ヘビメタパパの書斎 › 2008年04月25日

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2008年04月25日

新生・回帰

「あの名作、○○の続編」というタタキの作品は、結果として賛否両論になることが多い。
そして、「賛否両論」と言われるときは総じて「否」が多い。
しかも、個人的に思い入れの深いアルバムなら、なおさら期待できない。

しかし、絶妙なバランスで素晴らしいアルバムを叩きつけてくれた。

ROYAL HUNT / Collision Course (Paradox Ⅱ)



まず耳に飛び込んでくるのは、名作[Paradox]の余韻を引きずるようなプロローグ。
そして次に、今回から加入したマーク・ボールズのヴォーカル。
過去にいろんなバンドで聞き慣れているはずなのに、自分の中でROYAL HUNTのサウンドとシンクロさせるのに違和感がある。
それをゆっくり咀嚼しながら、繰り返し聞いてみる。

アルバム全体を通してではないものの、キンと冷えた緊張感は確かに[Paradox]を思わせるムードがあります。
その緊張感と適度な攻撃力のシナジーこそROYAL HUNTの魅力と思えば、「原点回帰」でしょうか。
とてもアンドレらしさが表に出た、ROYAL HUNTらしいアルバムになったと思います。
その「ROYAL HUNTらしさ」に、[Paradox]の透明感や緊張感のヴェールを纏ったような。

普段、カーオーディオで音楽を聞く機会が多い自分ですが、久々に歌詞カードと対訳とジックリ対峙しました。
無宗教な自分では理解できない、難解な世界観も[Paradox]からの続編らしくなってます。

過去の名曲[Wasted Time]を思わせるリフの曲、[Paradox]収録の珠玉の名曲[Silent Scream]を思わせるリフの曲。
そして[Paradox]のフレーズが織りまぜられるのもファンサービスかなと思えばご愛嬌。

当然(?)のことながら、[Paradox]を超えることは出来てない。
そして、他の名作群と比べても「遜色無い」というとオーバーかもしれない。
けれど、マーク・ボールズという新しい「伴侶」を得て、新たなスタートを切る作品としては充分でしょう。

ただ、マーク・ボールズの存在感がありすぎて、アンドレとのバランスを取っていけるんだろか…というのは大きなお世話でしょうか。
  

Posted by テン at 06:58Comments(0)R