2022年10月19日
超新星、現る
凄いバンドが現れた。
いや、世間一般的に凄いかどうかは分からないから、私にとって鮮烈なインパクトを残すバンドが現れた、というべきでしょうか。
Fellowship [Saberlight Chronicles]
イギリス出身。
2022年リリースの1stアルバム、つまりデビュー作ですね。
ノーマークだった‥というか、全く名前も知りませんでした。
フとtwitterのタイムラインに流れてきたMVで即KOでしたね。
大まかなジャンルとしてはメロディックパワーメタルということになるでしょうか。
そしてファンタジックな世界観。
こういったバンドがイギリスから登場するのは珍しいのではないでしょうか。
ファンタジックなメタルといえば、RHAPSODYを始祖としての流れの印象が強い。
ドラゴン。
剣。
魔法。
王。
祖国のために剣を持て。
王のために戦え。
そこからさらにロールプレイングゲーム的なエレメントを濾過し具現化するとGloryHammerやTwilightForceといったバンドを思い浮かべることでしょう。
そう、音楽性としてはそういったバンド(とくにTwilightForceが近いでしょうか)に通じるものがあります。
だけど、このバンドはそこまで露骨に「音楽のコスプレ」的ではない。
サウンドはファンタジックでありながら、アルバム全体の彩りはそこまで傾倒していない。
良くも悪くも‥になるかもしれませんが、そこまで飾ってないのだ。
まぁ、MVでのフォルムはそれに近いものがあるので、あくまで「音楽性」の話ですがね。
この新人バンドが契約したのが、イタリアのSCARLET RECORDS。
DarkMoor、Labyrinth、DGM、Secret Sphere、Wuthering Heights‥おぉ‥ってなりますよね。
夜明けのような鍵盤打楽器に導かれて、広大な草原の視界が開けていくような解放感と快感に包まれ始まる[UNTIL THE FIRES DIE]。
私がイッパツKOされたのはこの曲だ。
徹頭徹尾ポジティブなメロディ、サビ前の心地よい疾走感、勇気が満ちあふれるサビ。
いわゆるパワーメタル/メロスピタイプのヴォーカルでないのもその個性として光る。
クセのない、ナチュラルな、それでいて安定した透明感でサウンドを彩る。
そしてなんといっても中盤~後半のインストパートがたまらない。
飛翔系ギター、鐘の音。
これからの旅(アルバム)への旅立ちを明示するかのようなメロディの洪水。
完璧だ。完璧なのです。
中世的イントロダクションから徐々に王道HM的に変化していく[ATLAS]。
中期STRATOVARIUSを想起するようなリズムの刻み方は、「お、こういう路線もイケるのか」と思わせます。
[UNTIL THE FIRES DIE]と並ぶキラーチューンと言えるであろう[GLORY DAYS]。
戦いの凱歌を掲げるかのような勇壮な幕開け、決意に満ちているようなシリアスなAメロから徐々に高揚感を高めていき、キーボードに彩られたスピーディーなサビへ。
HELLOWEENの[EAGLE FLY FREE]的展開と言えるかもしれません。
そしてインストパート後の語りパート的なところで聞かせるヴォーカルのオペラ的低音パート。
これも実に魅力的。
イントロから「‥DragonForce!?」と思わせておいて、そこから意表をつくことなくそのままDragonForce的に駆け抜ける[OAK AND ASH]。
Aメロでブレイクを入れるのも実にDragonForce。
サビからインストパートでギアをあげるのも実にDragonForce。
ちょっぴりMANOWAR的な勇壮さを感じる[HEARTS UPON THE HILL]。
それでもこのヴォーカルのおかげで、濃くなりすぎることなくマイルドなミディアムチューンとなっています。
[UNTIL THE FIRES DIE]的ポジティブな世界が再び繰り広げられる[SCARS AND SHRAPNEL WOUNDS]。
ややマイルドな仕上がりではありますが、中盤にこの曲が配置されることでアルバム全体像がクッキリしてきますね。
SONATA ARCTICA的、ややスペイシーな疾走感を見せる[THE HOURS OF WINTERTIME]。
再びファンタジックな世界を描く[GLINT]。
旅の途中の景色が浮かぶかのような[THE SAINT BEYOND THE RIVER]。
旅路の最後を力強く駆け抜けるかのようなドラマティックな[AVALON]。
目眩くような世界を描ききり、強烈なインパクトを残す作品となりました。
GloryHammerやTwilightForceのように確固たるイメージを確立しなかったのがプラスに作用しているように思います。
見た目はそういった雰囲気ではありつつ、その「音」をどう受け止めるかは聞き手に委ねられている。
先人たちのエッセンスを吸収し、Fellowship流に広いベクトルで放出しているかのよう。
Fellowshipとは仲間意識、連帯感、協力といった意味があるそうだ。
まさにそのバンド名が示すようなポジティブさと一体感が溢れている。
何度でも繰り返す。
凄いバンドが現れた。
復活したEvokenさんが招聘してくれるのを待つばかりだ。
♪ Fellowship will grow!
FELLOWSHIP - Until the Fires Die (Official Video)
いや、世間一般的に凄いかどうかは分からないから、私にとって鮮烈なインパクトを残すバンドが現れた、というべきでしょうか。
Fellowship [Saberlight Chronicles]
イギリス出身。
2022年リリースの1stアルバム、つまりデビュー作ですね。
ノーマークだった‥というか、全く名前も知りませんでした。
フとtwitterのタイムラインに流れてきたMVで即KOでしたね。
大まかなジャンルとしてはメロディックパワーメタルということになるでしょうか。
そしてファンタジックな世界観。
こういったバンドがイギリスから登場するのは珍しいのではないでしょうか。
ファンタジックなメタルといえば、RHAPSODYを始祖としての流れの印象が強い。
ドラゴン。
剣。
魔法。
王。
祖国のために剣を持て。
王のために戦え。
そこからさらにロールプレイングゲーム的なエレメントを濾過し具現化するとGloryHammerやTwilightForceといったバンドを思い浮かべることでしょう。
そう、音楽性としてはそういったバンド(とくにTwilightForceが近いでしょうか)に通じるものがあります。
だけど、このバンドはそこまで露骨に「音楽のコスプレ」的ではない。
サウンドはファンタジックでありながら、アルバム全体の彩りはそこまで傾倒していない。
良くも悪くも‥になるかもしれませんが、そこまで飾ってないのだ。
まぁ、MVでのフォルムはそれに近いものがあるので、あくまで「音楽性」の話ですがね。
この新人バンドが契約したのが、イタリアのSCARLET RECORDS。
DarkMoor、Labyrinth、DGM、Secret Sphere、Wuthering Heights‥おぉ‥ってなりますよね。
夜明けのような鍵盤打楽器に導かれて、広大な草原の視界が開けていくような解放感と快感に包まれ始まる[UNTIL THE FIRES DIE]。
私がイッパツKOされたのはこの曲だ。
徹頭徹尾ポジティブなメロディ、サビ前の心地よい疾走感、勇気が満ちあふれるサビ。
いわゆるパワーメタル/メロスピタイプのヴォーカルでないのもその個性として光る。
クセのない、ナチュラルな、それでいて安定した透明感でサウンドを彩る。
そしてなんといっても中盤~後半のインストパートがたまらない。
飛翔系ギター、鐘の音。
これからの旅(アルバム)への旅立ちを明示するかのようなメロディの洪水。
完璧だ。完璧なのです。
中世的イントロダクションから徐々に王道HM的に変化していく[ATLAS]。
中期STRATOVARIUSを想起するようなリズムの刻み方は、「お、こういう路線もイケるのか」と思わせます。
[UNTIL THE FIRES DIE]と並ぶキラーチューンと言えるであろう[GLORY DAYS]。
戦いの凱歌を掲げるかのような勇壮な幕開け、決意に満ちているようなシリアスなAメロから徐々に高揚感を高めていき、キーボードに彩られたスピーディーなサビへ。
HELLOWEENの[EAGLE FLY FREE]的展開と言えるかもしれません。
そしてインストパート後の語りパート的なところで聞かせるヴォーカルのオペラ的低音パート。
これも実に魅力的。
イントロから「‥DragonForce!?」と思わせておいて、そこから意表をつくことなくそのままDragonForce的に駆け抜ける[OAK AND ASH]。
Aメロでブレイクを入れるのも実にDragonForce。
サビからインストパートでギアをあげるのも実にDragonForce。
ちょっぴりMANOWAR的な勇壮さを感じる[HEARTS UPON THE HILL]。
それでもこのヴォーカルのおかげで、濃くなりすぎることなくマイルドなミディアムチューンとなっています。
[UNTIL THE FIRES DIE]的ポジティブな世界が再び繰り広げられる[SCARS AND SHRAPNEL WOUNDS]。
ややマイルドな仕上がりではありますが、中盤にこの曲が配置されることでアルバム全体像がクッキリしてきますね。
SONATA ARCTICA的、ややスペイシーな疾走感を見せる[THE HOURS OF WINTERTIME]。
再びファンタジックな世界を描く[GLINT]。
旅の途中の景色が浮かぶかのような[THE SAINT BEYOND THE RIVER]。
旅路の最後を力強く駆け抜けるかのようなドラマティックな[AVALON]。
目眩くような世界を描ききり、強烈なインパクトを残す作品となりました。
GloryHammerやTwilightForceのように確固たるイメージを確立しなかったのがプラスに作用しているように思います。
見た目はそういった雰囲気ではありつつ、その「音」をどう受け止めるかは聞き手に委ねられている。
先人たちのエッセンスを吸収し、Fellowship流に広いベクトルで放出しているかのよう。
Fellowshipとは仲間意識、連帯感、協力といった意味があるそうだ。
まさにそのバンド名が示すようなポジティブさと一体感が溢れている。
何度でも繰り返す。
凄いバンドが現れた。
復活したEvokenさんが招聘してくれるのを待つばかりだ。
♪ Fellowship will grow!
FELLOWSHIP - Until the Fires Die (Official Video)
Posted by テン at 07:29│Comments(0)
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