ヘビメタパパの書斎 › 2017年01月11日
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2017年01月11日
新たな一歩
聞いてきた歴史、という意味では、私にとって最も長いつきあいになるバンドの一つだ。
もちろん、その歴史の中で一喜一憂を繰り返してきた。
その一喜一憂の中で、今作が最も複雑な心境でCDをトレイに乗せた。
Bon Jovi [ The House is not for Sale ]

メタル云々ではなく、ロック界の至宝。
前作の位置づけをどう捉えるかにもよりますが、それを含めれば14枚目。
デビューアルバムが1984年ですから、もう30年越えですね。
今作は、リッチー・サンボラと袂を分けてからの、実質最初のアルバムと呼んでいいでしょう。
そして、レコード会社とのゴタゴタもあって、まさに新たな轍を刻んでいく指標として捉えていいでしょう。
以前からこのブログをご覧の方はご存じかもしれませんが‥
私がBON JOVIを大好きだった要素の大半は、リッチー・サンボラによるところが大きかった。
リッチーとジョンのソロアルバムを聞いて、その歴然とした音楽性の違いを耳にするたびに、「リッチーのエッセンスあってのBON JOVI」という思いは強く強く脳裏に刻まれていた。
そんな中。
リッチー・サンボラとは決別(たしか、正式には脱退表明はない‥ような)
上記のような想いを持っている私にとって、それはバンドとしてのBON JOVIの魅力がメリメリと剥がれ落ちたような諦めがあった。
そして、ジョンのソロのような、スタイリッシュかつアダルティな方向で落ち着くんだろうな、と思っていた。
が。
その心配は杞憂に終わったようだ。
このアルバムで聞かれるのは、自然体のジョンの現在を映し出しているだけでなく、以前のダイナミズムとエネルギーが蘇っている。
[LOST HIGHWAY]あたりで「着々とジョンの色に染まっていってるな‥」と感じた漠然とした不安は一掃されたと言ってもいい。
「原点回帰」などという言葉は使いたくないし、その言葉はフィットしないとは思う。
が、前述したようなネガティブな要素をリセットし、新たに生まれ変わるために、ジョンらしさ、ではなく、BON JOVIらしさを見つめなおした感が伝わってくる。
[Slippery When Wet] ~ [These Days]といった黄金期と比べたら、もちろん当時の「らしさ」は希薄だ。
そういった意味で「退屈だ」という印象をもたれる方も多いかもしれない。
が、私自身、ここ数作で「初期のBON JOVIの幻影」は、ある程度振り切っていたからもしれない。
充分に「らしさ」を感じることができるアルバムになっています。
オープニングを飾る[This House Is Not For Sale]。
ギターの刻み方、Aメロでのコーラスは「あの時代」を映し出しているように聞こえて、だけどもちろん今ならではの音で。
これがハナにつくか、素直に耳に入ってくるか、で、このアルバム全体の印象が決まるかもしれません。
今の状況だからこそ胸に刺さるメッセージ性もグッと来ます。
[Living With The Ghost]のオープニングは[Blood On Blood]を思い出しませんか。
あの頃のスケールの大きなポジティブさが蘇っています。
[Knockout]のダイナミックな世界観は[Crush]あたりに近いでしょうか。
そして、歌詞もメロディも力強く前向きな[Born Again Tomorrow]も印象的。
このアルバムでのハイライトと言っていいでしょう、[Roller Coaster]。
穏やかで広大な空間を聞かせ、サビはメロウでキャッチー。
ここ数作で「何か物足りない」と思っていたものが具現化された‥例えはチープですが、ずっと開けてなかった宝箱を開けたかのような。
そして、そのその輝きを久しぶりに見たかのような。
懐かしさと、込み上げてくる喜びを感じます。
そして[Come On Up To Our House]。Houseで始まり、Houseで終わる。素晴らしいエピローグになっています。
:
:
何度か聞いて、リッチー不在を感じることなく、全体のクオリティの高さを楽しむことができました。
が、全体像が掌握できるようになってくると、「リッチーの音が入ってたら、どうなってただろうな」と感じたのも事実。
ある面ではBON JOVIの魅力は際立っている反面、他の面(ブルージーな音だったり、砂埃舞うような荒涼とした感じだったり)では、やはり以前と比較してしまうのも事実。
そして、魅力の一つであるバラード(典型的バラードからパワーバラードまで)の美しさとう点では、少し弱いかなという気がしなくもない。
それでも、私のようなオールドファンが「やっぱりBON JOVIは素晴らしい」「やっぱりBON JOVI大好きだ」と思わせるには充分な快作となりました。
前作(いや、前々作か)のことを書いたときに、「長い歴史の中で、音楽的な節目があった」とザックリと分けた気がします。
問題作と言われた前作を分水嶺として、また一つ大きな節目を迎え、新たな一歩を、自信と確信を持って踏み出した感があります。
初期~中期までのアルバムしか聞いてない方は、現在の彼らの姿を感じるにはうってつけのアルバム(評価は割れるとは思いますが)。
ずっと追いかけて、ここ数作で複雑な印象を抱いていて、なんだか少しづつフェードアウトしそうな方には(私です)、一縷の希望として手にとってほしい。
そして、「バンドがこの素晴らしい状態、でリッチーに戻ってきてほしいなぁ」と思ってしまうのは、本能だから仕方ない、ということでご容赦いただきたい。
Bon Jovi - Roller Coaster
もちろん、その歴史の中で一喜一憂を繰り返してきた。
その一喜一憂の中で、今作が最も複雑な心境でCDをトレイに乗せた。
Bon Jovi [ The House is not for Sale ]

メタル云々ではなく、ロック界の至宝。
前作の位置づけをどう捉えるかにもよりますが、それを含めれば14枚目。
デビューアルバムが1984年ですから、もう30年越えですね。
今作は、リッチー・サンボラと袂を分けてからの、実質最初のアルバムと呼んでいいでしょう。
そして、レコード会社とのゴタゴタもあって、まさに新たな轍を刻んでいく指標として捉えていいでしょう。
以前からこのブログをご覧の方はご存じかもしれませんが‥
私がBON JOVIを大好きだった要素の大半は、リッチー・サンボラによるところが大きかった。
リッチーとジョンのソロアルバムを聞いて、その歴然とした音楽性の違いを耳にするたびに、「リッチーのエッセンスあってのBON JOVI」という思いは強く強く脳裏に刻まれていた。
そんな中。
リッチー・サンボラとは決別(たしか、正式には脱退表明はない‥ような)
上記のような想いを持っている私にとって、それはバンドとしてのBON JOVIの魅力がメリメリと剥がれ落ちたような諦めがあった。
そして、ジョンのソロのような、スタイリッシュかつアダルティな方向で落ち着くんだろうな、と思っていた。
が。
その心配は杞憂に終わったようだ。
このアルバムで聞かれるのは、自然体のジョンの現在を映し出しているだけでなく、以前のダイナミズムとエネルギーが蘇っている。
[LOST HIGHWAY]あたりで「着々とジョンの色に染まっていってるな‥」と感じた漠然とした不安は一掃されたと言ってもいい。
「原点回帰」などという言葉は使いたくないし、その言葉はフィットしないとは思う。
が、前述したようなネガティブな要素をリセットし、新たに生まれ変わるために、ジョンらしさ、ではなく、BON JOVIらしさを見つめなおした感が伝わってくる。
[Slippery When Wet] ~ [These Days]といった黄金期と比べたら、もちろん当時の「らしさ」は希薄だ。
そういった意味で「退屈だ」という印象をもたれる方も多いかもしれない。
が、私自身、ここ数作で「初期のBON JOVIの幻影」は、ある程度振り切っていたからもしれない。
充分に「らしさ」を感じることができるアルバムになっています。
オープニングを飾る[This House Is Not For Sale]。
ギターの刻み方、Aメロでのコーラスは「あの時代」を映し出しているように聞こえて、だけどもちろん今ならではの音で。
これがハナにつくか、素直に耳に入ってくるか、で、このアルバム全体の印象が決まるかもしれません。
今の状況だからこそ胸に刺さるメッセージ性もグッと来ます。
[Living With The Ghost]のオープニングは[Blood On Blood]を思い出しませんか。
あの頃のスケールの大きなポジティブさが蘇っています。
[Knockout]のダイナミックな世界観は[Crush]あたりに近いでしょうか。
そして、歌詞もメロディも力強く前向きな[Born Again Tomorrow]も印象的。
このアルバムでのハイライトと言っていいでしょう、[Roller Coaster]。
穏やかで広大な空間を聞かせ、サビはメロウでキャッチー。
ここ数作で「何か物足りない」と思っていたものが具現化された‥例えはチープですが、ずっと開けてなかった宝箱を開けたかのような。
そして、そのその輝きを久しぶりに見たかのような。
懐かしさと、込み上げてくる喜びを感じます。
そして[Come On Up To Our House]。Houseで始まり、Houseで終わる。素晴らしいエピローグになっています。
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何度か聞いて、リッチー不在を感じることなく、全体のクオリティの高さを楽しむことができました。
が、全体像が掌握できるようになってくると、「リッチーの音が入ってたら、どうなってただろうな」と感じたのも事実。
ある面ではBON JOVIの魅力は際立っている反面、他の面(ブルージーな音だったり、砂埃舞うような荒涼とした感じだったり)では、やはり以前と比較してしまうのも事実。
そして、魅力の一つであるバラード(典型的バラードからパワーバラードまで)の美しさとう点では、少し弱いかなという気がしなくもない。
それでも、私のようなオールドファンが「やっぱりBON JOVIは素晴らしい」「やっぱりBON JOVI大好きだ」と思わせるには充分な快作となりました。
前作(いや、前々作か)のことを書いたときに、「長い歴史の中で、音楽的な節目があった」とザックリと分けた気がします。
問題作と言われた前作を分水嶺として、また一つ大きな節目を迎え、新たな一歩を、自信と確信を持って踏み出した感があります。
初期~中期までのアルバムしか聞いてない方は、現在の彼らの姿を感じるにはうってつけのアルバム(評価は割れるとは思いますが)。
ずっと追いかけて、ここ数作で複雑な印象を抱いていて、なんだか少しづつフェードアウトしそうな方には(私です)、一縷の希望として手にとってほしい。
そして、「バンドがこの素晴らしい状態、でリッチーに戻ってきてほしいなぁ」と思ってしまうのは、本能だから仕方ない、ということでご容赦いただきたい。
Bon Jovi - Roller Coaster