ヘビメタパパの書斎 › 2010年11月08日

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2010年11月08日

ゴッホの血流

東京へ出張したときの楽しみの一つが美術館。

さすがビッグシティートーキョースーパーシティートキオ。
行くたびに何だかんだと「特別展示会」的なものを催してます。

今回事前チェックした中で目についたのが「ゴッホ展」
ゴッホっつーと、ワタシの中では一昨年に訪れたピカソと同様に「どうしても見たいわけではないけど、機会があれば見ておきたい」って位置づけだ。

っつーことで行ってきました。ギロッポン六本木。
六本木といえば、ワタシのようなイナカモノにとっては「オサレ・セレブリティー・ミッドタウン・ヒルズ」住む世界が違うから近づきたくない
そんな印象。
当然、そんなところに立寄りもせず、国立新美術館直結の乃木坂駅で降りて、乃木坂駅から帰る。
オサレな六本木の景観をメタTのイナカモノが汚してはイクナイ。

ゴッホ展 ・・・ 国立新美術館



到着したのが3時くらいかな。
チケット購入、数人待ち。会場入り、全く待ち時間ナシ。
ゴッホのネームバリューを思えば、意外なスムーズさだね。

とにかく印象としては「ゴッホ、多っ!!」だ。
過去だと「フェルメール展」なんかもそうだが、その冠がついてる画家の作品ってのは目玉にはなっているものの作品数としては少ないことも多々ある。
が、今回はひたすらゴッホ。
「こうして私はゴッホになった」というサブタイトルの通り、彼の人生や作風の変化が手にとるように感じられる希有な展示会でした。

ゴッホというと、印象派的画風+点描・・・というイメージを持っていた。(シロートだからツッコミはナシね)
実際に眺めてみると・・たしかにそんな感じではあるんだけど、荒々しく筆を押しつけてるのに最終的には繊細なグラデーションに仕上がっているのが驚き。
そして、全く異なる色彩で埋められているのに、表現される色は不思議と穏やかに統一されてる。

なによりも、その「埋める」「重ねる」ことによる立体感がスゴい。

今までも「やっぱりナマで見ないとわかんない魅力があるな」と感じることはたくさんあった。
が、今回はそれの真骨頂だ。

降りそそぐ太陽の光だったり。
たゆたう水の流れだったり。
人間の血流だったり。
その立体感で、何かが脈打ってるかのようなイキイキとした印象を与えてくれる。

絵はがきを買って改めてウチで眺めてみたけど、その感覚は蘇ってこなかった。

退場後の帰路で「時間があったら、もう一回見ときたいな」と思ったよ。


  

Posted by テン at 07:25Comments(2)アート棚