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2010年04月23日

サクラの下で

桜が咲き誇る季節になると思い出すこのアルバム。

今回はメタルじゃないですよ!
メタル嫌いなヒトには朗報ですよ!
・・・・ま、メタル嫌いなヒトは、こんな駄ブログ見てないわな。

邦楽でメタルじゃないのに、ワタシのココロを鷲掴みにした数少ないアーティスト。
だから、時代は過ぎてもワタシにとって特別なアルバムなのだ。

ZABADAK [桜]

サクラの下で

ZABADAKといえば、「遠い音楽」が大好きなワタシ。もうね、ほんとにね、このアルバムのヒーリング効果は尋常じゃない。

特に牧歌的・民族的・辺境的なテイストがタマンナイのだ。
メタルでもそういったエッセンスが入った曲は大好きだからね。

で、ヴォーカルの上野洋子の透明感がまたタマンナイ。

その上野洋子在籍最後のアルバム・・・だったんだね。
個人的には「遠い音楽」を越えられていないとは思うのですが、このへんはテイストの好みの違いってだけで充分にZABADAKらしく、同じように癒しのチカラを備えています。

メタル好きなのにハマる、ZABADAKの魅力・・・なんだろな。

触れたら壊れそうにデリケートなサウンドの中に宿る、力強さ。
美しく澄みきった空気が何の障壁もなくココロにジックリ浸透してくる快感。
繊細に紡がれる穏やかな歌詞は、愛だの恋だの一緒にホニャララだのといったワタシがニガテな歌詞世界とは無縁。

・・・コトバにすると軽くなっちゃうな。

このアルバムは幻想的だった「遠い音楽」と比べると、クセのない自然体のアルバムかなと思います。
「桜」というタイトルの通り、春の優しい光や心地よい風を想起します。
木陰でウトウトするような。
軒先でひなたぼっこするような。

中世の街並み、小さな路地裏をイメージするような「五つの橋」は、「遠い音楽」のムードに近い、大好きな曲。
ワルツのようなロンドのような軽やかな曲に乗せられる上野洋子のヴォーカルは、まさに吟遊詩人
「吟遊詩人」ってコトバにピンと来たBLIND GUARDIAN 好きなアナタ。
ほら。
まさに The Bard's Song ですよ。
メタルとZABADAKが繋がりましたよ。

・・・閑話休題。

ZABADAKを聴くと、心地よさにカラダを預けるような安心感と、胸を締めつけるような切なさが同時に押し寄せます。
明るい曲でも、どことなく切ない。
その切なさは、子供の頃の色あせた写真を眺めるような、なんだか現実世界からノスタルジックな風景にトリップしてしまうような切なさ。
この切なさが大好きなのだ。

・・・うーん、メタルのアルバムのことはサラサラっと書けるのに、ZABADAKの魅力を上手く表現できないなぁ。
ZABADAKファンの方がご覧になってたらゴメンナサイ。
ワタシでは、その魅力を伝えきることができない・・・。


ZABADAK(ザバダック) 「五つの橋」



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Posted by テン at 07:24│Comments(0)国産
 
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