2009年12月11日
渾身の一撃
アルバム[Who We Are]が1997年。ヴォーカルの橋本が脱退したのが1999年。
思えば、そのころから彼らの音楽から離れてしまった。
その後、時を経て・・・
昨年の橋本復帰。さらには[The Final Day][Life Until Deaf]の再現ライブ。
そして彼らは帰って来た。
メンバーの復帰とかリユニオンとか、そういった感傷は一切不要のアルバムを引っさげて。
OUTRAGE [OUTRAGE]

初期のスラッシーな轟音。中期のパワーメタリックな突進力。時折見せるパンキッシュな爆発力。
ファンが期待するものが詰まっているのに、「懐かしい」というノスタルジックな空気は皆無。
乾坤一擲。
威風堂々。
この4人だからこそ出せるもの、最も得意なものと確信に満ちた信念を濃密に集結し一気に爆発させた印象です。
その放出されたエネルギーだけでも空気が震えるようなチカラがあるのに、まだまだ内包した熱気を孕んでいる。
余力を残したかのような余裕を感じさせる風格。
想像していた以上にスケールアップして帰って来てくれました。
橋本のヴォーカルは10年近いブランクを全く感じない・・・どころか、声量がアップしてんじゃないかと思います。
サウンドも現代風になっているものの、モダンという空気ではない。
何も変わっちゃいないのに、生まれ変わった!という衝撃を受けるのです。
METALLICAの新譜を聞いて、過去の幻影を振り払えないままに「けっこういいよね。今回」と自分に言い聞かせるように納得しようとしてた。
昔とは違うんだから、現在進行形で評価しないとダメだろと自問自答してた。
そんなグダグダを叩き潰すかのようなアルバムだ。
最近のスラッシュ大御所勢に感じていた違和感を一気に振り払い、「そうそう、コレが足りなかったんだよ!自分に言い聞かせる必要ないんだよ!」と思えるのだ。
カタマリで襲ってくる、「Heavy」な音塊。
ザクザクと鋭利、「Metal」なリフ。
そう、単純なハナシなのだ。
[The Final Day][Life Until Deaf]あたりを愛するワタシとしては、もう少しメロディックな要素があれば嬉しかったな、とか。
ちょっとダレるトコがあるな、とか。
気になる点は無きにしも非ずだが、それは言うまい。
・・・っつーか、コレで何の不満が言えるのだ。
オープニングを飾る[RISE]。
スラッシーなアグレッション、ガッツ溢れるメロディ。緩急をつけた構成。
「あのアルバムっぽい」「あの曲っぽい」というコトバが脳裏をよぎるものの、そんな理屈を全てペシャンコにしてくれる。
新生OUTRAGEを象徴するようなナンバーだ。
歌詞も素晴らしい。
♪Die Hard ! bring him back to life again!
♪Time to rise , rise and shine
「今さら、この音?こんなの昔の○○とか××で充分じゃん。」と笑われるかもしれない。
懐古主義のオッサンと言われるかもしれない。
いいのだ。それでも。
理屈抜き。
あの時代を生きてきた人間にとって、「コレなのだ」と刷り込まれた本能を呼び覚ますこと間違いなし。
国内チャートで見かける、なんとなく「バンドっぽい」形態のJ-POP/J-ROCKグループとは一線を画す、世界という枠で語ることができる数少ない国産HeavyMetalバンドの渾身の一撃。
日本が海外に誇れるアルバムだと思います。
OUTRAGE / RISE
※最初の数十秒は静かで、その後一気にスパークします。音量注意。
思えば、そのころから彼らの音楽から離れてしまった。
その後、時を経て・・・
昨年の橋本復帰。さらには[The Final Day][Life Until Deaf]の再現ライブ。
そして彼らは帰って来た。
メンバーの復帰とかリユニオンとか、そういった感傷は一切不要のアルバムを引っさげて。
OUTRAGE [OUTRAGE]

初期のスラッシーな轟音。中期のパワーメタリックな突進力。時折見せるパンキッシュな爆発力。
ファンが期待するものが詰まっているのに、「懐かしい」というノスタルジックな空気は皆無。
乾坤一擲。
威風堂々。
この4人だからこそ出せるもの、最も得意なものと確信に満ちた信念を濃密に集結し一気に爆発させた印象です。
その放出されたエネルギーだけでも空気が震えるようなチカラがあるのに、まだまだ内包した熱気を孕んでいる。
余力を残したかのような余裕を感じさせる風格。
想像していた以上にスケールアップして帰って来てくれました。
橋本のヴォーカルは10年近いブランクを全く感じない・・・どころか、声量がアップしてんじゃないかと思います。
サウンドも現代風になっているものの、モダンという空気ではない。
何も変わっちゃいないのに、生まれ変わった!という衝撃を受けるのです。
METALLICAの新譜を聞いて、過去の幻影を振り払えないままに「けっこういいよね。今回」と自分に言い聞かせるように納得しようとしてた。
昔とは違うんだから、現在進行形で評価しないとダメだろと自問自答してた。
そんなグダグダを叩き潰すかのようなアルバムだ。
最近のスラッシュ大御所勢に感じていた違和感を一気に振り払い、「そうそう、コレが足りなかったんだよ!自分に言い聞かせる必要ないんだよ!」と思えるのだ。
カタマリで襲ってくる、「Heavy」な音塊。
ザクザクと鋭利、「Metal」なリフ。
そう、単純なハナシなのだ。
[The Final Day][Life Until Deaf]あたりを愛するワタシとしては、もう少しメロディックな要素があれば嬉しかったな、とか。
ちょっとダレるトコがあるな、とか。
気になる点は無きにしも非ずだが、それは言うまい。
・・・っつーか、コレで何の不満が言えるのだ。
オープニングを飾る[RISE]。
スラッシーなアグレッション、ガッツ溢れるメロディ。緩急をつけた構成。
「あのアルバムっぽい」「あの曲っぽい」というコトバが脳裏をよぎるものの、そんな理屈を全てペシャンコにしてくれる。
新生OUTRAGEを象徴するようなナンバーだ。
歌詞も素晴らしい。
♪Die Hard ! bring him back to life again!
♪Time to rise , rise and shine
「今さら、この音?こんなの昔の○○とか××で充分じゃん。」と笑われるかもしれない。
懐古主義のオッサンと言われるかもしれない。
いいのだ。それでも。
理屈抜き。
あの時代を生きてきた人間にとって、「コレなのだ」と刷り込まれた本能を呼び覚ますこと間違いなし。
国内チャートで見かける、なんとなく「バンドっぽい」形態のJ-POP/J-ROCKグループとは一線を画す、世界という枠で語ることができる数少ない国産HeavyMetalバンドの渾身の一撃。
日本が海外に誇れるアルバムだと思います。
OUTRAGE / RISE
※最初の数十秒は静かで、その後一気にスパークします。音量注意。
Posted by テン at 07:38│Comments(2)
│国産
この記事へのコメント
HeavY GooD!
Posted by 木流 at 2009年12月11日 08:18
Heavy Good!!いい響きだ!!
木流さんの世代にも、何か懐かしいような、何か思い出すような、そんなアルバムかもしれません。
木流さんの世代にも、何か懐かしいような、何か思い出すような、そんなアルバムかもしれません。
Posted by テン at 2009年12月14日 07:38