スポンサーリンク

この広告は一定期間(1ヶ月以上)更新のないブログに表示されます。
ブログ記事の情報が古い場合がありますのでご注意下さい。
(ブログオーナーが新しい記事を投稿すると非表示になります。)
  

Posted by at

2018年01月23日

絢爛な彩り

「ネオクラシカル」な「メロディックパワーメタル」というと美味しいとこ取りに聞こえます。
こういうバンドは、「帯に短し襷に長し」というケースも多々あるわけですが‥
このバンドは一味違いますよ。

ETERNITY'S END [The Fire Within]




2016年リリース。これがファーストアルバムになりますね。

ELEGYイアン・パリーが歌っている‥ということで、アンテナの片隅に引っかかってはいました。
楽器隊はOBSCURA‥といっても、こちらについては「見たことあるな」という程度。

が。

このクオリティが恐ろしく高い。
ネオクラシカルな風味は王者インギー風はもちろん、MAJESTIC / TIME REQUIEM / SPACE ODDESEYでおなじみ、リチャード・アンダーソンのような豪快&絢爛な彩り。
SYMPHONY Xのようなシリアスな様式美。
叙情性を孕みつつ劇的に爆裂疾走する様はエリック・ラヴィン率いるWuthering Heightsのよう。
時にはSHADOW GALLAREYのようなテクニカルな変拍子を見せる。

どれも私が大好きなバンドだ。

そしてヴォーカルのイアン・パリー。
この劇的なサウンドとの相乗効果はバツグン。「こんなに上手かったっけ!?」と再認識させられます。
ニルス・パトリック・ヨハンソンのような声色ですね。

全編を通して骨太かつ煌びやかな疾走感、爆発力。
そのテンションは終始途絶えることはありません。


CHILDREN OF BODOMを思わせるリフに導かれ、リチャード・アンダーソンのような派手なキーボードに彩られつつオープニングを飾る[THE FIRE WITHIN]
魅力的なイアン・パリーの声が耳に大きな余韻を残します。

続く[DEMONBLADE]、正統派HR/HMで好感触。

[EAGLE DIVINE]のリフはインギーの「あの曲」っぽいですね。
シンフォニックパワーメタルの権化とも言える曲になっています。
ヒロイックに飛翔するかのようなサビもたまりません。

もう曲名からして「これ、間違いないヤツでしょ」と思わせてくれる[TWILIGHT WARRIOR]
その直感そのまま。
初期SONATA ARCTICAの疾走感を思い出します。

なんだかGAMMA RAY[LAND OF THE FREE]を思い出すリズムを刻んでミドルテンポで美しく軽やか駆け抜けていく[CHAINS OF THE EARTH]

これまたインギーの「あの曲」(上の曲とは別の曲)を思い出す[MOONSTRUCK]
もうね、このあたりのフレーズは無条件にカラダと脳が反応してしまうのですよ。

:
:
:

と、○○っぽいというワードに溢れてしまいましたが、とにかくネオクラシカル&シンフォニックメタル&メロディックパワーメタル好きなら一聴の価値あり。
ここまでピュアなエレメントで固められたサウンドは今どき珍しいのではないでしょうか。

が、弱点を挙げるとすれば、ちょっとサビの印象が薄いことでしょうか。

「たまらん!」
「大好きなやつや!」
「王道っ!」


と、全編でガッツポーズを握りしめたくなる反面、「すげーカッコいいアルバム」という印象で終わってしまっている感がある。
一曲でも一撃必殺のキラーチューンがあれば、さらに印象が違ったことでしょう。
というか、世紀の名盤になりえたかもしれません。

王者インギーの名前はチョイチョイ出しましたが、そのあたりはさすがインギーだなぁということを再認識させてくれます。


とはいえ、全体的には恐ろしいクオリティ。

次作でこの方向性を維持しつつ、さらにアグレッションを研ぎ澄まし、曲のクオリティがあとちょっぴり上がれば、私の人生に刻まれる名作になる可能性を秘めています。
期待!

Eternity's End - Twilight Warrior



  

Posted by テン at 07:30Comments(0)E

2017年05月09日

躍動

ヘヴィメタルとハードロックの線引きは難しい。

けど、なんとなく「ハードロック」というと、言葉にできなくても脳裏にイメージできる。
そう。そのイメージです。
さらに「メロディアスハードロック」でも脳裏にイメージできる。
そう。そのイメージです。

その理想を具現化してくれているのが、このバンド。

ECLIPSE [MONUMENTUM]





スウェーデン出身。
2001年デビューから数えて、これが6作目‥ということで、既に中堅どころですね。

ワタシがこのバンドを知ったのは前作ですから、年数を重ねているバンドですが、まだまだワタシの中ではフレッシュな存在です。

このバンドの魅力は、一言で言えばメロディ。それに尽きます。
そしてその魅力を増幅してくれているのが、「躍動感」
キャッチーで、溌剌として、それが押しつけがましくない。

そして、アルバム全体のクオリティの高さ。

そのテンションと高品質なメロディがアルバムを縦横無尽に網羅していく。
この平均値の高さに驚かされるのです。

全体像としては、他のメロディアスハードと異なる絶対的な「何か」があるわけではない。
斬新さがあるわけではない。
それでも、継続してこれだけ高品質なメロディを提供してくれるポテンシャルには敬服します。

ヴォーカルは、このメロディを支えるのにふさわしく、若干ハスキーな声質。
エモーショナルかつソウルフル。
そのサウンドのドラマ性を力強く支えてくれています。


典型的ECLIPSEサウンドと呼んでいいでしょう。[VERTIGO]で幕開け。
エッジの効いたリフ。
芯の通ったバッキング。
快活なヴォーカル。
彼らの魅力である躍動感。
オープニングから興奮は昂ります。

VAN HALENを思わせるリフに導かれる[NEVER LOOK BACK]
骨太なサウンドは、ただ甘いだけのメロハーではないことを力強く提示してくれます。
そしてコーラスのスケールの大きさは、これまた彼らの魅力。

[KILLING ME]では、アンディ・デリス時代のPINKCREAM69を思わせる哀愁。
こういった切ないメロディもたまらない。

FAIR WARNINGを想起するメロディが印象的な[THE DOWNFALL OF EDEN]
リフはZENOを思わせるオリエンタルなフレーズも見え隠れ。

[JADED]のドライヴィング感は、初期~中期のGOTTHARDを思い出しますね。

・・と、挙げればキリがない。
全ての曲のフックが耳を捉える。


北欧といえば、キラキラと煌めく北欧メタルからメロディックデスメタルまで、メロディの宝庫。
そのメロディの宝庫から、また素晴らしいメロディを産み出してくれるバンドと出会うことができた。

ここ数作のクオリティの高さ、そしてその安定感は群を抜いている感があります。

以前からワタシは「全部80点の曲が並ぶアルバムより、95点の曲が一曲で他は70点というアルバムのほうが満足感がある」といったことを書いていると思う。
が、ここまで平均点の高いアルバムと出会ってしまうと、その主張すら霞むほど。

メロディ至上主義のハードロック愛好家は必聴のバンドです。


Eclipse - "Vertigo" (Official Audio)



  

Posted by テン at 07:18Comments(0)E

2015年06月26日

漲るセンス

以前からのファンは、なんとも歯痒い思いをしているのではないかと思う。
次世代ジャーマンメタルの旗手と呼ばれ、そして彼の才能を知っているからこそ。
が、彼のマイペースっぷりも知ってるし、なんとも憎めないところも歯痒いところだ。

EDGUY / SPACE POLICE




ドイツ出身。
このアルバムが11枚目だそうですよ。
私が彼らを知った[Vain Glory Opera]1998年ですから、そこから数えても、もうすぐ20年、既に中堅どころ~ベテランと呼べるところまできましたかね。

天才、奇才、鬼才‥のトビアス・サメットを中心に、初期は典型的ジャーマンメタル道を邁進。
その手のファンの方々は「ジャーマンメタルの次世代は心配いらないな。」と左うちわだったことでしょう。

2004年の名作[Hellfire Club]で彼らの中の「ひとつの理想」ともいえる作品を提示。
が、次作[Rocket Ride]の酷すぎるジャケットの悪印象もあってなんだか迷走してる感が漂いました。

並行して活動していたTobias Sammet's Avantasia が初期EDGUY的な魅力に溢れていたこともあり「もうトビーの趣味のバンドになっちゃったかな」という諦めにも似た落胆を覚えていた方もいるのではないでしょうか。

そして今作。

ジャケット、相変わらず残念です。
[Rocket Ride]の印象もあり、なかなかすぐに手が伸びない感があります。
そして音楽性としても初期のファンからすると「やっぱりこの路線なのか‥」と思ってしまうかもしれません。

が。

慣れでしょうかね。それとも継続してきたことが実を結びつつあるんですかね。
今回のアルバムはなかなかの充実っぷり。
一曲一曲がなんだか「漲ってる」という印象を受けます。

スピード感やドラマティックなアレンジ、シンフォニックなコーラスといった「かつての魅力」は薄い。
ですが、[Rocket Ride]以降の正統派ヘヴィメタル路線が堂に入ってきた感があります。

そしてそうした充実感があるからこそ、トビアスの遊びゴコロであったり、キャッチーなコーラスが際立ってきます。

EDGUYが進化したというより、トビーが次のステージで花開いてきた、という印象です。
なんだかんだいっても、トビアスの音楽センスがバンドのキモであるなぁと痛感できます。

ザクザクとしたリフと突進力で幕をあける[Sabre & Torch]。昔のEDGUYの印象からするとモダンな感は否めず、本能的に「んんんー」と思ってしまいますが、シンガロング必至のサビで印象は一転します。
中間部のソロはまるでメタリカですね。彼らが志す方向性が現れていると思います。

[Space Police]は彼らお得意のキャッチーなミディアムナンバー。[Hellfire Club]あたりから、こういったナンバーを効果的に配置しています。

Celestyを思わせる「シャキーン!!」という効果音から、典型的&古典的ともいえるリズムのリフが心地よい[Defenders Of The Crown]
Aメロ~Bメロの展開が実にEDGUYらしい‥というかトビアスらしい高揚感です。

[Love Tyger]はLAメタル的、北欧グラムロック的なメロディ。初期からのファンにとっては一番苦手なナンバーかもしれませんね。
しかし今となってはEDGUYの新しい魅力をアピールしてくれていると思います。
こういったナンバーにも充実感を感じます。
他にも[The Realms of Baba Yaga]のヘヴィメタルド真ん中リフがあったり、[Shadow Eaters]でのHELLOWEEN的アレンジが見え隠れしたり、と、「まったく、トビーはもう‥」とニヤニヤすること間違いなし。

9曲というコンパクトさも聞き終わったあとの爽快感に助力しています。


ワタシ自身は、HELLOWEENにしろ、TNTにしろ、「方向性が変わったからもう自分の興味から離れた」ではなく、「方向性が変わっても、内容さえ充実していれば問題ない」と思うし、そういう柔軟なスタンスでありたいと思っています。

そういう意味で、ここ数作は方向性云々ではなく内容的に「悪くない」のレベルで留まっていた彼らが、現在の方向性を踏襲した傑作をリリースしてくれた。
まだまだトビアスの才能は枯渇していないし、エネルギーに満ちている。

‥そういえば、それとは逆にAVANTASIAのアルバムが印象薄くなってきているのが皮肉というか、そういうパワーバランスというか‥。


自分の中で少し距離が離れていたバンドが、また一気に目が離せなくなりました。

ワタシと同様に「最近のEDGUYはなぁ‥」と思ってる方にこそ聞いてほしい。
ですが、初期こそ至高!! という思い入れタップリな方にとっては少しハードルが高いかもしれませんので、そのつもりで‥。


EDGUY - Sabre & Torch (OFFICIAL LYRIC VIDEO)

  

Posted by テン at 07:15Comments(0)E

2011年07月01日

ポルノの夏

さて。
タイトルで「あのポルノか!」と国産バンドを想起した方。
残念でした・・・が、ちょっと待ってくだせぇ。
バンド名はこのアルバムに倣ったとのことなので、まんざら関係ないわけではないのですよ。

:
:
:

暖かくなってくると(っつーか、もう暑いけどね)、クルマの窓は全開にしてアメリカンハードの季節ですよね。
今は梅雨時だけど、天気がよければそうなりますよね。
そういう前提でハナシを進めますね。

さて、このアルバムを聴いてて「そういえばまだ書いてないんじゃね?」ということに気付いた。
このテのジャンルのファンからすると「いまさらかよ!」感が漂いますが、ごめんなさいね。
しょせんは思いつきで進行するフリーダムなブログなので、気にせずに進めますね。

EXTREME [PORNOGRAFFITTI]



米国発。1990年発表、2nd。

EXTREMEといえば、「ファンクメタル」などとカテゴライズされています。
実際のサウンドもファンキーなリズムにホーンセクションを多用し・・・と、このクダリを聞いただけでワタシなんぞは「無理です。ヤです。生理的にダメです。」と思ってしまうわけですが、キャッチーなメロディラインは群を抜いていた感があります。

全体的には、そのファンキーな要素による「ユルさ」が感じられるわけですが、これがユルいだけで留まらないのがミソ。
ユルさの中に織りまぜられた適度な緊張感(これはヌーノのギターによるところが多い気がします)、そして耳をとらえるフックのあるメロディライン。
絶妙なバランスが構築されており、13曲という曲数でも最後までダレることなく・・・いや、適度にダレてるんですが、「お!」と思ってる間に最後まで聞いてしまう。
ラストを飾る[HOLE HEARTED]の素晴らしさは、「いいアルバムだね」という余韻を残す大きな要因になっています。
この「心地よい余韻の美しさ」AEROSMITH[GET A GRIP] における [AMAZING] に通じるものがあると思うんだよね。

サウンドの質感では、やや整合性が増してカチッとした感のある次作[III SIDES TO EVERY STORY]の方が好きですが、「らしさ」という点、曲の充実度という点で、やはりEXTREMEといえばこのアルバム!、というところは疑う余地のないところかと。

アルバムの中で一番印象的な曲が、本来ワタシが一番キラいなタイプであろう[GET THE FUNK OUT]というのも、このアルバムとワタシとの関係を如実に表している気がします。
あとはやはりオープニングを飾る[DECADENCE DANCE]。スケールの大きさが印象的ですね。
そして全米№1を飾った[MORE THAN WORDS]。アルバム全体のグルーヴ感の中にポツリと光るバラードの美しさもこのアルバムの魅力ですね。

日本で爆発的(?)に売れたMR.BIGあたりと比べると、ある意味黒人特有のリズムをルーツとしたようなサウンドが好き嫌いが分かれるところかな、と思います。
ワタシも上述したような理由もあって敬遠していたわけですが、友人から「コレ、スゲーぞ」とイヤイヤ聞かされ、徐々に魅力に気付いた一人。
「ファンクメタル」とかって「メタル」という文字が踊ると、それだけでウルサいサウンドを想像してしまうメタルがキラいな人でも、是非聞いてみて頂きたい一枚。

まだロックシーンがチャートを賑わし栄華を誇ったあの時代の、象徴的なアルバムの一つであることは間違いありません。



Extreme - Decadence Dance





Extreme - More Than Words

「ユルさ」  

Posted by テン at 07:32Comments(4)E

2008年09月05日

ブレないココロ

仕事でビッグプロジェクトに関わっている。
・・・とはいってもウチは極零細企業だから、大企業サマからみればたいしたこたーない。

社内での方針決定、意見交換。当然、社の命運を握る案件だから話は紛糾する。
理屈じゃない。熱いキモチだと思うんだよね、最後は。

お客様にも熱いハートの方がいらっしゃる。
このヒトについていこう、このヒトとならやっていけると確信する。
そういうヒトに出会えるのはシアワセだ。
自分はまだ、その領域には達していない。

そんな最近、心のヨリドコロにしてるのは彼の音楽だ。
自信に満ちあふれている。
俺はコレがやりたい!という情熱に満ちている。
だから、ファンは彼についていく。

EDGUY [HELLFIRE CLUB]



「ジャーマンメタルの若き後継者」的位置づけも今は昔。
既に新世代~中堅ヘヴィメタルの旗頭と言っても過言じゃない・・かな?
EDGUYといい、AVANTASIAといい、トビアス・サメットの音楽は自信に満ちあふれてブレがない。
音楽性が変わらないという意味じゃない。
音楽性は多少変わっても、彼のスピリットとエナジーがブレていないんだと思う。

個人的には[THEATER OF SALVATION]アルバムが一番好きだ。
けど、「ジャーマンメタル」というカテゴリから脱却し、一般的メタルファンにも受け入れられる、正統派ヨーロピアンメタルへ昇華したこのアルバムの意義は大きいんじゃないかな。

オープニングの「Welcome To The Freakshow~!!!!!!」というシャウト。
やはり自信に裏打ちされたエネルギーを感じるわけです。

トビアスがいれば大丈夫。
トビアスの作品なら大丈夫。
いつもそういう期待を抱かせてくれる。
・・・ソンナヒトニ、ワタシハナリタイ。  

Posted by テン at 07:27Comments(2)E

2008年08月25日

再結成で思い出す

東京 六本木にはハードロックカフェがある。

新宿のメタルバー[GODZ]を知る前には出張へ行くたびに何度か通った。
けど、BGMはそれほど「HARD ROCK」じゃないなぁという印象だった。
たまにAEROSMITHとかが流れると「お、エアロ!」ってくらい。

ある日のハードロックカフェ。
けっこうお客さんは多い。いや、満席に近い。
カウンターでオニオンリングを貪りつつビールをグビグビしていた。

すると突然、室内のムードが一変した。
某マンガ風にいうなら「ざわざわ・・・ざわざわ・・・」
その後、歓声と悲鳴にも似た声。

何事だ!と思った時、カフェの中は大音量のコノ曲が流れ始めた。

EXTREME [WARHEAD] … From [III SIDES TO EVERY STORY] Album



おお、EXTREME。WARHEAD、いい曲だ。
で、店員さんに「どしたの?」って聞いたところ

「ヌーノが来てるんですよ。」って。

ヌーノ・ベッテンコートは今更説明不要だけど、EXTREMEのギタリストだ。

人混みの中心にいるヌーノは・・・
オーラがない。
小さい。
ヌーノのファンの方、ゴメンナサイ。
だって、ホントにそう思ったんだもん。
けど、ピリピリムードは薄く、親しみやすさに好印象でしたけどね。

EXTREMEといえば、個人的には[PORNOGRAFFITTI]アルバム。
中でも[GET THE FUNK OUT]が印象深い。

それほど思い入れがあるバンドではないけど、最近再結成したそうな。
EXTREMEが世界的に、もしくは日本国内でどの程度の知名度と影響力があるのか分からないけど、聞こえてくる声では結構期待が大きいみたいだ。
VAN HALENで苦汁を味わった(いや、ある意味では晴れ舞台だった)ゲイリー、そしてヌーノもかなり本気らしいので、チョッピリ気になってます。
  

Posted by テン at 07:47Comments(2)E

2007年11月12日

その前に

Joey Tempestのアルバムを聴いてた。
で、このアルバムをブログで書こうかなと思ったときに、その前に触れないといけないことがありそう。

Joey Tempest って名前にピンとこなくても、こっちはどうだ。

EUROPE [THE FINAL COUNTDOWN]



そう、Joey Tempest は EUROPE のヴォーカル。
このアルバムはバカ売れしましたから、結構有名かと。

かくいう私も、学生時代に洋楽に目覚めたころに「メタル」なんて概念もなく聴いてたものでした。
そのころは、英語なら全部「洋楽」カテゴリだった。
当時のお気に入りといえば…

EUROPE
BON JOVI
BRYAN ADAMS
A-HA
PET SHOP BOYS
BELINDA CARLISLE
DEBBIE GIBSON
U2

…思えば雑食だったなぁ。

その中で、「お、カッコいい」と思ったもんだった。

だから、EUROPE の歴史の中で大きな分岐点になってたこと、本来の持ち味が消されて賛否両論のアルバムだったことも後から知った。
スペイシーかつ壮大な[Final count down]
キャッチーかつガッツ溢れる[Rock the Night]
メロディアスな[Cherokee]
…等々、確かに完成度の高い曲揃い。今聴いてもクオリティ高い。

でもですね。後追いながら言わせて頂くとですね。
やっぱり EUROPE といえば [Seven Doors Hotel]であり、[In the Future to Come]といった楽曲。
北欧ならではの湿感と薄暗さとキラメキ。
それと比較すれば、「売れる曲」になった分、失ったものも大きかったかもしれません。

大衆的な楽曲で多くのファンを掴み(自分も掴まれた一人)、その代わりに一部生粋のEUROPEファンから「おいおい、オマエは BON JOVI か?」と言われ…たかどうか知りませんが、失望感を生んだであろうアルバム。

メロディが躍動してれば北欧であろうがアメリカンハードであろうが構わない自分としては、結構好きですけどね。  

Posted by テン at 07:37Comments(0)E