ヘビメタパパの書斎 › 2007年04月

スポンサーリンク

この広告は一定期間(1ヶ月以上)更新のないブログに表示されます。
ブログ記事の情報が古い場合がありますのでご注意下さい。
(ブログオーナーが新しい記事を投稿すると非表示になります。)
  

Posted by at

2007年04月26日

先日、ココで触れましたが…「獣の奏者」っていう本を読みました。
そこに「王獣」という動物?キャラ?生物?が出てきます。
本でのイメージを具現化すると、王獣ってこんな感じ?と思いながら読みました。

RHAPSODY [Power of the Dragon Flame]



ドラゴンです。竜です。ま、王獣は火を吐いたりしないようですが…。

イタリアのシンフォニックパワーメタルバンドの4作目くらいだったっけ?(曖昧)
1stアルバムの鮮烈なデビュー、2nd収録の[Emerald Sword]の衝撃。
その後、落ち着いた感がありましたが、「シリーズ完結編」とのタタキのこのアルバムで完全復活の感がありました。

圧巻はアルバムタイトルにも冠した[Power Of The Dragonflame]ですね。

…From The Silenthill We Scream Loud Your Name Mighty Power Of The Dragonflame …

この歌詞だけでハラいっぱい。そこに重厚なコーラス。
ライブでは大合唱と涙を誘うであろうこの曲がアルバムだけでなく RHAPSODY の歴史のクライマックス…というと大げさかな。

「ハリウッドメタル」といわれる映画のサントラ顔負けの綿密に練り込まれた音の洪水。
戦士、英雄、ドラゴン、剣と楯、神。ちょっとやりすぎ感すらある中世の雰囲気。
このあたりはストレートなメタルを好む人には好き嫌いが分かれるかもしれません。

が、シンフォニックなパワーメタルという意味では一つの究極かなと思います。
「イタリアンメタル=この手の音楽」っていうイメージを植えつけたっていう意味でも大きい存在です。  

Posted by テン at 07:07Comments(0)R

2007年04月19日

獣の奏者

ファンタジー小説って幅が広い。
最近は時間がなくて本を読む時間も少なくなったけど、やっぱ本はいいよ。

上橋菜穂子 著
獣の奏者 I 闘蛇編
獣の奏者 II 王獣編



間違いなくファンタジーなんだけど、ハリーポッターのように魔法を使うわけじゃない。
指輪物語のように複雑な異世界というわけでもない。

ファンタジーでありながら、あくまでも人間的。暖かくて残酷。
幼い頃に目の前で母の死に向き合うエリン。いきなり泣けるって。
エリンがその後出会っていく様々な人達。
母が最後に残した言葉の意味。
王獣との交流は「獣との交流」というよりは「人間同士の意志の疎通」のよう。
そして王国の思いに振り回されていくエリンとリラン。

純粋に自分の意志を貫き生きていくエリンの成長に心を打たれます。
その成長過程での葛藤、綿密で繊細な心の動き。
クライマックスのシーンが淡白に思えてしまうほど胸を締めつけられました。

ハリーポッターは3~4あたりで「もういいかな…」と思って、最近は読んでない。
ダレンシャンはダレンが成長する前半~中盤は一気読みだったけど、バンパニーズとの戦いが続いた最終巻付近は「うーん。」
で、ナウシカ~ラピュタあたりの初期宮崎ファンタジーが大好き。

そんな自分の感性に合ってるんだろな。

名作!です。勝手に続編に期待。
  

Posted by テン at 07:11Comments(4)本棚

2007年04月18日

食わず嫌い2

「食わず嫌い」で、もう一つ思い出した。

人と出会って「あ、なんかコノ人、俺と合わなさそう」って直感的に感じる時があります。
でも、よくよく話をしてたら案外とウマが合ったり。
そんな感じだったなぁ。

MEGADETH [Rust In Piece]



元々、デイヴ・ムステインが歌う姿を見て「この声、この歌い方、このクチビル…合わない」と思ってました。
(前回のスティーブン・タイラーといい、どうやら自分には「歌うときのクチビル」がキーポイントらしい。)

が、このアルバムの[Hanger 18]で「お、案外メロディアス。」と思ったのがキッカケ。
過去の経緯もあってか、METALLICA が引き合いに出されることが多いけど、MEGADETHの方がメロディアスでテクニカル。
これ以前のアルバムでは、そこに適度な暴虐性がプラスされることで攻撃的な印象が強く、それがまたイイ。
逆に、これ以前のアルバムは少し落ち着いてしまったような…。
そういう意味では分水嶺的。

一度気にいってしまえば、気になってたところも「これも個性だな」と思える。
ま、ムステインのヴォーカルは今でも好きとは言えないけど…。
  

Posted by テン at 07:45Comments(0)M

2007年04月16日

食わず嫌い

メロンが嫌いです。ウニが嫌いです。イクラも嫌いです。

共通点は「高い」。こういったものを食べられる家庭環境ではなかったせいでしょうか。
元々、食わず嫌いだったわけですが、オトナになって食べる機会があっても、口に入れた瞬間に「ダメだコリャ」と、いかりや風に呟いてしまいました。

音楽でも食わず嫌いがありまして…。
その代表格は Aerosmith

スティーヴン・タイラーの顔。特にクチビル。
ジョー・ペリーの澄ました感じ。
初めて見たときから「俺には合わないな、コリャ」と思い、全く手をつけることがありませんでした。

ところがある日…。
車を運転中、友人が助手席から有無を言わさずCDを挿入。
「俺、エアロはあんまり好きじゃないんやけどなぁ。」なんて言葉は馬耳東風。
そのときのアルバムが [Get A Grip]




イントロからの [EAT THE RICH] で、「ん、これは!」
ファンキー?でノリがいい [GET A GRIP] も [コレもなかなか…]
続く [FEVER] で 「おぉ!」
(相変わらず表現のボキャブラリーの乏しさに自分の知性の無さが見え隠れ。)

[LIVIN' ON THE EDGE] [CRYIN']も素晴らしい。
そして [AMAZING] の感動。

その後、Aerosmithのアルバムを買いに走ったのは言うまでもなく…。
でもいくつかアルバムを買っても、最初のインパクトもあってか、このアルバムが一番スキだな。
全曲スキなし。全部シングルカットできるくらいじゃないの。

ノリのいい曲、美しいバラード、ちょっとブルージーな曲。
アリーナロック的スケールに土着的なアメリカンハードロック臭。
ロックの基本であり、教科書だな。

これを「食わず嫌い」してたら勿体なかった。


  

Posted by テン at 06:06Comments(3)A

2007年04月13日

80年代

80年代の音楽シーンって華やかだったなぁ。

今ほど細かいカテゴライズもなくて、純粋に音楽が楽しめてたような。
アメリカでも、ロックバンドがどんどんランキングに入ったり。
「アリーナロック」っていう言葉がピッタリの元気印なバンドが次々と出てきてた。
こんな話をすると「昔話好きのオッサン」になりますが…。(実際、そうだけど)

そんな時代の空気を蘇らせてくれるアルバムに出会いました。

WIGWAM [WIGWAMANIA]



見た目、音楽性、歌詞。どれも80年代アリーナロックの香りがプンプン。
歌舞伎町のメタルバー GODZ でもPVが流れてたけど、BON JOVI の全盛期(自分にとっての、ね。)を思い出した。
ノルウェー出身で今どきコレをやるってことはカンペキに確信犯だな。

その当時を再現(?)したかのようなビジュアルも、最初に賛否両論としてもアルバムの素晴らしさに触れてしまえば必要不可欠な個性と思わせてくれます。
ま、それも計算ずくでしょうけど。

適度にポップでメロディアス。どの曲も耳にかかるフックがあり、知らぬ間にリピート。
うーん、80年代。うまくオイシイところを集めたなぁ。  

Posted by テン at 06:48Comments(0)W

2007年04月10日

手羽先最強

名古屋へ行ってきました。

名古屋と言えば…今だとミッドランドスクエアですか。
一応行ってきましたが、地下で目的のスウィーツだけ購入して撤退。数分の滞在。
場違いすぎて落ち着かない。

で、久々に「世界のやまちゃん」へ行ってきました。数年ぶりだ!。



数年間、「幻の手羽先」に思い焦がれた期待は大きく…
やっぱりウマい。スパイスがタマンナイ。
パリっとした皮、ジューシーな肉。
ハフハフと頬張り、ビールで流し込む。

うーん、最強タッグ。

ただ、途中で思ったことが。
高山市にも、とある「手羽先の有名店」がありますね。
やけにそこの手羽先が恋しくなったんです。
同席した人とも「そこで充分だよね。冷静に考えると負けてないよね。」と話しました。
  

Posted by テン at 07:23Comments(3)食記棚

2007年04月09日

コワい話

4歳のムスメは最近、いわゆる典型的な「絵本」だけでなく「童話」が理解できるようになったようです。
「童話」になると、寝る前に読むにはチョット長いなぁ。というのが難点だけど。

最近のお気に入りが「おおかみと7ひきのこやぎ」



有名な童話ですから説明は不要かと思いますが、一応…。

・おかあさんやぎが、こども7ひきを残しておでかけ。
・声が低かったり、足が黒かったりしたらオオカミだから気をつけて。と子供に伝える。
・オオカミは、声でバレたら声を変え、色でバレたら色を変え…
・結局、オオカミの侵入を許す子供たぢ
・一匹を残し、全員オオカミに食べられる。
・戻ったおかあさんは愕然。
・外に出てみたら、ハラいっぱいのオオカミが寝てたので…
・ハサミでハラを切り(!)
・こどもたちを取り出し(!!)
・石をつめてハラを縫い(!!!)
・井戸に落ちて死んだオオカミに「オオカミが死んだ」と全員で大騒ぎ(……)

個人的には「デスメタルだ……どうなのよ、このハナシ」と思うわけです。
ま、パクパクとこやぎを食べるオオカミもオオカミですが、簡単にハラを切ったり、オオカミを殺して家族全員で喜んだりと、ちょっと子供に説明しにくいじゃん、と。
でもムスメは喜ぶんですね。
オトナが思うほど、そんなに深く考えてないってことでしょうか。

こやぎが食べられて、おかあさんやぎが嘆き悲しんでいる場面で、ムスメは必ず哀しげな表情でコッチを見ます。
チラリと。すごく心配そうに。
その一瞬の表情がタマンナイんだな~。  

Posted by テン at 07:18Comments(0)子供たち棚

2007年04月06日

ベルばら

ここのところ、中世ヨーロッパ絡みの本や音楽に触れてて急に思い出した。

「ベルサイユのばら」がスキです。
どちらかといえば女性向け?
でも、マリー・アントワネットを取り巻く革命の波、その波に飲まれていくオスカルとアンドレの葛藤。
ドラマティックじゃないですか。
最終的に惹かれていく恋愛感情的側面は別として…。

で、オープニングの「薔薇は美しく散る」。名曲ですねぇ。
そこでコレなんですよ。
アニメタル・レディのアルバム。

「アニメとメタルでアニメタル」という触れ込みでスタートしたアニメタル。
アニメソングをメタルアレンジしてメドレー形式にする…というスタイルです。
ただのイロモノではなくメンバーは強者揃いで、「お、コレはあの曲のリフ!」とメタルファン向けのマニアックな味付けもウレシイ。
ライブがメチャクチャ盛り上がるんだな、コレが。

で、「レディ」のヴォーカルは元ピンクレディの MIE です。
この人、高音の伸びが素晴らしい!
でもジャケットはハズカシイです。かなり。



この女性版アニメタル内で「薔薇は美しく散る」を取り上げているのですが…。
いやぁ、こんなにメタルアレンジがハマるんですね。
メタリックに疾走するバックに MIE のシッカリとしたヴォーカル。
背筋がゾクゾクします。
アルバム内ではこの曲が圧倒的な存在感ですが、他だと「ムーンライト伝説」(セーラームーンですね)が秀逸。

ただ、全体的にはちょっと選曲がツラい。
「サザエさん」「オバQ」あたりを入れないといけないところに苦心が見え隠れ。
男の子向けのアニメはメタルアレンジがハマりそうなヒロイックな曲が多いのでチョイスしやすいと思うけど女の子向けはカワイイ曲調が多いから難しいわな。
  

Posted by テン at 07:15Comments(0)国産

2007年04月05日

朧な月に

先日の仕事帰り。
やけに月がキレイな夜があった。
まんまる。で、クッキリというわけではなく微妙にボンヤリ。
快晴の満月よりも、この「ボンヤリ」感が好きです。

で、久しぶりに聴きたいなぁと思ったアルバムがあった。

BLACKMORE'S NIGHT [SHADOW OF THE MOON]



そのスジでは大御所、リッチー・ブラックモアと、キャンディス・ナイト嬢のプロジェクトですね。
御大の Deep Purple , Rainbow といったところに大きな思い入れはないのですが、「中世」「ルネッサンス」「ケルト」「民族的」といったキーワードに釣られて購入。

浮かんでくるのは中世の街並。
橋のたもとの吟遊詩人。
豪華絢爛な貴族の風景ではなく、庶民の集う酒場のようなアットホーム感。
あくまでアコースティックに綴られる音は癒し系。
フルートやヴァイオリンを交えたフォーク&トラッドなサウンド。
ゲームファンなら、ドラゴンクエストの街のBGM、しかも夜の。そんな感じを思い浮かべてください。

キャンディス嬢のヴォーカルも、「どーせリッチーのカノジョだろ。」なんて位置づけでは聴けません。
サウンドにドンピシャの透明感を伴ったヴォーカル。
シミジミと体内に浸透してくるような感覚。

HeavyMetal/HardRockとは無縁の音。
本でも音楽でも、こういう中世ヨーロッパ的感覚に惹かれるんだな。
  

Posted by テン at 07:16Comments(0)B

2007年04月04日

正統と異端

中世ヨーロッパの歴史モノは、やっぱりオモシロイ。
宗教的なバックグラウンドが理解できると、さらに楽しめるだろなぁ。

佐藤賢一 [オクシタニア]
13世紀のフランスを舞台に、正統/異端の宗教の対立がテーマです。



今までに読んだ佐藤賢一の作品群と比べると、自分の中では消化不良でした。
特定の人物にスポットを当てて、その生涯を描く…という分かりやすいパターンじゃなかったからかな。

とにかく深い。
宗教的背景、人物相関、精神的葛藤。
そういった人間の深層心理に切り込んだ作品でした。

キリスト教にも宗派があり、さらにユダヤ教やイスラム教にその他諸々…まで存在する中で、なにが「正統」でなにが「異端」かなんて、結局は信仰する本人に委ねられているわけで。
「異端」として侵略されていく様子が展開されていく中で、結局「信仰」とか「神」ってなんなのさ…と考えさせられました。

後半に向けて加速度的にクライマックスを演出するいつものパターンではありませんでしたが、最後の展開は「さすが」と思わせるものがありました。

しかし佐藤賢一の作品って、「女に振り回される男」が多い気が…。
  

Posted by テン at 06:56Comments(0)本棚

2007年04月03日

石ころ

日中は暖かくなってきました。
突然ですが、散歩が好きです。
子供と手をつないで散歩していると、シミジミと「うーん、なんかイイ。」と思います。

子供って、自分と視点が違うことに驚かされます。
自分の視界にも間違いなく入っている風景なのに単なる「景色」として流れていく。そんなものにも敏感に反応します。
その反応が楽しい。

こないだも散歩中に
「おとうさん!すごいものみつけた!」と駆けだしたムスメ。
「これ!すごい!」と指さす先には、単なる石コロ。



「うん、石だね」(ボキャブラリーがない父)
「ちがうよ!おにぎり石だよ!」とムスメ。

たしかに、おにぎりっぽい。
オトナは絶対に思いつかないと思う。
こういった感性に触れた時に、コドモってスゴい!と思い、こういった感性を育むのも親次第なのかも…とヘンな責任感を感じます。

「おかあさんにおみやげにもって帰る」というムスメに
「重いしキタナイし、どもならんさ!」という言葉が出そうでしたがグッと飲み込み
「そうやな!きっとビックリするな!」と泥だらけの石を持って帰ったのでした。

  

Posted by テン at 08:08Comments(0)子供たち棚