ヘビメタパパの書斎 › 2015年10月

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2015年10月30日

鋼鉄の宴2015~二日目・終盤戦

SABATONの熱気も冷めぬ中、いよいよ二日間の終焉に向けて駆け抜けるラストスパート。

結局、ここまでたどり着くのにラウパ終了して三週間ほどかかってしまいましたね。
まぁ、アレですよ。記憶力のこともあるし。書きたいこともあるし。
ということで、ホントにラスト。ご了承くださいな。
で、興味ある人だけ一緒に駆け抜けてくださいな。

【DIZZY MIZZ LIZZY】

SABATONの熱狂冷めぬ中、隣のステージではDIZZY MIZZ LIZZYがスタート。
淡々と‥というと語弊があるかもしれませんが、冷静な空気に彩られてスタートした感があります。
そりゃ、あの熱気の後だからかなー。彼らにとっては不運だったかもなー、と思ってしまいます。

が、[Waterline]が始まる頃には場内の空気が徐々に変わっていきます。

ザラっとしているようで、カラッとしているようで、情感を帯びていつつ、ザクザクと刻まれるようなリフ。
古いようで新しいようで、キャッチーでありながらも穏やかで落ち着いたメロディライン。

他のなにものでもない、DIZZY MIZZ LIZZYらしさが場内を包み込んでいきます。

アルバムを淡々と再現しているような落ち着きでありながら、ライブならではの生々しさが新鮮であるという、彼らならではの不可思議な世界観を感じさせます。

続いては[Barbedwired Baby's Dream]へ。
1stアルバムの流れを汲んだセットに「おぉ!!」と思いますが、考えてみたら彼らはアルバムを2枚しか出してないんだよね。
それでありながら、トリに近いこの位置にいるってことが、彼らへの期待感を感じさせます。

そしてバックドロップには、1stアルバムのあのコが。

[Rotator][Silverflame]といった曲たちも経て、ラストは[Glory]!!

実に安定した、そして余分な装飾は一切ない、シンプルなステージ。
SABATONのパフォーマンスとは対角線上に位置するようなパフォーマンスでしたが、説得力は負けていなかった。

曲がコンパクトなだけに、それなりの曲数を演奏してくれましたが、アッというまでした。

LOUDPARKへの出演が決まって、DIZZY MIZZ LIZZYを楽しみにしているという声は多かった。
それはメタルファンだけでなく、一般の音楽ファンからも「他は知らないけど、ディジーは見てみたい」いう声もあった。

それだけ支持層が広いということだろうと思う。

ステージ上での「来年会おう!」という声、そしてラウドパーク終了後、来年の来日が発表されました。
いったん終焉を迎えたかに見えた彼らの歩みは、まだまだ続きそうです。


DIZZY MIZZ LIZZY / Glory LIVE in JAPAN2010






【DRAGONFORCE】


そして続くバンドはDRAGONFORCE。
ワタシ個人はLOUDPARKは6回目。その中でドラゴンフォースは3回目。
マイケル・アモットの、いわゆる「アモット枠」を除けば、「またドラフォか‥」という感は否めない。

しかも今回の経緯がよくなかった。

オフィシャルHPに「SECRET ACT」の文字。

「あのバンドか」
「いや、あのバンドだ」
「いや、それでこの位置はない。もっとビッグだ」
「いや、当日までシークレットだからシークレットなんだ」

と、憶測が憶測を呼びました。

そしてフタを開けてみれば「なんと!!DRAGONFORCEが2年連続の出演!!」というアナウンス。
「去年ラウパ来たじゃん」
「つか、こないだ来たじゃん」
「ドラフォがこの位置かよ」

という落胆の声。

その気持ちはよく分かる。
よく分かるけど、DRAGONFORCEのライブは楽しい。楽しいからいいのだ。自分にそう言い聞かせます。
そして「シークレット」だったことを思えば、何かサプライズがあっても不思議ではない。

DRAGONFORCEでサプライズといえば‥ヨーロッパで実現したBABYMETALとの共演だ。
もともと「シークレットはBABYMETAL」とのウワサも根強かったこともあり、どうしたって期待は高まる。
さらには左にキーボード、右側にドラムを配置し、不自然に空いたセンター。
左右にアルバムロゴが描かれたカーテン。誰かが飛び出てくるような仕様にしか見えない。
そして前列にはお立ち台が3つ。
アリーナには知らぬ間にBABYMETALのTシャツを来たファンも増えてきて‥いよいよスタート!!

・・と言いたいところだが、ステージ上が不穏な空気に包まれ、なかなか始まらない。
クルーが慌てたように走り回り、緊張感が漂う。
以前のYNGWIE MALMSTEENのときを思い出します。

そんな中、約10分遅れでスタート!!

オープニングはスピード感溢れる[Tomorrow's Kings]!!
さらには前回ラウドパークでは演奏されなかった大好きな曲、[Heroes of Our Time]!!
ここでサークルピットへ‥と思いましたが、まだ発生していないようですね。
チラチラと横を見たり背後を見たりして確認しましたが‥周りにも同じようにキョロキョロしている人、多数。

このあたりで、ハーマンがバックヤードへ戻ったり、バンドメンバーをバックへ呼んだり‥と再び何かのトラブルであろう状況になってしまいます。
その間、残ったメンバーがジャズっぽい即興で繋いだり。
チロチロとドラゴンボールの曲を奏でたり。
マークがニホンゴでMCしたり(日本語勉強中だってさ。すごく上手になってた!)
苦心して場をつないでくれました。

[Three Hammers]はミディアムテンポな曲ですが、途中のインストでは疾走パートがある。
ここでようやくマークがシビレを切らしてかどうか分かりませんが‥「サークル作れ!!」と煽り立てます。
そして一気にサークルピットが出来上がります。
もちろん、ワタシも飛び込みます。

[The Game][My Spirit Will Go On][Through the Fire and Flames][Valley of the Damned]といった各アルバムを象徴する曲たちが怒濤のように演奏され、サークルピットは二つのピットが繋がり、変形8の字ピットへと変化していきます。
この熱さがドラゴンフォースのライブの楽しさだ。

始まりが押したこと、途中でトラブルがあったこともあり、「もう終わり!?」と思ってしまうライブだった。
期待されていたBABYMETALとの共演もありませんでした。
(事前のウワサはともかく、あの意味深な機材の位置はなんだったんだろうか)

それでもさすがドラゴンフォースのライブ、という楽しさを体感できました。
息が切れるくらいサークルピットを走り回りましたよ。

ただ、一部のファン以外には「なぜドラフォがシークレットだったのか‥特にサプライズもなく‥」という疑問はぬぐえなかったでしょうね。


DragonForce - Through the Fire and Flames (Live at Loud Park 2012)




【HELLOWEEN】


そして反対側ステージではトリ前となったHELLOWEEN!!
もともとヘヴィメタルにのめり込むキッカケはHELLOWEENだったことを思えば、本来はそちらのアリーナに陣取るべきところだ。
まぁ、今年は全体の流れでこうならざるを得なかったわけだから‥

場内が暗転し、おなじみの「♪ハッピハッピハロウィンハロウィンハロウィン」というイントロが流れる。

前回のラウドパークの記事でも書いたけど、個人的には[DR.STEIN][I WANT OUT][FUTURE WORLD]といった曲よりもアンディ・デリス時代の曲を多めにチョイスしてほしい。
そういった曲はUNISONICGAMMA RAYが演奏してくるし。
前回は「アンディ時代の曲を多めにやるよ」と言いつつ、結局いつも通りだった感があった。

さて、今回はどんなセットリストで来るのか‥イントロとともに期待と不安が高まります。

一曲目、いきなりあのリフが!! [Eagle Fly Free]!!
まさか一曲目に持ってくるとは‥場内のボルテージはいきなり最高潮!!
そしてサビはオーディエンスがメインヴォーカル、と言わんばかりの大合唱。
ワタシも拳を振り上げ、声の限りに歌いますよ。

隣のアリーナから見ているにも関わらず、それを感じさせない盛り上がりっぷりです。

・・まぁ、個人的には複雑でしたけどね。またこの流れか‥と。それでも名曲だからどうしたってテンションは上がります。
そして続いては[Dr. Stein]。やっぱりそういう流れなんですかね。

新作からは[My God-Given Right][Lost in America]といったアンディ色が強い曲がチョイスされていたのは個人的には嬉しい誤算でしたね。
[Battle's won]が演奏されなかったのは意外でした。

鉄板曲[POWER]でいつもの盛り上がりを見せ、その後に流れたイントロに「!!!!!」という驚き。
[Halloween]だ!!
まさかフェスでこの大作を持ってくるとは‥そして意外と、この曲でのアンディには違和感がない。
[Halloween]を最後まで演奏することなく、メドレー形式で次に流れてきたのは[Sole Survivor]!!
さらに[I Can]!!
[Are You Metal]を経て、さらには[Keeper of the Seven Keys]!!

それぞれメドレーで終わらせるには惜しい、好きな曲が並びました。

いったんステージ終了後、アンコールという形で[Future World][I Want Out]で終了。
[I Want Out]は前日にGAMMA RAYでも聞いたんだよね。
そして始まりと終わりも含めて、やっぱりマイケル・キスク時代の曲は簡単には外せないんだな、と。

個人的にはアンディ時代だけのライブも見てみたいけど、会場に来ている人たちの多くはやはりその時代の曲を楽しみにしていたり、「やっぱりハロウィンはこの曲!!」という期待で楽しみにしてることも理解できるし。

アンディ・デリスは、ライブを重ねるたびに上手く(というか、バンドにフィットするように)なっていると思う。
加入後のライブで落胆した酷さは、もう感じることは少なくなってきた。

そんなアンディだからこそ、自分の得意な声域、自分が積み重ねてきたHELLOWEENのキャリアの中での曲をもっと聞きたいと思う。

ファンってのは身勝手なもんだな、と自分自身で痛感した、いつものことながら楽しくて、いつものことながら大合唱するのに、いつも通りの複雑なライブとなりました。


Helloween - Power (LIVE Surabaya 2004)




【MEGADETH】

二日目のトリはメガデス。彼らのライブも初めてだ。
DRAGONFORCEが終わって、そのままULTIMATEステージでHELLOWEENを眺めていましたが、ワサワサと人の波が押し寄せてくる。
サブステージのトリ、CARCASSが終わって、そのままMEGADETH‥って人がたくさんいるようだ。

さすがに二日目の最後の時間帯、体力的にもMEGADETHのアリーナにいるのは厳しい‥ということで、その人の波に逆らうかのようにULTIMATEステージから出て行きました。
そしてそのまま、まさにHELLOWEENが終わったばかりのBIGROCKステージへ向かいますよ。

HELLOWEENが終わって、たくさんの人が退出中なので、その人たちの退出が終わるまでは入場できないようにしてますね。
そしてガラガラのBIGROCKステージで、座り込んでメガデスを眺めます。

オープニング、いきなり[HANGER 18]!!
これはカラダが自然に反応して、立ち上がってしまいますね。

SUMMERSONICに出演したときの映像を見て、「ムステイン、衰えたな‥」という切なさと悲しさを感じましたが、今回はそれほど酷くはないようです。
そしてなんといってもANGRAキコ・ルーレイロが加入したということで、「キコだけは見ておかねば!!」という思いでした。
キコのテクニックは今更確認する必要もありませんが、やはりMEGADETHというビッグバンドへの加入ということで、彼の個性はあまり感じられなかったように思います。

あと2~3曲聞いたら帰ろうかなー、疲れたし。
‥と思っているところに[Wake Up Dead]!!

いやー、聞きたい曲聞けたし、そろそろ‥。
‥と思っているところに[She-Wolf]!!

ホント、もう帰るよ。
‥と思っているところに[Tornado of Souls]!!

なんだかんだ言っても、やっぱり聞きたい曲多いんだよなー、魅力的な曲が多いんだよなーということを自分自身で再認識しましたよ。
帰るつもりだったのに、結局半分近く見たことになりますかね。

とはいえ、[HANGER 18][She-Wolf][Tornado of Souls]という大好きな曲たちが聞けたので、それなりに満足。

朝から何も食ってなくてハラ減ったし、さすがに二日間フル参戦で疲れたし‥ということで撤収。

帰路の出口で、昨年もバッタリ会った知人のHさんと今年もバッタリ。
帰ってホテルで一人打ち上げのつもりでしたが、そのまま食事と酒をご一緒して頂き、ラウパの思い出トークに花を咲かせ‥

無事ラウドパーク終了しましたよ。

あとは恒例、最後のまとめ的なモノで終わりたいと思いますよ。



Megadeth - Tornado Of Souls live with Marty 92


  

Posted by テン at 07:34Comments(0)LOUDPARK15

2015年10月28日

鋼鉄の宴2015~二日目・中盤戦

さて、土日を挟んで少し間があいてしまいましたが、二日目中盤戦。
ここからいよいよ休憩ナシのフルスロットルで駆け抜けていきますよ。

【KAMELOT】

続いては二日目の目玉の一つ、KAMELOT
これまた大好きなバンドなんだけど、実はライブ初体験。

バンドの象徴的声であったロイ・カーンが脱退し、「もうダメかもね・・」という崖っぷちから、トミー・カレヴィックという適任を見つけ、見事に復活。
あの幻想的かつ妖艶なバンドイメージをどう表現してくれることでしょうか。

一曲目は知らない曲からスタート。新譜からでしょうね。(←新譜、まだ買ってない)。
KAMELOTらしさが溢れた曲で、これは新譜買わねばと思いましたよ。

続いて[When the Lights are Down]!!
名曲がたくさんあるバンドではありますが、まさかあえてこの曲を、この位置に持ってくるとは!!
個人的にはサプライズでありつつ、いつもカラオケで歌う大好きな曲だから嬉しい!!

こういったロイ・カーン時代の曲でも違和感なくフィットするトミーのヴォーカルを聞くと、「ホントにいいヴォーカルを見つけてきたなぁ」と痛感します。
高音域の伸びも素晴らしいのですが、なんといってもこのバンドに求められるのは中音~低音での妖艶な魅力だと思うのだ。
その魅力がバンドの生命線だと思うのだ。
そういう意味でも、その魅力を充分に伝えることができていると思います。

さらに[Forever]へと畳みかける!!
これまたロイ・カーン時代中期の名曲中の名曲だ。
これだけ畳みかけられてどうするんだよ!!という嬉しい悲鳴が脳内を駆けめぐりつつ、拳を振り上げていきます。

その後、ARCH ENEMYのアリッサがゲストで登場。
そういや、ゲストで参加してましたね。

白い装束に身を包み、まるで堕天使を思わせるイメージ。
そして強烈なグロウルを放つ彼女の存在感がトミーとぶつかります。

そのままラストの[March Of Mephisto]まで参加しましたよ。
そのラストの曲が個人的にそこまで好きじゃないこともあり、前半が素晴らしかったこともあり、「もう終わり!?」というステージとなりました。

[Center of the Univers]も聞けなかった。
[Ghost Opera]も聞けなかった。
[Sacrimony]も聞けなかった。

こういったことはフェスで持ち時間が限られている以上は仕方ないでしょうね。

とはいえ、KAMELOTにそれほど興味がなかった人を惹きつけるには充分だったのではないでしょうか。
冒頭に書いたようなKAMELOTの魅力は、この短時間で充分に表現されていたと思います。

ヴォーカルは変わっても全然心配いらないことを感じさせ、安堵させてくれました。
いいバンドだよ、やっぱり。


KAMELOT - When The Lights Are Down




【PRETTY MAIDS】

続いては反対側のステージに登場するPRETTY MAIDS!!
本来であれば、そちらのアリーナで見たいバンドだが、このあとの流れ、アリーナの混雑具合を思うと仕方ないので、そのままULTIMATEステージから眺めますよ。

とはいえ、KAMELOT終了後にすぐにBIGROCK側の柵まで移動しておいたので、気分は最前列!!だ。

PRETTY MAIDSもベテランの域に入ってますね。これまた実はライブは初体験!!

‥実は、ここ数枚アルバム買ってないんだよね。
どのくらい新しいアルバムの曲を入れてくるかによって印象が変わってきそうな感じです。

オープニング。やはり知らない曲から始まりましたね。

しかし前半の早い段階で「カルミナ・ブラーナ」が!! カルミナ・ブラーナ、ホント高揚します。
このイントロが来たら、当然アレですよね。

そう、[BACK TO BACK]!!

PRETTY MAIDSの代表曲であり、ヨーロピアンヘヴィメタルでも屈指の名曲だ。
ザクザクと刻まれるリフ。
すべてを切り刻んで突進していくかのようなスピード感とメロディ。

ロニー・アトキンスのヴォーカルは、さすがに重ねた年齢なりの枯れ具合になっている感もありますが、もともとそのハスキーな声質も持ち合わせていたわけで、それほど違和感はありません。
「PRETTY MAIDSの声」として看板を背負ってきた貫祿を見せつけてくれます。

ここ最近の中では印象的な曲である[Little Drops Of Heaven]
実にキャッチーでコマーシャル、そして穏やかなメロディックハードチューン。優しく場内を包み込んでいきます。

続いてあのギターが爪弾かれ‥[Please Don't Leave Me]
なんだかすっかりPRETTY MAIDSの代表曲として定着していますね。
個人的にはこの曲が代表曲として扱われることに違和感を持ち、バンドにとって幸か不幸か‥と思ってしまうのです。
バンドとしてもカバー曲が代表曲みたいになるのは本意じゃないと思うんだよね。

まだまだ彼らにはたくさんの名曲がある。
とはいえ、ライブでは外せないのは分かるし、やはり素晴らしい曲だ。

「♪Oh... darling please don't hurt me this way, oh... darling please don't leave me 」
アリーナだけでなく、会場全体が大合唱し、場内が一体となりましたね。

そしてラストは、あのイントロからの・・・・[Future World]!!
煌びやかなキーボード、鋭利なリフ、いくつもの声色を使い分けて彩っていくヴォーカル。
PRETTY MAIDSの全てが詰まった名曲だ。

[Sin-decade]も聞きたかった。
[Spooked]も聞きたかった。
[Yellow Rain]も聞きたかった。
[Red,Hot and Heavy]がラストだと思ってた。

KAMELOT同様、歴史が長くて、好きなバンドにはいろいろ望んでしまいます。

アルバムとしては、なんだか落ち着いてきちゃったなーと思うことがあったPRETTY MAIDSですが、ライブバンドとしての存在感はまだまだ充分。
ベテランらしい落ち着いたパフォーマンスだったと思います。
なんだか去年のTHUNDERを見ているときのような安心感でした。


PRETTY MAIDS LIVE 2011 - Back To Back





【THE LOCAL BAND】

バンド名だけ聞くと「?」なわけですが、ギターがCHILDREN OF BODOMアレキシ・ライホ、そしてヴォーカルはなんとRECKLESS LOVEオリ
2010年のRECKLESS LOVEの素晴らしさが印象深いだけに楽しみなところだ。

そして彼らは基本的にカヴァーバンドなのだが、そのチョイスが心憎いのだ。

オープニングはモトリークルー[Shout at the Devil]、さらには[Looks That Kill]
さらにはDEF LEPPARD[Pour Some Suger on Me]
そしてBON JOVI[Wanted Dead or Alive]

ラウドパークへ来ている年齢層は幅広くても、やはりSLAYERARCH ENEMY、そしてCHILDREN OF BODOMあたりも含めて、そういったヘヴィなサウンドを求めている人が多いだろう。
が、こういった曲たちで盛り上がってるアリーナを見ると、「なんだかんだ言っても、同じ道を通ってきてるんだなー」という連帯感を感じます。
今ではBON JOVIなんて聞かない、って人でも、やはりそういう道を通って今があるのだな、と。

Guns N' Roses[Nightrain]も大いに盛り上がりましたよ。

そして個人的には一番の驚きと喜びだったのがPOISON[Fallen Angel]
POISONというと、ヘアメタルの象徴として叩かれてる感がありますが、実はアルバムクオリティは高かった。
そしてこの曲は実にキャッチーで素晴らしいのだ。

ラストにはVAN HALEN「Panama」
まさかさいたまスーパーアリーナが「パーナマッ!! パーナパッハッハッハッハー!!」と一体になるとは‥
ワタシはどちらかというとサミー・ヘイガー時代のVAN HALENが好きなのですが、結局一緒に歌っちゃう。
そういう人や、普段VAN HALEN聞かないけど、ライブだと楽しいじゃん!!って一緒に歌ってた人も多いことでしょう。

事前には「ブライアン・アダムスのSummer of '69」もやるかもよ、と聞いていたので、それが聞けなかったのは心残りではありますが。
(実は昔好きだった)

バンドメンバーが云々、カバーばかりで云々‥というところでクローズアップされてましたが、やっぱり有名な曲での一体感は楽しいね。

そして今度はRECKLESS LOVEで戻ってきてね。

Panama(Van Halen Cover) - The Local Band 15/10/11 LOUDPARK in Japan Live




【SOLDIER OF FORTUNE feat. Mike Vescera】


そして隣のステージではSOLDIER OF FORTUNEが始まります。
この後は、こちらのステージでSABATON→DRAGON FORCE→MEGADETHと続くこともあり、入場規制になる可能性が高い。

ってことで、いまのうちに‥ということで、ダッシュでトイレと水分補給。
SABATONを求めてアリーナにぞくぞくと人が押し寄せ、埋まってしまう前に戻ってきましたよ。

このバンド名、一目瞭然だ。
LOUDNESSマイク・ヴェセーラが加入していた時期に生まれた[SOLDIER OF FORTUNE]を再現してくれるバンドだ。

実はこのアルバムが初LOUDNESSだったワタシにとっては、「LOUDNESS = SOLDIER OF FORTUNE」だった。
そしてこのアルバムタイトルトラックは素晴らしい名曲だ。

とはいえ、LOUDNESS自体は有名どころしか知らない。

名曲[SOLDIER OF FORTUNE]も披露され、ラストは[S.D.I]

マイク・ヴェセーラは‥うーん、もともと苦しそうに歌うタイプではあるのですが、やはり苦しそうでしたね。
音域さえ合えば魅力的な声だとは思うのですが。

Loudness - Soldier of Fortune





【SABATON】

ヨーロッパではヘッドライナークラスの人気を誇るSABATON
今年も待望論が渦巻いてたわけですが、ギャラ的にも日本と欧州での人気のギャップを見ても難しいだろ、と誰もが思っていたはず。
が、まさかの参戦決定ですよ!!

初日の先行物販で、真っ先にソールドアウトになっていたことを鑑みても、SABATONを楽しみにきてる人が多いことは容易に想像できます。

まだ始まる前からアリーナでは[SABATON!! SABATON!!]の叫びが轟き、期待が高まっていきます。
そしてSABATONといえば戦車のセット。
SOLDIER OF FORTUNE演奏中から準備が進むにつれ、ツイッター上では「戦車!」「戦車(笑)「戦車、YAMAHA製(笑)」と一気に「戦車」がトレンドに上り詰めそうな勢い。

場内が暗転し、EUROPE[The Final Countdown]が流れる。
イントロかなと思ったら、結局フルで流されていましたね。

オープニングは[Ghost Division]!!
待ちわびたアリーナはオープニングからフルスロットル!! 大熱狂!!

この大熱狂が渦を巻き、アリーナだけではなく会場全体がSABATON色に染まっていきます。

バンド側からしたら、ヨーロッパの熱狂と比べたら、たかだかアジアの島国。ここまでのレスポンスは意外だったことでしょう。
「信じられない!!」
「素晴らしい!!」
「見てくれよ、この鳥肌!!」
(と言ってたかどうか分かりませんが、そういうアクション)

日本の熱狂に驚きと喜びを見せ、そしてさらにオーディエンスがそれに応える。
そしてさらにバンドのパフォーマンスが加速していく。

ここまで素晴らしいスパイラル、奇跡的な相乗効果です。

[Swedish Pagans]のイントロをチラッと爪弾いただけで「ヲーヲーヲー! ヲヲヲーヲヲヲヲー!!」と応えるアリーナ。
「なんで歌えるんだ!? 信じられない!!」という感慨深げなバンドの表情。
その勢いのまま[Swedish Pagans]の大合唱へ、そして知ってる人も知らない人も全員が歌う光景は、今年のラウドパークでも屈指のハイライトシーンでしょう。

そして途中ではミニコント(?)も披露。
Vo.「俺がギター弾くから」
Gt.「は? オマエ弾けねーじゃん」
Vo.「・・バカ!!(日本語)」

そして全員呆れて撤収からの‥おぼつかない手つきでのSmoke on the Water。
からの、シッカリとギターの腕前を披露。

英語分からなくても分かるコミカルな流れ。
そりゃ好感度上がるさ。

そしてこだわりは戦車セットだけじゃない。
マイクスタンドには戦場用ヘルメットに薬莢。
闊歩する地雷除去隊員。
いちいちディティールが細かくてニヤニヤしちゃうのだ。

後半ではヨアキムがサングラスを取って、そのつぶらな瞳、優しい表情にホッコリさせられましたね。

ラストは[Primo Victoria]からの[Metal Crue]

・・素晴らしかった。

いろいろな贔屓のバンド、大物バンドが立ち並ぶ中、有無を言わせぬベストアクト。
同じようにベストアクトに挙げる人、多いと思います。

ホント、ミラクルだったとしか言いようがない。

今後、単独公演があるかどうかは分かりませんが、この日の、さいたまスーパーアリーナ全体が一体になったケミストリーは越えることはできない気がします。
まさに伝説に残るレベルだったのではないでしょうか。

しかし以前のTURISASといい、やっぱりこういう系統のバンドは盛り上がるね。


Sabaton - Swedish Pagans (Live At Wacken Open Air 2013)



ということで、SABATONで極限の恍惚を覚えた中盤戦。
残すはラストスパートの後半戦ですよ!  

Posted by テン at 07:40Comments(0)LOUDPARK15

2015年10月23日

鋼鉄の宴2015~二日目・前半戦

さ、初日の疲労も心地よく迎えた二日目。

8:00起床。
初日のうちに物販もブースグッズも購入し、完全手ぶらで行けるという安心感。
この安心感のために初日のうちに全て済ませておくのだ。

・・が、天気が悪い。

天気予報を見ていると、徐々に快方に向かうとのこと。
ギリギリまで雨が上がるのを待ちます。
一応傘置き場はありますが、みんなが置くから帰りに残ってる可能性は低い。(といいつつ、数年前のラウパではしっかり残ってた)
そして、せっかく手ぶらで行くのに、傘のために物販なんてもったいないからさ。

8:30
雨が小雨模様に。
このくらいならイケる!ということでさいたまスーパーアリーナへ向かいますよ。

道中、初日の入場列でも一緒だったMさんとバッタリ遭遇し、昨日の思い出や今日への期待を語りつつ‥
そしてMさんは入場列へ。
ワタシは「きっと今日はメシ食ってる時間ない」ということで、朝っぱらからスーパーアリーナ近くのロッテリアでハンバーガーを2個、オナカに詰め込む。

9:30
入場時間に合わせてゲートへ。
二日目も二日通し券専用ゲートであるBゲートですね。
二日券の人はリストバンドのチェックだけなのに、やけに時間がかかりましたが‥無事オープニングアクトに間に合いましたよ。


【GYZE】

二日目のオープニングアクトは、日本のメロディックデスメタルの新星、GYZE。
日本人ならではのワビサビの効いたメロディラインが印象的なバンドだ。

まさかGYZEが‥という思いと、GYZEならオープニングアクト扱いじゃなくてもいいじゃん、っていう思いが交錯します。
そしてアリーナはけっこうな人!

そして2ndアルバムの「Black Bride」からスタート!!2ndは持ってないけど、PVで見た記憶があるね。
昨日のOUTRAGEのときと比べたら、ずいぶん音が良くなっています。

GYZEの魅力といえば、そのグロウルと相反するかのように溢れだす美しいメロディとリフ。
その魅力、オープニングから全開です。

アリーナもオープニングアクトとは思えない盛り上がり。朝の10時ですよ。

「オープニングアクトをクライマックスにするぜ!!」というMC、そしてWall of Deathを誘発する煽りに導かれ、アリーナが真っ二つに割れていきます。
「おいおい、オープニングアクトからコレか!!」という嬉しい戸惑いを持ちつつ、もちろんワタシもそのアリーナど真ん中で待機!!

リフを爪弾きつつ、気持ちが先走っているオーディエンスに「ストーーーップ!!」とタメを作り‥一気に加速!!
[Final Revenge]だ!!

そしてアリーナで生まれるウォールオブデス!!
ワタシも突進!!
そして一気にビッグなサークルピット!!

その興奮冷めぬまま、代表曲といっていいでしょう、[Desire]でシメ。

「せっかくだから見ておくか」
という軽い気持ちで臨んだわけですが‥いやー、驚きました。
圧巻でした。
そしてGYZEのメロディの煽動力を改めて感じました。

普段はライブハウスが中心だと思いますが、これだけ大きなアリーナで観客を巻き込んでいき、このアリーナならではのウォールオブデスまで。
今にして振り返ってみると、今年のラウドパークで唯一WODに入ったのがこのバンドだったんだよね。

昨年のGlamour Of The Killでも「ウォールオブデス作れ!!」という煽りで作ったものの、なんか曲への入り方が合わずグダグダだったことを思うと、実に盛り上げ上手だったなと思います。

オープニングアクトという位置づけ以上の爪痕を残してくれました。
2012年のUNITEDを思わせるパフォーマンスだったと思います。


GYZE ラウパ2015 WODからサークル
(雰囲気が伝わればと思いまして‥このカオスの中にいますので見つけてください)




【We are Harlot】

GYZEの興奮さめやらぬまま、そのままULTIMATEに残り、反対側から長めましたよ。
11時からちょっと予定があったから、それまでの間に少し見ておこうかなー、と。

完全ノーマークでした。
参戦前にPVは一曲見てきたけど、ピンときませんでした。
その程度だったから、時間がなかったら見てなかったことでしょう。

が‥。

一曲目が始まったとたん、「・・なんだコレ。オレが大好きなタイプじゃんか!」と釘付けに。
二曲目。
三曲目。
このあたりで、なんだか涙腺が緩んでくる感覚に襲われます。

すげぇ。
カッコいい。
そしてメロディもイイ。

アリーナロック的ダイナミズム。
アメリカンハードロックの土着的サウンドでもありつつ、ブリティッシュハードの憂いもある。
そしてオールドスタイルでありつつ、モダンなムードも漂う。
何かに似てそうで、何も似てない。

けど、間違いなく大好きなタイプのサウンドだ。

そしてバンドの素晴らしいパフォーミングは、ワタシのような初見・無知な人にも彼らがライブバンドであることを叩きつけてきます。

今回一番の掘り出しモノです。
昨年のBATTLE BEAST
さらにその前ではMOKOMACIRCUS MAXIMUS

ライブを見て「こんなに素晴らしいのか!!」という感動を得られるのもラウパの醍醐味。
その醍醐味を味わうことができましたよ。

帰宅後、真っ先に「CD買わねば!」と思ったのはこのバンドでした。

We Are Harlot - Dancing On Nails (OFFICIAL VIDEO)




【オマケ:THE POODLES ファンミーティング】

今回のLOUDPARKでは、The Poodles Street Team Japan の代表者の方が
「ファンの方で集まりましょう!!」
「みんなで寄せ書きしましょう!!」

という企画を企画してくださいました。
初日はOUTRAGEの時間と重なったため行けませんでしたが、この日は時間を調整して行ってきましたよ。

管理人さんとは、東京出張時に何度かお会いしています。
東京出張時の行きつけのロックバー BAR ROCKRIDE で、以前から「プードルスの会、やってよー」と頼んでいた私。
その後、縁があって管理人さんがROCKRIDEでついに「THE POODLES友の会」を実現してくれました。
・・ワタシは出張が重ならず参加できませんでしたがね。

そういった縁もあって、何度かROCKRIDEでご一緒させて頂いたのだ。

指定の場所へ行ってみると、10人程度の人が集まってくれていた。
みんなで寄せ書きをして。
乾杯して。
twitterで繋がってる人とご挨拶して。
新しい方とtwitterで繋がって。

短い時間でしたが、こうして同じ思いを持つ方が集まれて嬉しかった。

ワタシがTHE POODLESのラウパ参戦を願って何年経つでしょうか。
毎年のように「来年こそプードルス!!」と書いている気がします。

こういうことがキッカケで機運が高まってくれるといいなと思います。

みんなの寄せ書きはバンドへ渡るそうで、日本のファンの思いが届けられることでしょう。
管理人さん、ありがとうございました!!


The Poodles - Metal Will Stand Tall









さて、ファンミーティングも終了してメインアリーナへ戻りますよ。

この日は休憩時間がとれないくらい充実のラインナップ。
初日の様子を見ていると、おそらくULTIMATE と BIGROCKの移動も厳しいことでしょう。

ということで、意を決して(というか、参戦前から決めてたけど)、昼からラストまでULTIMATEにいることにしましたよ。

そしてBIGROCKでは浜田麻里が登場!



【浜田麻里】

浜田麻里の参戦がアナウンスされてから、メタルファンの浜田麻里に対する思いの強さを知りました。
ワタシ自身は「Return to Myself ~しない、しない、ナツ」くらいしか知識がない。
「まりちゃんはヘヴィメタル」だっけ?そういう売り文句を聞いたことがあるくらい。

全体を通して、正統派ヘヴィメタル(いや、王道ハードロックというべきか)なサウンドが多かったように思います。
これは彼女の曲がこういったタイプが多いのか、ラウパ向けにチョイスしたものかは分かりませんが。

そしてなんといっても彼女のハイトーンヴォイス&力強く、どこまでも伸びていくようなヴォーカルは圧倒的!!
ここまでのヴォーカリスト、世界を通して見ても屈指なのではないでしょうか。

GALNERYUSの小野さんの声も素晴らしいですが、麻里ちゃんの声も唯一無二。
この二人はホントに世界で通用する声だなと感じました。
今回ラウパでこの二人の声を聞くことができて良かった!

そして真っ赤でタイトな衣装を身につけたギターの人に目を奪われます。
「なんだこのスティーブ・スティーブンスみたいな人」と。
あとから高崎晃さんだったことを知りましたがね。

後方でヒッソリとコーラスしてた女性の美しさに惹かれたりもしましたが、このコーラスの女性のハイトーンがこれまたスゲェ!!
あとから、その彼女が麻里ちゃんの妹と知って「もっと見ておけば、聞いておけばよかった‥」と後悔。


麻里ちゃん、50歳越えててこれかよ‥という驚愕のステージを見せてくれました。

Don't Change Your Mind - Mari Hamada 15/10/11 LOUDPARK in Japan Live




‥ということで、充実の二日目、前半戦。
あとはずっとアリーナにステイして中盤戦~後半戦を迎えますよ。
  

Posted by テン at 07:57Comments(0)LOUDPARK15

2015年10月21日

鋼鉄の宴2015~初日・終盤戦

さて、ダラダラと書き続けているわけですが、ようやく初日も終盤。
楽しみにしていた二つのバンドが残ってますよ。

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HAMMERFALLROYALHUNTの間には、約40分の間隔があります。
メインアリーナは二つのステージを交互に使うから、その間にセットの準備ができるけど、サブステージはバンド終了後にセットチェンジだから仕方ないのだ。
この40分の間に、メインステージではTESTAMENTANTHRAXが登場するのだ。

ANTHRAX、どうしても見たいのだ。
見たいのだが、GALNERYUSのときに「どっちも欲張ると、どっちも中途半端な位置になる」ということを学んだので、泣く泣くANTHRAXを諦めたのです。

あとで聞いた話によると・・ANTHRAX、すごく良かったんだってさ(泣)
見ておけばよかった(泣)
だから3ステージってヤなんだよ(泣)

が、このときはROYALHUNTが最優先だった。
なんといっても、個人的生涯ナンバーワンのアルバム[PARADOX]を生んでくれたバンドだ。

とはいえ、たぶんそれほどROYALHUNT目当ての人はいないだろう…と踏んで、HAMMARFALLが終わって、人が流れていくのを横目に最前列方向へ。
案の定、わりとスムーズに最前列キープ。
ここから約40分の待ち時間ですよ。

そして開演が近づくにつれ、徐々に人が増えて…こない。人が少ない。
どうなるんだ、コレ。という不安の中、ROYALHUNTスタート!



【ROYAL HUNT】

今までの経緯やバンド内の軋轢。そして現在の状況。
ファンだけでなく複雑な思いでこの時間を迎えた人も多いのではないでしょうか。

オープニング。やや静かな始まりとなりましたが、2曲目に[Half Past Loneliness]
最近のアルバムで、突然変異的に生まれた感のある、メロディックハードロックタイプの名曲だ。
ここで会場の雰囲気も高まり始めます。

D.C.クーパーの声は衰えていない。
伸びやかなハイトーンヴォイス、さらには個人的に一番の魅力だと思っている中音域のセクシーさも健在だ。
そしてあの歌舞伎役者を思わせるような立ち振る舞いも健在だ。
そして何度も何度も着替えてきてたのも印象的だったね。

アンドレ・アンダーセンとの関係も、ファンの間では暗黙の了解みたいなものだが、ライブ中は当然そんなことは微塵も感じさせない。

そしてあのイントロから[River of Pain] [Tearing Down the World]
名作[PARADOX]の流れをそのまま再現!
この流れ、タマンナイんだよ!
[Tearing Down the World]の緊張感と疾走感で、会場は完全にロイヤルハントワールドに染まります。
さらには[Message to God]まで続き、「まさかの完全再現か!?」と想像が膨らんでしまいます。

そしてさらに[Time Will Tell]
この流れ…ここまでこれば、ワタシの一番大好きな曲、一番聞きたかった曲。
そう、[Silent Scream]!!
…は、やりませんでした。[Time Will Tell]までで、PARADOXタイムは終了。
なんなんだよ、この不完全燃焼感。

その後も[Time]「Epilogue][Flight][Kingdom Dark][Last Goodbye]といった聞きたかった曲は披露されることなく終了。
なんとも事後感の悪いライブとなりました。好きなバンドだけに、よけいにね…。

それでも冷静に考えれば、PARADOXの流れを汲んで、そのアルバムの曲を半分近く選択してくれたのは嬉しい誤算でした。
が、思い入れの強いバンドに対峙するのは難しいな、と感じました。
フェスだと持ち時間が短いから、とくにそう思っちゃうよね。

そういう思い入れを抜きにして考えれば、充実のパフォーマンスだったのではないでしょうか。
[PARADOX]の素晴らしさを再認識し。
D.C.クーパーの、このバンドでの重要性を再認識し。
そして、アンドレ・アンダーセンが「もう終わりかもしれない」と語っていたときのことを思えば、バンドが現在進行形であることを再認識できた。

「そういや、いたなー」って程度の認識しかなかった人たちに「なんだよ、ロイハンいいじゃん」と思わせるには充分のパフォーマンスでした。

Royal Hunt - Tearing Down the World





【GAMMA RAY】

さ、そのまま最前列をキープして、GAMMARAY&カイ・ハンセン待ちですよ。
また40分待ちですよ。

ROYALHUNTで最前列をキープしたのは、GAMMA RAYもそのまま最前列で見れるから…という意図も強かった。
この大好きな二つのバンドを最前列で見れるなんて…。

会場にあのイントロ[Welcome]が流れる。否が応にもテンションが高まるイントロだ。

そしてカイ・ハンセン登場!
・・ややポッチャリしたでしょうか。
・・髪の毛はそれほど気になりませんね。
・・つか、豹柄のスカーフ的なのを巻いてますね。
なんか佇まいがイングヴェイ的になってきた気がします。

[Avalon]でスタート後、[Heaven Can Wait]へ!
コミカルかつキャッチー、ライブでは盛り上がる鉄板曲だ。

が…カイ、声が出ていない。
MCを断片的に聞いているところによると、どうやら調子が悪いようだ。

さらにはまさかの[Last Before the Storm]!!
この曲をチョイスしてくるとは意外すぎる!!
この曲でもカイの声は厳しいものがありますが、観客は「だからこそ!!」と大合唱で応えます。

そして、あのイントロが…そう、イントロ[Induction]から続くのは、もちろん[Dethrone Tyranny]!!
最近のアルバム(といっても、ずいぶん経つか…)の中では、圧倒的にガンマレイらしさを体現してくれた名曲だ。
「♪ジャージャージャージャージャージャージャジャジャー」のリフの後にはもちろん「アーライ!!」だ。
この曲ではそれほど高音域を無理するところがないのか、違和感なく盛り上がりましたね。

さらにはお馴染みのリフに導かれて…[I Want Out]!!。
鉄板中の鉄板曲だが、やはりカイの声は出ないので、観客が「第二のヴォーカル、いや、むしろメインヴォーカル」という気持ちでサビを歌いあげます。

そして個人的に大好きな[The Silence]!!
湖面をさざ波がたゆたうかのようなリリカルなスタート、パワーバラード調のサビ、オペラティックなコーラス。
中盤一気に加速し、再び穏やかに、そして劇的なエンディングへ‥という名曲だ。

ここでもカイの(以下同文なので省略)
それにしても、1stアルバムの曲だから20年以上経ってるんだよ。
普段、それほど聞いてるわけじゃないんだよ。
でも、全部歌えちゃうんだよ。
どれだけ自分が、ガンマレイが、この頃のアルバムが好きか、ってのを改めて感じることになりました。

アグレッシヴな[Somewhere Out in Space]も続き、さらには[Land of the Free]
キャッチーかつポジティブなエネルギーに満ちたこの曲、カイのメロディセンスが冴える名曲です。
当然ココでも大合唱。
サブアリーナ全体が笑顔で満たされていたことでしょう。

最後は定番の[Send Me a Sign]で終了。

さいたまスーパーアリーナで「アーライ!!」したい!という思いは、サブステージだったこともあって、ちょっと残念だった。
さらには[Man on a Mission]で「アーライ!!」のつもりが、[Dethrone Tyranny]で「アーライ!!」になったのも少し肩すかしだった。

それでも、過去の名曲を連発してくれたセットリストは充分に熱くなれるものだった。

そしてカイ・ハンセンの不調も、逆にカイを愛するファンの「なんとか俺たち・私たちが!」という思いを引き出し、想定外の一体感を生み出してくれました。

最近のGAMMA RAYは、ややモダン&正統派ヘヴィメタル路線へ傾倒しつつある。
けど、まだカイ・ハンセンの魅力は衰えていないと思っている。

初期~中期の、あの「カイらしさ」に満ちた曲を、まだまだ生み出してほしいと思う。
この日のライブでの素晴らしい曲たちを改めて体感し、改めてそう思いました。

ありがとう、カイ。がんばれ、カイ!


GAMMA RAY - Dethrone Tyranny / 9. 2011 [HD] *Berlin Live*


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そしてメインステージではARCH ENEMY ~ SLAYER という垂涎のバンドたち。

ARCH ENEMYは当初のアナウンス通り、ヨハン・リーヴァが飛び入り参加して、アリーナを熱狂の渦に。
GAMMA RAYが終わって戻ってきたときには最後の曲でしたね。


そして立錐の余地もないアリーナ。間違いなく入場規制がかかっていることでしょう。

SLAYERは、スタンド席の入り口付近からチラ見。(ココのあたりまでギッチリ)
圧巻のパフォーマンス、圧倒的音像、さすがの貫祿ですが、翌日もあるから撤収しますよ。

ホテルに戻り、一人祝杯をあげて余韻に浸ります。

さ、二日目に続きます!!

  

Posted by テン at 07:36Comments(0)LOUDPARK15

2015年10月19日

鋼鉄の宴2015~初日・中盤戦

さて、前半に続いて、まだまだお昼時の初日中盤戦。

初日前半の目玉GALNERYUSが終了し、ダッシュでメインアリーナへ。
次はOUTRAGE。GALNERYUSから待ち時間ゼロでのスタート!!


【OUTRAGE】

GALNERYS終了後、間髪入れずメインアリーナではOUTRAGE!
OUTRAGEを見たのはいつ以来でしょうかね…初期スラッシュ路線も中期パワーメタル路線も大好きです。
メンバーの入れ替わり(というか、脱退からの復帰)があってからは初めてですね。

まだまだ余裕のあるULTIMATEステージの中央あたりを陣取り、たどりついた直後にスタート。

暗転。

そして流れるイントロ。
上がる歓声。
このイントロ、もちろんあの曲だ!

なんと[My Final Day]からスタート!
ガルネリウスと同じく、ラウドパークにかける思いが伝わってくるチョイスだな、と胸が熱くなります。
「マイ!!ファイ!!ナル!!デイ!! マイ!!ファイ!!ナル!!デイ!!」と叫び、高揚感はいきなりクライマックス。
「Is Bound to Come My Way !!!!」

思えば、このアルバムがOUTRAGEとの出会いだったんだよね。
だから、このアルバムの曲は思い入れが強い。
そしてそのアルバムのオープニングチューンだ。
熱くならないわけがない。

それでもセットリストの流れは[Fangs]へ。
短いセットの中で、名作[THE FINAL DAY]の曲が続けてチョイスされるのはウレシイね。
バンド側の思い入れも伝わってきます。

しかし、時間が経過して冷静さを取り戻すにつれ、なんだか音の悪さが気になります。
なんかヴォーカルが聞き取りづらいんだよね。
GALNERYUSを見たサブステージの「意外と音がいい!」感の直後だから、よけいに違和感は大きい。

「世の中の八割の人間はいけすかねぇ。そいつらに捧げる曲だ。」というMCで場内は「おぉ!」と次の曲を察したことでしょう。
そう、[You Suck]

そういえばMCで思ったんですが、ヴォーカルの橋本さん、帽子をかぶってあまり表情を見せず、クールな佇まい。
以前見たときはもう少し熱さがあった気がしたんですがね。
それはそれで個性、ともいえるけど、ガルネリウスの小野さん、後述するANTHEMのことを思うと、フロントマンの求心力って大事だなと思ったのです。

そして中期の名曲[Megalomania]
まさに「畳みかける」と流れのセット、そして一緒に叫びやすい、拳を振り上げやすい曲をチョイスしたことで、スキなく詰め込まれているように感じます。

さらには初期の名曲[Under Control Of Law]
やっぱり初期のスラッシーな曲も欲しいよね、と思った頃に出してくるところが心憎い。

シメは再結成後の圧倒的名曲[Rise]!!。大好きな曲だ!
会場内の「Die Hard!」との野太い大合唱、スピード感を伴って迫ってくる音像。
リリース時、この曲を聞いて「ホントに戻ってきたなぁ」と感じた曲だ。感慨深いものがありますね。

個人的には聞きたかった曲がかなり聞けたので、大満足のセットリスト、大満足のOUTRAGEのステージとなりました。

…しかしなぁ、ホント音が残念だった。


Outrage My Final Day



OUTRAGE終了後、ANTHEMまで時間があったので、ビール飲んだり会場内をウロウロしたりして過ごしましたよ。
METAL ALLEGIANCEHOUSE OF LORDSをチラ見しましたが、ココに書けるほど長い時間見てないので…。


【ANTHEM】

「LOUDPARKにANTHEMが出演する!!」
と聞いても、正直そこまでトキメくものがなかった。
タイムテーブルによっては「ま、見なくてもいいか」と思ってた。
というのも、初期に数枚聞いたんだけど、なんか真っ直ぐすぎるというか、正統派すぎて、それほどココロに響かなかったのだ。
そのままもう20年近い時間が経過しているでしょうか。

が、今回タイムテーブル発表後、なんとなく見れそうだったのでYOUTUBEで改めて見てみたところ‥。
覚えてる。あの曲、あの曲…たくさんの曲が脳裏に焼きついているのだ。
それほど聞いてないのに、これだけ印象に残っているってのはスゴいことだ。
そして今になって改めて聞いてみると、カッコいいのだ。

そんな経緯もあって、なんだかんだで直前になって期待が高まったANTHEM。

オープニングは、初期の名曲[Steeler]!!。いきなりフルスロットルの疾走感に場内はハイボルテージに。
さらには[Bound to Break]。ニワカのワタシにも優しいセットリストだ。

個人的には坂本英三が好きなんですが、森川さんのヴォーカルもカッコいい。
そしてなにより、MCとオーディエンスの煽りが上手い。
だから、会場がどんどん一体になっていく。
フェスでは
「それほど知らないけど興味があって見にきてみた」
「時間が余ったから来てみた」

って人も多いから、こういう一体感を導けるカリスマ性はすごく大事だと思う。
(2011年のUNITEDのヴォーカルがそうだったよね)

新曲[Shine On](←一応予習してきた)も披露。この曲も素晴らしいのだ。

ラストは[Venom Strike]からの[Onslaught]
やはり歴史が長く、名曲を持っているバンドは強い。

そして、さすがの貫祿を見せつけてくれました。ANTHEM、しばらく聞いてなかったけど、いいバンドが日本にいるなぁと誇らしくなりました。

…しかし、[Wild Anthem]は定番曲だと思ってたんですが…やらなかったね。
実は一番聞きたかったわけなんですがね。

Anthem - Shine On




そういえば、気づけばココまで全部日本人。

個人的にジャパニーズメタルが(も)、好きなんだなーと改めて思いましたよ。



【HAMMERFALL】

ANTHEMに続いてサブステージに登場するのはHAMMER FALL

ワタシは毎年LOUDPARKへ着用していくTシャツはHAMMER FALLなのだ。
そしてこのHAMMER FALLのTシャツはイザというときの勝負下着ならぬ勝負服。
そういう意味では思い入れが強いバンドだ。
…といいつつ、初期しか聞いてないんだけどね。

演奏がスタートし、一番目を惹かれるのは、なんといってもバンドのフォーメーション
初期ACCEPTを思いだすようなフォーメーションは、メタルファンなら誰もが「うぉぉ、カッコいい!!」とトキメくのではないでしょうか。

ヴォーカルは、初期の頃しか知らないワタシにとって「おぉ、うまくなってる!」と驚きました。
当然もう中堅どころのバンドですから、スケールアップしているわけですよ。

定番曲[Let the Hammer Fall]も披露。オーディエンスとの掛け合いも楽しい。

[Renegade][Last Man Standing]といった好きな曲も聞けましたよ。

ラストは[Hearts on Fire]!! 盛り上がりましたね。

選曲としては、もう少し‥と思うところはありますが、まぁ、手堅く押さえてきた感じでしょうかね。
けど、[HammerFall]は外してほしくなかった…。

ヨーロッパでの人気に比べると、日本での人気はまだまだな気がします。
それでも、こういったライブパフォーマンスを見ることで「HAMMERFALL、もう一度聞き直してみよう」っていう人(←ワタシです)が増えると思う。

まさに「THIS IS HEAVYMETAL」「ヘヴィメタルの権化」であったHAMMERFALL。
ヘヴィメタルのライブの楽しさを再認識させてくれました。

HAMMERFALLのTシャツ着てて誇らしくなりましたよ。
(なぜか物販でHAMMERFALLのTシャツが売ってなかったから、よけいに…)

HammerFall - Hearts On Fire (Live At Wacken 2012)



と、いうことで、残すは個人的に思い入れタップリのROYAL HUNT、そしてGAMMA RAY!!
初日後半戦へ続きます!!

  

Posted by テン at 07:20Comments(0)LOUDPARK15

2015年10月16日

鋼鉄の宴2015~初日・前半戦

さて、ついに始まったLOUDPARK15!!
「ここから話しが長いんだろ」と思った方、すいません、できるだけ、コンパクトに進めますよ。

まずは初日の前半戦!

【FRUITPOCHETTE】

オープニングアクトですね。
カワイイ女子がメタル的サウンドを演出するという、BABYMETALの二番煎じ的な感もあり、やたら叩かれてるわけですが…。
まぁ、まずは論より証拠。見てみましょうかね。
間に合わないと思ったけど、入場がスムーズだったおかげで間に合いましたね。

メロスピ的要素の曲もあったりしますが(これが悪くない)、ややデジタルっぽい装飾が施されたモダンな曲がメインでしょうか。
それでも、そのモダン&ヘヴィなサウンドにキュートな二人の声が乗る組み合わせは心地よいものがあります。

初日のオープニングアクト、まだみんな物販行ったりクローク行ったりしてる人が多かったでしょうから、さすがに人は少ない。
以前のBABYMETALほどの爪痕を残せたかというと微妙ですが、BABYMETALは好意的な人と否定的な人が多かった。
フルポシェ(こう略すらしい)は、それほど違和感なく溶け込んでいた気がします。
「へー、悪くないじゃん」って思った人、多いのでは。
ただ、歌唱力もダンス的なものも(必要かどうかは別にして)、突出したものはまだ見えない気がします。
まぁ、その無難な感じが嫌悪感控えめになる要因ともいえなくもないですかね。

アイドル的位置づけの人が出ると叩かれるのは恒例ですが、個人的にはなかなか見れないものを見れたので嬉しかったですね。
どういうスタイルであれ、メタルの底上げになるのであれば賛成。
頑張ってほしいものです。

FRUITPOCHETTE『蒼天-Paradox-』MV



【UNITED】

サブステージのトップバッターGALNERYUSが絶対外せないので、UNITEDは数曲チラ見。
なんといっても震災直後でメンツ的にも評判がイマイチだった2011年に、ベストアクトとも言える圧倒的パフォーマンスを魅せてくれたのが記憶に新しいところ。
その直後にヴォーカルが変わったとのことで、そのあたりも含めて期待です。

が。
2011年の印象があったからか、やや地味に映りました。
音はさすがベテラン。叩きつけてくるようなヘヴィなサウンドで圧倒してきます。
ただ、観客との一体感という意味では、やはり2011年の「有無を言わせず会場全体を巻き込んでいく」感があまり感じられない。
と言っても、後半は見ていないので、そういったパフォーマンスになっていたかもしれませんね。

ということで、サブステージのGALNERYUSへ向かいますよ。


UNITED / Revenger〜Fate


【GALNERYUS】

大好きなバンドだ。
けど、今までライブを見たことはない。
至高の名曲[Angel of Salvation]、初期の名曲[Struggle for the freedom flag][Silent revelation]
小野さん加入後の[Destiny][Tear Off Your Chain]
とにかく聞きたい曲が満載で期待は膨らむばかり。

そしてサブステージ。
2012年に少しだけ見たときに「…音、悪いな」と思ったこともあり、このあたりは心配のタネ。

UNITEDを見てギリギリに戻ってきたこともあって、結構後ろのほう。
・・しまったな。欲張るとよくないな。
そして、このときの思いが、この先二日間の教訓になっていきます。

そして日差しが燦々と降り注ぐ中(サブアリーナは太陽の光が入る)、登場!

なんといきなり[Destiny]
出てくるとしても後半だと思ったから狂喜乱舞!
この名曲をトップに持ってくるあたり、ラウドパークに向けての本気度を感じます。
小野さんのパフォーマンス、Syuのギター。どちらも圧倒的存在感。

さらには最新アルバムのオープニングトラック[Endless Story]へ。
日本語詩&その歌詞の内容、そしてよりポップになったメロディライン。
初期のガルネリウスファンは受けいれづらいかもしれないな、と感じましたが、個人的には大好きな曲、すごく聞きたかった曲。
声の限り歌い、興奮はどんどん昂っていきます。

そして「今回のサブステージ、音悪くないじゃんか!いや、むしろいいんじゃないの?」という安堵。
後々のメインアリーナで音が悪い時間帯があったりしたことで、このラウドパーク全体でサブステージが好感触だったのは2012年との大きな違いですね。

小野さんの丁寧かつほのぼのとしたMCも好印象。
「おはようございます。ガルネリウスでございます。」
こんな柔和なMCが似合う人が他にいるだろうか。
これだからやっぱり「小野さん」なんだよ。
「SHO」って呼び方、そりゃ根付かないよ。
やっぱりもう「ONO-SAN」にすべきだと思うよ。

その中で「12月にアルバムが出るよ」との情報が。
・9曲なのに60分越え
・コンセプトアルバム
・組曲あり

という、ワタシ垂涎の内容だ。

そしてそのアルバムから新曲を披露!
過去のガルネリウスと今のガルネリウスがうまくミックスされた、ヘヴィかつソリッドかつキャッチーなスピードチューンでアルバムへの期待が高まります。
そしてラストにチョイスされた曲は[Braving Flag]
個人的にはFLAGシリーズでも他にたくさん聞きたい曲がありましたが、これだけの時間ですから仕方ないですね。
それにしても絶対聞きたかった[Angel of Salvation]が聞けなかったのが心残り。
…まぁ、持ち時間40分程度で15分近い曲を選ぶのは難しいですよね。

それでも大満足でした。ホント、ガルネリウス素晴らしい!



Galneryus Destiny




・・ということで、とりあえず目玉のGALNERYUSが終わったところで、前半戦ってことにしときましょうかね。
GALNERYUSの終演時間が終わると同時に始まる予定のOUTRAGEへダッシュ!するところから中盤戦ですよ。


  

Posted by テン at 07:26Comments(0)LOUDPARK15

2015年10月14日

鋼鉄の宴2015~序章

毎年恒例、秋のヘヴィメタルフェスティバルLOUDPARK15
例によって長くなるかもしれませんが、自分への備忘ということで…(実際、振り返るときに役立つのだ)

そして来年開催されるであろうLOUDPARK16へ参戦したいと思ってる人へ。
(そういや、来年は横浜アリーナ開催、ってウワサを現地で耳にしましたね)
そしてこの飛騨地方からラウドパークへ参加したいと思ってる人へ。
少しでも参考になれば幸いですよ。

あ、長文になりそうなので、興味ない方はスルー推奨ですよ。

では、早速!







昨年に続き、今年も2DAYS参戦。
ということで、金曜日に高速バスで上京。
まぁ、前日のことは特筆すべきこともないんですがね。
とりあえず、大宮まで行って、ブックオフで買い物→カラ鉄でヒトカラ前夜祭→居酒屋一休で一人前夜祭(ちょうど「9」の日でドリンクもフードも半額というオマケつき)。
まぁ、東京出張のときと変わらない行動パターンで過ごしましたよ。

そして翌朝の計画を練りつつ、早めに就寝。

今年は2012年以来の3ステージ。
2012年の人の多さ、物販を買えなかった口惜しさ、導線の混乱…などを思うと心配は尽きない。
(詳細は2012年のアーカイブを参照)
取り急ぎ、心配なのは物販だ。

先行物販は二日目のほうが圧倒的に空いている。
それでも初日に並ぶ理由はといえば
・とにかく二日目は何も買わず手ぶらで過ごしたい。
・初日に売り切れると二日目の数が少ないという情報アリ。
・レコード会社ブースの掘り出し物は初日のうちに買っておきたい。

といった点だ。
もし、先行物販だけが目的であれば、絶対二日目に並んだほうがいいですよ。

ちなみに昨年は5時に並んで100人待ち、という状況。
そして今年は3ステージ。2012年のことを思うと、昨年の状況を上回ることは間違いない。
ということで、4時すぎに起きて、4時半に現地に着くように…

今年の先行物販は、例年のBゲートではなく、「展示室」らしい。
出入り口で言うと「S2」だそうだ。
前日にチェックしておいた「S2」ゲートは、例年入場口になるAゲート付近の階段から下りたあたり。
そして4時半。現地到着。



S2ゲート付近へたどり着くと…すでに階段周辺に人が。
「うぉっ!」と、思わず小さな声をあげる。
そして真っ暗な中、階段付近へ…階段を上り…まだ列は続き…階段を越えて…階段の先に数十人の行列が。
4時半でも100人近く並んでいる感じだ。

毎年毎年、どんどんと物販が激戦化している。

今年の物販は、その状況を想定してか、7時半オープン。(例年は8時)
約3時間の待機時間だ。
去年ほど寒さはないものの、風が吹き抜けたりするとやはりパーカー一枚では肌寒さを感じる時間帯もある。

そうそう、今までのBゲートのときには屋根があったけど、今回の並びだと屋根がありません。
要注意です。

6時半。係員が到着し、列を改めて作り直します。
この「列の作り直し」も、例年は7時くらい。こちらも前倒しですね。

ちょうどこのときにトイレ行ってたんですがね。
隣の人に「トイレいってくるので、何か動きがあったらお願いします」と託しておいた。
こういうことを思うと、一人より複数人のほうが楽かもね。

そして改めて列を作り直して、並ぶ場所も移動し…あれ?前にいる人たちが明らかに増えてる。
倍くらいになってる感じだ。
これはきっと「ごめーん、ありがとう。待った?」とかって合流してくる輩が多かったからだろう。
納得いかないなー。

そして定時の7時半。
予定通りゾロゾロと動き出す。今年はバンド数が多い=物販が多い=場所が広い=いったんたくさんの人が入れる、って感じ。



とりあえず物販ゾーンに入り、吟味。
目星をつけ、そのあたりに並ぶ。
並んでいる先でSABATON、ソールドアウト(Mサイズ)
そんな状況で焦っているものの、行列がちっとも進まない。
見てると、10枚とか20枚とか大人買いしてる人が多い。
そういう人の購入を待っていると、ドンドンと時間が過ぎていくわけだ。
結果、私がレジに到着したのは8時半近く。

その並んでいる間、迷いに迷うわけですが‥
欲しいバンドのバックプリントがなかったり。
バックプリントがあってもイマイチだったり(できれば、ラウドパークオリジナルのデザインがいい)

結局、TESTAMENとANTHEM、そしてオフィシャルTを購入。(毎年、3枚までと自分で決めている)

購入を済ませ、例年ならばカフェで朝食というところなのですが、この人の多さだと早めに入ったほうがよさそう。
ということで、Bゲートへ。
そうそう、今年は一日券がAゲート、二日券がBゲート。このあたりは工夫されていたと思いますね。
Bゲート待機中に、たまたま知人のMさんと出会い、Mさんとの会話で会場を待ちます。
Mさん、ありがとう!

そして9時半。予定通りゲートオープン!
昨年は二日券のリストバンドの取り付けに時間がかかり、入場にも時間がかかってしまったわけですが、今年は手渡し。わりとスムーズに入場できました。

あ、毎年恒例ですが、手荷物チェックとドリンクチケット購入があります。
カバンを開けてチェックの準備と、500円硬貨を準備しておきましょう。

まず、恒例のレコード会社ブースを散策。
ココは例年、ヒソカに楽しみにしているポイントだ。このために初日に列を作っているという意味も大きい。

まずラウドパークオフィシャルグッズ。昨年までのオフィシャルグッズが安く手に入るのだ。
Tシャツはだいたい毎年買ってるからスルー。
パーカーは売ってる年と売ってない年があるのですが、今年は売ってた!
・・けど、バックプリントにバンド名が書いてないヤツなので、これまたスルー。
けど、安く手に入るからオススメです。(翌日にはほとんどソールドアウト)

そして某レコード会社ブースで、SONATA ARCTICAFAIR WARNINGのパーカーが2000円で!
迷わずSONATA ARCTICA購入。
Mサイズの数は少なかったようなので、「やっぱ初日に並んで良かったよ」と一人ホクホク。

そして購入したモノ、物販列に並んでたときの上着などをまとめてクロークに預け…
(あ、今年の物販はサブステージの後方でしたね)

さらにカラダを目覚めさせるべく、ドリンクチケットを使ってビールでノドを潤し‥



なんとかオープニングアクトに間に合いましたよ!

ということで、本編はこれから続きます!
  

Posted by テン at 06:25Comments(0)LOUDPARK15

2015年10月05日

鋼鉄の宴、いよいよ!!

毎年恒例、秋のヘヴィメタルの宴、LOUDPARK15
いよいよ近づいてまいりました。

例年の通り情報が出揃うのも遅かったわけですが、一週間前にしてようやくほぼ確定したようです。

二日目の「シークレットアクト」は、出演位置が高いこともあってウワサがウワサを呼んだわけですが、なんと二年連続のDRAGONFORCE!!
・・好きだけどね。
・・2012年、メチャンコ楽しかったけどね。
・・去年も見たし。
・・こないだ単独来日したし。

単独来日があるから伏せとくだけなら「シークレット」なんてハードルを上げる必要もないわけで…
そうなると何かサプライズを期待しちゃいますね。
そうなると海外で実現したアレじゃないですかね。
そうです。BABYMETALとの競演です。
そのシーンが実現することを願って、アリーナに陣取りますよ。

さて、今年は2012年以来の3ステージ。
その年がいかにカオスだったかは、過去のブログを振り返れば痛いほど分かります。

とにかく人が多い。
物販、買えない。
移動、困難。
メシ、売り切れ。

そういう面もあって、今年はちょっと憂鬱ですが、10周年にふさわしい豪華ラインナップがそんな懸念をブッとばしてくれることでしょう。
そして発表されたタイムテーブルはコチラ!

まず初日。



2012年と比べると、サブステージの開始時間の早さが気になるところですね。
初日はリストバンドの配布とかで入場に時間がかかることが予想され、クロークに荷物を入れたりなんてことも考えると、オープニングアクトのFRUITPOCHETTE、2011年のベストアクトだったUNITEDは厳しい気がしますね。
GALNERYUSは最初からシッカリと見たいし!
そしてGALNERYUSとカブると思ってたOUTRAGEがギリギリ見れそうなのがウレシイ!

GALNERYUS

OUTRAGE

休憩

METAL ALLEGIANCE

ANTHEM

BACKYARD BABIES(途中まで)

HAMMER FALL

ANTHRAX (前半だけ)

ROYAL HUNT

GAMMA RAY

SLAYER

って感じですかね。


そして二日目。



これは難しいです。どうしたもんでしょうか。

まず日本のメロデスの新星GYZE。二日目の入場は余裕あるし手ぶら(の予定)なので見れるでしょう。
そして、12:30のKAMELOTからは一切休憩できない感じなので、OBITUARY浜田麻里を流して見ながらビール補給。
その後はラストまで突っ走ることになりそうです。
ただ、アレキシ・ライホRECKLESS LOVEのメンバーによるTHE LOCAL BANDDARK TRANQUILLITYが完全にカブるので、ココは迷うところ。
そして二日目にどれだけ体力が残っているかも興味深いところです(←ひとごと)

GYZE

WE ARE HARLOT & ビール

OBITUARY & ビール

浜田麻里 & ビール

KAMELOT

PRETTY MAIDS

THE LOCAL BAND or DARK TRANQUILLITY

SOLDIER OF FORTUNE (できたらちょいビール)

SABATON

DIZZY MIZZ LIZZY

DRAGONFORCE

HELLOWEEN

MEGADETH



上述の通り、いろいろな心配はあるわけですが、毎年「行けば楽しいラウパ」。今年も楽しませてくれることでしょう。
参戦する同志の方々、体調に気をつけて当日を迎えようではありませんか!

  

Posted by テン at 07:09Comments(0)LOUDPARK15