ヘビメタパパの書斎 › 2009年01月19日

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2009年01月19日

日本語万歳

なんだかパッとしなかった。
印象にもあまり残らなかった。

けど、時を改めて聴いたら、「こんなアルバムだったっけ?」ってことがタマにある。

GALNERYUS [REINCARNATION]



前作で日本語詞を取り入れ、新たな活路を見いだした彼らの5作目。

最初聴いた時には、全体的に長めの曲が多いのとは裏腹に「なんだかコンパクトになった」「なんだかいろいろ試してる」という無難な印象だった。
冒頭を飾る「終わりなき、この詩」も今までのスタートとは趣向が異なる。
「うーん、フツーになったな、なんだか」と思って、しばらく聴かなかった。

が。

しばらく経ってから、たまたまCDを突っ込んでみたら・・・

素晴らしいのだ。

確かに、初期の直線的なスピード感と攻撃力と比較するとツラい。
日本語詩も違和感なくアルバムに溶け込んじゃって、音楽的方向性は更に拡散している。
このあたりは賛否両論分かれると思う。(実際、ワタシも最初は「否」に近い感じだったし)

しかし、適度なコマーシャル性と初期のメロディアスかつメタリックなサウンドの融合が絶妙だ。
変な方向へ膨らみすぎることなく、中心の軸もブレることなく、うまくキャパシティを広げてくれたと思う。

イマイチの印象だった「終わりなき、この詩」も、
壮大なオープニング→スラッシーなリフ→ミディアムな歌メロ→拳を振り上げっぱなしシンガロング必至のサビ
と新たな一面を見せてくれる名曲に聞こえるから不思議なもんだ。

ネオクラ風+メロパワ風+正統派風にジャパメタな味付けという「らしい」曲も嬉しい。
歌謡曲っぽい(J-POPっぽい、じゃないのがポイント)な曲も新しい。

気持ちよく首を振れたり。
気持ちよく歌えたり。
日本人の琴線に触れるメロディラインは、やはり国産バンドならではの安定感と安心感。

前作で日本語詩を取り入れた時には「おいおい、ソッチ方面へ行くのか」と不安になったものでした。
しかし、コアな音楽性だけに縛られず新たなベクトルを模索しながらも、このクオリティ。
「生まれ変わった」というと大げさですが、完全に新しいスタートラインに立った節目の作品になりそうです。
そういえば、この作品後にヴォーカルのYAMA-Bが脱退したとのことで、そういった意味でも節目ですね。

「完全にジャパメタになったな」という批判的意見もあるかもしれません。

でもいいんです。
ワタシは日本語歌詞の典型的ジャパメタも好きですから。

[終わりなき、この詩]
http://jp.youtube.com/watch?v=gNTEn-o-jsU

  

Posted by テン at 07:26Comments(0)国産