
スラッシーなMETALLICAとの比較云々は抜きにして。

誤解を恐れずに言うなら、「完成度」という観点ではこのアルバムがアタマ一つ抜けてるかも。

でもね。

やっぱりMETALLICAといえば[Master Of Puppets] [...And Justice For All] だなと思い、
[Battery]で「バ!テ!リ!」とコブシを握るワタシは、やっぱりオールドファン。

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Posted by テン at 07:10│Comments(3)M
この記事へのコメント
ふふっ、、、、ついに出ましたな!
待ってました!

そうなんです。評価の分かれるアルバムですね、、、、

私も最初は????でした。。。

エンター砂男くらいしか無いじゃん!(若かりし頃)

このイントロはいまだによくTVでつかわれますよね~
おおっ!って思っても所詮番組の挿入、、、
これからって時にフェイドアウト、、、、なんじゃい!怒)


最近ではやっぱり砂男が一番好きなミーハーです。
Posted by 木流 at 2008年09月11日 21:01
さすがテンさん
慎重な言葉選びながらの解説ですね^^
自分も「Master Of Puppets」が最高ですが(音質が多少軽いのが少し残念です)

「METALLICA」ではさらにヘヴィネスさが出てさらに成長した感じがします。
安定感が増したというか。
自分の希望としては「Master Of Puppets」を再レコーディングしてほしいですが。。。
Posted by 黒幕 at 2008年09月12日 00:34
木流さま

「待ってました」と言われると・・・キンチョーと同時に恐縮です。
ワタシは逆に、始めに聞いたときに EnterSandmanが始まって「やっちまったなぁ!」と思い愕然としました。
が、時間が流れるとともに再評価したアルバムですね。
今ではEnterSandman大好きです。


黒幕さま

言葉を選んでいるの、分かってしまいますか。さすがですね。
そう、こういったメジャーなアルバム、しかも賛否両論分かれた作品の場合には特に、慎重になってしまいます。
ヘヴィネスと安定感、まさにその二つのキーワードが象徴である作品ですね。

> 自分の希望としては「Master Of Puppets」を再レコーディングしてほしいですが。。。

イイですね!聴きたいですね!無理っぽいけど・・・
Posted by テン at 2008年09月12日 07:28
 
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