大地の匂い
先日の
AEROSMITHのときにも書いたのですが、この季節、アメリカンハードが車中のBGMになることが多い。
そんなわけで、今回はコレなのです。
Richie Sambora [Undiscovered Soul]
言わずと知れた、
BON JOVIのギター、
リッチー・サンボラのソロ。
アルバムとしては
前作の方が好きなのですが(ジャケもカッコいいし)、この作品も悪くないのです。
前作の記事でも書いたけど、リッチーは歌が上手い!
ジョンと比べるのはナンセンスだけど、ジョンよりもセクシーで、深みと渋みがある。
リッチーのルーツであろう、ダイナミズムに満ちた、
大地の匂いと
風の薫りが溢れたアメリカンハードロック。
BON JOVIのような華やかさには欠ける。
ジョンのソロのような、スタイリッシュなセンスにも欠ける。
でも、その無骨さがイイ。
BON JOVIというキャリアから外に踏み出し、自らのルーツを正直に表現することって大事なんだろなと思う。
総じてみると、わりと普遍的ロックだ。(昔の
U2なんかを思い出したり)
別にリッチーがコレをやらなくても、巷にはいっぱい溢れていると思う。
HeavyMetal/HardRock的観点で見れば、地味な作品だと思う。
コアなBON JOVIファンが手にする程度で、一般的には知られていないアルバムかもしれない。
が、ワタシは大好きです。
一聴して、広大なアメリカの大地が脳裏に浮かぶようなサウンド。
その風景はカラッとした風景ではなく、オレンジのデカい太陽が沈み、砂埃舞う中で浮かぶ山々がレンガ色に染まるような風景。
そう、そんなイメージがパッと浮かぶのです。
この作品は、前作に比べて
「地に足がついてる」というか、ドッシリとした安定感を感じます。
「オレはここにいるぜ!」という自信が漲ってる。
リッチーのソロを聞けば聞くほど、
「ワタシが愛するBON JOVIサウンドにリッチーは欠かせない存在だ!」と思います。
それと同時に、
「でもやっぱBON JOVIという舞台ではリッチーは縁の下の力持ちが似合うなぁ。ジョンは歌がどうこうではなく、やっぱBON JOVIの顔だなぁ。」とも思うのです。
Richie Sambora - Undiscovered Soul