2019年07月19日
オトナの階段登る
まるでヤンチャぼうずがオトナになっていくような‥そんなフクザツな感慨を抱いている人も多いのではないでしょうか。
すっかり中堅の域に達してきた彼らの「今」は‥。
DRAGONFORCE [REACHING INTO INFINITY]
イギリス出身、圧倒的スピード感がウリでデビューした彼らも7作目ですね。
2017年リリース。
ヴォーカルがZPサートからマーク・ハドソンにチェンジして3作目になるでしょうか。
もう折り返し地点が近いわけですね。
あの衝撃のファーストアルバムのリリースが2003年。
「速いだけ」
「ピロピロ(笑)」
「好きなだけツーバス踏んどけ(笑)」
という嘲笑のマトだった彼らですが、そんな彼らが大好きでした。
そしてその疾走感は基本的にブレることなく、それを機軸に多様なベクトルを身につけてきました。
とくにマーク加入後は、その安定&幅広いヴォーカルスタイルが成長するにつれ、その音楽性も幅広くなった感があります。
その「疾走一辺倒」からの脱却が賛否あるところではないでしょうか。
かくいう私も
「あぁ、なんか彼らもオトナになったなぁ」
「いろんなことを器用にこなすようになったなぁ」
「得意のスピードチューンの中にも安定感が光るなぁ」
という感慨深さと、初期のハッチャケ感が希薄になった寂しさとが同居しているここ数作なのです。
圧倒的疾走感があっても、荒々しさよりも落ち着きを感じてしまうというか。
それこそが「成長」なのだろうとは思うのですが。
穏やかひ爪弾かれるイントロから徐々に勇壮に昂っていく「序曲」と言える[Reacing into Infinity]。
そこから導かれるオープニングチューン[Ashes of the Dawn]。
DragonForceらしい疾走感というよりは、正統派ヘヴィメタルチューンと言えるのではないでしょうか。
ややシリアスに展開していく力強さが印象的です。
このあたりも「オトナになったDragonFoce」の新しい魅力でしょうか。
一転、「んもー!ドラフォ節っ!」と言いたくなっていまう[Judgement Day]。
前任のZPサートが抜ける要因になったとかならないとか言われている、圧倒的スピード感に矢継ぎ早に歌詞を乗せてくるスタイル。
ピロピロピロピロピロギューンギューンギューン!という「らしさ」も全開です。
この「躁」感こそがドラゴンフォースの魅力だ。
続く[Astral Empire]もスピードチューン。
これもいわゆるドラフォ節とは若干異なり、ソリッドなキレで勝負している感がある。
スピード感の中にも変化を織りまぜているのだ。
[Curse of Darkness]は、ここ数作で彼らが得意としているタイプの曲。
彼らにしてみればややミディアムな曲調(とはいえ充分速いですが)の中に、ドラマティックな展開を織りまぜる。
こういった曲で「彼ららしいな」と思えるようになっているのが成長の証でしょう。
[Midnight Madness]での「底抜けに明るいスピード感」も初期から彼らの魅力であるタイプの曲。
サビ手前でテンポを落としてくるあたりがグっとくるのです。
そしてボーナストラックとして収録されている、ZIGGYの[GLORIA]。
この出来が秀逸なのだ。
英語と日本語をミックスし、曲の魅力を損なうことなく、彼らの魅力がアドオンされています。
原曲が大好きだから、DRAGONFORCEが大好きだから、という相乗効果があることは差し引いたとしても、実に素晴らしいのです。
ということで、冒頭で「オトナになった」と言っておきながら今さらなのですが、こうして書いているとやっぱり「速い曲が多い」のだ。
やっぱりDragonForceはDragonForceなのだ。
アルバム全体での印象となると「ちょっと丸くなったな」「落ち着いちゃったな」という印象が残るのですが、初期の幻影に踊らされているだけなのだ。
どれだけ叩かれようが、どれだけバカにされようが、自分の信じたサウンドを追い続けている彼ら。
そしていつしかその信念は彼らの旗印として認知されるようになった。
続けるってことは大切なのだ。
DragonForce - Ashes of the Dawn (Official Music Video)
DragonForce - Gloria
すっかり中堅の域に達してきた彼らの「今」は‥。
DRAGONFORCE [REACHING INTO INFINITY]
イギリス出身、圧倒的スピード感がウリでデビューした彼らも7作目ですね。
2017年リリース。
ヴォーカルがZPサートからマーク・ハドソンにチェンジして3作目になるでしょうか。
もう折り返し地点が近いわけですね。
あの衝撃のファーストアルバムのリリースが2003年。
「速いだけ」
「ピロピロ(笑)」
「好きなだけツーバス踏んどけ(笑)」
という嘲笑のマトだった彼らですが、そんな彼らが大好きでした。
そしてその疾走感は基本的にブレることなく、それを機軸に多様なベクトルを身につけてきました。
とくにマーク加入後は、その安定&幅広いヴォーカルスタイルが成長するにつれ、その音楽性も幅広くなった感があります。
その「疾走一辺倒」からの脱却が賛否あるところではないでしょうか。
かくいう私も
「あぁ、なんか彼らもオトナになったなぁ」
「いろんなことを器用にこなすようになったなぁ」
「得意のスピードチューンの中にも安定感が光るなぁ」
という感慨深さと、初期のハッチャケ感が希薄になった寂しさとが同居しているここ数作なのです。
圧倒的疾走感があっても、荒々しさよりも落ち着きを感じてしまうというか。
それこそが「成長」なのだろうとは思うのですが。
穏やかひ爪弾かれるイントロから徐々に勇壮に昂っていく「序曲」と言える[Reacing into Infinity]。
そこから導かれるオープニングチューン[Ashes of the Dawn]。
DragonForceらしい疾走感というよりは、正統派ヘヴィメタルチューンと言えるのではないでしょうか。
ややシリアスに展開していく力強さが印象的です。
このあたりも「オトナになったDragonFoce」の新しい魅力でしょうか。
一転、「んもー!ドラフォ節っ!」と言いたくなっていまう[Judgement Day]。
前任のZPサートが抜ける要因になったとかならないとか言われている、圧倒的スピード感に矢継ぎ早に歌詞を乗せてくるスタイル。
ピロピロピロピロピロギューンギューンギューン!という「らしさ」も全開です。
この「躁」感こそがドラゴンフォースの魅力だ。
続く[Astral Empire]もスピードチューン。
これもいわゆるドラフォ節とは若干異なり、ソリッドなキレで勝負している感がある。
スピード感の中にも変化を織りまぜているのだ。
[Curse of Darkness]は、ここ数作で彼らが得意としているタイプの曲。
彼らにしてみればややミディアムな曲調(とはいえ充分速いですが)の中に、ドラマティックな展開を織りまぜる。
こういった曲で「彼ららしいな」と思えるようになっているのが成長の証でしょう。
[Midnight Madness]での「底抜けに明るいスピード感」も初期から彼らの魅力であるタイプの曲。
サビ手前でテンポを落としてくるあたりがグっとくるのです。
そしてボーナストラックとして収録されている、ZIGGYの[GLORIA]。
この出来が秀逸なのだ。
英語と日本語をミックスし、曲の魅力を損なうことなく、彼らの魅力がアドオンされています。
原曲が大好きだから、DRAGONFORCEが大好きだから、という相乗効果があることは差し引いたとしても、実に素晴らしいのです。
ということで、冒頭で「オトナになった」と言っておきながら今さらなのですが、こうして書いているとやっぱり「速い曲が多い」のだ。
やっぱりDragonForceはDragonForceなのだ。
アルバム全体での印象となると「ちょっと丸くなったな」「落ち着いちゃったな」という印象が残るのですが、初期の幻影に踊らされているだけなのだ。
どれだけ叩かれようが、どれだけバカにされようが、自分の信じたサウンドを追い続けている彼ら。
そしていつしかその信念は彼らの旗印として認知されるようになった。
続けるってことは大切なのだ。
DragonForce - Ashes of the Dawn (Official Music Video)
DragonForce - Gloria
Posted by テン at 07:49│Comments(0)
│D