ヘビメタパパの書斎 › 2014年03月13日
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2014年03月13日
境界線をブッ壊せ
「賛否両論、という声が聞こえてくるときは、『否』のパーセンテージが高い気がする」というコトバは、このブログで時々登場する。
今回のケースは完全に賛否両論。しかも両サイドが極端に割れているような気がする。
そういう意味でも注目されているのかもしれない。
BABYMETAL / BABYMETAL

Mステにも登場したらしいので、メタルに興味がない人も見たことがある、聞いたことがあるかもしれませんね。
(ま、そういう方はココに辿りつかないと思いますが)
一言で言えば「メタルアイドル」ということでしょうか。
「メタルも正義、カワイイも正義」という旗印の下、着々とスケールアップしている彼女たちの1stアルバム。
平均年齢14歳らしいよ。
ウチのムスメとあんまり違わないよ。
それでも世界各国で受け入れられ、海外でのライブも重ねているようですよ。
もともとは「紅月」一曲でノックアウトされてから気になっていたわけですが、LOUDPARK13でのステージを見て「これはスゲェ!」と思ったわけです。
ワタシ自身がヘヴィメタルが大好きだから、入ってくる情報もヘヴィメタルというフィールド周辺の情報が多い。
その中でも「これはアリ」「メタルじゃねぇ」といった意見が飛び交っています。
ワタシはわりと肯定的に受け止めているわけですが、BABYMETALという存在についての個人的意見については最後に触れるとして・・
アルバムを聞いた感触としては
素直にカラダが反応するメタリックでカッコいい曲、三分の一。
メタルっぽいアレンジもあって、そこそこ聞ける曲、三分の一。
そもそも生理的に無理っぽい、ちょっと厳しい曲、三分の一。
そんな感じでしょうか。
とはいえ、そのカッコいい曲もチョイチョイ遊び心があったり、露骨なパクり(と捉えるか、オマージュと捉えるかで意見は割れると思いますが)があったり。
前衛(妖精、と呼ばれるらしい)二人のロリ風味のヴォーカルも含めて、嫌悪感を覚える方も多いことでしょう。
ワタシは割とそういったものを気にしないので、「ココはメタリカっぽい」「この叫びはスレイヤーか」「このリフは完全にXだな」などとニヤニヤ楽しみつつ、ヘヴィメタル的な音像とSU-METALのクリアかつストレートなヴォーカルを楽しんでますね。
それを楽しめるようになれば、妖精二人もいいアクセント。
気づくとリピートしてしまう魅力を持っています。
・・半分くらいは飛ばすことが多いですけどね。
以前から書いてる通り、80点の曲ばかりのアルバムより、95点の曲が1~2曲あるほうが好きだから、問題ないのだ。
「紅月」「イジメ、ダメ、ゼッタイ」というツートップに、「BABYMETAL DEATH」「メギツネ」「ヘドバンギャー!!」といったBABYMETALらしさに溢れる曲。
これだけ並んでいれば充分だ。
「ギミチョコ!!」「4の歌」あたりは、BABYMETALを楽しめるかどうかの分岐点になるような気がしますが、なんだかんだで中毒性が高い。
TWO-MIXを思わせるダンサブルアレンジがあったり、ラップ調の曲があったり、アイドル的にキャピってる曲があったりして厳しいなーと思うところもありますが、最初のアルバムだし、コンセプトがまだ今ほど明確でなかった(と思われる)初期の曲は仕方ないところでしょう。
:
:
:
ということで、ヘヴィメタルという視点で見た場合、このアルバムがメタルか否かといえば「純粋なヘヴィメタルではない」ということになるでしょう。
ヘヴィメタルを愛する人は、ちょっと注意して対峙したほうがいいかもしれませんね。
が、そもそも「メタルかどうか」という議論は意味をなさないのではないかと。人それぞれ境界線は異なるし。
「純粋なヘヴィメタル」ではない。が、ヘヴィメタル的な魅力は(意図的なものであったとしても)充分に感じることはできる。
Xが「ヘヴィメタル」ではなく「ヘビメタ」の象徴的な存在となり、お茶の間にも浸透してしまい、ヘヴィメタルファンは「ヘビメタ」という言葉を使われることを嫌った。
ワタシも以前はそうだった。
そして、「ヘビメタ」は「ヘヴィメタル風のJポップ」と呼んでもいいかもしれない。
その一部は「ヴィジュアル系」と呼ばれるカテゴリと重複するかもしれない。
当然、ヴィジュアル系を受け付けないヘヴィメタルファンは多いだろうと思う。それを「メタルじゃない」と叫ぶことだろうと思う。
DRAGON GUARDIANあたりもワタシの中では「痛々しいところも含めて、愛するべきメロディックパワーメタル」だと思っているが、「単なる同人音楽」と切り捨てる人もいるだろうと思う。
ワタシはヴィジュアル系であろうが同人系であろうが、メタルっぽい雰囲気、そして自分にフィットする曲であれば全然問題ない。
それを聞いているときは「メタルかどうか」などという境界線は全く意識していない。
ヘヴィメタルというフィールドに立っていなくても、意図的に「メタルっぽさ」を大げさにクローズアップしたサウンドを受け入れられるかどうか、でBABYMETALに対するスタンスも変わってくるのではないかと思います。
Jポップや同人サウンドも含めた日本の文化とヘヴィメタルとの融合といったところでしょうかね。
BABYMETALも「アイドルとヘヴィメタルの融合」と考えると、もともとはどちらもアンダーグラウンドな存在でありながら、それを融合させて「マイナス×マイナス=プラス」といった爆発力を生み出してる点は新鮮だと思うのです。
METALLICAやTRIVIUMやChthoniCといった強者たちが彼女たちと接近したこと。
アメリカ、イギリス、カナダあたりのi-tunesヘヴィメタルチャートで1位を獲得していること。
さらにはiTunes総合全米チャート46位(!)まで上昇したこと。
これらは「ヘヴィメタルとして優れているから」というよりは、そういった日本ならではの斬新な文化の融合というところが理由のような気がします。
「サウンドもスタイルもスピリットも含めてヘヴィメタル」というメタルファンには、「ヘビメタ」やヴィジュアル系、ひいてはBABYMETALも許せないんだろうと思うし、その気持ちはよく分かる。
「アイドルがメタルやってるから、小さい女の子がメタルやってるから、応援してるんだろ」と言われると、その通りかもしれません。
そういうつもりはなくても、きっと本能レベルで反応しているのだと思います。
ジャニーズが同じことやってたら聞かないだろうし。
LOUDPARKに彼女たちが出たときも非難轟々だったわけですが、個人的にはマーティ・フリードマン&フレディのMETALCLONE Xとか、クリス・インペリテリやマイク・ヴェセーラが参加したAMINETAL USAよりもBABYMETALのライヴはメタルだと感じたし、神バンドと呼ばれる凄腕ミュージーシャンが叩き出していた音像は間違いなくヘヴィメタルだった。
総合格闘技を愛する人で「プロレスなんかショーじゃん」と叩く人もいれば、「ショーはショーで面白い」という人もいる。
最近、特に井上雅央のプロレスが面白く感じるようになった自分は「ショーはショーで、それがプロフェッショナルであれば面白い」と思う。
BABYMETALも「ヘヴィメタルが大好きな人が作り上げたショー」だと思うのです。
別にそれが純粋なヘヴィメタルじゃなくても、ヘヴィメタル的なショーとして楽しめれば思うのです。
プロレスを楽しめない格闘技ファンがいるのと同様に、そのショーを楽しめない人はいると思うし、それはそれでいいと思うのです。
プロレスファンは、そういった背景を理解して割り切って楽しみつつ「プロレスこそ最強!」と叫ぶ。
別に本当に最強かどうかを求めてはいない。そのギミックを一緒に楽しんでいるのだと思うのだ。
そして、世の中で「BABYMETALはメタル!!」と声高に叫んでる人の大半も、それを理解して楽しみながら叫んでるんだと思うのです。
ワタシもそのギミックを楽しんでいる一人なのです。
イジメ、ダメ、ゼッタイ 【From LOUDPARK13】
(普段はBABYMETALを叩いていながら、このウォール・オブ・デス&サークルピットに飛び込んでた人も多いと推測しています)
)
今回のケースは完全に賛否両論。しかも両サイドが極端に割れているような気がする。
そういう意味でも注目されているのかもしれない。
BABYMETAL / BABYMETAL

Mステにも登場したらしいので、メタルに興味がない人も見たことがある、聞いたことがあるかもしれませんね。
(ま、そういう方はココに辿りつかないと思いますが)
一言で言えば「メタルアイドル」ということでしょうか。
「メタルも正義、カワイイも正義」という旗印の下、着々とスケールアップしている彼女たちの1stアルバム。
平均年齢14歳らしいよ。
ウチのムスメとあんまり違わないよ。
それでも世界各国で受け入れられ、海外でのライブも重ねているようですよ。
もともとは「紅月」一曲でノックアウトされてから気になっていたわけですが、LOUDPARK13でのステージを見て「これはスゲェ!」と思ったわけです。
ワタシ自身がヘヴィメタルが大好きだから、入ってくる情報もヘヴィメタルというフィールド周辺の情報が多い。
その中でも「これはアリ」「メタルじゃねぇ」といった意見が飛び交っています。
ワタシはわりと肯定的に受け止めているわけですが、BABYMETALという存在についての個人的意見については最後に触れるとして・・
アルバムを聞いた感触としては
素直にカラダが反応するメタリックでカッコいい曲、三分の一。
メタルっぽいアレンジもあって、そこそこ聞ける曲、三分の一。
そもそも生理的に無理っぽい、ちょっと厳しい曲、三分の一。
そんな感じでしょうか。
とはいえ、そのカッコいい曲もチョイチョイ遊び心があったり、露骨なパクり(と捉えるか、オマージュと捉えるかで意見は割れると思いますが)があったり。
前衛(妖精、と呼ばれるらしい)二人のロリ風味のヴォーカルも含めて、嫌悪感を覚える方も多いことでしょう。
ワタシは割とそういったものを気にしないので、「ココはメタリカっぽい」「この叫びはスレイヤーか」「このリフは完全にXだな」などとニヤニヤ楽しみつつ、ヘヴィメタル的な音像とSU-METALのクリアかつストレートなヴォーカルを楽しんでますね。
それを楽しめるようになれば、妖精二人もいいアクセント。
気づくとリピートしてしまう魅力を持っています。
・・半分くらいは飛ばすことが多いですけどね。
以前から書いてる通り、80点の曲ばかりのアルバムより、95点の曲が1~2曲あるほうが好きだから、問題ないのだ。
「紅月」「イジメ、ダメ、ゼッタイ」というツートップに、「BABYMETAL DEATH」「メギツネ」「ヘドバンギャー!!」といったBABYMETALらしさに溢れる曲。
これだけ並んでいれば充分だ。
「ギミチョコ!!」「4の歌」あたりは、BABYMETALを楽しめるかどうかの分岐点になるような気がしますが、なんだかんだで中毒性が高い。
TWO-MIXを思わせるダンサブルアレンジがあったり、ラップ調の曲があったり、アイドル的にキャピってる曲があったりして厳しいなーと思うところもありますが、最初のアルバムだし、コンセプトがまだ今ほど明確でなかった(と思われる)初期の曲は仕方ないところでしょう。
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ということで、ヘヴィメタルという視点で見た場合、このアルバムがメタルか否かといえば「純粋なヘヴィメタルではない」ということになるでしょう。
ヘヴィメタルを愛する人は、ちょっと注意して対峙したほうがいいかもしれませんね。
が、そもそも「メタルかどうか」という議論は意味をなさないのではないかと。人それぞれ境界線は異なるし。
「純粋なヘヴィメタル」ではない。が、ヘヴィメタル的な魅力は(意図的なものであったとしても)充分に感じることはできる。
Xが「ヘヴィメタル」ではなく「ヘビメタ」の象徴的な存在となり、お茶の間にも浸透してしまい、ヘヴィメタルファンは「ヘビメタ」という言葉を使われることを嫌った。
ワタシも以前はそうだった。
そして、「ヘビメタ」は「ヘヴィメタル風のJポップ」と呼んでもいいかもしれない。
その一部は「ヴィジュアル系」と呼ばれるカテゴリと重複するかもしれない。
当然、ヴィジュアル系を受け付けないヘヴィメタルファンは多いだろうと思う。それを「メタルじゃない」と叫ぶことだろうと思う。
DRAGON GUARDIANあたりもワタシの中では「痛々しいところも含めて、愛するべきメロディックパワーメタル」だと思っているが、「単なる同人音楽」と切り捨てる人もいるだろうと思う。
ワタシはヴィジュアル系であろうが同人系であろうが、メタルっぽい雰囲気、そして自分にフィットする曲であれば全然問題ない。
それを聞いているときは「メタルかどうか」などという境界線は全く意識していない。
ヘヴィメタルというフィールドに立っていなくても、意図的に「メタルっぽさ」を大げさにクローズアップしたサウンドを受け入れられるかどうか、でBABYMETALに対するスタンスも変わってくるのではないかと思います。
Jポップや同人サウンドも含めた日本の文化とヘヴィメタルとの融合といったところでしょうかね。
BABYMETALも「アイドルとヘヴィメタルの融合」と考えると、もともとはどちらもアンダーグラウンドな存在でありながら、それを融合させて「マイナス×マイナス=プラス」といった爆発力を生み出してる点は新鮮だと思うのです。
METALLICAやTRIVIUMやChthoniCといった強者たちが彼女たちと接近したこと。
アメリカ、イギリス、カナダあたりのi-tunesヘヴィメタルチャートで1位を獲得していること。
さらにはiTunes総合全米チャート46位(!)まで上昇したこと。
これらは「ヘヴィメタルとして優れているから」というよりは、そういった日本ならではの斬新な文化の融合というところが理由のような気がします。
「サウンドもスタイルもスピリットも含めてヘヴィメタル」というメタルファンには、「ヘビメタ」やヴィジュアル系、ひいてはBABYMETALも許せないんだろうと思うし、その気持ちはよく分かる。
「アイドルがメタルやってるから、小さい女の子がメタルやってるから、応援してるんだろ」と言われると、その通りかもしれません。
そういうつもりはなくても、きっと本能レベルで反応しているのだと思います。
ジャニーズが同じことやってたら聞かないだろうし。
LOUDPARKに彼女たちが出たときも非難轟々だったわけですが、個人的にはマーティ・フリードマン&フレディのMETALCLONE Xとか、クリス・インペリテリやマイク・ヴェセーラが参加したAMINETAL USAよりもBABYMETALのライヴはメタルだと感じたし、神バンドと呼ばれる凄腕ミュージーシャンが叩き出していた音像は間違いなくヘヴィメタルだった。
総合格闘技を愛する人で「プロレスなんかショーじゃん」と叩く人もいれば、「ショーはショーで面白い」という人もいる。
最近、特に井上雅央のプロレスが面白く感じるようになった自分は「ショーはショーで、それがプロフェッショナルであれば面白い」と思う。
BABYMETALも「ヘヴィメタルが大好きな人が作り上げたショー」だと思うのです。
別にそれが純粋なヘヴィメタルじゃなくても、ヘヴィメタル的なショーとして楽しめれば思うのです。
プロレスを楽しめない格闘技ファンがいるのと同様に、そのショーを楽しめない人はいると思うし、それはそれでいいと思うのです。
プロレスファンは、そういった背景を理解して割り切って楽しみつつ「プロレスこそ最強!」と叫ぶ。
別に本当に最強かどうかを求めてはいない。そのギミックを一緒に楽しんでいるのだと思うのだ。
そして、世の中で「BABYMETALはメタル!!」と声高に叫んでる人の大半も、それを理解して楽しみながら叫んでるんだと思うのです。
ワタシもそのギミックを楽しんでいる一人なのです。
イジメ、ダメ、ゼッタイ 【From LOUDPARK13】
(普段はBABYMETALを叩いていながら、このウォール・オブ・デス&サークルピットに飛び込んでた人も多いと推測しています)
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