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2011年06月16日

温故知新

今年のラウドパークに関するいくつかのウワサの中で、特に大好きというわけではないんだけど「お!」と思わせるバンド名があった。

純粋にメタルのカッコよさを楽しませてくれそうな。
年代を越えてテンションが上がりそうな。
ジャンルを越えて盛り上がりそうな。(いや、メタルフェスだからメタルファン以外はいないハズだけどね)

SHADOWS FALL [THREADS OF LIFE]

温故知新

アメリカ出身、2007年発表、5th。

ジャンルとしては「メタルコア」という括りなんだそうである。
純粋培養HeavyMetalファンとしては、このジャンルの括りを見ただけで敬遠したくなる諸氏もいらっしゃるかと思うわけですが・・・なかなかどうして、侮れないのです。

初期はそういったジャンルを志していたようですが、このアルバムで聞かれるリフは「あの時代」のスラッシュメタルへのオマージュともとれる内容。
逆に言うと、初期からのファンにとっては「普通のメタルアルバムになってるじゃんかよ」という不評も買ったようですが・・・。

こういったジャンルに疎いワタシとしては、勝手にTRIVIUM / KILLSWITCH ENGAGE と並んで「メタルファンと他のジャンルのファン、そしてオールドファンと新世代ファンを繋ぐバンド」だと思っているのです。
「その3つのバンドを同一で括るんじゃねぇよ。」というコアなファンの方、ゴメンナサイ。
あくまでも年寄りオールドメタラーのイメージですので。

このアルバム、第一印象としてはまずANTHRAXを想起しますね。
スラッシーなサウンド、ザクザクリフの刻み方、ヴォーカルスタイル。
そしてそこに猪突猛進正統派HeavyMetalの風味。その猪突猛進っぷりが時々EXODUSを思い出したり。
モダンな空気であることは間違いないのですが、80年代~90年代のスラッシュメタルの空気を内包しているんですよね。

ま、そういう時代を歩んでこられたメタルファンからすると、「これはこれでいいけど、あの頃のバンドのほうがいい曲多いんじゃね?」ってのも正直なトコかもしれません。
そう思っても、それはココでは言いっこナシってことで。

冒頭を飾る[REDEMPTION]「メタルコア」という先入観を持って聞くと「あれ?CD間違えてる?」というメロディアスなリフでスタート。
[FAILURE OF THE DEVOUT]ではニマニマしてしまうような突貫スラッシュ+北欧メロデス勢を思われるサビメロ。
[FINAL CALL]のイントロなんて、Avenged Sevenfold が使いそうなリフ。
そうそう、モダン+古典的メタルリフって組み合わせでいえばA7Xに通じるものもあるかもしれませんね。

個人的に「このバンドといえば、この曲!」っていうほどのインパクトはないんですけどね・・・ま、もともと主食としているジャンルとは趣が違うし、仕方ないですね。
ただ、上記のようなバンドたちとともに、古き良き時代のDNAをモダンな頭脳で新しい解釈を生み出して・・・というのは大歓迎です。
応援したいな、と思うわけです。


Shadows Fall - Redemption ( Official Video )



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Posted by テン at 07:38│Comments(0)S
 
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