2011年03月04日

Night of Fantasy

先日、東京に出張に行った際にですね。

ちょうど日程的にヨイ塩梅だったので、ライブに参戦してきましたよ。

LIGHT BRINGERMinstreliX という、アンダーグラウンドながらもそのスジでは定評のある和製メロディックメタルバンド。
そして、バンドと呼んでは語弊があるかもしれませんが、徹頭徹尾クサいメロディックパワーメタルを追求するパーティー、DragonGuardian

多分、それぞれ単独だったら行くかどうか迷うとこなんですけどね。
この3つのライブパフォーマンスを同時に体験できて、しかもチケット代が4200円!(ココ、所帯持ちの小遣い制のトーチャンには重要です)
そんなわけで行ってきました。

会場は東京キネマ倶楽部。鶯谷ですね。

整理券番号は221番。で、その後ろはそれほど並んでなかったので、多分キャパは300人くらいでしょうかね。
並んでいる面々を見て思ったんですが・・・いわゆるメタル系のライブと客層が違うんだよね。
以前、某アニソン系のライブに行った時の客層とダブるんだよね。
聞こえてくる会話も「平野綾が・・・」「東方の・・・」という内容がチラホラ。

入場後とりあえず後方に陣取り、様子を見ながら必要に応じて前方へ・・・というプランでボチボチ観戦。

オープニングは MinstreliX ・・・と思ってたんですが、LIGHT BRINGER でしたね。
そういえば、ヴォーカルのFUKIちゃんはDragonGuardianとダブルヘッダーですから、そう考えれば当然でしょう。

LIGHT BRINGER は、ジャパメタ的であり、SHOW-YAとかが流行った時代のJ-POP的でもあり、メロディックパワーメタル的でもあり・・・といった音楽性ですかね。
純粋なメタラーには「コレはないわ」と敬遠されるかと思うのですが、ワタシはジャパメタも大丈夫なので全く問題ナシ。
とにかくFUKIちゃんのヴォーカルの存在感が素晴らしいので、これがライブでどう表現されるかが注目でした。
キュートなゴスロリ風衣装もキャラクターを強調するためには一役買ってましたね。
(FUKIちゃん曰く、「ゴスロリとゴシックロリータは、ヘビメタとヘヴィメタルほどの大きな差があるから一緒にすんな」とのことでしたが)
FUKIちゃんのヴォーカルは全く非の打ち所がないほどカンペキだったと思いますね。期待以上でした。
アルバムと同様に、いや、アルバム以上のパフォーマンスだったのではないでしょうかね。
ただ、MCのお姉ちゃん系というか、ツンデレで言うところの「ツン」系というか・・・そのあたりはちょっと引いて見てしまいましたね。
そして、
FUKIちゃん「私たちがライトブリンガー!略して・・・」
お客さん「らぶりー!!!」
という掛け合い(?)に、「あの客層はコレだったのか!」と納得しましたよ。

まだ音楽性を模索してる感のあるLIGHT BRINGERですが、メロディックでフックのある曲は非常に魅力的。
FUKIちゃんという強烈な個性を内包している以上、正統派パワーメタルというわけにはいかないかもしれませんが、得意であろうジャパメタとメロパワの「いいトコ取り」で頑張ってほしいなぁ。
いいバンドです。
しかし「Dream!」をやってくれなかったのがショックだ。






続いては MinstreliX

自主制作ながらジャパメタ史に残るであろうジャパニーズクサメタル至高の名曲「Thirst for... 」を生み出したバンド。
その後、ヴォーカルのLeo Figaroが脱退し、女性ヴォーカルが加入。
そしてセルフカバーされた「Thirst for...」が「・・・・・」な出来で、興味は薄れかけてたわけですが、無事レオが復帰!
レオが歌う「Thirst for...」が聞ける!その一点に尽きますね。

オープニングチューンに未発売の新曲を持ってくるあたりは、その新曲への自信の現れでしょうかね。
この曲、MinstreliX らしいメロディックな起伏に富んだ素晴らしい曲でしたね。
ホント、よくこれだけクサいメロディラインを書けるもんだと。
しかも曲名は「エリザベート」って言ってたかな。ベタながらもウレしいではないですか。

ヴォーカルのレオは、線が細いながらも美しいハイトーンが印象的。自主制作アルバムのときより、数段良くなってると思いました。
ただ、なんつーか非常に礼儀正しいというか・・・客を煽るというのがニガテそうな印象でしたかね。
歌ってる時のパフォーマンスも柔らかいんだよね。ま、歌が上手なので別にパフォーマンスがどうでもいいけどね。
ラストは当然、「Thirst for... 」でしたね。
グイグイと引き込まれ、時間を忘れるような感覚でした。やっぱり名曲だ。

ニコ動



ニコ動が見られない人は、YouTube





そしてラストに DragonGuardian

もともとバンドではなく、同人レベルのプロジェクトだったんだよね。
そのクサいメロディと圧倒的疾走感で、メタル好きの人まで巻き込んで、結果として4枚のアルバムをリリース。
ファンタジックなストーリーと歌詞、女性ヴォーカル、曲間の語り(セリフ)・・・と、ダメな人には徹底的にダメ、好きな人にはツボすぎる、という偏った音楽性。
そんなんだから、
・そもそもライブったって、バンドとして成立してないのにできんのか?
・ほとんどがテープから流すだけじゃないのか?
・やっぱりセリフも流れるのか?
と、いろいろ気になるところはあったのですが、結果としてはちゃんとした「バンド」としてライブが披露されましたね。
音の厚みはライブでさらに重厚になり、チープなパタパタスタスタ感は皆無。
セリフはナシ。
ヴォーカルは LIGHT BRINGER に続き、FUKIちゃん

そんなわけで、DragonGuardian の敬遠されているであろう要素(いや、これが魅力でもあるんだけどね)が控えめとなり、結果的には「純粋なメロディックパワーメタルバンドとしてのライブ」が披露されましたね。

構成するメンバーも、他のバンドで活躍している人たちらしく、力量も文句ナシ。
FUKIちゃん参加前のアルバムもFUKIちゃんの声で新しい魅力が生まれました。

こうして聞くと・・・・ホントにメロパワの美味しいところを凝縮してるな、と。
最新アルバムでは、少し落ち着いてしまった感があり、近々1stアルバムを全編英語詩でリメイク(ヴォーカルはLeo Figaro!!)するらしいけど、あのセリフの入った「やりすぎの世界」が魅力でもあるからね。
その方向性は曲げずに進んでほしいと思います。
いいライブでしたよ。







というわけで、「ま、マイナーなバンドだし。そもそもドラガはバンドでもないし」と軽いキモチで参戦したわけですが、想像以上に楽しめましたよ。
しかしFUKIちゃんの存在感は・・・スゲぇな、と。

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この記事へのコメント
こんにちは!

いや~~。
カッコイイですね、ライトブリンガー!
私も観に行けば良かった・・・。

・・・と思ったけど、オタクさんが多いようなので
行ったら確実に引いてただろうなあ(^▽^;)

最近、日本でもガールズバンドのブームが来てるようなので
(アルディオスのブレイクがキッカケらしいです)
もしかしたら、もしかするかもですね!

今後の動きが気になります。

それにしてもテンさんって、ジャパメタにも詳しいんですね。
さすがメタル紳士。
幅広いですね~!
Posted by ななせ ゆうり at 2011年03月04日 16:16
ななせ ゆうり さま

一応、一般的(?)メタラーの方々もたくさんいましたよ。
半々くらいですかね。感覚的には。
LIGHT BRINGER の FUKIちゃんのキャラクターは、女性視点で見るとどうなんだろ・・・と気になるところではありますが、ハイトーンを駆使したパフォーマンスは絶品でしたよ。

ジャパメタは・・・詳しくはないんですけどね。全く。
ただ、なんだかんだ言っても、もともとが「エクスタシーレコード」全盛のインディーズジャパメタシーンがワタシの原点の一つではあるので、染みついてるんですかね。
ニッポンジンならではの泣きメロは、キライじゃないです。
日本語詩とかビジュアル面とか、気になる点はありつつもツマミ食いしてます。
Posted by テン at 2011年03月09日 07:52
 
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