ダイナマイッ!
「一目惚れ」ってありますよね。
音楽で言えば、
「ジャケ買い」ってのもその仲間みたいなもんだろうな。
今回のバンドは、新宿のメタルバー
GODZでPVが流れたのがキッカケだった。
まさに「一目惚れ」・・いや、
「一耳惚れ」か。
強烈なインパクトだった。
POWERWOLF [BLOOD OF THE SAINTS]
その日のGODZはブラックメタル一色の夜だった。
あんまりブラックメタルがワカンナイ自分としては
「うーーーーん」な夜だった。
が、突如鳴り響く勇壮なコーラス。
「サーターニック!サーターニック!」という分かりやすい歌詞。
サビでは
「ダイ!ダイ!ダイナマイッ!」という某スーパー戦隊を想起するシンガロング。
最初は文字にして現すなら
「サタニックて・・(笑)」
「ダイナマイツて・・(失笑)」という印象だった。
でも、見た目は完全に
ブラックメタルのソレであった。
で、もともとそういった
「(笑)」的な音楽に免疫のあるワタシの変わり身は早かった。
分かりやすいコーラス、
RHAPSODYみたいじゃんか!
ブラックメタル的装いも胡散臭くて(褒めてる)カッコイイじゃないか!
つか、こういうダサカッコイイ(褒めてる)サウンド、大好きじゃんか!
惚れた。
マスターにバンド名を聞いて、早速出張から帰ってネットで検索。
ジャケもカッコイイじゃないか!
即、購入。
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前振り長くなりましたね。ゴメンナサイ。
どうやらコレが4作目、ドイツやらルーマニアやらの混成バンドらしいですね。
日本盤が出てないこともあってか、全くのノーマークでしたよ。
最初に聞いたときはコーラスの盛り上げ方とかが
RHAPSODYっぽいなーと思ったってことは前述した通りです。
が、実際に購入して一通り聞いてみると・・・
一言で言うなら、
「ややシンフォニックな装いのRUNNING WILD」ですね。
リフ、コーラス、ヴォーカルライン、良くも悪くもチープ感が漂うムード・・・そう、
RUNNING WILDだ。
RHAPSODYが好きな人がブラックメタルを目指してみたけど、結果、RUNNING WILDだったよ、的な。
とはいえ、わりと正統派的なカラーも有してるので、単なるB級メタルファン以外にも吸引力はあると思います。
全体を貫くガッツィーな空気はライブで盛り上がること必至でしょう。
[MURDER AT MIDNIGHT]は曲名といい雰囲気といい
IRON MAIDEN的だったり。
[DEAD BOYS DON'T CRY]でのメロディックな疾走感と
「ウッ!」という叫び(っつか呟き)からの疾走感は
SONATA ARCTICA的だったり。
どの曲も一聴して記憶に残るインパクトを備えています。
・・まぁ、こういうタイプのバンドで、こういうタイプの曲ってのは飽きやすいというリスクと表裏一体なわけですが。
なんといってもオープニングを飾る
[SANCTIFIED WITH DINAMITE]がこのアルバムの象徴でしょう。
GODZで一目惚れしたこの曲の胡散臭さ(しつこいけど、褒めてる)が好きなら、きっとこのバンドにハマれることでしょう。
まぁ、万人にオススメできるものではないかもしれませんが・・・上述のバンド名に
「ん?」と思った方は是非!
Powerwolf "Sanctified With Dynamite" (OFFICIAL VIDEO)