三沢ぁ!

テン

2009年06月15日 07:32

ワタシのブログなんて、いつも独りよがりの戯言ばかりですけどね。
今回は、いつもに輪をかけて独り言です。
でもいいんです。どこかに吐き出さないとやってられないので。

プロレスラーの三沢光晴死去
このニュースが一般的にどの程度の大きさなのか分からない。
が、ワタシにっては「プロレスの一時代の終焉」と言える大きな衝撃だった。

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ワタシたちの世代、小さい頃にテレビのゴールデンタイムで栄華を誇ったプロレス。
猪木タイガーマスクに興奮した諸氏も多いのではないでしょうか。
ワタシも、その一人でした。

が、中学生~高校生と成長するにつれ、何か「プロレス」に違和感を覚えて、自然と距離を置くようになった人も多いのではないでしょうか。
ワタシも、その一人でした。

そのまま今に至り、「懐かしいなぁ、プロレス」という懐古的位置づけの人がほとんどではないでしょうか。
ワタシも「三沢光晴のプロレス」に出会わなかったら、おそらく同じだったでしょう。

いったんプロレスから離れたワタシを、再び引き戻してくれたのが「三沢×鶴田」の一戦でした。

そこからプロレス/UWF/RINGS/K-1/PRIDE...etc...といった格闘技全般の創成期を見てくることができた。
三沢がいなかったら、K-1もPRIDEも興味を持つことがなかったかもしれない。

そういった多種多様の格闘技を見てきても、やはりプロレス、そして三沢は特別なものでありつづけています。

オーバーかもしれないけど、プロレスには「ファンタジー」があると思うのです。
八百長とかショーとか言われるし否定はしませんが、間違いなく「本気」「真剣勝負」
そうじゃなけりゃ、こんな悲劇は起こらない。

「受けの美学」があるプロレスの中で、三沢は「受けの名手」と言われた。
鶴田、ウィリアムスといった「バックドロップの名手」の一撃。
小橋のハーフネルソンやバーニングハンマー。
秋山のリストロックエクスプロイダー。
高山のエベレストジャーマン。
キケンな技を受けきってもゾンビの如く立ち上がり、最後立っているのは三沢。
そんなシーンを何度も繰り広げてきた彼でも、こういった悲劇が起こるものなのだ。

たしかに、最近は体つきも変わり、エルボーに頼る試合運びが多かった。
全盛期に放たれていた、文字通り「エメラルド」の輝きは鈍色を帯びてきた。
でも、その存在感とカリスマ性、入場シーンでの「スパルタンX」に導かれての三沢コールは全く色あせていなかった。

皮肉にも、今回の「事故」のもう一人の「被害者」であるアキトシは「死神」と呼ばれていた。
アキトシには今回の事故で弱気になることなく「死神」であり続けてほしい。
きっと三沢も、それを望んでいると思う。
負けるな!アキトシ!





三沢を天国で迎えることになった馬場さんは、どう声をかけるだろうか。
全日本を離れてノアを設立したことを怒ってるだろうか。
いや、「まだやることがあるだろ!」と怒ってるだろうな。きっと。

鶴田も怒ってるぞ。「まだ早いよ!」って。

橋本は・・エロ談義ができる友ができて喜んでるかもしれない。
橋本と三沢がニヤニヤしながら話してる姿が目に浮かぶよ。

まだまだ現実として受け止めることができないけど、きっとノアは大丈夫。
残ったレスラーがきっと三沢の遺志を継いでくれるよ。

R.I.P....






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