ヘビメタパパの書斎 › 2011年10月21日

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2011年10月21日

【中盤戦】鋼鉄の宴 2011

さて、鋼鉄の宴、ラウドパーク11の続きです。
いよいよ体力勝負の中盤戦!!


5. KROKUS

ココしか休憩するとこなさそうだったので、大半を休憩時間に充てましたね。
ビール補給後、「最後だけでもチラっと見たいなー」とダッシュでアリーナへ。
ビール買うのに並んだりして時間を取られてしまい、最後の最後しか見られませんでした。
スイスのベテランハードロックバンドですね。

その最後の一曲が始まる直前、ヴォーカルがMCで「・・・スティーヴ・リー・・・」という名前を出しました。
聞き取れませんでしたが、昨年亡くなった彼への追悼だったのでしょう。

そして最後の一曲に演奏されたのは、まさかの[MIGHTY QUINN]
そう、カバー曲でありながらもGOTTHARDのライブでは定番の代表曲と言っても過言ではないでしょう。

まさかココでGOTTHARDの曲を聞けるとは・・・そっか・・・同郷だもんな。KROKUSGOTTHARD

アリーナはそこまで盛り上がってなかった感がありましたが(KROKUSとGOTTHARDの世代がズレてるからですかね)、万感の思いで一緒に歌う。
個人的にはこの一曲だけで感慨深いステージとなりました。
ありがとう、KROKUS。

チキンを2ヶにして早めにアリーナ戻ってよかったよ。


Mighty Quinn・・・一応、ちょくちょくやってるんだね。映像悪いのは許してくだせぇ



6. UNITED

日本のベテランバンド、UNITED
実は1~2枚しか聞いたことないのだが、とにかく印象が薄い。
基本スラッシーなんだけど、時折パンキッシュだったりメタルコア的だったり・・・と、メロディ至上派のワタシにはフィットしないな、と思ってました。

で、KROKUSの次はUNISONICなので、それに備えて前列を陣取らないと・・・ということでUNITEDのステージとは間逆のほうに移動。
ここで東京のメタルバーで知り合いになった女性と偶然遭遇。
この方もUNISONIC目当てということで、二人並んでUNISONICの2列目を確保!
UNITEDから見ると最後方からスクリーンでUNITEDのライブを眺めます。

・・・いやー、UNITED、凄まじかった!

おそらく彼らもこのフェスの客を「食ってやる」という意気込みだったのでしょう。
徹頭徹尾アグレッシブでファストな選曲。
英語で歌えて、日本語MCもできる、そしてキャラクターが立ってるヴォーカル。
すべての煽動力がハンパない。

スクリーンに映し出されるサークルピット、そしてWALL OF DEATH!!・・・
AUGUST BURNS RED を見て「ライブ向けのバンドだなー」と思ってた印象を一気に上塗りしてしまうエネルギー。

ヴォーカルが「さいたまー!!今夜、伝説を作りましょう!!」と叫んでいましたが、それが実現されたのではないでしょうか。
しかしこのヴォーカル・・・英語で歌いつづけ、途中のMCで
「日本語しゃべれると思わなかったでしょー!バリバリしゃべれます!バリバリ暴れます!」とか。存在感あったなー。
サークルピットを煽るのも上手だった。
いいヴォーカル見つけたなー、UNITED。クウェート出身だってさ。

数曲しか知らないバンドですが、そのパフォーマンスは今年のベストアクトに挙げる人も多いのではないでしょうか。
今回のLOUDPARKで最も株を上げたのは間違いなくUNITED。

日本にもこういう素晴らしいライブができるバンドがいるんだと誇らしくなります。
GALNERYUSが良かったなーとか、久しぶりのOUTRAGEが見たいなー、ALDIOUSの汗にまみれた谷・・・ゲフンゲフン・・・とか、事前にはいろいろ思いましたが、UNITEDで良かった!
素晴らしかった!!
次回があれば、アリーナに飛び込んでいきたい。


当日のWALL OF DEATH。雰囲気だけでも伝われば、と。




そして次は待望のUNISONIC!!

・・・ココだけ思い入れタップリなので、書く前から長文になるであろうことは予測できます。
興味のある方だけついてきてくださいませ。

7. UNISONIC

HELLOWEENがメタルの入り口だったワタシにとっては20年越しの夢の舞台。
初めてHELLOWEENのライブを見たとき、既にカイ・ハンセンはいなかった。
マイケル・キスクは、そのライブの後にHELLOWEENを脱退し、メタル界からも姿を消した。

この二人が同じ舞台に立つ姿なんて、二度とありえないと思っていた。

それが、まずAVANTASIAに二人が参加したことで、二人の共演が実現。
が、それはあくまでもトビアス・サメット率いるAVANTASIAでのことだ。トビアスの人徳あってこその「ゲスト」だ。
正式なバンドメンバーとして名を連ねたUNISONICは、各自がサイドプロジェクトだとしても奇跡の集合体だ。

UNISONICは、PINKCREAM69のメンバー+マイケル・キスクが中心だから、カイとキスケばっかりにフォーカスするのはお門違いだと思う。PINKCREAM69も大好きだし。
だけど、この日のファンの大半はその光景が目的だったと思う。

:
:

さて、UNITEDのときにも書きましたが、最前列から2列目を確保。興奮のUNITEDのステージが終わり、さぁ!と前方に振り返ると・・・

「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
 『おれは2列目を確保して座っていた。そして立ち上がり、振り返ると3列目に立っていた。』
 な…何を言ってるのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった…
 催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
 もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」


と、ポルナレフAAを思い浮かべてもらえると分かりやすい光景に遭遇します。

前述の知人女性と共にUNISONICの登場を待つのですが・・・予定時刻を過ぎても始まらない。
「お・・これは・・・ちょっと穏やかじゃないんじゃね?」というムードが蔓延しはじめた頃、唐突に「ワルキューレの騎行」のSEが!!

そしていつもと同じ笑顔のカイ・ハンセン。ちょうど目の前じゃねーか!!
そしてスキンヘッドも板についてきた感のあるマイケル・キスク。すんげぇ久しぶりなのに、全然久しぶりの気がしないのはフシギだ。

まずは予定通り(?)にPLACE VENDOME[Cross The Line]でスタート。地味なメロハーが多いPLACE VENDOMEの中では印象深い良曲だ。
続いて、事前に公開されていた[Souls Alive]。この曲、ネットで聞いたときには「・・・冴えねー」と思いましたが、ライブでは結構映えてましたね。
さらに新曲[UNISONIC]を披露。
これが適度なスピード感とコミカルさがHELLOWEENを想起されるナンバー。「ユーニーソニッッッッー!!」というサビは一聴しただけで全員がコーラスに参加できるほどキャッチー。
印象としては「PINK BUBBLES GO APE」アルバムあたりに通じるな、と感じました。

そしてついにHELLOWEENのナンバー、[A LITTLE TIME]へ。
この曲はカイ加入前から演奏していたので想定内とはいえ、やはり初期HELLOWEENナンバーをカイとキスケが奏でるということに目頭が熱くなります。
このシーンを見ただけで、さいたままで来たかいがあった。

このあたりまでカイはあくまでもサイドギターに徹していました。そう、このバンドはHELLOWEENでもGAMMA RAYでもないんだよね。
で、次に一曲演奏されたけど、新曲だか記憶にないPLACE VENDOMEの曲だか分からなかった。

そして脇役に徹していたカイ・ハンセンがステージ中央に立ち、スポットライトの中、リフを爪弾く。
もうみんな気づいている。
ただ、AVANTASIAでは「今日はトビアスのバンドのライブだから」と演奏しなかったと聞いた。
だから、ホントに始まるまでは固唾を飲んで見守っていた。
が、徐々にそのリフは加速していく。もう間違いない。[FUTURE WORLD]が始まった!
熱狂のアリーナ。笑顔のカイ。満足げなキスケ。

マイケル・キスクの声はバツグンだ。メタルシーン復帰後は衰えも指摘された。シーンから遠ざかっていた影響もあったんだろう。
が、「完全復活」と言っても過言ではない。あのハイトーンが完全に蘇っている。

そして最後には[I WANT OUT]!!
もう自分も含めて会場内は興奮を抑えきれない。我を忘れて叫んだ。涙が出た。周りのオンナノコたちも泣いていた。
みんな待ってたんだ。このシーンを。

HELLOWEENやGAMMA RAYのセットリストを見るたびに「もうFUTURE WORLD とか I WANT OUT はいいんじゃね?」と思ってたし、この日もできれば[RIDE THE SKY]を聴きたいなーなんて思っていた。
が、やっぱりこの2曲の求心力と一体感は特別だ。

ホント、夢のような時間だった。
最後の2曲は、デニス・ワードには申し訳ないけど、完全にHELLOWEENのライブだった。
「Live in the UK」の頃のHELLOWEENを見ているかのようなタイムスリップだった。

当時はバンドに入ったばかりで若かったマイケル・キスクは、見た目も含めて貫祿がついた。
逆にカイ・ハンセンの笑顔は全く変わらない。
その少年のような笑顔のカイ・ハンセンの肩を、貫祿がついたマイケル・キスクが抱えて二人が演奏する。
このあたりで時代の変移を感じたけどね。

UNISONICのライブでありながら、日本のファンの過剰な期待を感じ取って、その期待に応える演出をしてくれたデニス・ワードにはホントに感謝したい。
結果的にHELLOWEENの曲が一番多かったわけだから。

正直、UNISONICというサイドプロジェクトがどれだけ続くのかは不透明だと思う。
PINKCREAM69、GAMMA RAYという強力が母体がそれぞれあるわけだし。
だからこそ、今回のライブは「ジャーマンメタル」隆盛の時代を知る人にとっては語り継がれるライブになったのではないかと思います。

あ、あと、いくら今回のライブが好評だったからといって、

キスケ「楽しかった!」
カイ「やっぱ俺ら、相性いいんじゃね?」
キスケ「だな!サイドプロジェクトだけじゃ勿体ないな」
カイ「じゃ、GAMMA RAYで歌う?」
キスケ「いいねぇ!」

GAMMA RAY 加入!
・・・って流れだけはダメです。GAMMA RAYはカイ・ハンセンのヴォーカルであるべきだと確信してるので。

FUTURE WORLD・・・このアルバムの、この曲を脳内で重ねながら叫んでた人、多いよね。きっと。




ってことで、まだまだあるんだよなー。
・・・長いな。今年。楽しかったもんなー。

あと体力の限界となった後半戦は、また次回。  

Posted by テン at 06:27Comments(3)LOUDPARK11