2015年04月03日
円熟の域へ
待望の、でもある。
ちょっぴり不安な中で、でもある。
以前からこのブログではよく登場するこのバンド。
LOUDPARKの記事のたびに「今年こそ」と書いてるこのバンド。
今後の方向性が見えてくるであろう新作のリリースですよ。
THE POODLES / DEVIL INTHE DETAILS
スウェーデン出身。
極上のメロディックハードロックを聞かせてくれる大好きなバンド。
これが6thになりますね。
1stが2006年だから、2年に1枚以上のペースでリリースしているわけですか。それでクオリティは落としてないわけだから素晴らしいですよ。
さて、「待望の」については言わずもがな。大好きなバンドの新作リリースは嬉しいものだ。
そして「不安な」点についてですが・・・これは彼らに何を求めるかによって感情的にはずいぶん異なると思う。
私がThe Poodlesに魅了される理由は‥彼らの音楽性って、「甘いシャンパンみたい」だと個人的に思ってるのだ。
美しくキラキラ輝く色彩は、彼らのグラマラスかつキャッチーな音楽性そのまま。
シュワシュワと弾けている微発泡は、彼らの音楽の魅力である躍動感であり爽快感。
そして苦みがありながら後をひく甘さは、その甘美なメロディと大人の落ち着きという両面。
1st~3rdまでは、それぞれのアルバムでバランスが異なりながらもその調和が絶妙だった。
が、前作では少しその華やかさは控えめとなり、鈍色の輝きを伴った落ち着きのある色彩へとシフトチェンジしてきた感があった。
この「甘いシャンパン」の魅力を取り戻すのか。
やはり前作の落ち着いた路線を継承してくるのか。
:
:
結論から言うと、3rdアルバムの次にくるようなサウンドかな、と感じました。
それぞれのアルバムの個性を一度集約し、魅力的なところをバランスよく抜き出してきたような印象。
彼らの魅力である躍動感は充分に感じられる作品となりました。
そして、曲の印象がずいぶんダイナミックになったなと思います。
アリーナロック的というと語弊があるかもしれませんが、曲のスケールが大きくなったように感じます。
このアルバムを象徴するかのような、ダイナミックなドラミングとややモダンなリフで幕を開ける[Before I Die]。
サビで解放感とともにグッと耳に残るメロディは彼らならではですね。
やや歪んだ音色&メロディで「ん?」と思わせておきながらサビに向かってミディアムテンポなメロディが花開いていく[House of Cards]。
これまたこの手法もThe Poodlesのお家芸。
ややダークながら力強いコーラスが魅力的な[Crack In The Wall]。
彼らに期待するサウンドが展開される[Everything]は中盤のハイライトと言えるでしょうか。
[STOP]は小気味のいいリズムにどことなくメルヘンチックなメロディが印象的。「なんだかアンディ・デリスが書きそうな曲」と思いました。
後半に向けてラストスパートするかのような[Life Without You]~[Creator And Breaker]の流れも素晴らしい。
・・といった具合に、「捨て曲なし」「スキなし」という印象です。
アルバム全体に漂うメロディセンスは間違いなく「The Poodles印」が刻印されています。
ヤコブ・サミュエルのヴォーカルは甘さと大人の魅力を兼ね備えており、時に穏やかに、時に力強くメロディを紡いでいく声は「あー、The Poodlesのアルバムだな。」という実感をより強くしてくれます。
が。
じゃ、The Poodlesを初めて聞く人にコレを勧めるかというと違うんだよなー、と。
やはり1st~3rdを勧めちゃうんですよね。たぶん。
じゃ、これだけのクオリティのアルバムなのになぜ、と自問自答してみると・・このアルバムの魅力は冒頭に書いた「甘いシャンパンの魅力」とは別のところにあると思うんだよね。。
今回のアルバム、なんというか‥「辛口(ドライ)なThe Poodles」といった印象だ。
そして、重ねてきた年輪が音楽性に反映されるのと反比例するように、彼らの魅力であったフレッシュ感が減少していると思うのだ。
「甘いシャンパン」が少し熟成して貴腐ワインのような落ち着きと深みのある輝きを帯びてきたような印象だ。
その円熟味は後期GOTTHARDを思い出すわけですが‥GOTTHARDはそこまで思い入れが強くないこともあって「これはこれで素晴らしいじゃないか!」と思ったのですが、The Poodlesについては初期の思い入れが強すぎるからね。
まぁ、これはあくまでもワタシの思い入れであって、そういった思い入れを抜きにフラットに見れば‥前アルバムリリース時には「活動を縮小していく」と言っていたことを思えば、円熟味を増した正統な進化、着実なビルドアップ、そして我が道を着実に進んでいます。
ワタシのそういった主観があろうがなかろうが、相変わらずクオリティの高いアルバムであることは間違いありません。
いろいろな意味で「少し大きくなった」「一歩前へ進んだ」と思わせるアルバムとなりました。
今年こそ、祈!来日。
今年こそ、祈!LOUDPARK15。
The Poodles - "Before I Die"
ちょっぴり不安な中で、でもある。
以前からこのブログではよく登場するこのバンド。
LOUDPARKの記事のたびに「今年こそ」と書いてるこのバンド。
今後の方向性が見えてくるであろう新作のリリースですよ。
THE POODLES / DEVIL INTHE DETAILS
スウェーデン出身。
極上のメロディックハードロックを聞かせてくれる大好きなバンド。
これが6thになりますね。
1stが2006年だから、2年に1枚以上のペースでリリースしているわけですか。それでクオリティは落としてないわけだから素晴らしいですよ。
さて、「待望の」については言わずもがな。大好きなバンドの新作リリースは嬉しいものだ。
そして「不安な」点についてですが・・・これは彼らに何を求めるかによって感情的にはずいぶん異なると思う。
私がThe Poodlesに魅了される理由は‥彼らの音楽性って、「甘いシャンパンみたい」だと個人的に思ってるのだ。
美しくキラキラ輝く色彩は、彼らのグラマラスかつキャッチーな音楽性そのまま。
シュワシュワと弾けている微発泡は、彼らの音楽の魅力である躍動感であり爽快感。
そして苦みがありながら後をひく甘さは、その甘美なメロディと大人の落ち着きという両面。
1st~3rdまでは、それぞれのアルバムでバランスが異なりながらもその調和が絶妙だった。
が、前作では少しその華やかさは控えめとなり、鈍色の輝きを伴った落ち着きのある色彩へとシフトチェンジしてきた感があった。
この「甘いシャンパン」の魅力を取り戻すのか。
やはり前作の落ち着いた路線を継承してくるのか。
:
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結論から言うと、3rdアルバムの次にくるようなサウンドかな、と感じました。
それぞれのアルバムの個性を一度集約し、魅力的なところをバランスよく抜き出してきたような印象。
彼らの魅力である躍動感は充分に感じられる作品となりました。
そして、曲の印象がずいぶんダイナミックになったなと思います。
アリーナロック的というと語弊があるかもしれませんが、曲のスケールが大きくなったように感じます。
このアルバムを象徴するかのような、ダイナミックなドラミングとややモダンなリフで幕を開ける[Before I Die]。
サビで解放感とともにグッと耳に残るメロディは彼らならではですね。
やや歪んだ音色&メロディで「ん?」と思わせておきながらサビに向かってミディアムテンポなメロディが花開いていく[House of Cards]。
これまたこの手法もThe Poodlesのお家芸。
ややダークながら力強いコーラスが魅力的な[Crack In The Wall]。
彼らに期待するサウンドが展開される[Everything]は中盤のハイライトと言えるでしょうか。
[STOP]は小気味のいいリズムにどことなくメルヘンチックなメロディが印象的。「なんだかアンディ・デリスが書きそうな曲」と思いました。
後半に向けてラストスパートするかのような[Life Without You]~[Creator And Breaker]の流れも素晴らしい。
・・といった具合に、「捨て曲なし」「スキなし」という印象です。
アルバム全体に漂うメロディセンスは間違いなく「The Poodles印」が刻印されています。
ヤコブ・サミュエルのヴォーカルは甘さと大人の魅力を兼ね備えており、時に穏やかに、時に力強くメロディを紡いでいく声は「あー、The Poodlesのアルバムだな。」という実感をより強くしてくれます。
が。
じゃ、The Poodlesを初めて聞く人にコレを勧めるかというと違うんだよなー、と。
やはり1st~3rdを勧めちゃうんですよね。たぶん。
じゃ、これだけのクオリティのアルバムなのになぜ、と自問自答してみると・・このアルバムの魅力は冒頭に書いた「甘いシャンパンの魅力」とは別のところにあると思うんだよね。。
今回のアルバム、なんというか‥「辛口(ドライ)なThe Poodles」といった印象だ。
そして、重ねてきた年輪が音楽性に反映されるのと反比例するように、彼らの魅力であったフレッシュ感が減少していると思うのだ。
「甘いシャンパン」が少し熟成して貴腐ワインのような落ち着きと深みのある輝きを帯びてきたような印象だ。
その円熟味は後期GOTTHARDを思い出すわけですが‥GOTTHARDはそこまで思い入れが強くないこともあって「これはこれで素晴らしいじゃないか!」と思ったのですが、The Poodlesについては初期の思い入れが強すぎるからね。
まぁ、これはあくまでもワタシの思い入れであって、そういった思い入れを抜きにフラットに見れば‥前アルバムリリース時には「活動を縮小していく」と言っていたことを思えば、円熟味を増した正統な進化、着実なビルドアップ、そして我が道を着実に進んでいます。
ワタシのそういった主観があろうがなかろうが、相変わらずクオリティの高いアルバムであることは間違いありません。
いろいろな意味で「少し大きくなった」「一歩前へ進んだ」と思わせるアルバムとなりました。
今年こそ、祈!来日。
今年こそ、祈!LOUDPARK15。
The Poodles - "Before I Die"
Posted by テン at 07:16│Comments(0)
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