サンタに届け

テン

2011年12月12日 07:10

さて、いよいよクリスマスが近づいてきました。

若かりし独身の頃、「クリスマス?ぷぷぷッ。キリスト教でもないのに、なに甘ーーいムードになっちゃってんだよ!」という9割ヒガミで構成された反骨心を抱いていましたが、今となっては「クリスマス・・・くるか!いよいよ!」という一大イベントである。

一大イベントといってもワクワク感とは程遠い。
ま、クリスマスだから何かちょっとウマいもの作ろう→ウマい酒を飲もう・・・オトナの欲求を満たす、という点については、今年の曜日構成はバツグンではあるのだが。

クリスマスといえば、なんといっても「サンタさん」だ。

ウチはここ数年、サンタさんに手紙を書くように指示している。
直前になってほしいものが確保できないということが何度かあり、「早めに書いとけよな」と11月中旬くらいから指示する。
今年も11月中には手紙は用意できていたようだ。

ただ、早く書くことのウィークポイントとしては、「子供の気持ちは変わりやすい」という点にある。
早めに書かせて、某大型ネット通販サイトのニラメッコして在庫を確認しつつ、子供のキモチが変わってないか探りを入れつつ・・・ということになる。

さて、今年の手紙。

ボウズはいたって直球勝負だ。
「サンタさんへ。●●がほしいです。だめなら△△がほしいです。」
以上。
まぁ、まだ本能で「おりこうしていれば、サンタさんが来てくれる」と思っているだけだから、こんなもんだろう。

問題(?)はムスメだ。
「サンタさんへ。きょねんは欲しかった●●をくれてありがとう。とてもうれしかったです。」とサンタさんがヨロコビそうな言葉からスタート。
「今年は○○がほしいです。だめなら△△、それもダメなら××がほしいです。」と第三次候補まで記載。
そして最後には
「サンタさんの名字と名前を教えてください」でシメ。

ワタシが「サンタさんの名字と名前聞いてどうすんだよ。」と聞くと「だって、ホントにサンタさんがいるなら名字と名前があって、教えてくれるやろ。教えてくれなんだら・・・(チラリ)」ということらしい。

そう、昨年のムスメは完全にサンタさんを疑っていた。
「ホントにサンタさんっておるの?」
「友達はサンタさんはおらんって言ってた」
「友達がおとうさんとおかあさんがサンタさんやって言ってた。もう買ってもらったって」

といった具合である。

で、「今年はボチボチ、ヤバいんだろなー」と思っていたのに、手紙を書く頃も含めて全く疑いのコトバを発しない。
「昨年プレゼントもらって、今年は素直に信じてくれてんだろなー」というキモチと、「いや、これだけ何もいわないのはアヤシイ。」というキモチが半々だった。

小さい頃なら「んなもなぁ、[サンタ]が名字、[クロース]が名前に決まってんだろが。」と言えるのだが、ムスメは「外国だと名字と名前が逆になる」ことも知っている。
「じゃ、ホントはクロース・サンタなの?」という質問が飛んでくるだろう。
厳密にいうと「セント・ニコラス」から来てるらしいから「セント」は称号、「ニコラス」は名前ってことになるんだろうか。
とはいえ、セント・ニコラスはあくまで「由来」であって、サンタクロースとは別物なんだよね。
ニッポンの小学生に「セント」とかって称号を説明するのは容易じゃない。

で、「日本人じゃないから、返事書けないんじゃないか?」と言えば、「じゃ、なんで手紙読めるの?」と来るだろう。
いまのところ、この問題(?)についてはスルーの方向で調整中であります。

さらには
ムスメ「なー、おとーさん。クリスマスの日って窓とか玄関開けとるの?」
ワタシ「そりゃ毎日戸締りするさ。」(←正直に答えてしまった)
ムスメ「じゃ、サンタさんはどこから入ってくるのさ。ウチ、エントツないやろ?」
ワタシ「お・・ぁ・・ぁ・・そういえば、クリスマスの日だけは開けておいたような気がゴニョゴニョゴニョ・・・・」

小さい頃なら適当にゴマかせたけど、ある程度は理路整然と答えてやらないといけない年齢になってきたんだな、と。
そうなると、いよいよ「サンタクロース」というファンタジーとの矛盾をいかに埋めるかが難しいなぁ。

ムスメは来年は4年生。ボチボチ、いろいろな情報が入ってくるだろう。
いよいよ「サンタさん」のワクワク感は今年が最後かもなーと思うと、なんだか寂しいものがあります。

・・・つか、今年も気づいてて計算高く振る舞っているのかもしれない。単純なトーチャンとしては、純粋に信じてくれてる・・・と思いたいんですけどね。

関連記事
それぞれの秋。2023
ボウズ、18歳になる
ボウズ、17歳になる
ムスメ、20歳になる
ムスメ、19歳になる
それぞれの春~2021
ムスメ、18歳になる
Share to Facebook To tweet