さて、今年もこの日がやってきたようですね。
このブログがスタートしたのが
2006年12月4日。2015年12月4日で、
丸9年。
つまり
10年目に突入するわけですよ。
まぁ、いわゆる
「節目」は10年経過してからになるかと思いますが、
「10年目に突入」というのも気分的には一つの山を越えつつあるような感慨がありますね。
中学生になったムスメは年中だったでしょうか。
小5のボウズにいたっては、まだオムツをしていたころでしょうか。
最初の頃と比べたらペースは落ちてるし、モチベーションも微妙なところですが、
「とにかく続けることに意味がある」という思いでココまで来ましたよ。
そして、なんといっても
「ひだっち」がココまで継続してくれてるのがウレシイではないですか。
たかが地元のブログだから続かないんじゃないかなー、なんて失礼なことを思ってましたよ。
それでも
「ひだっち」を選んだのは、別に自分の思いを全国的に伝えたい、というわけではなく、メタルでも子育てでも、この地元でどの程度反応があるのか知りたかった、という思いからだ。
そういう意味では、この9年でたくさんの人と知り合うことができた。
コメントをくださる方々。
コメントはしないけど、覗いてくれる方々。
そしてこのブログが縁で出会うことができたかけがえのない人たち。
細々とでも続けていてホントによかった。とココロから思いますよ。
いつも書いてるけど、もともとのブログのキッカケは、プレゼンで連戦連敗して、なんとか語彙を増やしたいという思い。
それが自分の大好きなことなら続けられるという思い。
その思いはいつしかワンパターン化してしまってる感もありますが‥いいのだ。背伸びせずに続けることが大事なのだ。
この9年の間に、twitterやfacebookといった方向にSNSの主流はシフトしてきていると思います。
たしかに、他のSNSはそれぞれ楽しい。気軽な交流が生まれたりする。
ですが、ブログという場はワタシにとってはいつまでも特別な場でありつづけます。
自己表現として。
たくさんの人を繋いでくれた架け橋として。
あと1年で丸10年。
なんとかそこまでは走り続けたい(いや、歩き続けたい)と思っておりますよ。
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さて、毎年恒例。
この日には原点回帰の意味も含めて、ブログで最初に取り上げたバンドをクローズアップしますよ。
なんだかんだで9回書いてるわけだから、ネタもつきそうなものですが、今年はこのアルバムを!
ANGRA [Angels Cry - 20th Anniversary Live]
このブログをご覧になっている方々にはおなじみのバンドでしょうかね。
ブラジルの至宝
ANGRAが生み出した奇跡の一枚
[ANGELS CRY]から20年経ったことを記念したツアーのライブアルバムになりますね。
あの
[ANGELS CRY]は1993年‥そこから20年余り‥感慨深いですね。
当然、ヴォーカルは
アンドレ・マトスではなく
エドゥ・ファラスキ。
今では脱退してしまったエドゥですが、この頃はもう全盛期の声が出ないことを隠せなくなっている時期ですね。
ワタシが
LOUDPARK10で見たときに、すでに
「あぁ‥エドゥ‥」という状態だったわけですからね。
セットリストはさすがに集大成的なものになっていますね。
集大成=アンドレ・マトス時代も外せないということで、それが
「エドゥ‥厳しい‥」という印象をより強くします。
[ANGELS CRY][TIME][EVIL WARNING]といった曲たちは軒並み厳しいです。
振り絞るように叫び、スクリームでごまかし‥という状態を見ると、全盛期のエドゥを知る身としては、やはりこの頃にはもう限界だったのかなという気がします。
そう、全盛期のエドゥ・ファラスキは神がかっていた。
加入直後のジャパンツアー。
アンドレ・マトスが好きだったワタシにとって、エドゥはまだ「外様」だった。
が、その思いはそのライブで完全に吹っ飛んだ。
どこまでも伸びるハイトーン。アンドレ・マトスのあの細いハイトーンではなく(これはこれで好きなのだが)、ブレることなく芯のある、力強いハイトーン。
[CARRY ON]をノーフェイクで完璧に歌いあげ、
「これはANGRAの新しい未来は明るい!」と思わせてくれた。
そして、ずっとその期待に応え続けてくれた。いや、期待以上の働きをしてくれた。
このときの声は、その代償なんだろう。
彼が加入してからのアルバムの曲は、やはりフィットしている。「らしさ」を感じることができる。
それでも、代表曲であり象徴ともいえる
[NOVA ERA]のサビでオーディエンスにマイクを預けたり、スクリームでごまかしたりする場面が。
ライブで完璧を求めるのも酷なんだけど、以前の神がかってた姿、その印象が強すぎるんだよね。
その後に加入(?)した
ファビオ・リオーネを擁するライブを見たときには、逆にアンドレ・マトス時代の曲はフィットして、エドゥ時代の曲は苦しそうで、
「やはりエドゥは偉大だった」と再認識することになるわけですが、相性というかフィット感ってのは不思議なものですね。
一つの集大成として、そして節目として、その節目を生々しく映し出したという意味では価値のあるアルバムでしょう。
セットリストも素晴らしいし。
それでも、ANGRAに、とくにエドゥに思い入れがある人にとっては切なさを感じることになるかもしれません。
エドゥが脱退する前に最後の灯火を燃やし続けるような‥そんな慟哭に聞こえるかもしれません。
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ということで、10年目もよろしくお願いします。