Reunion! MR.BIG!
「再結成」・・まさに一喜一憂。
「おお、あのバンドが!」という
「喜」。
「いまさら?なぜ?ウラで何が?」という
「憂」。
アルバムを出しても、過去の幻想と期待でパンパンだから、
「思ったほどじゃない・・」ってこともある。
ツアーだけ・・なんてのは
「集金か?」と勘繰りたくもなる。
そうは言っても、ファンにとってはウレシイものだ。
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まさか、無いと思ってた。
過去の経緯。
過去の発言。
あったとしても、オリジナルメンバーは無理だろな。と思ってた。
MR.BIG が再結成して、ツアーをするそうな。
しかも
オリジナルメンバーだ。→ココ、重要。
ツワモノ揃い、名曲揃い。
日本でもHeavyMetalファンだけでなく、万人に愛されたバンドだ。
エリック、ビリー、ポール、パット。
この4人が再び同じステージに立つ・・というだけで興奮を押さえられないファンも多いと思う。
いまさら説明する必要もないと思うけど・・・
MR.BIGの魅力は、ハードロックでありながらポップでキャッチーなメロディライン。
エリック・マーティンのソウルフルで、しなやかで、深みのあるヴォーカル。
[DADDY,BROTHER,LOVER,LITTLE BOY]
[COLORADO BULLDOG]
といった、メタルファンもアドレナリン分泌しまくりのスピーディーな曲。
[TO BE WITH YOU]
[ANYTHING FOR YOU]
といった、エリックの歌唱が光るバラード。
[GREEN-TINTED SIXTIES MIND]
[PROMISE HER THE MOON]
といった、繊細な一面。
各パートの演奏力の高さ、ヴォーカルの上手さ、幅広くもレベルの高い楽曲センス。
で、オマケに人柄が滲み出るスマイル。
これだけが全て備わっているバンドって、珍しいんじゃないかな。
ワタシにとっては、この4人が揃ってのMR.BIG。
「三位一体」ならぬ
「四位一体」なのだ。
アルバムでいえばやはり
[LEAN INTO IT]を推しますが・・
個人的に思い入れがあるのはこの曲。
[WILD WORLD](カバー曲だけど・・美しすぎる。切なすぎる。)
[GREEN-TINTED SIXTIES MIND](イントロだけで泣ける泣ける泣ける)
ワタシは MR.BIG のスピーディーな曲も大好きですが、こういったエリックの歌が染み込んでくるミディアムな曲こそ
「あぁ、MR.BIGの神髄だ」と思うのです。
今回の再結成が、バンドの意志によるものなのか、レコード会社の策略(というと語弊があるか・・)なのか分かりません。
バンドのピーク~下降~分裂の経緯を見てきたファンは、当時のようなケミストリーをバンドから感じることは難しいかもしれません。
ポール・ギルバートは本気なのか?
エリック・マーティンとビリー・シーンの溝は本当に埋まったのか?
どうであれ、「日本でツアーやってオシマイ」ってなことだけはやめてほしいなぁ・・・と思うのは、「熱狂的なファン」じゃないからでしょうかね。