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2010年07月26日

20枚目のデジャヴ

すっかり「ベテラン」の域だ。

初期の「ニワトリの首を締めたようなハイトーン」と揶揄されたヴォーカルスタイルも改善され、音楽性もドッシリしたものになってきた。

が。

初期からのファンにとっては「カッコいいんだけど、何か違う」という朧げなものがあったんじゃないかと思う。
その朧げなものが、少し晴れたような気がします。

RAGE [STRINGS A WEB]

20枚目のデジャヴ

通算・・・何作目だ?Wiki、Wiki・・・っと。

おぉ! 20作目! GAMMA RAY と同じかぁ。
元々、RAGEを聴きはじめたキッカケは [Secrets In A Weird World] だから・・・これが1989年だから・・・そうか・・・あまり振り返るのはよそう。
お年寄りほど昔話が好きなのさ。
知ってるさ。
あぁ、知ってるさ。

ヴィクター・スモールスキ(Gt)が加入し、
個性的なメロディとスピード感は若干シフトし、
どちらかというと根幹の骨太さを重視したストロングな作風になって・・・
なんつーかな・・・CHILDREN OF BODOM が、どんどん剛直になっていく過程での「カッコイイし、納得しながらも一抹の寂しさが・・・」ってのと似てるかな。

が、今回のアルバムでは初期の・・・というと語弊があるな。メロディと貫祿が絶妙なバランスだった中期の薫りが感じられます。
特異なリズムチェンジの中に盛り込まれるキャッチーなリフとメロディ。
ワタシの中でのRAGE像がフと蘇って、「お、今回はチト違うぞ」という期待感が膨らみます。

前半は、そのRAGEらしいメロディを随所に散りばめながらも、昨今のストロングな質感も健在。
中盤では、異なる作風でありながら、これまたワタシが大好きな [XIII][Welcome To The Other Side]あたりのダークでシンフォニックで妖しげなムードの組曲。
GAMMA RAYのアルバムでも感じたような、ある意味では「集大成の一区切り」といった感があります。

付属のDVDでは、シュミーア(DESTRUCTION)、ハンズィ(BLIND GUARDIAN)といった豪華ゲストに目を奪われるわけですが、冷静に聞くとピーヴィのパフォーマンスで見られるヴォーカルの衰えが気になるところ。
ま、昔のようなハイトーンヴォーカルは無理だし、体型も大きく変わったし、多少のフェイクはやむなし・・・かな。
それでも今回の来日でも貫祿充分のパフォーマンスを見せてくれたらしいし、まだまだベテラン健在なのだ。
シュミーアと競演しての初期の名曲、[SUICIDE]はオールドファン感涙!

Rage - The Edge Of Darkness




RAGE / SUICIDE 【Wacken Open Air 09】


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Posted by テン at 07:10│Comments(0)R
 
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