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2012年03月06日

直球勝負

最近の出張時には、定番のGODZと並んで楽しみにしている、BAR ROCKRIDE
ROCKRIDEでは、あまりラウドな曲はかからない。
マスターがワタシと年が近いこともあり、お互いメロハー大好きってこともあり、感覚が似てるのが心地いいのだ。

そのマスターに「ジャーマンで、あんまり典型的じゃないのでオススメをかけてよ」ってな話をしたら、このアルバムを選んでくれた。
その感性に惚れたね。
ドンピシャだと思ったね。
なかなか選ばないよね、このアルバム。

ってことで、久々に取り出してみましたよ。

THUNDERHEAD [ KILLING WITH STYLE ]

直球勝負

ドイツ発。1993年リリース。
4作目にして最高傑作と言ってしまってもいいでしょう。

この時代は「ジャーマンメタル」という冠がつけば売れる時代だった。
もしかしたら、ワタシもそのキーワードで購入したのかもしれないが・・・もう記憶にないな・・・。

メタルを多少カジった人なら「ジャーマンメタル」と聞けば「あぁ、アレね。」と思う音像があるだろうと思う。
そう、ツーバスドコドコ、明朗快活なサビ&コーラス。
ワカンナイ人は、Xの代表曲を適当に思い出してもらえれば、まぁ、そんな感じだ。
・・・生粋の洋楽メタラーは怒るかもしれないけど、一例ってことで許してくだせぇ。

その雨後の筍的乱立状態の中、異彩を放っていて、しかも特別な輝きを見せていたのが、メロディが秀逸なPINKCREAM69、そして剛球勝負のTHUNDERHEADだった。

THUNDERHEADは、いわゆるジャーマンメタルではない。
一言で言えば、骨太なR&Rだと思う。

R&Rをベースにしてはいるのだが、やはり欧州特有の憂いと、ドイツ特有のいい意味での分かりやすさが同居している。
そのバランスもあってか、METAL CHURCHを想起するような超正統派メタルな空気も漂います。

豪快な爆発力を中心に構成されつつ、しっかりメロディアス。
そしてヴォーカルのテッド・ブレッドの声が、男臭く、より一層ガッツィーな印象を残します。

「売れた」バンドではなかったと思う。
ただ、ジャーマンメタル百花繚乱の時代に瞬間風速的に売れて、その後(記憶からも)消えていったバンドたちと比べれば、確かな爪痕を残してくれたバンドだった。

・・・おっと、過去形にしてしまったが、もしかしてまだ活動してるんだろか。

徹頭徹尾、タフネスとガッツが漲るアルバムです。
ジャーマンメタルに嫌悪感を覚える人にも聞いてほしいな、と思いますよ。

Thunderhead - Young And Useless (PVがあったとは!)


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Posted by テン at 07:13│Comments(2)T
この記事へのコメント
こんにちは!

いや~~、このバンド
全く知りませんでした(>ω<)

さすが、鋼鉄紳士!
知識広いですね。

それにしてもYOU TUBEのお陰で
昔のバンドのPVが見られるようになって
本当に便利な世の中ですな~。
Posted by 七瀬 悠里 at 2012年03月07日 15:55
七瀬さま

お、御存じなかったですか。
確かに七瀬さんが愛する北欧ちっくな煌きとは異なる路線ですかね。
当時、RAGEとパッケージツアーで来日して、素晴らしいパフォーマンスを披露してくれました。

R&R色が強いかもしれませんが、かなりメロディアスなので機会があれば是非聞いてみてくださいな。
Posted by テン at 2012年03月13日 07:26
 
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