2010年09月29日
悲劇の余韻の中で
若きバンドを襲った、ドラマーの急逝という悲劇。
その悲劇の余韻が残る中でリリースされたアルバムは・・・・。
AVENGED SEVENFOLD [Nightmare]

リリース前の訃報を耳にして、ファンは愕然としたと思う。
それほど熱狂的ファンではないワタシも驚いたけど、同時にアルバムでどんな表現をしてくるのか期待してた一面もあった。
激情迸る、怒りやアグレッションに満ちた作品になるのか。
慟哭と悲壮に包まれた、ヘヴィでメランコリックな作品になるのか。
で、最初に聴いた率直な感想はですね。「抑えてる」「落ち着いてる」といったものでした。
オールドスタイルのメタルと、モダンでヘヴィなメタルを上手にブレンドしてる彼らの個性は今回も発揮されてます。
スラッシーなスピード感もあり、欧州メタル的メロディでもあり、PANTERA的ヘヴィネスもあり・・・。
が、バラついてる印象は無くて、個々のパーツが緻密な計算の上でカッチリとロック(ROCKじゃなくてLOCKね)されているような印象です。
そのパーツごとには強烈なエナジーが封じ込められてるんだけど、そのカタマリが整然としていることで、この落ち着きに繋がっているのではないかと。
コンセプトアルバムじゃないんだろうけど、全体的な統一感があるように感じます。
急逝したドラマーの代役として、DreamTheaterのマイク・ポートノイが助太刀。
・・・いや、このアルバムリリース後にDreamTheaterを脱退しちゃったから、元DreamTheaterですね。
ワタシ自身が楽器を操れないヒトなので、シロート的感想で申し訳ないのですが、アルバムを聴いてる中ではマイク・ポートノイの存在は意外なほど薄め。
「そういえば、マイク・ポートノイだったな」ってフと思ったくらい。
DreamTheaterのライブで見られるような「アシュラマンかよ!」という手数の多さは控えめかと。
でも何度か聴いて、アルバム全体の整合性を感じる中でのタイトなリズムは、やはりさすがマイク。
この全体を支配する「LOCK」してる感に大きく関与してることは間違いないでしょうね。
オープニングを飾る[NIGHTMARE]は、正直最初に聴いたときは「この大事な作品の一曲目がコレかぁ。うーん・・・期待外れ。」と思いました。
が、聴けば聴くほど深い。重い。
その重さは曲調がヘヴィという次元ではなく、この曲の存在が重い。
アルバムのプロローグ、そして悲劇を乗り越えるための序曲と思えば、必要不可欠な曲だなと思います。
[Danger Line]はアルバム[City of Evil]の印象に近いメロディックな曲。個人的には「A7Xといえばこのタイプの曲だよね」という直感に一番近い曲です。
そしてなんといっても組曲のようなボリュームで感動を誘う[SAVE ME]が今作のハイライトでしょうか。
♪Tonight we all die young・・・と繰り返す歌詞が脳裏に焼きつきます。
トータルで言えば、[City of Evil]ほどキャッチーじゃない。
けど、聴き終えた後の余韻という意味では ROYAL HUNT の名作[PARADOX]を思い出すような心地よい疲労感。(ジャンル違っててゴメンね。)
ジャンル違いついでに言っちゃうと、一曲目の[NIGHTMARE]を聴いたときには、なぜか L'Arc-en-Ciel の[虹]を思い出したよ。(A7Xファンのヒト、ジャパメタと比べてゴメンね)
大きな節目での分岐点になりそうな曲・・・だからでしょうかね。
いったん立ち止まって、今現在を全て詰め込んで、新たにReSTARTを切っていく・・・そんな気概を感じるアルバム。いいアルバムですよ。
[City of Evil]の記事の時にも似たようなこと書いたけど・・・
若いロックファンとワタシのようなオッサンメタラーを繋いだり。
モダンロックファンとワタシのようなオールドスタイルメタルファンを繋いだり。
時にはパンクとメタルを繋いだりするかもしれないね。
そういったジャンルや年代を越えてくれる存在になってくれているような気がします。
LOUDPARKで来日してくれますが、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか。
そしてマイク・ポートノイの・・・明日は・・・どっちだ・・・。(あしたのジョー風に)
Avenged Sevenfold - Nightmare
Avenged Sevenfold - Save Me
その悲劇の余韻が残る中でリリースされたアルバムは・・・・。
AVENGED SEVENFOLD [Nightmare]

リリース前の訃報を耳にして、ファンは愕然としたと思う。
それほど熱狂的ファンではないワタシも驚いたけど、同時にアルバムでどんな表現をしてくるのか期待してた一面もあった。
激情迸る、怒りやアグレッションに満ちた作品になるのか。
慟哭と悲壮に包まれた、ヘヴィでメランコリックな作品になるのか。
で、最初に聴いた率直な感想はですね。「抑えてる」「落ち着いてる」といったものでした。
オールドスタイルのメタルと、モダンでヘヴィなメタルを上手にブレンドしてる彼らの個性は今回も発揮されてます。
スラッシーなスピード感もあり、欧州メタル的メロディでもあり、PANTERA的ヘヴィネスもあり・・・。
が、バラついてる印象は無くて、個々のパーツが緻密な計算の上でカッチリとロック(ROCKじゃなくてLOCKね)されているような印象です。
そのパーツごとには強烈なエナジーが封じ込められてるんだけど、そのカタマリが整然としていることで、この落ち着きに繋がっているのではないかと。
コンセプトアルバムじゃないんだろうけど、全体的な統一感があるように感じます。
急逝したドラマーの代役として、DreamTheaterのマイク・ポートノイが助太刀。
・・・いや、このアルバムリリース後にDreamTheaterを脱退しちゃったから、元DreamTheaterですね。
ワタシ自身が楽器を操れないヒトなので、シロート的感想で申し訳ないのですが、アルバムを聴いてる中ではマイク・ポートノイの存在は意外なほど薄め。
「そういえば、マイク・ポートノイだったな」ってフと思ったくらい。
DreamTheaterのライブで見られるような「アシュラマンかよ!」という手数の多さは控えめかと。
でも何度か聴いて、アルバム全体の整合性を感じる中でのタイトなリズムは、やはりさすがマイク。
この全体を支配する「LOCK」してる感に大きく関与してることは間違いないでしょうね。
オープニングを飾る[NIGHTMARE]は、正直最初に聴いたときは「この大事な作品の一曲目がコレかぁ。うーん・・・期待外れ。」と思いました。
が、聴けば聴くほど深い。重い。
その重さは曲調がヘヴィという次元ではなく、この曲の存在が重い。
アルバムのプロローグ、そして悲劇を乗り越えるための序曲と思えば、必要不可欠な曲だなと思います。
[Danger Line]はアルバム[City of Evil]の印象に近いメロディックな曲。個人的には「A7Xといえばこのタイプの曲だよね」という直感に一番近い曲です。
そしてなんといっても組曲のようなボリュームで感動を誘う[SAVE ME]が今作のハイライトでしょうか。
♪Tonight we all die young・・・と繰り返す歌詞が脳裏に焼きつきます。
トータルで言えば、[City of Evil]ほどキャッチーじゃない。
けど、聴き終えた後の余韻という意味では ROYAL HUNT の名作[PARADOX]を思い出すような心地よい疲労感。(ジャンル違っててゴメンね。)
ジャンル違いついでに言っちゃうと、一曲目の[NIGHTMARE]を聴いたときには、なぜか L'Arc-en-Ciel の[虹]を思い出したよ。(A7Xファンのヒト、ジャパメタと比べてゴメンね)
大きな節目での分岐点になりそうな曲・・・だからでしょうかね。
いったん立ち止まって、今現在を全て詰め込んで、新たにReSTARTを切っていく・・・そんな気概を感じるアルバム。いいアルバムですよ。
[City of Evil]の記事の時にも似たようなこと書いたけど・・・
若いロックファンとワタシのようなオッサンメタラーを繋いだり。
モダンロックファンとワタシのようなオールドスタイルメタルファンを繋いだり。
時にはパンクとメタルを繋いだりするかもしれないね。
そういったジャンルや年代を越えてくれる存在になってくれているような気がします。
LOUDPARKで来日してくれますが、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか。
そしてマイク・ポートノイの・・・明日は・・・どっちだ・・・。(あしたのジョー風に)
Avenged Sevenfold - Nightmare
Avenged Sevenfold - Save Me
Posted by テン at 07:37│Comments(0)
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