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2011年04月06日

日出ずる国、ニッポン

先日頂いたコメントを拝見して思い出した。

そう。
今、この曲を取り上げずして、いつ取り上げる。
いや、アルバム自体の出来からして(失礼)一生取り上げないかもしれない。

HEAVENS GATE [HELL FOR SALE!]

日出ずる国、ニッポン


名作[LIVIN' IN HYSTERIA]の後を受けてリリースされた、1992年発表の3rdアルバム。

疾風のように現れて、疾風のように去っていった・・・と言うと皮肉が過ぎるでしょうか。
いや、大好きだったからこそ、もっと長く頑張って欲しかったという意味も込めてね。

その[LIVIN' IN HYSTERIA]で一気にブレイク。
メタル専門誌BURRN! の表紙も飾り、来日公演も行い・・・と順風満帆だったわけですが、残念なライブパフォーマンスと、このアルバムのビミョーな出来映え(いや、前作が良すぎた)で一気にトーンダウン。
その後のアルバムは意外と良作だったにも関わらず再加速には至らず。
ま、サシャ・ピートトビアス・サメットのおかげ(?)で、プロデューサーとして名を売ってたり、一緒に来日しちゃったりしてますが・・・。

このアルバム、印象的な曲があるにも関わらず、全体の散漫な印象が強いです。
JudasPriestあたりを源流とするオールドスタイルなHeavyMetalを軸に、コマーシャルなジャーマン的明朗快活さを盛り込んだスタイルこそが彼らの真骨頂であるわけですが、ブレイクしたバンドによくある
「オレたち、それだけじゃないぜ。もっといろいろなスタイルもこなせるぜ」
という過度な意識がマイナスに働いてしまったのではないかと。

ライブもハイトーンは出てない、フェイクの嵐・・・いやいや、あまりケナすことはやめておこう。それはそれでいい思い出だしね。

そんな彼らだったけど、今でも大好きです。
イヤ、ホントに。
基本的にウチのCDラックは好きなバンドが上位に置かれているのですが、このCDを探してて、ANGRAあたりと並んで2段目に配置されてたのを見て「おぉ、けっこう上位ランク!」と勝手にほくそ笑んでましたから。
ある意味では「ジャーマン・バブル」の飲み込まれていっただけかも・・・。


:
:
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そんな彼らが、愛する日本のファンに向けて書いてくれた曲がアルバムに収録されている。
RISING SUN・・・まさに「日出ずる国、ニッポン」へ向けてのストレートなメッセージだ。

基本的には「ニッポンのみんなサポートをありがとう!一緒にライブ楽しもうぜ!」的内容で、「チープ」「媚びてる」と言われたらそれまでなのですが・・・

今だからこそ、印象深い歌詞を勝手に抜粋。




We cross the night, we see the light
and our dream comes true
we're gonna bring the power all over you


(夜を駆け、光を見る。
そして夢がかなう。
みんなにパワーを与えよう。)



We cross the land of the rising sun
Hope we'll be all together


(日出ずる国を駆け抜け
団結を誓おう。)


※日本語詩は歌詞カードより抜粋、一部フンイキ勝手に修正アリ


HEAVENS GATE / RISING SUN





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Posted by テン at 07:06│Comments(2)H
この記事へのコメント
こんばんは!

ブームの終焉に巻き込まれたバンドの一つ・・・って感じでしょうかねえ・・・。

ジャーマンバブル、LAメタルバブル。
最近はフィンランドバブルとか。

時代の流れを感じますなあ・・・(しみじみ


・・・って、あれ?
もう解散してますよね?(汗
違ってたらゴメンナサイ!!
Posted by ななせ at 2011年04月06日 20:31
ななせ さま

ブームの波に乗っかり、まさに波が引いていくように引いていき・・・象徴的なバンドだったかもしれませんね。
バブルの中をくぐり抜け、バンドの自我を確立し、生き残ってるバンドってのは数少ないけど強いですよね。
そ・・・そういえば、しっかりと「解散」ってアナウンスは聞いてない気がしなくもないけど・・・中心であるサシャがすっかり今の仕事が気に入ってそうだしなぁ。
Posted by テン at 2011年04月08日 07:45
 
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