若武者、見参のとき

テン

2014年08月12日 07:16

この時期、どうしてもLOUDPARK14出演バンドの話が多くなりがちなんですがね。
まだまだアルバム枚数も少なく、若いバンドでありながら「来たか!」感の満ち満ちた参戦です。

GLAMOUR OF THE KILL / SAVAGES




ブリティッシュメタルの地、イングランド出身。
2013年発売、このアルバムが2ndアルバムという若武者ですよ。

このアルバムと同時期に、以前取り上げたBLACK VEIL BRIDESのアルバムもリリースされており、この2枚を順繰りで聞いていましたね。
系統としても近いものがあると思います。

ストレート、キャッチー、エモーショナル。

BULLET FOR MY VALENTINE、もっと拡げるならば AVENGED SEVENFOLDあたりにも通じるものがありますね。
が、よりキャッチーな色合いが強くなっています。
[SLAVE TO THE GRIND]の頃のSKID ROWが好きな方にもフィットするのではないでしょうかね。

ワタシのブログを時々訪れて頂いている方は既に御存じかと思いますが、この「キャッチー」というキーワード、重要です。
ヘヴィだろうが、スラッシーだろうが、パンキッシュだろうが、基本「キャッチー」であれば、ワタシのアンテナにビンビン響いてきます。

ヘヴィなサウンドにキャッチーなコーラスが乗り、さらに「オーオーオーオオー!」といったシンガロングパートがある。
このテのパターン、大好きです。
上述のBLACK VEIL BRIDESも同様ですね。


オープニングを飾る[BREAK]
ややタテノリでヘヴィなこの曲は、最初聞いたときは「ん?」と思いましたね。
「あー、こういうバンドですか」と。

が、その印象は2曲目で待ち受ける[SECOND CHANCE]で一掃されます。

一気に加速し、ときにスピードを落とし、また加速する。
目まぐるしく左右に揺さぶれるような、ジェットコースター的なスピード感とスリル。
メロディックかつキャッチーなギターリフ。
ワタシが大好物のシンガロング&ハーモニー。
この曲が「いや、GLAMOUR OF THE KILL ってこういうバンドなのか!」という印象を鮮烈に脳裏に焼き付けます。


ややモダンな印象、ヘヴィなスクリーム、そして得意のシンガロングでサビを迎える[A FREAK LIKE ME]はどこかSKID ROW的。
美しいメロディラインとハーモニーで幕を開ける[HEARTBREAKER]
[RESCUE ME]でのリズムの刻み方、やや影のあるメロウなメロディとスピード感はA7X的。ギターソロのスピード感がたまりません。
ラストを飾る[WELCOME TO HELL]はそのタイトル通りメタリックに走り抜けていきつつ、サビでは一気にスピードダウン。メロウかつセンチメンタルな憧憬を描きます。

[SECOND CHANCE]のインパクトが強すぎる感がありますが、他の曲も粒揃い。

BLACK VEIL BRIDESのアルバムで感じた「ふぅ・・」という満腹感&満足感と異なる、爽快な余韻に浸ることができます。

先日、新宿のメタルバーGODZでこの曲をかけてもらった。
そのときに若いスタッフさんが、このテのジャンルについて語ってくれた。

BULLET FOR MY VALENTINEとかGLAMOUR OF THE KILLがメロコア。
AVENGED SEVENFOLDがメタルコア。

・・って言ってたかな。忘れたけど、なんか違うモノらしい。

「最近のシーンは細分化してますからねぇ」と言っていたが、ワタシにとっては全て「キャッチーなヘヴィメタル」という一括り。
TRIVIUMのときやAVENGED SEVENFOLODのときに感じたような「これは若い人とワタシのようなオッサンの架け橋になってくれるような存在だな」と感じます。
そして、おそらく彼らの源流も辿れば他のベテランバンドと同じ水源に辿り着くのではないかと。

彼らがステージに立つラウドパーク二日目に登場する中には、KREATORDEATH ANGELといった「オッサンスラッシャー驚喜乱舞!」な面々が陣取る。
そういったオッサンメタラー(ワタシも含めて、ね)も、このバンドの若いエナジーに熱狂するだろう。
そして彼ら世代の若者たちもベテランスラッシャーのサークルピットで暴れることだろう。

だからラウドパークは楽しく、メタルは万国共通&世代なんか関係ない素晴らしい音楽だと思うのだ。

[SECOND CHANCE]で、大きなサークルピットからの「♪オオオオオーオオオー!」の大合唱が目に浮かびます。
楽しみですね!




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