ヘビメタパパの書斎 › 2013年01月28日

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2013年01月28日

南瓜の本懐

LOUDPARK12でのパフォーマンスの記憶も褪せぬ中、伝わってきた新譜の情報。
各種メディアの評価、ライターのツイート、全てが「ちょい今までと違うな、コレは・・」というフシギな高揚感の中、リリースされました。

HELLOWEEN [ Straight Out of Hell ]



説明不要ですね。
ドイツ(いや、ここはあえて「ジャーマン」と呼ぼう)の重鎮。
Wikiによると、アルバムとしては14枚目ですね。
マイケル・キスクからアンディ・デリスに交代してから数えても既に9枚目ですか・・。

さて、今回のアルバム。
事前にfacebookのオフィシャルページで思わせぶりにチョイ出し→チョイ出し→チョイ出しを繰り返して姿を見せたジャケットを見て「・・・ダメだこりゃ。」と確信したのと逆行するかのように・・。

Burrn!誌での前評判、twitterでの事前情報、ともに「最高傑作」を思わせるものでした。
とはいえ、あまりハードルを上げすぎるとガッカリすることも多いので冷静沈着(のつもり)にその日を待ってましたよ。

トータルで見ると、とにかくアンディ・デリス期の魅力が全て詰まっているアルバムだなと思います。
一聴したときのポジティブな高揚感と明朗な疾走感は、Helloweenの代名詞と呼べるものでしょう。
そして、ヘヴィ&モダンな音像やリフはここ数作の彼らの作品でクローズアップされてきたもの。
それらが高いレベルで一体化していますね。

アンディ・デリスが加入して20年弱。
当然、最近の若いファンはHelloweenといえばアンディ・デリスでしょうね。
そのアンディ期にファンになった人や最近Helloweenに出会った人からすれば、おそらく最もHelloweenらしいアルバムであり、最も分かりやすいアルバムになることでしょう。

そしてココからは四十路を超えた、「Helloweenといえばカイ&キスケだよね。けど、Pinkcream69も大好きだから、アンディ時代のHelloweenも大好きだよ」というオッサンの独り言になりますが・・。

このアルバム、間違いなく名盤だと思います。
上述の通り、「らしさ」という意味では秀逸の出来。

では、その「らしさ」を紐解いていくと・・・

劇的疾走感を見せる[World of War]では「[Silent Rain]っぽいなー」と思ったり。
アンディ節が炸裂する[Waiting For The Thunder]では、「たしかにアンディだけど、あの曲やあの曲のほうが・・・」と思ったり。
真骨頂だなと思わせる[Years]でも[All Over The Nations][Salvation]を思い出したり。

それぞれの曲が高いレベルで「らしさ」を見せつつも、歴代の「その系統」の曲を越えられていないなというのが正直なところ。

結局、先行リリースされた[Burning Sun]と、同じく先行でリリースされて「サビが惜しいなー」と思っていた[Nabataea]が印象に残るんだよね。

とはいえ、「らしさ」を発揮した上述の曲だけでなく
ライブで大合唱必至の[Live Now!]
キラキラとした疾走感が美しい[Far From The Stars]
アンディの魅力を十二分に引き出すバラード[Hold Me In Your Arms]
タイトル曲[Straight Out Of Hell]では、Helloweenらしいメロディと、これまたライブで盛り上がりそうなサビ。
感動的な[Years]の後にも心地よい疾走感の[Make Fire Catch The Fly]→[Church Breaks Down]で本編を締める。

と、改めて羅列してみると「こりゃ、隙がないわ」と思わせるクオリティ。

そんなわけで、なんだか支離滅裂な流れになってしまいましたが・・・。

ずっっっっっと昔からHelloweenが大好き。
もちろんPinkcream69も大好き。
カイ&キスケの時代も大好き。
アンディ加入後のHelloweenも大好き。
キスケ時代とアンディ時代は別物だけど、どっちも素晴らしいよね!
・・という、ワタシと境遇が近い人に、このアルバムの率直な意見を聞いてみたいなー、と。
このフクザツかつ葛藤に満ちた思いを共有できる人もいるんじゃないかなー、と。

90点前後の曲がザクザクと埋もれてるんだけど、過去にリアルタイムで95点を越える曲を聞いてきた衝撃を越えられないんだよね。
ゼイタクな話ではあるのですが。
やっぱりアンディ・デリスとマイケル・ヴァイカートが迎合して不安の中で叩きつけられた[Master of the Rings]での奇跡的相乗効果は、その時代を生きてきた年寄りには衝撃的だったからなー。


その反面・・

とにかくファンなら聞いて損はない。
アンディ期からのファンなら、最高傑作に挙げる人も多いことでしょう。
そして、アンディ期を敬遠してた昔のファンにも聞いてほしい。
最近のHelloweenの全ての魅力が高いレベルで凝縮されていると思うから。

そして、このあと紡がれていくであろうHelloweenの歴史の中でも重要な一枚になると思うから。


Helloween - Years
良曲揃いで、Youtubeから貼る曲を迷ってしまうのですが・・・ドラマティックな疾走感は感涙ものでしょう。
シンフォニックなアレンジに加えて、ワタシが弱い「鐘の音」を加えられたらもう・・・!






  

Posted by テン at 07:51Comments(2)H